アーユルヴェーダ式毒出し入浴法のやり方|夏の疲れと毒素をデトックス!
こんにちは、看護師のほんのりです。
こどものアトピーをきっかけに、出来るだけ自然派の暮らしを心がけています。
夏の暑さが続き、体調を崩している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特別体調は崩していないけど、なんとなくだるい・・・
疲れが溜まっている気がする・・・という方も多いと思います。
今日はそんな皆さんに読んでほしい、
溜まった毒素をデトックスする方法をお伝えします!
長引きやすい夏風邪。疲れをいったんリセットしよう
最近は日も落ちるのが少し早めになり、朝晩はだいぶ過ごしやすい気温になりましたね。
秋の気配を感じるようになりました。
厳しい暑さが続く7~8月は、体力の消耗も激しく、疲れがたまりやすい時期です。
以前記事にも書かせて頂きましたが、汗をかくだけでも、からだにはかなりの消耗となります。
汗をかいて夏に貧血?要注意、気づかないうちに貧血警報!夏の汗で失われるのは水分・塩分やミネラルだけではなかった!
一方で、クーラーが効いた部屋でずっと過ごしたり、冷たい飲み物や食べ物を摂り続けていたりと、
からだの内部から冷えを招きやすい時期でもあり、からだにとっては非常に負担のかかる時期です。
そして、急激な症状ではないけれど、咳や鼻水・ちょっとした微熱など夏風邪をひいてしまう人も多いです。
外にいても中にいても、何をしてもからだに負担がかかる時期なので、十分な回復しきらずに長引きやすいのも特徴的。
そんな時は、溜まった疲れや毒素を一度リセットしましょう!
リセット方法としておススメなのが、
アーユルヴェーダ式オイルケア入浴法です。
アーユルヴェーダとは?オイル入浴法ってどんなもの?
アーユルヴェーダとは?
アーユルヴェーダというのは、インドに伝わる伝統医学で「生命の科学」とも言われ、
個人が本来持っている本質を知り、年齢や季節に合った生活を送ることの重要性を説いています。
日本の江戸時代の養生法と通じるところが多くあり、
わたしたち日本人にも役立つ視点がたくさんあります。
オイル入浴法とは?
簡単に言うとオイルで全身をマッサージした後に、入浴する方法です。
アーユルヴェーダのアビヤンガ(オイルを塗って)・スヴェーダナ(温める)という治療法を、
日本式に取り入れやすくアレンジしたものです。
アーユルヴェーダでは、オイルには浸透性があり、乾燥したところには潤いを与え、
同時に余分な老廃物は速やかに排出させる効果があると言われています。
入浴することでしっかりと汗をかくことが、より毒素の排出を確実にしてくれるのです。
わたしは実際にこどものアトピーのケアの一つとして、この入浴方法を取り入れていました。
毒素の排出もそうだし、浴後に何かクリームなどを塗らなくでも、肌がしっとりするのです!
今でも、とても役に立っています。
こどももやみつき!アーユルヴェーダ式入浴法の効果
とはいえ、オイルケアを随分とやっていなかったので、最近久しぶりに自分と娘に行ってみました。
すると、その日は寝つきがとてもよく、また睡眠の質もぐっとあがって、充実した睡眠をとることができました!
翌朝、わたしもこどももぱっちり早起き!!
でも早起きしたら大体昼には眠くなってしまうのに、一日元気ですごせたのです!
これには自分でもびっくりしました。
こどもも、「またマッサージしてして~!すっごく気持ちよくねむれたの!」と病みつき。
溜まった疲れが正に”リセット”されたんだなぁと実感しました。
オイルマッサージの作用
では、実際にオイルマッサージにはどんな作用・効果があるのでしょうか?
・潤う
・からだを強くする、動きやすくする
・血液やリンパなどの流れを促す
・からだを温める(オイルの種類による)
・リラックスする
・白髪やしわ予防
・皮膚に弾力を与える
・疲労回復
などなど、あらゆる作用があると言われています。
わたしも改めて実感しています。
オイルを使う際の注意点
注意してほしいことは、オイルは
からだのすみずみまで良く浸透するのが利点でもあり、欠点でもあります。
良いものも、悪いものも届けてしまうのです。
なので、質の悪いオイルなどは、不純物など余計なものまで体内に浸透してしまう可能性があります。
オイルを選ぶとき、保管方法などは注意してください。
また、肌荒れなど皮膚に異常がある場合は、オイルの塗布は刺激になったり
正常なバリア機能がない状態での吸収になってしまうため、オイルの使用は控えた方がいいでしょう。
アーユルヴェーダ式入浴法の実際
では、実際にオイル入浴法をご紹介しましょう。
この方法は、東京世田谷区にあるBe born助産院で、
妊産婦のケアやベビーマッサージとしておすすめしているものです。
上述しましたが、日本式にアレンジしたもので、
わたしも次女のベビーマッサージはずっとこの方法で行ってきました。
大人でもベビーでも原理は同じですが、ベビーやこどもに行う時は、
あまりこだわりなく全身をまんべんなくマッサージするイメージで大丈夫かと思います。
大人は、コリや滞りなどがあるため、今回はわかりやすいようにいくつかポイントを絞ってお伝えします。
1.オイルでからだをマッサージする
・首回り
実際に肩こりを自覚している現代人はとても多いでしょう。
首が緩むと全身が緩みます。
耳から肩まわりまでオイルを塗り、軽くマッサージしながら血液の流れを促します。
実際、やっているととても気持ちいいです。
・わきの下
リンパが集中している場所です。
リンパのつまりなども解消します。
生理前胸が張りやすい人や、産後の乳腺炎予防にもつながります。
この辺りはくすぐったかったり、不快感を感じる人もいるかと思いますが、
不快ではない程度に行ってみましょう。
ただなでるだけでも大丈夫です。
・足の付け根
ここも、リンパの集中している場所です。
骨盤内の血流やリンパ液の流れを整える働きがあります。
2.オイルがついたままで湯船につかる
シャワーなどで洗い流してしまわずに、そのまま入浴します。
あらかじめオイルで肌が潤っている為、
乾いた肌の時よりもお湯につかる際の違和感がなくなり、心地よさがアップします。
また、ポイントとしては後頭部~耳の裏までどっぷりとつかること。
イメージとしては、仰向けでプールでゆらゆらと浮かぶ感じ。
全身の血行が良くなり、頭もリラックスします。
是非からだのを抜いて、ふわふわ漂う感じを味わってみてください。
3.お湯の中でタオルでなで洗いする
お湯の中で薄手のタオルでオイルをつけた所をなでるようにします。
強くなく、やさしくさする感じでOK。
気持ちいいと感じた所を積極的にさすりながら、心地よさを感じてください。
手より、タオルでの摩擦がちょうどよい強さと刺激になります。
しかし、最悪この部分は省いてもOKです。
とにかくゆっくり浸かって、汗をかくことが一番の目的なので、
あまり”やらなきゃ”と意気込まずに、試してみてください。
参考:赤ちゃんにもママにも本当に大切な産前産後7週間の過ごし方 日本ナチュラルヒーリングセンター代表 西川眞知子監修 Be born産後養生院 たつのゆりこ 著
アーユルヴェーダ式オイル入浴のオイルの選び方
もちろん、使用するオイルは質のいいものを選んでください。
上述しましたが、オイルは良い物も悪い物も体内に浸透させてしまいます。
不純物や添加物を含んだもの、酸化してしまったオイルの使用などは控えましょう。
また、くれぐれも石油由来や化学処理したようなオイルの使用もやめてください。
以下、一般的に使用されていて手に入りやすい物を紹介します。
セサミオイル(ごま油)
一般に市販されているようなものではなく、生搾りされた無臭無色のものです。
セサミオイルに含まれている抗酸化物質セサミンがリノール酸の酸化を防ぐこと、
また浸透性が高く代謝を促し、体内の活性酸素を除去するデトックス作用も高いと言われています。
アーユルヴェーダではセサミオイルは最もポピュラーで、これでうがいもしたりします。
ホホバオイル
皮脂バランス調整作用があり、低刺激なためどんな肌質の使途でも扱いやすいオイルです。
酸化にも強く、保存もしやすいです。
保湿力が高く、肌にハリと弾力をもたらします。
ホホバオイルが欲しい?
スイートアーモンドオイル
アーモンドの実からとれるオイルで、オレイン酸とリノール酸を含み、保湿力が高いです。
肌質を選ばずに使うことができ、美白効果も高いのは嬉しいですね。
アルガンオイル
アルガンの実から摂れるオイルで、ビタミンEが豊富。
抗酸化作用や血行促進、肌のターンオーバーを促す効果があります。
ココナッツオイル
酸化に強いオイルです。体温で溶け、肌に浸透しやすく、皮膚を柔らかくします。
また、免疫を高めてくれるラウリン酸が多く含まれており、感染症などから保護してくれます。
継続して同じものを使い続けると皮膚からの吸収で蓄積し、
アレルギー源となってしまうことがあるため、要注意です。
オイルの品質を考えても、開封してからあまり長く保存せずに使い切ることをおススメします。
シーズンでオイルの種類を変更するなど工夫しましょう。
参考:「生活の木」の手作り石けんのきほん 梅原亜也子・平川知子 著
植物油脂・キャリアオイルとは?全105種類の一覧
不調やちょっとした風邪のお役立ちグッズ。
自然のくすりを、是非おうちの薬箱へ!
いいことづくめのオイル入浴法!
オイルさえあれば手軽にできるので、この夏の疲れ、長引く夏風邪などにも一度リセットとしておススメです!
因みに、入浴後のお湯は、気にするほどオイルでベタベタになどなりません。
オイルは使用しますが、体内に浸透している割合も高いので、湯の量と相対すると残るオイルはごく微量です。
お風呂掃除も、普段と全く変わらない方法で問題ありません。
IN YOU読者の皆様は自然派思考で健康意識も高い方が多いと思いますが、
自然派看護師としては、アロマやオイルは、1~2種類でもおうちの薬箱に是非常備してほしい物品です!
薬を使う前にできることはたくさんあります。
家でのセルフケア方法が充実していると、あらゆる不調に対応できますよ!
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