スーパーやコンビニの安価な恵方巻きを買ってはいけない理由。数十種類もの添加物を含む上、毎年大量廃棄されている現実。
スーパーやコンビニの安価な恵方巻きを買ってはいけない理由。数十種類もの添加物を含む上、毎年大量廃棄されている現実。
2月3日は節分の日です。
悪いものを追い払い、福を呼び込むために豆をまき、その年の恵方を向いて巻き寿司を食べるというのが古くからの習慣になっています。恵方巻きは、昔は家庭で作るのが一般的でしたが、近年はスーパーやコンビニで買って食べる人も多くなっています。
働く女性が増えた現代においては、手軽に食べることができて喜ばしい反面、市販の恵方巻きには何十種類もの添加物が含まれてるという事実があります。
しかし、このことを認識している消費者は決して多くありません。
また、最近ニュースなどでも注目されている大量廃棄という問題も見逃せません。
日本は世界の中でも食品廃棄量が多い国として知られていますが、恵方巻きも例外ではなく、毎年節分が終わると大量の売れ残り商品が処分されています。
農林水産省は業界団体に対して作り過ぎを控えるように提言しており、事前注文を強化する店が多くなっているものの、依然として問題は未解決のままです。
これは決して他人事ではなく、私たち消費者が出来ることは何か、一人ひとりが考えなくてはならない問題なのです。
恵方巻きの歴史
そもそもいつから始まったのか
恵方巻きは、江戸時代末期から明治時代初期の頃に始まった風習とされています。
もっとも、「恵方巻き」と呼ばれるようになったのは最近の話であり、当時は「商売繁盛、無病息災、家内円満を願って海苔巻きを食べると福が舞い込む」と考えられていました。
元々は、花柳界で行われていた風習があり、大阪の中心地で始まったといわれています。
その後、「節分にその年の恵方を向いて無言で巻き寿司を丸かぶりすればその年は幸運に恵まれる」と言い伝えられ、昭和初期には一般的な文化として広まっていきました。
一本丸ごと食べるのは、「商売繁盛の運を一気にいただく」という意味合いが反映されているようです。
現在のように「恵方巻き」として食べられるようになったのは1989年。
コンビニエンスチェーンが節分に巻き寿司を売り出した際に「恵方巻き」と名付けたことが、始まりといわれています。
恵方巻きのビジネス展開
「恵方巻き」という名がついた巻き寿司は、その後一気に日本全国のスーパーやコンビニで販売されるようになりました。
恵方巻きに限った話ではありませんが、これは完全に企業による販売戦略です。
バレンタインにしても、ある製菓会社が「バレンタインにはチョコレートを贈ろう」という宣伝を仕掛けたことが始まりでしたが、これも企業がチョコレートを売るための戦略でした。
良くも悪くもイベント事が好きな日本人は、このような企業の宣伝に深く考えず簡単に乗せられてしまう傾向にあるのはないでしょうか。
また、寿司の中でみると恵方巻きは比較的低コストで作ることができるため、利益率が良い商品ともいえます。
そのため、節分に恵方巻きを売ることは店側にとって売上アップにつながる大きなチャンスなのです。
最近のスーパーでは、お正月が終わるとすぐに節分のBGMに切り替わり、恵方巻きの予約注文が始まりますよね。
その光景は、まるでクリスマスケーキの商戦のような勢いです。
昔からの文化を継承することも大切ですが、企業側の意のままに買わされてしまうのも考えものではないでしょうか。
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スーパーの恵方巻きを買ってはいけない理由
添加物まみれの恵方巻き
とはいえ、働く女性が増えている現代においては、手間をかけずに買って食べることができるものがあるのは、有り難い話です。
しかし、その実態や原材料の中身を何も知らずに購入するのは色々な意味で危険かもしれません。
スーパーやコンビニで売られている恵方巻きの中には何が入っているのかをご存知ですか?
今年購入された方は、是非パッケージの裏に書かれている「原材料名」を見てみてください。
何種類もの添加物が使用されているはずです。
何が添加物かわからないという方は、一般家庭のキッチンには存在しないものは基本的に添加物だと考えてください。
例えば、
・pH調整剤
・カラメル色素
・クチナシ色素
・ソルビット
といった成分は市販の恵方巻きによく使用されていますが、普通の家庭のキッチンにはありませんよね。
これらは味や見栄えを良くしたり、日持ちさせるために使用される食品添加物の一種です。
食品メーカーに好都合なメリットがある一方で、人工的に作られた化学成分であるため、当然身体にとっては弊害となります。
例えば、カラメル色素には4種類ありますがそのうちの3種類は染色体異常や免疫系への影響が心配されており、
一日の摂取上限量が決められているのです。
また、添加物には「一括表示」の問題もあります。
同じ目的で使用されるのであれば、いくつかの添加物を一括して表示することができるため、
一つの成分と見せかけて実は何種類もの添加物が含まれていることがよくあるのです。
タンパク質の変性を防ぐ「pH調整剤」は典型的な例であり、通常4~5種類の添加物が含まれています。
したがって、私たち消費者は、実際にどのくらいの添加物が使用されているのかを知ることはできません。
細かく数えると、だいたい20~30種類もの添加物が含まれているのではないかといわれています。
参考:『食品の裏側』 阿部司(著)
URL:https://www.amazon.co.jp/%E9%A3%9F%E5%93%81%E3%81%AE%E8%A3%8F%E5%81%B4%E2%80%95%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E5%A4%A7%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%81%AA%E9%A3%9F%E5%93%81%E6%B7%BB%E5%8A%A0%E7%89%A9-%E5%AE%89%E9%83%A8-%E5%8F%B8/dp/4492222669
大量に作ってはあっさり捨てられる恵方巻きの大量廃棄の問題
もう一つ、近年メディアに取り上げられている大きな問題があります。
それは、毎年大量の売れ残り商品が廃棄されているということです。
日持ちのしない恵方巻きは節分が終わって余った分はすぐに食品処分場へ運ばれ、家畜の飼料にリサイクルされます。
2017年、SNS上で廃棄された大量の恵方巻きの写真が拡散し、議論を呼びました。
中には、店頭に並ぶこともなく処分されるものもありました。
これに対して農林水産省は過剰な販売競争による食品の大量廃棄に警鐘を鳴らし、企業団体に向けて需要に見合った販売をするよう呼びかけています。
多くのスーパーやコンビニでは予約注文を受け付けていますが、実際に予約をして購入する人は約1割。
つまり、9割の客は予約なしに買いに行くため、ほとんどの店では売れ行きを予想することができません。
また、こうした大量廃棄の問題を抱えながらも、販売店としては前年実績を上回る売り上げを目指す姿勢を変えることはありません。
仮に、売れ行きを少なく見積もって途中で在庫がなくなってしまったとしたら、先に述べたように恵方巻きは利益率の高い商品ですから店側としてはチャンスを自ら潰してしまうことになります。
公に騒がれるようになった「食品ロス問題」ですが、今のところ解決に向かう道筋は立っていないのが現状です。
買い物は投票である
ここまでみてきて、あなたはどう感じたでしょうか。
添加物まみれの恵方巻きをつくる食品メーカー、需要に見合った販売ができていないスーパーやコンビニが悪いのでしょうか。
もちろん、作る側、売る側の問題もあります。
しかし、この問題に対して最も影響力を及ぼしているのは、消費者です。
購入する消費者がいるから、その商品は作られ、売られるのです。
つまり、すべての販売競争を支えているのは消費者自身であり、私たち一人ひとりの意識が変わらないことにはこうした問題が解決することはありえません。
買い物は、投票です。
この言葉は度々IN YOUやIN YOUMarketからもお伝えしています。
その商品を買うということは、作り手や売り手を応援していることになります。
あなたは何を応援しますか?
何を買い、何を買わないのか。
手軽さや安さで決めるのではなく、その商品が作られる工程や裏で起きている実情を知った上で、正しい判断をしていきたいですね。
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