植物の力で美しく!キャリアオイルって何?種類が多くて何を選べばいいか迷っている貴方に人気オーガニックオイルの選び方・使い方を徹底解説!
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植物の力で美しく!キャリアオイルって何?種類が多くて何を選べばいいか迷っている貴方に人気オーガニックオイルの選び方・使い方を徹底解説!
新型コロナウィルスの影響も大きく関係して、コスメと言えば、肌や髪はもちろん、環境にやさしく、心も体も美しくなれる「オーガニックコスメ」が、今人気です。
しかも現在、消費者のニーズに合わせていろいろな種類のオーガニックコスメがあり、何を選んだら良いのか迷ってしまうほどです。この事は、私の住むフランスでも同じです。
しかし、消費者にとってオーガニックコスメは、価格が一般の化粧品より高めというデメリットがあります。
あとで後悔したくないので、商品によっては自分に必要なのに買うのをためらい、逆に買わなかった事をあとで後悔する時もあります。
やっぱり「買ってよかった」と思える、自分に必要な、自分に合ったコスメを選びたいですよね。
そこで今回は、一年通して役立つコスメ、「植物油(キャリアオイル)」について、詳しくお伝えします。
「オイルケアは自分には必要ない」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、「植物油(キャリアオイル)」を用意しておけば、いざ必要な時に様々な用途で使用できる万能コスメなのです。
キャリアオイルって何?美容のケアで使えるの?
まず、キャリアオイル(植物油)は、調理にしか使用できない食用オイルと思っていませんか?
実は、マッサージやスキンケアにそのまま使えるオイルでもあるのです。
キャリアオイルの抽出方法
◆植物を絞ってオイルを抽出する方法「圧搾法」
◆溶剤を使ってオイルを抽出する方法「溶剤抽出法」
◆圧搾時に30℃以上の熱をかけずに抽出する方法「コールドプレス 低温圧搾法」
マッサージやスキンケア用のキャリアオイルは、よく「コールドプレス 低温圧搾法」で抽出されています。
その理由は、熱を加えた方が多くの油を抽出することが出来るため、メーカーによっては高温で搾油する場合もありますが、熱をかけてしまうと、せっかくの鮮度や香り、風味、栄養成分が損なわれてしまいます。
なので、香りや品質を保つために、「コールドプレス 低温圧搾法」で作られています。
そして、なぜ、コスメとして売られているキャリアオイルは小瓶に入って高価で、スーパーマーケットの調理用のオイルは量も多く安価なのか疑問に思ったことはありませんか?
皆さんもご存知の通り、調理用のオイルは手で触るとベトベトしています。
オイルが付いた皿を洗うと分かるように、オイルを洗い流すのは大変です。
もちろん、この状態では、コスメとして使用する事はできません。
そこで、コスメ用のキャリアオイルは、高価なだけ手間を掛けて作られています。
圧搾の後に粘性を低く抑え、また香りを抑える処理を加えることで、不純物を減らし、純度の高い、肌なじむオイルに仕上げるのです。
この処理をすることで、酸化を抑制でき、1年以上保存することが可能となります。
なので、コスメ用のキャリアオイルは、調理用より高価なのです。
コスメ用のキャリアオイル、精製されたものと未精製のものの違いは何?
コスメ用のキャリアオイル(植物油)には、精製されたオイルと未精製のオイルがあります。
精製されたオイルは、精製される過程で肌に有効な成分が減少してしまいます。
なので、未精製のオイルの方が有効成分が多いという事になります。
確かに、フランスでは昔から未精製オイルが珍重されています。
しかし、未精製ならではの栄養価の高い有効成分を問題なく使用できる人もいれば、 成分が強すぎてアレルギー反応を起こす人もいるのです。
必ずしも、植物だから肌にやさしいとは限りません。
また、体のバイオリズムによっても(特に女性の場合)、肌の調子が変わりますので、気をつけましょう。
精製されたオイルのメリット
1.酸化しにくく、長期間保存できる。2.アレルギー反応のリスクが少ない。
3.精油と相性がよく安全性が高い。
未精製のオイルのメリット
1.栄養価や有効成分が高い。2.濃厚で色が濃く香りがある。
3.天然成分を多く含むので効果を早く得ることができる。
精製されたオイルと未精製のオイルのデメリット
精製されることで「リン脂質」「ヨウ素」「ステロール類」「色素」などが排除されてしまいます。また、精製する際に匂いを取り除く工程があり、この時に肌に有益な抗酸化成分「ビタミンE(トコフェロール)」が減少してしまいます。
未精製の場合、「リン脂質」などの不純物が残留してしまいます。
このことが原因で腐敗しやすくなり、日持ちしません。
また、光に反応して白濁しやすくなり、これが肌の炎症を起こす原因とされています。
大切なことは、精製されていても未精製でも ”天然の栄養素含有” と言うことは変わりません。
精製されたオイルと未精製のオイルは、それぞれメリットとデメリットがあります。
皆さんのお好みで選んで下さい。
エッセンシャルオイル(精油)とキャリアオイル(植物油)どちらも”オイル” だけど、違いがあるの?
エッセンシャルオイルとキャリアオイルは、違います。
エッセンシャルオイル(精油)は、香り成分で、キャリアオイル(植物油)は、油成分です。
キャリアオイル(植物油)の特徴
キャリアオイルは、植物の種子や果肉などから抽出された油脂で、直接肌につけて使用することができます。また、種類によって異なる栄養素、ビタミン、ミネラルが含まれているので、肌の質や用途によって選ぶことで、簡単に使うことができます。
エッセンシャルオイル(精油)の特徴
精油は、植物の花や葉、種子、果皮、樹皮などが持つ香り成分を抽出した天然の液体で、脂肪分は含まれていません。”香りが付いたオイル”ではなく、”香りを集めた液体”なのです。
これらは、圧搾法や水蒸気蒸留法などによって、香り成分を水と分離してエッセンシャルオイルを抽出します。
様々な植物の香り成分と有効成分が凝縮されており、純度が高いため、原液を使用する際には注意が必要となります。
そして、それぞれの精油には薬理的な作用もあるため、必ず使用量を守らなければなりません。
エッセンシャルオイルは水に溶けにくく、アルコールや油脂に良く溶ける特徴があります。
この特徴を利用して、キャリアオイルにエッセンシャルオイルを希釈して使用します。
希釈とは、精油を溶かして薄めることです。
このとき、余計な不純物は取り除いておいた方が希釈しやすく安全性も高いので、未精製のオイルよりも精製されたオイルがよく使われています。
希釈推奨濃度は、キャリアオイル10mlに対して、
• 0.5% 1滴
• 1% 2滴
• 2% 4滴
また、キャリアオイルの「carrier キャリア」とは英語で「運ぶもの」という意味があり、キャリアオイルは、エッセンシャルオイル成分を肌の奥に運び浸透させるのを助け、そして、体内に吸収されることで効果を得ます。
そのため、オーガニックの製品を選ぶ事をお勧めします。
初心者におすすめ!使いやすく人気のあるキャリアオイルは?
いろいろな種類のキャリアオイル(植物油)がある中、使いやすく人気があり、エッセンシャルオイル(精油)の希釈のベースオイルとしてもよく使われているオイルを紹介します。また、人気なオイルは、同じオイルでも精製されたものと、未精製のものがあります。自分に合ったオイルを選びましょう。
1:ホホバオイル
中央アメリカ原産のホホバは、「インカの黄金」というニックネームを持つ低木です。
この植物の種子から生産される油は ”黄金の液体”と呼ばれ、昔から栽培されてきました。
このホホバオイルの特徴は、人体で作られる皮脂の成分に非常に近いことです。
肌質を選ばないので、フェイシャルケア、ボディケア、ヘアケアや手作り化粧品など幅広く使用することができます。
なので、キャリアオイル初心者に、お勧めのオイルです。
また、ホホバオイルは、乾燥した脱水状態の肌に効果的です。
ワックスエステル(ロウ)が角層に浸透し、バリア機能を発揮して保湿効果を高めてくれます。
そして、ホホバオイルには、栄養補給、保護、柔軟化の作用があり、お肌の再生を助けてくれます。
その上、ホホバオイルは、子供や赤ちゃんに適したオイルの一つで、全世代で使えるオイルです。
【保管方法】
ホホバオイルはオイルの仲間に分類されていますが、液体のワックスエステル(ロウ)なので、低温になると固まることがあります。
常温で保存しましょう。
また、光を避けて乾燥した場所に保管してください。
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2:アルガンオイル
アルガンの収穫方法が、品質基準を決めます。
地面から摘み取った果実の核は、摘みたての果実よりも有効成分が少ない場合があるのです。
また、アルガンオイルの効果を最大限に活かすためには、純粋なものであることが大切です。
なので、オーガニックのアルガンオイルを選ぶことをお勧めします。
アルガンオイルに含まれる「ビタミンE」は、その抗酸化力の高さから、アンチエイジングに効果的で、とても人気のあるオイルです。
また、アルガンオイルに含まれる脂質は、UVから肌を守ってくれるので、肌の老化を遅らせる働きがあります。
このオイルの特性は、スキンケアだけではありません。
頭皮にも栄養を与える作用を十分に活かすことができるオイルです。
また、乾燥して痛んだ髪も強化してくれます。
アルガンオイルは、肌タイプを選ばないサラリとしたオイルなので、小さなお子様を含め、ご家族全員でお使いいただけます。
男性にも人気のあるオイルです。
【保管方法】
光を避け、湿気のない、気温が低めで暗い場所に保管して下さい。
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3:椿(カメリア)オイル
日本の女性が最初に美容オイルとして使っていた「椿オイル」はフランスでも生産されており、「カメリアオイル」と呼ばれ人気です。
茶の木(カメリア・シネンシス)の種子から抽出した椿油は、甘みがあるのが特徴です。
このオイルは、お肌を保護し、栄養を与え、柔らかくし、ツヤをだしてくれます。
オメガ9、抗酸化物質、ビタミンEが豊富に含まれており、アンチエイジング効果があり、乾燥した肌、傷つきやすい肌、衰弱した肌に最適な椿油は、ヘアケアやハンドケアにも使用されています。
ヘアケアには、髪にツヤと輝きを取り戻し、毛先や傷んだ髪にも使える、栄養価の高いオイルです。
ハンドケアには、手に栄養を与え、爪を強化するために使用されます。
【保管方法】
高温、そして直射日光を避け、乾燥した場所に保管しましょう。
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4:スイートアーモンドオイル
古代エジプトの女性がすでにスキンケアに取り入れていたと言われるスイートアーモンドオイルは、時代を超えて現在も多く人々に使用されています。
アーモンドの木の実の核から抽出されたスイートアーモンドオイルの成分は、とても豊富です。
オメガ6(リノール酸)と9(オレイン酸)だけでなく、ビタミンAとE、ミネラルと微量元素、微小循環を改善するフィトステロールと保護の役割を果たすテルペンアルコールを含み、そして、脂肪酸が含まれています。
敏感肌の方や乳幼児にも使用できるオイルです。
また、乾燥肌や乾燥で痒みによる炎症がある肌の方でも使用することができます。
しかし、アーモンドがナッツであることから、スイートアーモンドオイルはアレルギーをお持ちの方にはお勧めできません。
【保管方法】
スイートアーモンドオイルは安定したキャリアオイルなので、保管方法は簡単です。
しかし、やや酸化しやすいオイルなので、開封後は早めに使い切るようにしましょう。
5:マカデミアナッツオイル
オーストラリア原産の低木(クイーンズランドクルミ)の実から作られるマカダミアオイルには、タンパク質と脂肪酸が豊富に含まれています。
また、細胞の再生を促進する一価不飽和脂肪酸(パルミトオレイン酸)も含まれています。
マカダミアオイルは、紫外線から肌や髪を守ります。再生、栄養補給、癒しの効果があり、妊娠線予防とケアにお勧めです。
そして、抗酸化物質が含まれており、肌の老化を抑制してくれます。ベタつきの少ないオイルです。
このオイルは、ナッツ不耐症の人は、アレルギーを起こす可能性があります。
【保管方法】
酸化にも強く長期保存もでき、扱いやすいオイルです。
高温そして直射日光をさけ、乾燥した場所に保管しましょう。
キャリアオイルの基本的な使い方
キャリアオイル(植物油)は、直接肌につけて使うことができます。
また、キャリアオイルにエッセンシャルオイル(精油)を希釈して、自分のオイルを作ることができます。
上手に使用することができれば、キャリアオイル効果に加え、エッセンシャルオイルの効果も期待できます。
ボディケア:キャリアオイル10mlに対して精油2滴
フェイシャルケア:キャリアオイル10mlに対して精油1滴
◆心も体もリラックスしたい方に
ラベンダー、オレンジなど
◆気分も頭もスッキリしたい方に
グレープフルーツ、ローズマリーなど
◆肌のアンチエイジングに
ゼラニウム、フランキンセンスなど
エッセンシャルオイルは、先にも述べましたように、非常に高度に濃縮された液体のため、間違った使い方をすると危険な場合があります。
私の経験から皆様へ:キャリアオイル、エッセンシャルオイル使用時に気を付けたいこと
エッセンシャルオイル(精油)は、使用量が決められており少量しか加えません。なので、”香りがしない”とよく言われます。
しかし、香りがあまりしないからと言って使用量を守らない場合、逆効果になってしまいます。
エッセンシャルオイルは香水ではありません。
希釈すると精油の香りが減少しますが、植物本来の自然の香りを、楽しむことができます。
また、自分で、うまく希釈できない場合は、安心できるショップで購入することをお勧めします。
キャリアオイル(植物油)でしたら希釈せずに使用できますので、初心者の方には特にお勧めです。
キャリアオイルの天然成分の効果を取り入れ、美容や健康のためにオイルケアを楽しんで下さい!
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