奇跡の万能ハーブ「ベチバー」って何？
ストレス・感染症対策、スキンケアにも
活躍する多彩な効果と活用法を薬剤師が徹底解説！

 

IN YOU journal読者の皆様、こんにちは。

突然ですが、「ベチバー」という植物をご存知ですか?

｢聞いたことある!｣、
｢何か、虫よけに効果があるんだってね｣、
｢リラクゼーション効果があるって聞いたよ｣
などという声が聞こえてきそうです。

その通り!　ベチバーは、虫よけに驚異的な効果があり、
私達の心にも作用して、安静効果をもたらしてくれる
とってもスグレモノの植物なのです。

今回は、このベチバーについて、一体どのような植物なのか、産地、
用途や活用法などについて、詳しくご紹介しようと思います。

「ベチバー」とは？

ベチバーはインド原産の植物の、イネやカヤに似て先端が尖った植物です。

日当たりが良く、風通しのいい肥沃な土地を好み、
「ベチベルソウ」や「クスクス」などの別名を持ちます。

「ベチバー」は南インドで使われるタミール語で「掘り起こした根」を意味します。

又、同じくタミール語で｢まさかりで刈る｣の意味を持つ〝Vetiverr〟から来ているとも言われます。

ベチバーの産地

ベチバーは熱帯地域に育つ植物で、主な産地としてはインドや中国、インドネシアのジャワ島、
タヒチ、ハイチ、そしてブラジル、エルサルバドル、レユニオン島（インド洋にあるフランス領の島）などがあります。

高さ2mにも育つ力強い多年草

ベチバーは広く深く根を張って、2mもの草丈に育つ多年草で、イネのように尖った長い葉をつけます。
根も草も長いことから、上の写真の通り、〝大地のエネルギーをたっぷり吸収してのびのび育った植物〟という印象を受けますね。
ベチバーの葉にはほとんど香りが無く、香り成分は主に根から抽出されます。

「ベチバー」の多彩な用途

ベチバーは、原産地である東南アジアの国々では虫よけの効果が高いことから、
その葉を編んで、ブラインドや天幕、帽子やマットなどの日用品に使われてきました。

根や葉を織って作った扇やすだれなどに水を振って涼風を呼び、
天然の扇風機としても使われていたそうです。

インドではすだれや日よけにしたり、粉にして防虫剤として利用されています。

又、ベチバーの根から抽出される精油は、香水の香りを持続させる「ベースノート」
としてよく用いられます。

〝ムースリーヌ・デ・ザンド mousline des indes〟というヨーロッパで有名な香水には、
サンダルウッド、安息香、タイム、バラと共にベチバーが使われていました。

〝ムースリーヌ・デ・ザンド〟とは〝インドのモスリン〟という意味で、
なるほど構成精油の特徴から見ると、オリエンタルなサンダルウッドと安息香、華やかなバラ、
そしてタイムと大地の香りを想起させます。

ヨーロッパの人達から見ると東洋的’オリエンタル）でエキゾチックな、インドの大地のような香りを、
木綿や羊毛で織られたモスリンの布のように身にまとう……といったような、
素敵なイメージだったのかもしれませんね。

注目すべき、ベチバーの主成分

ベチバーの主要成分は、

・セスキテルペンアルコール類の「ベチベロール」
・セスキテルペン炭化水素類の「ベチベン」
・ケトン類の「ベチベロン」

です。

「ベチベロール」は単体の成分ではなくクシモール、クシノール、ベチセリノールなど
いくつかの成分の混合体の総称です。

抗炎症作用があるカマズレンの前駆体、「ベチバズレン」を含むのも特徴です。

興味深いことに、ベチバーには、根が古いほど良質の精油がとれ、精油も年を経るほどに
香りと質が高まるという性質があります。

精油は抽出後、しばらく熟成させて土臭さが落ち着いてから出荷されます。

精油価格の目安は、10mlで1900～4000円です。
「ベチベロール」の含有量が多いほど良質とされて高価になります。

時間とともに、深みと温かみが増すという珍しい特徴がベチバー精油にはあり、
2年目の根から最良の精油が抽出されると言われています。

ベチバーの香りの、癒しと血流増進効果

ベチバーの独特の香りには鎮静作用があると言われ、そのため、
ベチバー精油は別名を「静寂の精油」と呼ばれます。

一説には、ストレスや緊張に端を発する様々な不調の万能薬との評判もあり、
産地のひとつであるスリランカでは、女性達がベチバーをココナッツオイルに浸け込んで香りを移し、
ヘアオイルとして使ったと言います。

想像しただけで、深くリラックス出来そうな気がしてきました。

又、ベチバーの持つドシンと安定感を感じさせてくれる香りには、
落ち着かないソワソワした気持ちを地面にしっかりと結びつけてくれる、
グラウンディングの効果があります。

体に溜まった不必要なストレスや過度の緊張感をほぐし、
心をしっかりと落ち着かせてくれることによって、
不安、抑うつ、神経症、不眠症などの改善に役立つと言われています。

又、体に対するダイレクトな作用としては、血液循環を良くするというものがあり、
筋肉痛、関節炎、リウマチによる炎症、疲労回復、スキンケアなどにも有効とされます。

精神面でリラックスしたいときはもちろん、運動後などの疲れた筋肉をほぐすマッサージの際など、
さまざまなシーンに活用できます。

まさに奇跡の万能薬！
「ベチバー」の効果・効能まとめ

ここで改めて、「ベチバー」の心身への働きについてまとめておきますね。

ベチバーが心・体・肌にもたらしてくれる働き

ベチバーの成分ベチベロールには、
神経を鎮静させる作用と全身を刺激強壮する作用が知られています。

「ベチバー精油」の３つの活用法

ベチバーの主要な成分を取り入れるのに便利なのが精油です。
ここでは、そんなベチバー精油の具体的な活用法についてご紹介していきましょう。

①心を安定させるための活用法：

夜、お気に入りの精油にベチバー精油を1滴加えた「アロマバス」に
ゆっくりと浸かるのがオススメです。

もちろん、ベチバーの香りがお好みならベチバー単独での使用も◎です。
*この時、湯船に滴下する精油は合計で6滴を越えないようにしましょう（肌が敏感な方は5滴まで）

甘く濃厚なベチバーの香りは、感情の起伏が激しい時に冷静さを取り戻す道しるべになってくれます。
精神的に疲れた時や、悩み事があって悶々と眠れない夜などに「芳香浴」で取り入れると、
気持ちが自然に静まり、リラックスできるでしょう。

又、興奮、神経過敏、うつ状態、不眠、PMS（月経前の緊張症）、ストレスに起因するめまいなどの様々な症状、
精神的消耗、不安、依存といった現代女性が陥りやすい様々な症状もやわらげてくれます。

気持ちがぴりぴりして、わけもなくイライラしたり、過度な攻撃性を自覚してしまう時など、
心の中の熱を冷まし、高ぶった感情を鎮静して精神を安定させる助けになってくれます。

又、軽い催淫作用もあると言われています。

土臭い香りは、ヨガなどでいわれる、身体の中枢チャクラの第1（基底、肛門と生殖器の間）、
第3（体の中心、胃や臍の辺り）とも関係が深いといわれており、エネルギーの流れを正常に戻し
地に足を着けるグラウンディングを助けてくれると言われています。

自分を見失いがちで不安定になっているときや、何かに依存しているとき、精神的な活動過多の時、
離婚、死別や予期せぬトラブルなど人生における大きなショックを感じている時などの際、
精神面にとても強く働きかけてくれます。

②体の機能や免疫力を高めるための活用法：

マッサージや入浴の際に使うのがオススメです。

ベチバー精油の重厚感あるオリエンタルな香りは、筋肉疲労向けのマッサージに用いると、
深い香りに包まれて心地よく全身をケアすることができます。

ストレスや疲労によって何かと体調を崩しやすい時期には、入浴などに用いるのもおすすめです。

その他にも、消化不良、神経性胃炎、関節炎、筋肉痛、リウマチ、肉体の疲労、防虫、
免疫低下（ストレスや過労で体がダメージを受け、本来備わった免疫力が低下してしまったとき）に良いと言われます。

又、胃腸の働きや吸収する力を高めるので、体重の減少、貧血、消化不良のため食事から栄養を
なかなか摂取しにくいときにも良いとされます。

軽いホルモン様作用もあると言われており、月経周期を整えたいときや更年期の不調にも用いることが出来ます。

関節や筋肉、結合組織を強壮する作用と穏やかな血行促進作用があり、
リウマチの炎症や痛みを緩和する為にも用いることが出来ます。

③肌ケア（スキンケアのための）活用法：

ベチバー精油は粘性が高く香りも強いので、保湿ローションやクリームなどの香りづけには
他の精油とブレンドして使うのがおすすめです。

ベチバーの長く続く心地良い香りが他の精油の香りを引き立てて持続させ、
癒されながらスキンケアを行えます。

そのほか、ヘアオイルにブレンドし、ヘアケアに活用しても良いでしょう。

又、ニキビ肌やハリ・つやを失った肌、頭皮ケア、肌の炎症・かゆみにも効果的です。

心と共に肌の疲労も鎮静してくれる効果があり、日常のスキンケアにもオススメです。

皮膚への効果として、ネロリ、柑橘系の精油とブレンドして、ストレス性の脱毛に使用されたという例もあります。

用途別　ベチバーと相性のいい精油

◆「芳香浴」には：イランイラン＋ベチバー

イランイランの濃厚でフローラルな香りとベチバーの土の香りを思わせるハーバルな香りは相性抜群です。
リラックスしたい時や、瞑想で自分の心と向き合いたい時に用いると、精神の落ち着きをサポートしてくれます。
又、催淫作用を期待する時、イランイランにもベチバーにも催淫作用がありますのでW効果が期待出来ます。

◆「入浴」には：フランキンセンス＋ベチバー

お香を感じさせる柔らかな香りのフランキンセンスと、リラックスして落ち着ける香りのベチバーをバスソルトにブレンドします。
濃厚な香りに包まれて、心と身体を芯から癒せるバスタイムになるでしょう。
ゆっくり過ごしたい休日に、たっぷりの時間を取って楽しみたい組み合わせです。

◆「美容」には：ゼラニウム＋ベチバー

ローズの上品さに爽やかさを足したような香りのゼラニウムに、ベチバーの濃厚な香りをブレンドして
保湿オイルやローションの香りづけに用いると、香りに奥行きが出て、しかも優しく続いて心地よい気分に。

ゼラニウムには頭皮の油分を調整する効果もあるので、ヘアオイルにしてヘアケアに活用するのもおすすめです。

◆「マッサージ」には：ラベンダー＋ベチバー

オリエンタルな香りのベチバーに、華やかでリラックスできるフローラルなラベンダーの香りの組み合わせです。
ベチバーの血流促進効果で疲労を取り、ラベンダーには鎮痛作用がありますので
運動後や歩き疲れた日の筋肉を癒やすボディケアにぴったりです。
気分もリフレッシュ出来て、次の日に疲れが残らないようケア出来るでしょう。

ベチバーをペットの消臭に使う際の注意点

近年はペットを飼う人も増えてきて、消臭効果のあるグッズなどにも関心が集まっていますが、
ペットの消臭にも有効です。

ただし、実は猫に精油を使うのは危険だということが、今世界中で警告されています。

人間や犬などの動物は、体内に取り込まれたエッセンシャルオイル（精油）の成分を肝臓が代謝して最終的には尿と一緒に体外へ排出します（※注１）。ところが、猫の場合この代謝に必要な「UDP-グルクロン酸転移酵素」を体内で十分作れないことが近年わかってきました。このことが、毒物を上手く解毒できずに中毒を引き起こしてしまう原因となっているようです。

引用：Tea-treeの森

ところが、全ての精油が猫に危険なのかと言えばそうでもなく、中には比較的安全であるとされる精油も存在します。

現在明らかになっている情報によれば、最も危険な精油はティートゥリーで、猫の死亡例が報告されているほどです。

そして近年の研究から、精油の成分の内、フェノール類、ケトン類、ピネン、リモネンという成分が
猫に対する毒性が特に高いことがわかっています。

ベチバーに関してですが、成分の中にベチベロンというケトン類が含まれているものの、
ベチバーの主要成分はセスキテルペンアルコール類のベチベロールですし、
引用元の情報によるとケトン類が多く含まれる精油はペパーミントとローズマリーとのことですので、
ベチバーにおけるベチベロンの含有量は、相対的にそれほど高いものではないのではないかと思われます。
*猫に危険とされる具体的な精油の名前は、引用元をご確認下さい

ですので、上質なベチバー精油を手に入れるようにすれば、それほど神経質になるほどのこともないでしょう。

ただ、同じ原料植物から生産された精油でも、
気候条件などの生育環境によって成分含有量が大きく異なることがあるそうですので、
猫に対する実際の影響は異なることがあり得ます。

ですので、ペットとして猫を飼っている方は、ベチバー精油を使った製品を

・｢直接猫の皮膚につけない｣
・｢絶対に猫が舐めないようにする｣

という二原則をしっかりと守って使うことをオススメします。

私の体験談：「ベチバー」を実際に使ってみた！

ここで、実際に私がベチバーを使ってみた感想を書いてみようと思います。

私は数年前にベチバー精油を手に入れていたのですが、香りが独特ですし、
どう使っていいかわからないところがあったので、
たまに手作りクリームに1滴入れるぐらいで、ほとんど活用出来ていませんでした。

ベチバー精油を入れたお風呂で芳香浴をしてみた

お風呂に入れて使った時、アロマボトルを逆さにしてしばらく待っても、
なかなか1滴が落ちてこない…。

それくらい、ベチバーは粘性の強い精油です。
最低でも30秒以上は待つ必要があります。

そこでボトルのキャップ部分より下をお湯の中に浸けてしばらく温めると、
精油が少し緩くなって出てきてくれやすくなりました。

粘性の強さの為か、湯船に落とした後もまるで小さなタピオカのように、
丸く固まった茶色い玉のまま漂っています。

他の精油は湯船に落とした瞬間からバッと溶けてアロマオイルの油膜がお湯の上に広がっていたので、
これはちょっと驚きでした。

小さなタピオカのようなベチバー玉は、熱いお湯に触れるとフワッと溶けるようで、
お風呂の蛇口の下辺りでお湯に触って消えるのが見えました。

しばらくかき混ぜていると、自然に溶けて姿が見えなくなるのですが、
お湯の中を漂っている小さな球体を手ですくって少しずつお湯をこぼしていくと、
最後に残った球体が手のひらに振れた途端、パァッと崩壊して消えました。

まるで、アニメ『となりのトトロ』でメイちゃんがまっくろくろすけを捕まえたと
思ったのに合わせた手のひらを開けてみたら消えていた時みたいな感じで、とても面白かったです。

その感覚が余りにも楽しかったので、何度もやって楽しんでしまいました（笑）。

ベチバー精油を使って実際に感じた効果

12月を迎え、お歳暮や年賀状の準備、クリスマスの飾り付けや大掃除など、
私が働く薬局でも通常業務以外の用事が増えて、毎日慌ただしい日々が続いています。

そのせいか、最近私は何か落ち着かない、常にソワソワした精神状態にあったように思います。

毎年年末は誰もがこういうせわしない気分に取りつかれるものかもしれないですが、
自分の中では｢これはちょっと普通じゃないな｣というものを感じていたのは事実です。

それは更年期という年齢的なもののせいなのか、それとも何か理由のわからない突発的な症状が出たということなのか、
自分でもわからないのですが、とにかく近頃の自分は地に足が着いてないな……と自覚していたところでした。

いつでもしきりに気が急いて、〝あれをしなくちゃ〟〝これをしなくちゃ〟と焦っているのです。
じっとしていても決してくつろぐことは出来ず、常に頭の中にはやることリストの項目がグルグル巡っています。

ああ、嫌だ……。落ち着きたい……。でも、落ち着けない……。

そんな精神状態で困っていたところに、ベチバーの記事を書かせていただくことになりました。
ベチバーは以前購入して、使い方がわからずほとんど放置状態だった精油。

記事の為に少しずつ調べていくと、なになに……精神を鎮静させる……? 静寂の精油?

これはもう、すぐにでも使ってみたい!　そう思って早速お風呂に入れて自分で体験してみたのです。

リラックスできた

最初に感じたのは、これ以上は無いというほど確かな〝リラックス〟効果でした。

〝土臭い〟と表現される独特の香りは、最初ちょっと気になりますが、クンクン……と嗅ぎ慣れてくると、
妙に親密な、懐かしい感情さえ起こさせてきます。

私個人としては、持っている精油が数年ものだったせいで香りが良くなっていたのか、
ベチバーの香りが〝臭い〟と感じることは全くなかったです。

その親密で懐かしいような、今までに嗅いだことのない種類の香りは、
深く吸い込めば吸い込むほど気分を緩めてくれて、心身が安定するような感じがするのでした。

落ち着きと本来の自分を取り戻せた

調べた情報の中に｢心をほぐして冷静さを取り戻す｣とあった通り、湯船の中でベチバーの香りを嗅ぎながら目を閉じて深呼吸すると、
ソワソワしていた心が一度すうっと深く沈んで、そこから体の中心に意識が戻ってくるような感覚を覚えました。

｢”本来の自分を取り戻す”って、こういう感じか～!」と、その瞬間は感動すら覚えたものです。

土の香りを感じ、地球と一体になれるような気がした

ベチバーの香りは、ズバリ大地そのものの香り。地下に深く広々と張られた根から、
大地の栄養分とエネルギーをこれでもかと取り込んで、生命力を蓄えているのでしょう。

ベチバー精油に閉じ込められた大地のエネルギーが、私の家のバスタブで再び開き、
凝縮されていたエネルギーが香りと共に、お湯の中と浴室全体に拡散していった……というようにさえ思えました。

土っぽいベチバーの香りを嗅ぐほどに、地球と一体になれるような気持ちになっていきました。

すると、妙にすとんと自分自身に戻ってきたという感覚になっていました。

「ベチバー」を、緊張やストレスの多い生活にぜひ取り入れよう！

現代人の生活は、毎日が緊張とストレスの連続です。

特に年末の慌ただしい時期や季節の変わり目、4月の新学期や新年度で環境が大きく変わる頃など、
焦る気持ちや変化を望んだり、逆に変化への対応に四苦八苦したりする期間には、
つい自分を見失って浮き足立った状態になってしまいますよね。

ベチバーは、そういった精神状態の時、イライラや緊張をなくして心を静め、
本来の自分を取り戻してオープンな気持ちになれるよう、
心と身体を整えてくれる頼もしい味方だと思います。

虫よけやペットの消臭の他、自分自身の心身のケアのためにも安心して使え、
利用価値が高いベチバーを、ぜひ、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

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