議論の進む”電子タバコの害”について。非喫煙者にも悪影響がある驚愕の事実!
![e cigarette 1301670 960 720](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/e-cigarette-1301670_960_720.jpg)
私たちに身近な嗜好品の中で、
もっとも手に入りやすいものの1つであるタバコ。
様々なメディア等でも報じられている通り、
従来型である紙巻きたばこの代わりとして、
電子タバコの愛用者が加速度的に増加していることは、
非喫煙者の皆さまも既にご存じと思います。
よく日本で耳にする電子タバコのメリットの1つとして、
電子タバコはフィルターのついた紙巻きタバコと違って、
有害な”目に見える”煙が出ないというものがありますよね。
喫煙者の紙巻きタバコから立ち上る副流煙に関しては
かなり問題視されていることもあり、
愛煙家の皆さまにとって
「煙の出ない電子タバコ」はある種救いのような存在なのかもしれません。
しかし、実は電子タバコから立ち上る蒸気等に
有毒性があるのでは?という声がみられるようになり、
世論は早くも変化を始めています。
そこで、今回は喫煙者にとっても、
非喫煙者にとっても大切な
“タバコに関するお話”を、
少しさせていただきます。
通常のタバコと新型タバコ(電子タバコ)の違いについて
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まずは、非喫煙者の方や旧来のタバコしか知らないという方に向け、
新型タバコ(電子タバコ)の事を簡単にご紹介したいと思います。
電子タバコは従来の紙巻き式のタバコと違い、
火を使わずに電気で加熱を行うため、もくもくした煙がでません。
また、電子タバコにはタバコの葉を燃やさずに加熱するタイプや、
ニコチン等が添加されたリキッドを加熱して味わうタイプがあります。
一般に電子タバコと言うと、後者のリキッドを使用するタイプを
指すことが多く、タバコの葉を加熱するものは加熱式と呼ばれます。
どちらも、従来の紙巻き式のタバコと比較すると、
”有害な煙が出ない”という部分がメーカーサイド側の
一番のセールスポイントであり、
中には”9割の有害成分をカットした”とするものもあります。
ただ、煙は出ないものの、目に見えない水蒸気等は発生し、
その中には様々な粒子状の物質(有害物質を含む)が含まれるため、
有害性の有無について、現在様々な議論が交わされている所です。
学術誌に掲載された電子タバコの有害性とは
肺胞マクロファージの機能不全を引き起こす
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学術誌“ソラックス”のオンライン版に掲載された
バーミンガム大学の研究内容によると、
電子タバコから立ち上る蒸気が炎症を誘発し、
肺胞のマクロファージを機能不全にすることが判明しています。
このマクロファージは、肺に入ってきた様々な有害物質、
あるいはアレルギー性の物質などを取り除く役割などを担っているため、
電子タバコ由来の蒸気を吸引することにより、
肺の持つ自浄作用に関するプロセスが機能をなさなくなる恐れがあります。
また、このような結果に関しては、
喫煙可や肺に何らかの疾患を持つ患者にみられる傾向だとされています。
日本呼吸器学会による加熱式タバコ・電子タバコへの見解
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日本で急速に広まっている加熱式タバコ、
そしてまだ国内での歴史は浅いものの、
禁煙の手助けになるという噂で利用者の増加がみられる電子タバコ。
この両者の新型タバコに関して、
実は日本呼吸器学会がある見解を述べています。
そこで、その内容より、以下に少しご紹介したいと思います。
1.現時点では燃焼式タバコと比較し、健康リスクがどの程度あるかは明らかとされていない。
また、長期使用に関するリスクの研究もまだ進んでおらず、安全だとする革新的根拠はない。
2.加熱式タバコ・電子タバコ使用者の呼気に特殊なレーザー光を照射すると
大量のエアロゾル(期待中に浮遊する個体の粒子)がみられ、
燃焼式タバコ使用者の煙と比べ“見えにくい”だけで大量の有害物質を摂りこんでいることは明らか。
3.加熱式タバコの主流煙中には、燃焼式タバコと同レベルのニコチンや揮発性の化合物、
また、3倍程度のアセナフテン(発がん物質)が含まれているという事実の報告がある。
4.WHO(世界保健機構)も“受動喫煙者の健康状態に脅威を与える可能性があると考えた方が合理的だ”と述べている。
5.使用者にも、受動喫煙させられる方にも、加熱式タバコや電子タバコの使用は推奨できない。
上記のように、日本呼吸器学会というスタンスから見れば
至極当然の見解とも言えるわけですが、
ある程度科学的なデータを元にお話をされていることもあり、
信憑性のある情報であることは間違いないと考えられます。
燃焼式の紙タバコと電子タバコを同時に使用すると健康リスクが増加する
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スウェーデンの研究グループが、燃焼式の紙タバコと、
電子タバコを同時使用することによって、
疾患のリスクがどのように変化するのかという研究成果を、
医学誌“JAMA”に発表されました。
この研究では閉塞性肺疾患、
喘息の調査に紐づけられた3万人を対象にしていますが、
電子タバコを単体で使用している場合、
紙巻きタバコと電子タバコを同時並行的に使用している場合において、
呼吸器系の不調が多数みられたとしています。
ただ、ここで気になるのが、電子タバコだけを使用したとしても
呼吸器疾患のリスクが向上すると“推察される”データが出ているものの、
旧来の燃焼性紙巻きタバコとを併用している場合には、
更に4.03倍のリスクがみられたとしています。
つまり、紙巻きタバコと電子タバコを併用することによって、
疾患リスクが“より”高まってしまう恐れがあるということですね。
結局、新型タバコ(加熱式タバコ・電子タバコ)は有害なの?
明らかに有害とする結論は出ていないものの
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結論から言えば、議論にかけられた時間が短いこともあり、
有害性があり何らかの病気になると明言できません。
販売からの期間もまだ短く、短期的リスクに関しては研究成果の発表が
増えてはきているものの、長期使用時におけるリスクは未知の領域という状態です。
「マウスに、電子タバコのエアロゾルを吸わせることによって、
慢性閉塞性肺疾患に似た変化が起きる。紙タバコとはまた違う免疫反応を引き起こすため注意が必要である」
と指摘する声もあり、一定以上のリスク、また、
従来の紙巻きタバコとは違うリスクが考えられることも
私たちは考慮しておかなければならないでしょう。
受動喫煙のリスクについては警鐘が鳴らされている
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加熱式タバコを利用する方の中に、
紙巻きタバコの喫煙者に見られる症状と同様の症状がみられる
ケースが増えているとの報告もあります。
日本の新型タバコ市場において最もメジャーである
“加熱式タバコ”による受動喫煙に関しては、
これまでの紙巻きタバコ同様に気を付けた方がいいでしょう。
確かに、目に見えていたはずの煙が見えないため、
安心なんじゃないかと考える方も多いようです。
しかし、実態としては、新型タバコ(加熱式タバコ・電子タバコ)を
吸っている喫煙者の呼気から大量のエアロゾルが放出されており、
それらは2~3メートルは放散される事が分かっています。
つまり、これまで同様に“有害物質の吸引という
二次被害を避けるためには、一定の注意が必要”ということですね。
新型タバコは「喫煙じゃない」と考える人々の増加も問題に
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加熱式タバコ、電子タバコのイメージによるのか、
これらを愛用している方々の中には「これらは喫煙行為ではない」
と捉えている利用者がいるという話を聞きます。
中には、紙巻き式のタバコはNGだけれど、
加熱式のタバコなら吸ってもいいと銘打っている飲食店も少なからずあるほどです。
歴史も浅く、タバコをそもそも吸わない人からすれば、
新たな主流となりつつある加熱式タバコや
電子タバコが一体どのようなものか、
その中身を知らないという方も多いと思います。
また、目に見えて有害と分かる煙が出ないため、
“安全でリスクがないというイメージ”を持ってしまうのかもしれません。
しかし、その実態としては、「未知なるリスクが存在している可能性」を
多数の研究者・グループが公表している所です。
アレルギーをお持ちの方、循環器系や呼吸器系の弱い方、
あるいは妊婦の方など、従来のタバコを避けていた方は、
新型のタバコによる受動喫煙にも注意をはらっておいた方が“より安全”だと思われます。
出典:関西大学 『電子タバコ・無煙タバコ規制の法システムと今後の法制的課題』
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