40年後、病気や高齢者は増え続けるが子供は減り続ける日本。なぜ今不妊が増えているのか?高額治療その前に。食事で体を変えることができた元不妊夫婦の話とその理由。
42年後には現在より30パーセントも人口が減る予定の日本
人口が減ることによって若い世代はどうなるのか。
みなさんは今日本の人口減少が深刻である事実をご存知でしょうか。
もちろん今でも全国ではかわいい子供が生まれてはいますが、全体で見ると、日本は着実に人口が減ってきています。
このままでいくと、2060年には8674万人と現在よりも30%も減ることになります。2060年まであと42年。
私はもう死んでいるかもしれませんが(102歳なので生きているかも?)、子供や孫たちは全くの現役です。本当に近い将来、このことで一気に高齢化が加速して進むのです。
なぜ人口が減ってしまうのでしょうか?
答えはシンプルです。
生まれる人数よりも死んでしまう人数が多いからです。
だからどんどん減る。
今や出生率は1.45(2015年厚生労働省統計:特殊出生率)となってしまいました。2.08を切れば単純に人口は減っていきます。
この出生率をこの先、2060年までさらに追っていくと、どんどん下がっているのがわかります。
この数値がもっと下がれば、もっと早く人口が減ることになります。
したがって、このままでは日本人の多くは、「高齢者」ということになります。
当然のことながら寝たきりや、病気人口も増え、医療費の負担も増えるのことは間違いありません。では、その税金を払うのは誰でしょうか?
それは言う前もなく、今の若者や今の子供たちです。
しかし子供はどんどん減っていくわけですから、税金を支払える仕事の出来る年代層も減ります。と言うことは、高齢者を養う為の税金を含め、若者たちにその負担が増えることが目に見えています。
それどころかこのまま負担が増え続け、働く人が減れば、国家が存続できるかどうか危うい可能性もあります。収支が逆ザヤとなり、まさしく国家破綻です。
今の20〜30代、そしてその子供たちの事を思うと胸が苦しくなります。
今のうちになんとかしなければと。
さて、この出生率が下がっている原因は今の若い夫婦が子供を作らなくなったのか、または子供が出来にくくなったか。その前に結婚しない人も増えていますが、今回は「子供ができるようになるには!」にフォーカスいたします。
子供が欲しくても子供ができない現代人たち
ミキハウス(三起商行)のアンケート調査では56%の人が妊活の経験があるとし、妊活を始めた年齢は31.3歳。
期間は14ヶ月(2017年調査)というデータがあります。
2人に1人、31歳あたりから妊活を開始している感じですね。これは年々早まり、妊活する人数も年々増えているようです。
そして、体外受精で出来た子供は20人に1人(2015年日本産婦人科学会)にもなっています。
こちらも年々増えています。
なぜ、子供ができにくくなったのか?
色々な理由がありますが、大きな理由の一つである高齢出産のほか、現代女性では子宮や卵巣の機能低下や病気なども考えられるでしょう。男性では精子の数が減ったり、精子の奇形が増えたりもしているようです。
まず、機能的な部分、つまり精子と卵子が正常かどうかですが、これが正常ならできやすくなる。
しかし、生殖機能ばかりに目がいきがちで、これをなんとかしようと、多くの方は、どうしても部分を見てしまう傾向があります。
この異常は遺伝的なものだ、体質だ、年齢だから、と思っていませんか?
だからしょうがない、良い物だけ外に出して受精させればとか、他の人の中に入れて代理出産とかも考える。確かに、それでないといけない人もいるかもしれない。
しかし、多額の不妊治療の前に、もっと自分の事を見つめて欲しいのです。
私の周囲では、最近、子供ができたという嬉しい朗報をよく、いただきます。
「もうあきらめていたのに突然できた!」
「滝野さんの勧める食事に変えたら妊娠しました!」
こんな声です。個人的にも嬉しいです。
子供は宝。
しかし、
こんな声を今では沢山いただいていますが、
実はみなさん、初めから「万事順調」ということではなかったんです。
いくつか事例を挙げましょう。美容師のご主人は昼はカップ麺と深夜にラーメンが当たり前。「子供はもう諦めていた」御夫婦の話
Sさん御夫婦の場合
最初にSさんご夫婦。
ご主人43歳、奥様38歳。
美容師のご主人は昼の食事する時間があまりなくカップ麺のみ、夜にたらふく食べる日々だったそう。
特に肉系、唐揚げ大好き、深夜のラーメンも大好き。
こんな生活で体重は74kg(身長175cm)。
奥様はセラピストで食事には敏感で、オーガニック系の食事をしていました。
こんな中、私のセミナーをご夫婦で受講しました。1年ほど前のことです。
ご主人が「今まで、なんて食事をしていたんだ!」と直面し、次の日から食事を変えました。
まず、コンビニ食、夜食のラーメンをやめ、肉系を減らす、野菜を増やす、玄米食に。
今では下記の食事が基本になっています。朝は野菜スムージーと自家製豆乳ヨーグルト。
昼は酵素玄米おにぎりの大(妻が作ってくれます。)
夜は野菜サラダ、納豆、豆腐中心の植物性たんぱく質、動物性は魚だけ、肉は一切やめ、キムチ、味噌汁はほぼ毎日。
これで、今は、体重は11kg減の63kgになりました。
ご主人に体感を聞くと、まず目覚めが良くなったのだそう。
そして体が軽くなり、疲れにくくなり、仕事に集中力が増したと言います。
背中の脂肪のプツプツが消えた。
夏の汗臭さが消えてきた。
快便になった。
そして、子供に関しては?と聞くと、「結婚して10年、もう子供はあきらめていました。」
とのこと。
タバコ大好き、食事はコンビニ弁当やインスタント中心の生活。タバコをやめたりサプリをしても子供はできなかった。
Tさん御夫婦の場合
続いてTさんご夫婦。
奥様37歳、ご主人38歳(会社員)
奥さんは人材派遣の営業の仕事をしていました。
結婚してからも、仕事に情熱を傾け、食事はコンビニ弁当やインスタント物、作っても簡単なカレーや炒め物でした。
タバコも吸い、お酒、夜更かし、宴会大好きでした。
5年前に妊娠しましたが子宮外妊娠でした。
これで目覚め、タバコをやめ、サプリを始め、ヨガ、温熱と体質改善の妊活を4年くらいしましたが、子供は出来ませんでした。
そこで、食事を変えました。
朝はフルーツと豆乳、野菜パウダーでスムージーまたは、酵素ドリンクに豆乳と野菜パウダーを混ぜてスムージーのみにしています。
あとは生野菜や発酵食品を出来るだけ摂るようにしています。
料理も調味料を良いものに変え、オーガニックの野菜で出来るだけ作るようにしました。
半年くらい続けましたら、なんと妊娠しました!
昨年10月に元気な男の子が、生まれたのです。
一度ダメだったので、生まれた時、可愛くて、愛しくて、やっと心から喜ぶことができました。今は子供が可愛くて、可愛くて!
あの時に習慣を変えることが出来て、本当に良かったと思います。
滝野さんに出会ってなかったら、できていなかったと思います。
本当に感謝、感謝です!
さて、こんな嬉しい声をいただくと希望の光が見えますよね。
では、改善をしてもなぜなかなか難しい人たちがいるのでしょうか。
生殖器の機能低下はなぜ起こっているか?
「私たちの身体は食べた物で出来ている!」
私たちの体は約60兆個とも100兆個ともいわれる細胞で構成されていますが、この細胞のひとつひとつは口から入った食べ物で出来ています。
いわば、今まで食べてきた物の結果が、今の体を作っています。
しかし、新陳代謝といってその細胞は常に入れ替わっています。古い細胞は死に新しい細胞が生まれる。
約3ヶ月でほとんどが入れ替わる。
であれば3ヶ月間、体にベストなものを食べれば続ければ、細胞は自然に入れ替わり、本来のあるべき姿に戻るということです。
そう、食事(食べるもの)がとても重要です。
機能低下している細胞を食事で元に戻す。私はこれで、よほどではない限り、妊娠出来る確率が格段に上がると確信しています。
その為には、まず代謝機能を上げる(元に戻す)ということが大事になります。代謝とはなにか?
①古い細胞を壊し、新しい細胞を作る(新陳代謝)
②毒素の排泄と解毒③エネルギーの生産
④免疫力の維持と組織の修復
この4つです。
この4つが上手く働けば体が正常に働くので、病気にならない、本来の姿に戻り、子供も出来るということです。
私が食の理論として提唱している、酵素栄養学(米国:エドワード・ハウエル博士)でいうと、この4つの代謝すべてに「代謝酵素」が関わっているのです。
この代謝酵素の活性を上げれば、この4つの代謝が上がります。
酵素栄養学とは
酵素栄養学を少し説明させてください。
酵素とは、栄養素の一つで、生きている物(動物、植物、微生物など全て)に細胞の中に含まれていて、
生体の代謝や消化などの化学反応に触媒として働く物質です。
アメリカでは9番目の栄養素として公的な栄養学で教えています。
一番の特徴は熱に弱いということです。48℃以上の加熱で失活します。
酵素が病気にならない体をつくる! 鶴見隆史著 から引用
酵素の種類は上記の3つです。
体の中にある元となる潜在酵素が代謝酵素と消化酵素に分かれます。そして外から取り入れる酵素を食物酵素と言います。
消化酵素
食べたものを腸から吸収できる大きさまで分解する酵素です。炭水化物、脂質、たんぱく質の3大栄養素を分解します。
代謝酵素
私たちの生きていく上で絶対に必要な代謝(先程の4つの機能)に関わる酵素です。代謝酵素を上手く働かせることが健康の条件です。
食物酵素
食べ物の中に含まれる酵素のことです。酵素は熱に弱いので酵素の含まれているものは、生の物(生野菜、フルーツ)や生きている発酵食品ということになります。ここでとても重要なことは、「一日に作られる潜在酵素は一定量」ということです。
消化酵素をたくさん使いすぎると、代謝酵素にまわらなくなるのです。このことで、代謝機能が落ちてしまう。これで体の機能が低下するのです。
そこで、外から酵素(食物酵素)を補給する。
しかし、外からの酵素がそのまま代謝酵素になればいいのですが、種類がちがうので代謝酵素にはならないのです。
食物酵素のポイントは、自己消化するということです。
例えば、生のリンゴを食べるとリンゴ自体に酵素があるので、その酵素が胃や腸で自体を消化(分解)するということです。
ですから、あまり消化酵素を使わなくても良いのです。あまり使わなくても良いので、代謝酵素が温存出来て、代謝機能が高まります。
図解するとこんな感じです。
酵素が病気にならない体をつくる! 鶴見隆史著 から引用
簡単に言えば、上図の左のように、消化酵素の使いすぎが、代謝機能を低下させているのです。
消化酵素をあまり使わない、図の右のような食生活にすれば、代謝酵素を温存できて、代謝が上がります。
消化酵素を多く使う食生活とは
加熱食ばかり食べる。
加熱した食品には酵素が失活しているので、三大栄養素を分解するのに必ず消化酵素が必要です。
日本人が今まで食べてきていないものを多く食べる。
肉(牛肉、豚肉はあまり食べていませんでした)、牛乳も戦後からです。
砂糖も小麦もそれほど食べていません。
このようなものは食べてきていないので消化する力があまりなく、消化酵素を浪費します。
化学合成されたもの、自然界に無いものを入れる。
食品添加物、残留農薬、薬、トランス脂肪酸、遺伝子組換え農産物などは消化しようとしますが、
分解出来ないので、これも消化酵素の浪費につながるばかりか、毒素として体が反応します。
食べ過ぎること。
消化酵素の許容量を越えると消化不良を起こします。
消化不良が代謝不良を起こします。
特に寝る前に食べるのは最悪です。
わたしの経験で締めのラーメン、お茶漬けなど最悪のケースです。そしてデザートは別腹扱いも。
この①〜④を出来るだけ減らしてください。
そして以下の習慣をスタートしましょう。
生野菜、生フルーツ、発酵食品などを多く食べる。
食事の最初に生野菜サラダを食べることをお勧めします。
消化に良いばかりか血糖値が上がりにくくなります。
朝を生野菜+生フルーツのスムージーのみにする
これで食物酵素を効率良く補給出来ます。
また、これは血流も良くし、体温も上げます。
そして代謝酵素と対で働く、ビタミン、ミネラルを補給出来ます。
こちらにその理由を書きました。
低体温改善対策マニュアル|重度の冷え性だった私が、平均36.5℃〜37℃をキープできたその理由|冷えの原因は「血流」にあった!
玄米、雑穀など出来るだけ全粒のものを主食として食べる。
これはエネルギー代謝を高めます。
こちらにその理由を書きました。
毎日疲れきって不健康で肥満体型の私が、毎日の「米ぬか」だけで、やる気がみなぎり別人になったワケ。驚愕の理由を今からお話しします。
①②③に使う農産物はオーガニックや自然栽培のものがベストです。
アメリカでは消化酵素そのもののサプリメントがあります。
日本の酵素ドリンクや酵素パウダーの比でないくらいの力価があります。アメリカでは普通にスーパーで売られています。
残念ながら日本は薬とみなされ一般では販売されていません。
このように、代謝酵素を働かせることで、体が正常な元の状態に戻り、機能が蘇るのです。
ぜひご夫婦で食生活を変えてください。
ぜひ1日も早く、3ヶ月で夢が叶う可能性を高めていきましょう。
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