「衣服があなたの身体に与える影響」について、知らない人が多すぎる驚愕の事実。日々の服装があなたという存在を形作っている。
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「衣食住」は私たちが生活をする上で、もっとも重要なファクターと言えます。
これからの寒い季節に衣服がなければ、私たちは凍えてしまいますし、
食べるものがなければ生命活動がままなりません。
住まいはなくとも生活は可能かもしれませんが、
不安定な環境下ではストレスも高まり、
不調を抱えやすくなってしまいます。
この3つの要素は衣食住と言う一つの言葉で表される通り、
とても大切な因子です。
心身を健康的に~という観点でみた場合、
多くの方が「食」のみに着目してしまい、
衣・住が私たちにもたらす影響について語られることは、
そう多くはありません。
そこで、今回は私個人の考えなどを織り交ぜながら、
衣服が私たちにどのような影響を与えているのか、
また、衣服をコントロールすることによって、
どのようなポジティブな効果を受ける事が出来るのか等、
少しお話をさせて頂きます。
衣服を作る素材の重要性
体に悪影響を与える要因について
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食を通じて健康になる術については、
時代背景も相まってか人々の関心も高く、
多くの方が食事の大切さについての情報や感覚を共有しつつあると言えるでしょう。
しかし、こと衣服となれば、途端にその関心は薄れてしまいます。
というのも、恐らく現代人にとっての衣服とは
「ファッション性」あるいは「機能性」が重視されているからだと思われます。
もちろん、この2つの機能は衣服にとって大切な要素です。
しかし、衣服の力はそれだけではありません。
衣服が私たちにもたらす力を考えるにあたり、
改めて見直したいのは「素材」です。
今では、服に色を付けるための化学染料や、
素材の育成に使用された様々な薬剤などが“皮膚を通じて体内に吸収される”
という事実が認知され始めていることもあり、
私たちの目に“オーガニック”という文字が止まることも増えてきました。
しかし、それでもまだ大半の衣服は「薬剤」の使用されたものであり、
決して身体に良いと言えるものではありません。
実際私たちの肌に直接触れる衣服は
“スキンケア製品同様に配慮する必要がある”のですが、
その必要性については多くの方が疑問をお持ちになられているでしょう。
そこで、衣服の心身への影響についてお話をさせて頂くにあたり、
先ずはもっともメジャーなテーマの1つとも言える「染料」について
もう少し触れてみたいと思います。
皮膚は染料等の薬剤を吸収してしまう
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私たちの肌は、分かりやすく言えば「呼吸・生命活動」を行っています。
皮膚上には様々な皮膚常在菌がはびこり、
皮脂などを餌にする代わりに保湿成分を産生しています。
皮膚常在菌も様々ですが、腸内細菌と同じく“共生している宿主”あっての生命ですから、
自分達の住みかでもある肌の状態を整える事に余念がないのです。
もちろん、肌の健康に関しては皮膚常在菌だけが全てではありませんが、
私たちの肌細胞にしても、常在菌にしても、
食の話と同じく「化学合成物質が苦手」だというポイントは押さえておきたい所です。
さて、安価で気軽に手に入れられるお洋服の大半は天然染料による染めではない、
という事実は皆さまもご存じの通りですが、
使用している化学染料が皮膚を通じて体内に吸収されることによる具体的な弊害については、
それほど知られていない所です。
出典:化学物質の法規制-2 3本の毒矢
染料に関しては、衣服と接する事になる皮膚がその影響を一番受けるように感じますが、
影響が皮膚だけに留まるとは限らないのです。
また、染料は皮膚がんやアレルギーなどを引き起こす原因になると言われますが
有害物質の多くは子宮や卵巣等の生殖器系に溜まりやすい傾向もあるので、
女性の方は特に気を付けた方がいいでしょう。
【参考記事】
それでもあなたは化学繊維を選びますか?衣類に潜む発がん性物質や、有害物質の問題点について。
毎日「農薬」を着続けている現代人。
約99%に使われる洋服への農薬使用の実情を知ってあなたはどう思いますか?
あなたの着ているコットン服は大量の農薬を使って作られている。
生産者の健康被害・環境破壊も懸念されるコットン問題。農薬を使わないオーガニックコットンを選ぶメリットと一般のコットンとの違い。
なりたい自分になるために服を選ぼう
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衣服が心身に与える影響について
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衣服と言えば、その製造過程や素材などに着目される事が多く、
いわゆる“健康被害の話”あるいは、衣服が大量生産されることによって生じる“環境破壊・汚染問題”に
フォーカシングされることが多いように見受けられます。
しかし、衣服に関して言えば、
私たちの心身に与えるポジティブな影響についても注目しておきたい所です。
そこで、まずは衣服の持つ役割について改めて見直してみます。
・温度・湿度の調節機能
・場面に応じて気持ちを切り替える役割
・色彩・素材の心身のコントロール機能
・他者に与える印象のコントロール機能
衣服の持つ機能として、
もっとも期待されるものは温度・湿度の調節機能ですが、
その他3点のように、様々なところで衣服は役立っています。
例えば寝巻、お洒落着、ゆっくり過ごしたい時の服、スーツやパーティドレスなど、
目的や場面に応じ、様々な情報の中から私たちはTPOや気分に合わせて選択を行いますが、
それだけ衣服が日常の中で“人知れず”大きなウェイトを占めているということに他なりません。
また、上に少しまとめたように、身につける衣服の色合い・質感などは着心地を変え、
気持ちの方にも大きな影響を与えます。
もし意識には上らなくても“着心地が不快”だと無意識的に感じていた場合は
やはりフラストレーションは溜まりますし、
パフォーマンスも低下するでしょう。
様々な部族が戦闘の時、
あるいは祭りの時などに様々なペインティングを体に施し、
精神をコントロールするという事を行っていましたが、
衣服にもこれに近い性質があるものと考えられるのです。
着用している衣服が私たちを作っている?
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前述の通り、人は衣服から様々な影響を受けていますが、
とりわけ私自身がよく考えるのは、日常的に着用する衣服によって、
心身の状態が変化しているのではないか、という疑問です。
先ほどのペインティングの話ではありませんが、
私達は気分に応じて着用するものを変えますよね。
辛い時・楽しい時・忙しい時など、
それぞれ思い浮かぶ服装は皆さんも違うと思います。
大抵の場合はその日の予定や行く場所・会う人等に合わせて服装を選んでいるわけですが、
それは「何かしらの外的要因に対して適応しようとする行為」ではないかとも感じます。
また、お金のある所にはより沢山のお金が集まるように、
グループや組織で見た時には比較的“性質が近い”人達が集まりやすいものです。
私自身、幾つかの大きなグループに所属していたことがありましたが、
そこでは思想、ファッション、傾向など、
価値観がある程度近い方々が集まっていたという印象があります。
上記のように、近い性質を持つ人同士が集まるようになるのは必然のように思いますが、
もしそうなのでれば、私たちの内的な状態(気持ちや価値観等)を反映する衣服という存在は、
決して軽視することができないのではないかと思うのです。
選択する食品によって私たちの心身は変化していきますが、
同様に身に纏う衣服によっても、生活態度や習慣・価値観・会う人・振る舞い・気持ちなど、
様々な部分に変化が現れるのは必然なのではないでしょうか。
最後に
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気持ちを切り替える際に髪形を変えたりするのと同様に、
私たちは着用する衣服によってもその気分等を変化させることが可能です。
気分が変わる、というと大した変化ではないように感じるかもしれませんが、
気持ちが変わるということは“思考パターンや行動”も変化するということです。
そして、思考パターンや日々の行動に変化が現れれば、
極端に言えば「人生に変化が現れる」可能性も出てきますよね。
どのような衣服を選べば良いのか、それは各個人の持つ性質によって異なるのでしょうが、
少なくとも大量生産された工業的な衣類よりも、
生産工程に作り手のこだわりが感じられるような“丁寧に作られたもの”が
いいのは間違いありません。
オーガニックプロダクトを選ぶのは1つの手段と言えます。
農薬などが不使用の食品を食べるのと同じように、
できれば着用する衣類も心身に優しいものを選びたいですよね
衣類の質にこだわりのない方がいらっしゃれば、
これをキッカケに少し見直して頂ければ幸いです。
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