熱が出た！その薬、使う前に｜現役看護師がお伝えする、あなたの中に眠るドクター＝自然治癒力を高める方法とは？

熱なんてもう何年も出していない！それ、ホントに健康？

こんにちは、看護師のほんのりです。
みなさんは、最近いつ熱を出しましたか？

誰もが発熱は経験したことのある身近なものでしょう。

子供のころは頻繁に出していた熱も、成長するにしたがって頻度は減っていき、

大人になってから発熱なんて、めったに出さなくなりますよね。


仕事をしている方であれば、熱があっても薬で抑えて解決してしまう方もいるのでは？

一見、熱なんて何年も出していないと健康体と思われがちですが、

現代では”熱を出せないからだ”ということもあり得ます。

熱を出すのは、免疫が下がっているから、からだが弱いから、だけではないのです。

発熱は解毒・浄化

「発熱は解毒・浄化」
と、聞いたことありますか？

ナチュラルなライフスタイルを送るみなさんは、一度は聞いたことあるのではないでしょうか。

「どんな人の中にも、内なるドクターがいるのに、彼らはその真実を知らずに医者を訪れる。

患者一人一人に宿る内なるドクターに働くチャンスを与えよう。」

これは、有名なドイツ人医師、アーノルド・シュバイツァーの言葉です。

全ての人には“自然治癒力”が備わっており、程度の差こそあれ誰もが持つ能力です。

だたの風邪も、本来何もしなくても治るように出来ているのです。

私達は、普段から体内に様々なものを取り入れています。

もちろん、不要なものもたくさん。

添加物、白砂糖、油・・・・。

それは、現代に生きる私たちは仕方ないと思います。

でも一方で、からだはそういった不必要なものを消化・解毒して体外に出す作業を24時間休みなくせっせとしているのです。


発熱するきっかけはウイルス侵入などかもしれませんが、

総合的な意味合いとして 体内に積もった不要物を一気に焼き払ってしまう、

いわば解毒・リセットの現象です。

からだは、熱を高くすることで感染源に対する抵抗や反応をしています。

ごく、自然の生理的反応です。

「内なるドクター（自然治癒力）」が発動しているのですね。

しかしそこで、熱が高いからと言ってむやみに解毒剤を使用するのは、
焼き払い途中の火に水をかけてしまうようなもの。 当然、火は消えるかもしれませんが、不完全燃焼で燃えかすが残ります。

燃やし切ってしまったほうがいい、出し切った方が良い。

からだは通常、普段の営みの中で 便・尿・汗から、毒素を排出しています。

日常のアレコレで解消できなかった分を、
発熱、発疹、咳、鼻水、嘔吐、下痢などで燃やしたり出したりしています。

「出す」という症状は、浄化のサインですね。

病気の時だけでなく、健康な時も涙、爪、耳垢、分泌物（目ヤニや痰など）、月経、なども、すべて生理的な浄化の作用です。
（参考：高野弘之先生著　母子手帳のワナ、
本間真二郎先生著　自然に沿ったこどもの暮らし・体・心のこと大全）

何年も発熱していないというのは、逆をとらえると不要物のデトックスが十分に出来ていない可能性も考えられます。

「症状」が出てる間は辛いけど、からだの中の要らないものを出すとおもって、しっかりと、不要物を出しきりましょう！

あなたのいつもの対応は？

熱が出たときに、どんな対応していますか？

熱さまシート？
冷えピた？

医療、看護の世界でも、熱が高ければクーリングが定番です。

動脈の通っている所、首筋やわきの下を冷やす、とか。

つめたくて気持ちがいいし、少し熱が下がればからだが楽になるので、対症療法として効果的です。

しかし、発熱自体の有効な対応であるとは思っていません。

（病気がある患者の発熱は、様々な背景があってのことなのでここで比較はできませんが）

解熱剤、使用していますか？

おそらく殆どのクリニックでも、熱が高かったり、38度程度でもつらそうな感じであれば

解熱剤使用しましょう、そう言って解熱剤処方するのはよくあるケースだと思います。

解熱剤の使用は、上記でも記載したとおり、浄化・解毒の現象を、途中で水をかけてしまうことになります。

熱は何のために出ているのでしょう？

ウイルスなどに対して、免疫系が正常に働いて起こっている
自然なからだの反応でしたよね。

焦って無理やりどうこうする必要もなく、そっと見守り、寄り添えればいいのです。

誰でもカンタン！ほんのり流、発熱時のお手当て

ホットタオル法

では、わが家の発熱時の一番の対応というのは、

「汗をかくこと」。

昔ながらですが、中から出す、この方法が一番です。

まさに自分の力で、熱を外へ出しているから。
外から強制的に熱を吸うシートとは違います。

しかし、寒気がしている段階だと、熱はどんなに上がっても汗をかくまで行きません。

寒気がするときにオススメの簡単お手当

そこでおススメの簡単お手当は、

ホットタオルです。

濡らしたタオルをレンジで1分ほどチンして、

（やけどに注意して温度をみながら当ててくださいね）背中や腰を温めます。

これ、ふつーに気持ちいいですよ～！！熱がなくても。

濡れたタオルの方が熱伝導率が良いので、体内の熱は外へ出やすくなります。

そして、からだ全体が温まり、じんわりと汗をかいてきます。

こもっていた熱が汗と共に外へ出ると、熱も下がるしからだも少しラクになります。

ただ、これで一気には下がることを期待してはいけません。

少しずつです。それが良いのです。

徐々に、自分のからだのちからを使って軽快に向かっていく。

これが、自然治癒力の本来の働きです。

食欲がないとき、風邪の時の食事について

食欲がなければ食べなくても大丈夫。

水分さえ取れていれば問題ありません。

からだは、まず病原菌と闘うのに全力投入しますから、そんな時に下手に何か食べて、エネルギーを消化に使ってしまうと非効率的です。

本当にからだは良く出来ているので、からだの声を聞くことが一番です。

食欲無いということは、そっちにエネルギーを使いたくない、というからだからのサイン。

素直に本能に従いましょう。



こどもなんかは、その辺はずっとわかりやすいですよね。

よくありがちですが、口当たりが良いから、少しでも栄養を、と言ってアイスやゼリー・プリンを食べるものおススメしません。
本末転倒です。

白砂糖はからだを冷やすので控えましょう。

からだのなかの戦いが、一段落？着いたら、自然とお腹はすいてきます。

その時、消化によく、胃腸の負担にならないようなものを食べてエネルギーを摂ればいいのです。

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しっかりと、「出せる体であること」が重要。

便利な世の中に生きている私達。

反面、本来からだに不必要なものも多く入ってきてしまいますが、それらを全て排除するのは不可能でしょう。

多少、不要なものが入って来ても、しっかりと「出せるからだであること」の方が重要だと思っています。

こういう時に、しっかりとからだのちから「内なるドクター」を使って出していく。

もちろん、よほど高熱など重篤な場合は医療機関を訪ねてください。

しかし、少しずつこうした対応を重ねていく事を、大切にしたいですね。

もし今度風邪をひいて発熱したら、よいデトックスのチャンスと捉えて、対応してみてください。

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