30年間自分の体で検証しました。「風邪には葛根湯」は間違うと効かない&悪化する、正しい漢方の風邪薬の選び方と養生について
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喉の痛み、咳、鼻水、発熱、頭痛、寒気、腹痛・・・あらゆる対処ができる漢方のこと
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市販の風邪薬や病院で処方される西洋薬の副作用について気になっている方、
それでも漢方の風邪薬って本当に効くのか心配だとお考えの方など、
何となく風邪薬について疑問を抱えている方が、ここ数年で私の周りでも増えています。
そういった方の風邪薬のイメージについて聞いてみると、
「市販の風邪薬は不安、でも漢方の風邪薬は身体に良さそう!」、
「漢方は効き目には期待できるのか心配」、
「お医者さんで漢方薬を処方してもらえるけど効かない」などなど、
すっきりしない漠然としたイメージだけで過ごしている方が多いように思われます。
今回は私自身の経験を元に、風邪症状に対する漢方の考え方についてきちんとお伝えしようと思います。
私が幸いにも熟練の漢方の薬剤師から教授されたことを、
自分だけのものにしておくのは勿体ないという思いで執筆させて頂きます。
漢方薬には様々な症状や体力に合わせて作用するように、生薬の配合を考えて作られています。
薬によって症状を抑えるのではなく、弱っている体の機能や、
強すぎる症状を取り去って体を回復させるような作用を求めます。
インフルエンザや他の風邪症状にも十分対応できますので、
私の知っている限りの注意点も踏まえてご説明したいと思います。
検証期間30年!私と漢方の確かな関係
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私と漢方の出会いは、遡れば30年ほど前になります。
ひどい花粉症で顔が腫れて熱が出てしまい、
学校も行けないほどの重い症状に苦しんでいた時、
母が知り合いの紹介で連れて行ってくれた漢方薬局の薬剤師さんがきっかけでした。
その薬剤師さん(以後Aさんと表記させて頂きます)に教わったことが、
今日まで私にとっての漢方の基本になっています。
特別に資格を取るために学んだわけではないのですが、
素人ならではの簡単な解釈の仕方なので、
漢方初心者の方にはきっと取り掛かりやすい情報なのではないかと思います。
市販の西洋薬の副作用で体に負担をかけてしまうことが心配な方には、
漢方での対応は知る価値があると思います。
漢方薬や風邪症状についてお話する前に、私が素人なりに漢方を30年も活用するに至った経緯を少しご説明させて頂きます。
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私がまだ10代の頃に出会った漢方の薬剤師Aさんは、薬局を訪れるとまず私の顔を見た瞬間に1回目の診断のコメントを下さいました。
その後椅子に座って、話を始める前に舌を出し裏と表を見せて2回目のコメント、
脈を測って血圧を測って3回目のコメント、その後体質や季節に合わせて4回目のコメントと続くのです。
毎回私から一言も症状を伝えたり不調について相談していないのに、不摂生や食べているもの、
その時感じている辛い症状が、Aさんの診断とコメントにより的中してしまうのです。
そしてAさんは見立てた薬を調合しつつ生薬について少し説明し、生活面での注意点と、
薬を飲みながら自分でどんな変化に気を付けるのかについて重点的にお話して下さいました。
この診察と診断の仕方は、中国古来の医学『中医学』に基いたものであり、
Aさんがご自身の持病を回復させるために中国に留学して学んで得たものだったそうです。
中医学によると、人の体は自覚している不調の他に、
肌や脈、呼吸、舌や目の状態など特定の場所に様々なサインが表れているので、
それらのサインを一つ一つ読み取った上で、総合的に対策を考えることが大切なのだそうです。
Aさんは私にもわかりやすく、弁証論治(べんしょうろんち)、望診(ぼうしん)、舌診(ぜっしん)、
脈診、陰陽五行など、漢方について教えて下さいました。
Aさんの調合したお薬を飲むと、面白いほど体が良い方向へと変化したので、
徐々に私自身も漢方薬の名前や体への影響を覚えて行きました。
私は当初は花粉症を治したいだけの目的だったのですが、
実際に診て頂くと、胃腸の弱さや水分と血の巡りの悪さによる症状(むくみやすいこと、
足の裏に化膿する湿疹が出来ること、重い頭痛と肩こり、季節による不調など)が多々あり、
それらについても全て診てもらうようになりました。
そして次第に、体調が悪くても病院には行かずにAさんに頼り、
漢方の生薬と養生によって回復させるようになっていきました。
漢方の専門家を探し彷徨った経験
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私がAさんの薬局を訪れてたくさんの知識を頂いている間、私にとって漢方はただ、『健康豆知識』でしかありませんでした。
何か困ったことがあってもAさんの所へ行って診てもらい、
「そうなんだー!」とか、「そうだよね、ダメだって言ってたよね・・・」などと、
後から思えば割と呑気に構えていられたからです。
そんなAさんありきの生活は、Aさんが持病の発作で他界されてしまい、突然幕を閉じてしまいました。
Aさんに出会って20年余りの間、
私の花粉症から始まり、結婚、妊娠、出産、子供の持病、幼い子供達の子育ての悩みなど、
ずっと支えて頂いていました。
自分なりにAさんから頂いた知識や経験を生かして、漢方を試して行こうと決心しましたが、
いざという時のために漢方薬を処方してくれる病院や薬局が必要です。
子供が体調を崩す度に、漢方処方の病院や薬局を回りましたが、
なかなかAさんのように診察してくれたり、お薬を調合してくれたりするところが見つかりませんでした。
熱を出し、鼻づまりのひどい風邪症状で訪れた、大人気の漢方処方のクリニックでは、
「葛根湯5日間出しておきますねー」という診断と処方に唖然としました。
私の教えて頂き経験してきた中では、葛根湯は風邪の初期症状のみに効果のある漢方薬です。
風邪の初期症状が5日間も続くわけがありません。
病院でも私の求める漢方薬を処方して頂けるわけではないと気付き、
私は近隣の県も含め、漢方の薬局探しを始めました。
私なりの判断基準で、まず手始めに風邪が治らないと相談をしてみて、
すぐに葛根湯を勧めたところは合わないと判断しました。
半年かけてようやく、
「風邪と言っても色々な症状と薬がありますよ。
症状はいつからですか?鼻水は出ますか?頭は痛いですか?食欲はありますか??」
としっかり問診してくださる漢方薬局の薬剤師Bさんに出会い、
私の漢方への意識は『豆知識』程度ではなく、すがる藁でもなく、自分の糧となるものへと変わっていきました。
市販の漢方薬で対応できるように
Aさん同様、Bさんも中医で漢方を学んだ薬剤師であり、とても親切な方でした。遠くから子供たちを抱えてやってくる私に、急な風邪などであれば、
近くの薬局の漢方薬を飲んでも良いですよと勧めて下さり、その選び方まで教えて下さったのです。
Aさんがいつもサッサと調合していた生薬の内容を思い出しながら聞いていても、
Bさんの知識や説明は確かなものであると、失礼ながら心の内では安心して教わることが出来ました。
中医の薬剤師が調合する漢方薬は、生薬の配合量が多く、特別な知識が必要だそうです。
一方で、中医を元に派生した日本の漢方というものもあり、
不調に対し的確に効く生薬が、予め安全な量で配合されて販売されているそうです。
実際に薬局に行くと、症状を参考に選べるような日本の漢方薬(和漢)のコーナーが見受けられるようになってきています。
私はBさんに教えて頂きながら、風邪症状であれば近所のドラッグストアで薬を買い求め、
きちんと対処出来るようになっていきました。
基本事項を抑えていれば、症状を一つずつ確認しながら適切な薬を選ぶことが出来ます。
ただ単に熱や鼻水、咳などの症状を抑えるような西洋薬の副作用が心配な方にも、
市販の和漢処方の漢方薬について知識を深めて頂きたいと思うようになりました。
東洋人に適した中医学の医療である漢方
![traditional-chinese-medicine-2451906_960_720](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/traditional-chinese-medicine-2451906_960_720-940x529.jpg)
漢方とは、西暦200年頃の後漢の時代から伝えられている医療のことです。
漢は今の中国に当たる地域で、日本に漢字などの文化が伝えられる際に漢方も伝搬しました。
漢方は気候や東洋人の体の造りを元に研究されて作られた医療なので、
私たち日本人にも効果の出やすい医療とると言えるでしょう。
漢方薬は、漢方で使われる生薬のことを指し、
同じ目的の複数の生薬を混ぜて作ったひとまとめの薬について示すこともあります。
日本のドラッグストアなど身近な薬局で販売されている漢方薬は、
殆どが和漢のもので、既に数種類の生薬が混ぜられ、一つの漢方薬として作られているものです。
和漢は、既に自覚している症状を細かく確認しながら選ぶことで、効果の出やすいよう作られた漢方薬と言えます。
また和漢の風邪薬は細かい症状別に案内がなされているので、以下のポイントを気を付けて頂けば、
中医の専門家により脈や舌・肌などの診察を受けなくても、どなたでも適した薬を選ぶことができます。
漢方の風邪薬の基礎知識Q&A
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漢方の風邪薬についてのよくある質問と私が教わってきて得た知識からの回答を挙げますので、
試す前に不安がある方は参考にしてくださいね。
Q:漢方の風邪薬は苦い?
A:私も含め、漢方の風邪薬を飲んでいる殆どの大人も子供も、あまり苦みは訴えません。
『良薬口に苦し』とは言いますが、私の信頼する薬剤師さんが仰るには、
人は本来、体調に合わせて効くものは自然と欲する味覚を持っているとのことです。
私の子供でも数日で慣れて、水も含まずに口の中で粉の漢方薬をくちゃくちゃとやっていました。
Q:漢方の風邪薬は高い?
A:内容にもよりますが、1日分200円~500円程度で、市販の西洋薬とさほど変わりません。
年度末の医療費控除も利きますので、市販品を買った際は念のためレシートを保管しておいて下さいね。
Q:漢方の風邪薬と言えば葛根湯?
A:葛根湯はパッケージにも一部記載がありますが、
ひき始めの風邪症状で鼻水がなく、首筋や肩がこわばり寒気がする時のみ効果があります。
水様の鼻水が出る、咳が出る、汗が出ている、体力が落ちている、
気持ちが悪く吐き気がするなどの症状が一つでもあれば、葛根湯を飲むことはお勧めできません。
Q:漢方の風邪薬は、すぐに効くの?飲み続けないと効かないの?
A:殆どの漢方薬の風邪薬は、症状に合っていれば即効性があります。
そして症状が変化したら、すぐに薬を変える必要がある場合もあります。
正しい飲み方については注意書きをよく読んで確認してください。
Q:漢方薬は副作用がなくて安心?
A:漢方薬にも副作用はあります。
飲み合わせはもちろんですが、成分自体が体に合わないことがありますので、
何らかのアレルギー症状を経験したことのある方はとくに、
気になる方は事前に医師や漢方の薬剤師に確認してから飲むようにして下さい。
甘草(カンゾウ)、麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)などの生薬の成分で重大な副作用が出た症例があります。
これらの成分は問題がない人にとっては、症状を改善させる高い作用があります。
牛乳や小麦などと同じで、問題のない人と大問題の人と大きな差があるので、
副作用については強い食物アレルギー症状のような捉え方も必要かと思います。
主な風邪症状と適した漢方薬の選び方
漢方の風邪薬は、どちらかというと症状を促進させたり、体の機能を上げるように生薬の作用を利用しています。
西洋薬のように、症状を抑えることを前提に、「絶対に休めない人に」ですとか、
「1日2回で効く」といった期待する効能別に選ぶことはありません。
また、「のどから痛くなるタイプ」ですとか、「鼻から・・・」といった単独の症状で選ぶこともありません。
寒気がしてだるくて、何となく頭が痛いなど、
同時に発症している3種類以上の症状を確認して判断することが大切です。
私の中での漢方の2つの大きな認識では、
①漢方には、ウィルスや菌に感染していることにだけ焦点を当てるのではなく、
原因は何にせよ、どこの機能が低下しているかを見つけ出し、
その機能を回復させようと考える特徴があります。
回復させるべき機能を明らかにするためにも、
日頃から自分の体のどこにどんな症状があるのかを感じ取るよう、意識を向けていて下さい。
もう一つの特徴は、
不調の改善はのためにはエネルギーを操作するとこが必要だと考えるところです。
②エネルギーが弱っているところには足して(補法)、
エネルギーが多すぎるところからは抜く(瀉法)ことで体の機能を正常に戻そうとします。
エネルギーの流れが本来あるべき状態に巡っていれば、
熱や鼻水、咳などの風邪のような症状は起きないと言われています。
食事でも出来ることですが、漢方の生薬はより手軽に、
的確に、体内のエネルギーを足したり放出させる作用があります。
では実際に、風邪の症状別におすすめの漢方薬をご紹介します。
ドラッグストアなどの風邪薬コーナーでもよく陳列されているような漢方薬を中心にご紹介しますね。
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<風邪の初期症状>
寒気がする、汗が出ていない、節々が痛い、平熱より高い熱、咳などがある・・・麻黄湯(まおうとう)
<風邪の初期症状>
寒気がする、汗が出ていない、首や肩がこわばる、頭痛、平熱より高い熱・・・葛根湯(かっこんとう)
<風邪の初期~中期>
喉の強い痛み、口や喉の渇き、頭痛・・・銀翹散(ぎんぎょうさん)、銀翹解毒丸(ぎんぎょうげどくがん)
<風邪の中期~後期>
寒気がする、汗が出る、頭痛、気持ち悪さ、食欲低下・・・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
<鼻かぜの症状>
水様性の鼻水が出る、くしゃみ、咳き込む・・・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
*水様性の鼻水は熱を逃がすために出ます。鼻水をむやみに止めず、
流す作用のある小青竜湯などの漢方薬がお勧めです。
<長引く咳の症状>
こみ上げる咳、喉の痛み、気管支炎、たんが絡む・・・麦門冬湯(ばくもんどうとう)
<激しい咳の症状>
急にむせるような激しい咳、強い喉の痛み、声がれ・・・甘草湯(かんぞうとう)
<胃腸風邪の症状>
吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢・・・胃苓湯(いれいとう)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、
<参考書籍> 『いちばんわかりやすい漢方の基本講座』成美堂出版
強い症状をとり去ったら別の症状に目を向けること
自覚している症状に合わせて漢方薬を飲むと、辛さが解消していくすっきりした感覚を味わうことが出来ると思います。
ひとつの症状が取り除けたら、再度抱えている症状を見直し、
改めて漢方薬を選び直すことが大切だそうです。
症状をみる
↓
症状に合った漢方の生薬を体にとり入れる
↓
ゆっくりと体を休める
↓
症状が改善したら薬をやめる、もしくは残っている症状に合わせた漢方薬を飲む
という養生の仕方が大切です。
代表格『葛根湯』は万能風邪薬ではありません
漢方の風邪薬への前向きな気持ちがあっても、ひとつ心配なのは、どうしても薬局や病院では葛根湯が勧められてしまうことです。
こちらはとあるドラッグストアの風邪薬の特設コーナーの風景です↓
![IMG_2436](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/IMG_2436-450x338.jpg)
西洋薬以外で、漢方薬が並んでいるのは殆どが葛根湯です。
本来は風邪の初期の症状のみに効果のある漢方薬です。
風邪がひどくなり熱が上がった状態の漢方薬ではありません。
<参考サイト>
クラシエの漢方薬 かぜシリーズ
一般の病院の医師でも薬局でも、風邪と言えば葛根湯を勧めるケースが多いのは、
どうしても医師免許や薬剤師免許が西洋医学を基本に発行されているからだそうです。
西洋医学の知識をたくさん持っている医師や薬剤師の中で、
中医についても深く理解している方は、まだまだ少ないそうです。
洋服屋さんで和装の着物のことを正しく教えてもらおうなんて、普通は考えませんよね。
漢方は西洋医学の免許だけを持った方の見解では、
十分とは言えないということを、心にとめておかなければいけません。
ちなみに、我が家の風邪対策はこんな感じです↓
喉が痛いだけで寒気がしないなら銀翹散だけ飲みます。
寒気がして節々が痛むときは麻黄湯、汗をかいてきたら柴胡桂枝湯に切り替え、
鼻水がひどくなれば小青竜湯に切り替えます。
汗や鼻水は熱を体外へ放出するための症状です。
タラーっと流れ出る鼻水が出れば熱が上がることはあまりありませんので、安心して休養します。
ゆっくり休めず風邪が長引いた場合は柴胡桂枝湯と人参栄養湯を数日間飲みます。
食事の消化吸収が良くなり、回復が早くなります。
葛根湯は苦い経験があるので、今は常備していません。
漢方の薬剤師さんたちの忠告通り、葛根湯は胃腸が弱っているときや、
発熱により熱が上がってしまったとき、汗が出ている時に飲むと逆効果で、
頭がぼーっとしてしまい熱が冷めにくくなりました。
葛根湯に限らず言えることですが、
症状に合った漢方薬を選ばなければきちんと効果を得られなくなります。
症状をしっかり確認することが難しいと感じる方もいるかもしれませんが、
だからと言って解熱鎮痛剤や鼻水止めなどを飲むより、
一つ一つの体の変化に納得を得られる方法の方が自然だと思う方にはお勧めです。
私にとって漢方の風邪薬での対応は、体の感覚をより細かく追及する良いきっかけになりました。
漢方は風邪症状を引き出し放出する手助けに
![6207059135_f665157994_b](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/6207059135_f665157994_b-1-940x627.jpg)
漢方薬で風邪症状を正しく解放すると、体がすっきりして軽くなります。
風邪はデトックスだと多くの方が仰るのも納得できます。
小さな子供やお年寄りは、熱を上げて風邪をやり過ごすという方法が危険な場合もあります。
私の子供も持病の影響で、38度以上熱を上げないようにと医師から指示されていましたので、
漢方薬で上手に凌ぐことで風邪やインフルエンザとうまく付き合って来れました。
我が家はインフルエンザのワクチン接種は受けませんが、
インフルエンザを恐れることもありません。多少でも熱を上げる機会があるのは良いことだと思っています。
でも、手を打つ術がないままでいるのも不安なので、信頼できる漢方薬はいつでも家に置いておくようにしています。
漢方薬を選ぶ時、本来は一人一人の体質や体調に合わせて、
知識と経験のある漢方の薬剤師さんが診て下さることが最も安心だと思います。
頼りになる薬剤師を探すことが出来ない時は、頼れる情報を探し、
出来るだけ体の機能を下げないように、更に丈夫にするように、漢方の考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。
脅威的な“記録更新”の状況下だからこそ、私たちの意思で出来ることに努めよう!
![herbal-2562218__480](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/herbal-2562218__480.jpg)
先日のニュースによると、インフルエンザにより医療機関を受診する人の人数が、
全国で統計を取り始めて以来最高人数を超えたそうです。
積雪、最低気温に続き、インフルエンザの患者数まで・・・
夏も冬も毎年のように何かと観測史上初を記録しています。
これからの将来に備えて、私たちは何に気付かなければいけないのか、真剣に向き合う時が来ているのかもしれませんね。
壮大なテーマのようですが、やはり私たちに出来ることは、
身の回りの“コツコツ”の積み重ね以外にありません。
ウィルスや菌に侵されダウンしてしまうことの繰り返しではなく、
その都度身体の機能を上昇させてやる!くらいの意気込みで迎え撃つことだって出来ます。
気象の影響に負けない身体作りの一環として、
身体に合った養生の仕方やいざという時どんなお薬を使うのか、ご自身の方針をしっかりと持つようにして下さいね。
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