ヘビースモーカーだった祖父が90歳まで病気をしなかった理由と長寿の食事と秘訣を検証!サプリや薬ではない、食生活が身体を作っている事実を目の前で見てきた私の考え
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しあわせなことに私には、90過ぎまで長生きしてくれた祖父母が3人いました。
母方の祖父は戦争で亡くなりましたが、他の3人はとても元気に90過ぎまで、いつもそばで応援してくれました。
特に父方の祖父母とは、私が産まれてから18で家を出るまで同居で、身近な存在でした。
さて、日本人の二人に一人が癌になるとか、喫煙者の肩身が狭く受動喫煙さえも社会問題になっている現代ですが、
私の祖父母に関して言えば、そんな病気と向き合わずに来れたことは「とてもラッキー」「運がいい」ことだと思っていました。
でも、今になってこうして健康と向き合ううちに、健康であることが「ラッキー」や「運」だけではないことに気づいたのです。
祖父はヘビースモーカー。有害物質を吸っていたのに、なぜか肺がんにはならなかった!?
こう書くと、喫煙者を肯定するようで誤解を生むかもしれません。
(タバコを推奨しているわけではありませんのでご了承ください)
でも、これは私の長年の疑問でした。
「部屋の壁が変色するほどいつもタバコを吸っているのに、いつまでも元気」な祖父と、そんな部屋でずっと一緒にいる祖母。
歩きたばこの煙でさえ有害とされるこの時代には考えられないほどの受動喫煙を強いられてきたそんな祖母さえ、93まで健在でした。
テレビを拭けば真っ黒にススがつくほどタバコを吸っていた祖父の健康だった理由を探ってみようと思ったのです。
戦争体験者の祖父母は、戦争前後は壮絶な生活を強いられていました。特に祖父については手記を読むと、「良く生きることをあきらめずにいてくれたな」と思うほど。
決して、健康に対してお金を使ってきたわけではありませんし、戦前戦後はむしろ逆に食べ物に困っていたといえるでしょう。
もちろんサプリは摂ったこともなく、贅沢な外食も祖父母とした記憶がありません。
でも、たばこの害を長年体の中で無害化してきた何かがあるはずなのです。
そんなザ・ヘビースモーカーな祖父の食生活を、私なりに思い出してみました。
祖父の食生活が、癌に負けない身体を作っていた
便利で豊富な食生活を送っている現代の私達。
望めば手に入るものばかりで、レトルトで調理も簡単になるなど、昔の人からすれば今の人は恵まれすぎているのではないでしょうか。
そんな現代の多様な食事に馴染めなかったのが、祖父でした。
今考えれば、それが祖父の長寿の秘訣に違いなかったのです。
祖父母の食のスタイルは純和食。
祖父母の食事はいつも和食でした。
お肉はたまに食べるけれど、基本は苦手。一汁三菜といえども、しっかりしたおかずというよりは少しのお漬物とお魚などのつまむ程度のおかずでした。
洋食も苦手。
スパゲティやピザ、ハンバーガーといったものは苦手でした。
一度学生の頃にマックを買ってきたときにハンバーガーにチャレンジしたものの、やはりだめ。
朝にパンを食べているのも見たことがありません。
孫と過ごしていれば少しくらい洋食も口にしそうなものですが、とにかく祖父母の食事は「純和食」であったのです。
毎日の味噌に隠された強力な解毒作用と腸整作用
言わずもがな、和食のバランスは世界でも類を見ないほど優れているといわれ、各国では日本食ブームとなっているほど。中でも毎日の味噌汁は、効果てきめん。
みそに含まれる様々な酵素が解毒作用を持ち、体外に毒素を排出する作用があります。
さらに、味噌に含まれる「メラノイジン」という物質が腸内の乳酸菌を数十倍に増やすことも研究でわかっています。
乳酸菌によって活性化された腸が免疫力を上げてくれるのです。
刺身を食べて生の酵素とオメガ3を摂取
毎晩食卓に並んでいたのは、お刺身でした。
母が毎晩用意する刺身はその日その日で違っていましたが、必ず祖父と父の席に刺身があったものです。刺身は、生の魚です。
生魚には良質なオメガ3が含まれています。
オメガ3は血液をサラサラにしてくれる作用があり、癌や血栓、高血圧、認知症予防が期待できるのです。
生の酵素もたっぷりとれるため、ビタミンやミネラルがしっかりと体の中で働ける環境が体内に作られます。
食事はゆっくりとって、腹7分目
今、我が家の旦那に祖父と同じような食事を出したら「足りない」とか、すぐ「お腹空いた」とか、「お腹いっぱいにならない」というでしょう。
それくらい食事の量は多くはありませんでした。
しかし、私と祖父はいつも食べ終わるのが最後。
よく噛んでゆっくり食べるので、たくさんの量は必要なかったのです。
よく噛むことで満腹感が得られ、脳の活性につながることは良く知られています。
結果的に毎日の食事でよく噛むことが、生活習慣病や認知症の予防に深くつながっていたのです。
毎日毎回緑茶を飲む。
毎食の飲み物は緑茶。
食後も緑茶。
昼間の水分補給も緑茶。
湯呑をもってリビングに現れては温かいお茶を淹れ、部屋に戻っていくというのは今でも普通に思い出せる光景です。
もっというと、祖父は緑茶でうがいもしていました。今思えばこれが虫歯の予防にもなっていたんですよね。
つい先日には、テレビで緑茶のすごい効果が放送されているのをを見て、「祖父が自然にやっていたことがテレビで騒がれている・・・!!」
と衝撃を受けたものです。
緑茶のメリットとは
ご存知の通り、カテキンの宝庫である緑茶はとても体が喜ぶ飲み物。抗菌殺菌能力に優れているカテキンは、除菌アイテムにも使用されるほどですよね。
すでに静岡県立大学の研究チームにより、緑茶に含まれるポリフェノールは癌の抑制効果があることがわかっています。
さらに食後の血糖値を下げ、phバランスを整えるなど、体内のバランスを整えてくれる飲み物でもあります。
そんな緑茶を水を飲むかのように飲んでいた祖父。
身体に絶え間なく送り込んでいた緑茶は、間違いなく祖父の健康に一役買っていたのです。
毎晩日本酒で晩酌する。
祖父は大のお酒好き。とはいえ、日本酒一筋。
炭酸は苦手なので、ビールやチューハイは飲むことがありませんでした。
酔っぱらうほど飲むわけでもなく、徳利に半分ほどをちょこちょこ少量、飲む。そんな日本酒の飲み方も、実は体に良いことがわかったのです。
日本酒のメリットとは
原材料の栄養がそのまま取れる造り方をしているお酒が醸造酒。米と米麹からできている日本酒は、700以上の栄養がたっぷり詰まっていて、特にアミノ酸はダントツ多い含有量となっています。
これは麹が酵素を大量に発生させ、米のでんぷんを糖やアミノ酸へと分解する働きがある為なんだそう。
また日本酒に含まれる「フェルラ酸」という物質は、アルツハイマー治療に効果的な成分が含まれていることが発見されました。
紫外線のダメージを避け、抗酸化作用もあるというすごい成分です。
更に、日本酒には血管拡張作用があるアデノシンの含有量が他のお酒よりも高い為、血流がよくなり身体を温め、代謝を高めてくれます。
近年の研究で、これらの日本酒に含まれる様々な栄養素が世界から注目されています。
美容効果も期待できるとハリウッドからも愛飲するセレブが続出しているという話も聞きますよね。
しかしアルコールが体に悪いという情報もありますから、必ずしも日本酒を飲めば健康になるということではありません。
たまたま祖父の場合は体に合っていただけかもしれません。
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甘いものが嫌い、スナックは食べない
とにかく甘いものは食べなかった祖父。
スイーツというスイーツはもちろんのこと、和菓子さえも口にしませんでした。
というか、「お菓子」と言われるもの全般に手を出しているのを見たことがありません。
今の子どもと違い、子どものころから食べる習慣がなかったというのもありますが、「よくわからないもの」を食べるという事を嫌っていたように思います。
確かに最近のお菓子は、「何からできているのか」が非常に見えにくいです。
原材料を見ても、それが一体どんな物質であるのかがわからないものの方が多いのではないでしょうか。
戦後に急速に育っていった、そうした新しい食文化には全く興味を示さなかった祖父。
結果的に添加物を避けていたことになっていたとは、いまさらながらに知ったのです。
口にしたものが身体を作る、というのは数十年後にわかる。
注意:タバコは吸わないに越したことはありません。
思い出せば特別なことは何一つせず、贅沢に外食をすることもあまりなかった祖父。
祖父の食生活が正しいとか、真似すれば長生きできるとか、そういったことを言いたくてこの記事を書いたのではありません。
また、中にはタバコが原因で、肺ガンになってしまう人もたくさんいますからタバコを推奨する気持ちは微塵もありません。
有害な物質はなるべく取り込まないのが健康の基本ですから、受動喫煙も含めてタバコは避けるに越したことはないと思います。
そして、遺伝やストレスなど食生活以外の要素もたくさんありますから、同じ生活をしていても、ガンになる人はいるでしょう。
祖父の体がたまたま強かったのもあるかもしれません。
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しかしこうした「毎日の食事」が、タバコのような有害物質にも負けない身体を作っていっていたことに疑いはありません。
そのことを一番に伝えたくて、わかりやすい例として祖父のことを書きました。
若くて元気なうちは、何を食べてもイマイチ不調を感じずに好きなものを好きなだけ食べがち。
「体に入っていくもので、体は作られる」という当たり前の感覚を取り戻さなければ、簡単に病魔に襲われてしまう事でしょう。
現代の人々は、添加物や加工食品が身近すぎて当たり前となり、このあたりの感覚がマヒしているように思います。
久々にゆっくりと祖父のことを思い出して書いてみました。
祖父と過ごした日々は、その瞬間を大切にしたものでとても濃いものでした。
80を過ぎて独学で学んだ英語を試しにニューヨークまで行ったり、自分の戦争の舞台となったセブ島を訪れたりと、健康長寿であることの幸せを背中で語ってくれました。テレビをつけたまま時間ばかり経ってしまうとか、なんとなく口に物を入れてお腹を満たすだけの日々が続いていたなあと思う方。
少し立ち止まって、「食べる」ことは「命」そのものなのだと振り返ってみませんか。
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