新陳代謝は加齢とともに遅くなります。自分のターンオーバー周期、知っていますか?|予防医学専門家が教える新陳代謝を上げるアンチエイジング法
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先日、お肌についてのお悩み相談を受けました。ご相談者の年齢は60代後半。
何気なく「お肌のターンオーバーってどれくらいの周期かご存じですか?」
と聞いたところ「そんなの私でも知ってますよ!28日でしょ?」というお返事が。
IN YOUの読者の皆さんはご存じのようにターンオーバーは
年齢だけでなく生活習慣によっても個人差が大きいものです。
一般的な説によると20歳代では28日~30日、30歳代では40日~45日、
40歳代半ばを過ぎ女性ホルモンのバランスが崩れ始めると45日~60日、
この先は目を覆いたくなる人もいるかもしれませんが、
50歳代に入ると75日~80日もかかり60歳代に入ると90日~100日もかかると言われていますよね。
もう60歳代になると1年に3回しか表皮が入れ替わってくれないなんて!
女性にとっては結構ショックな現実です。
ターンオーバーが遅くなるとクスミやシミの原因となりますが、早すぎるのも問題です。
それでもやっぱり40歳代以降は実年齢より若々しいお肌のためには
平均値よりも早い方が美しい肌を保ちやすくなります。
そこで今回は正常なターンオーバーを促すために
そして意外と知られていない重要な微量栄養素についてご紹介したいと思います。
ターンオーバーとは
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まず表皮の構造をおさらいしておきましょう。
皮膚表面にある表皮の一番上の部分が角質層。その下に顆粒層、有棘層、基底層となっています。
ターンオーバーとは表皮の1番下にある基底層で作られた細胞が、
有棘層、顆粒層、角質等へと形を変えながら表面に押し上げられ最後は剥がれ落ちるまでの行程を言います。
ターンオーバーが遅く、新陳代謝が悪い場合に起こりやすいトラブル
冒頭にも述べたように加齢によってターンオーバーの周期は遅くなっていきますが、
この周期が遅くなると起こりやすいトラブルがお肌のくすみやごわつき。
これは本来なら剥がれ落ちるはずの古い角質が肌に残って起こることです。
ごわつきのあるお肌は化粧水などで保湿しようとしても浸透性が悪く更なる乾燥を招いたり、
ザラザラした手触りを招くこともあります。
そして気になるのがシミ。
シミのもととなるメラニンを嫌う女性は多いようですが
実は紫外線(UV-B)を吸収し日光傷害や悪性腫瘍の発生を防ぐという重要な働きをしているのです。
しかしメラニンも本来はターンオーバーによって剥がれ落ちるべきものが
角質層に留まっているがためにシミとなっていつまでも残ってしまうパターン、
そしてもっと厄介なのが基底層とその奥の真皮層の境界線上にあるメラニンのもと、
メラノサイトはターンオーバーが著しく遅れると真皮層へと入り込んでしまい、
ターンオーバーの流れに乗れなくなってしまうことです。
細胞の新陳代謝を上げる!タンパク質を再合成するために不可欠なミネラルとは
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ターンオーバーをはじめとする細胞の新陳代謝。
私たちヒトの身体は60%~70%が水分ですが、
次いで多いのが身体の約20%を占めるタンパク質です。
タンパク質は筋肉や内臓、血液や爪、髪だけでなく、
骨も実はタンパク質が最も多く皮膚に至っては体重の17.7%を占める
身体の中でも最も大きなタンパク質を主とした器官なのです。
体重が50kgなら8.85kgが皮膚と言う事になりますね。
(体重に占める皮膚の割合は諸説あります。)
そしてこの皮膚を構成しているタンパク質は
食事から摂った動物性または植物性のタンパク質をアミノ酸まで分解し、再合成され作られています。
その際に必要不可欠なのが微量ミネラルである亜鉛です。
新陳代謝はDNAをコピーしてRNAを合成するのですが、この時にポリメラーゼというホルモンが働きます。
このポリメラーゼは亜鉛を保有しており、亜鉛がないと機能せず細胞分裂が上手くいかないのです。
更にポリメラーゼの働きを助けるジンクフィンガーというDNAに結合するタンパク質にも亜鉛が必要なのです。
亜鉛は体内に常に2g存在する微量ミネラルでそのうち約20%が皮膚に存在するのです。
よって亜鉛の存在なしに新しい皮膚は作られません。
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不足する日本人の亜鉛摂取量
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厚生労働省による日本人の食事摂取基準(2015年度版)によると
12歳以上の女性は1日8mgとされています。
しかし国民健康・栄養調査(2015年度)の結果では40歳~49歳女性で7.3mg、
50歳~59歳女性で7.4mgとなっており、1日あたり0.6mg~0.7mgの不足が見られます。
「たかが0.6mgの不足なら大した影響はないのでは?」と思われるかもしれません。
しかし亜鉛の吸収率は約30%と言われているので
日々の僅かな不足の積み重ねで欠乏症が起こるリスクが高まっていくのです。
新陳代謝を上げる亜鉛の体内での働き
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亜鉛が不足すると味覚が鈍くなり味覚障害を起こすことはよく知られていますよね。
味のセンサーである味蕾の新陳代謝はとても早く約10日ほどで入れ替わるため、
この味蕾の新陳代謝に深く関与している亜鉛が不足すると早い段階で味覚が鈍くなり始めます。
また京都大学大学院生命化学研究科の武田氏らの研究によると
亜鉛の生体内での機能は約3,000種にも及ぶとのこと。
そして体内で補酵素として亜鉛が作用する酵素だけでも100を超えるとされています。
皮膚や味蕾だけでなく他にも亜鉛には重要な働きがあるのでご紹介したいと思います。
①免疫反応の正常化
亜鉛は免疫反応にも深く関与しているため、
不足すると免疫細胞が弱くなって感染症を発症しやすくなったり、
逆に免疫細胞のコントロールが上手く出来なくなって過剰な反応を示したりします。
つまりアレルギー性の炎症を起こしやすくなることもあります。
一時、亜麻仁油などのα-リノレン酸に抗炎症作用があると話題になりました。
これも実はα-リノレン酸にデサチュラーゼという酵素が
働きかけることでEPA(エイコサペンタエン酸)に変換され抗炎症作用が発現するのですが、
このデサチュラーゼにも補因子として亜鉛が必要なのです。
②インスリンの合成に関与
膵臓のランゲルハンス島でインスリンが合成される際にも
亜鉛は深い関わりを持っているため、不足すると血糖値が上がりやすくなってしまいます。
カナダのマニトバ大学植物栄養学科の研究によると
糖尿用のマウスに亜鉛を投与すると高かった血糖値が改善されたとの結果も出ています。
参考(Exp Biol Med (Maywood) 226:43-51, 2001)
③ストレスから脳を守る
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ストレスがかかると副腎からコルチゾールという抗ストレスホルモンが分泌されます。
亜鉛が不足するとコルチゾールが過剰に分泌され、それが脳の海馬へと届けられます。
海馬では興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸が放出されるため、
イライラしたり落ち着きがなくなったり、
ひどい場合はうつや海馬の萎縮、学習・記憶障害へとつながったりしてしまいます。
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新陳代謝を上げる亜鉛を多く含む食品
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牡蠣
タラバガニ
あさり
豚レバー
牛肩ロース肉
納豆など大豆製品
うなぎ
海苔など
以上の食品には亜鉛が多く含まれていますので、
積極的に食べてみるといいかもしれません。
要注意!せっかく摂った亜鉛を排泄してしまうものがある!
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「亜鉛の必要性は分かっているからすでに充分摂っている!」
はずなのに亜鉛不足が疑われる症状が出ることがあります。
その大きな原因のひとつとしてあげられるのがリンの過剰摂取です。
リンはカルシウムなどとともに体内に大量に存在する多量ミネラルではあるのですが、
今の日本人はリンの摂取が過剰なケースが多々あります。
リンにはキレート作用(他のミネラルなどとくっついて排泄を促す作用)があるため、
過剰摂取は亜鉛だけでなくミネラルの不足の一因となります。
リンは玄米や蕎麦にも含まれていますが、
それよりも避けるべきなのは加工調味料や加工食品。
こうした加工食品にリン酸塩として添加されており、
ハムやソーセージなどでは肉の水分を保ち柔らかい食感を出す役割を果たしています。
防腐作用や色を鮮やかにする効果もあるため加工肉だけでなく、
ラーメンの麺に使用されている「かんすい」にもリン酸塩は使用されています。
そして安価なドリンクバーやコンビニコーヒーの抽出にも、リン酸塩は使用されているのです。
せっかく必要栄養素を摂っているのにそれを無駄に排泄させてしまうような
片手落ちの健康法にならないよう気をつけたいですね。
まだオーガニックな生活に慣れていない人、始めようと思うけど何をどうしたらいいか分からない人はまず、
調味料を無添加のものに変える事。
そしてお店に入ったら壁沿いの物だけを買うことから始めてみてはいかがでしょうか。
ほとんどのスーパーで壁沿いに生鮮食品が置かれていて
店内中央部には加工食品や菓子類などが置かれています。
こうした加工食品を見ないこと、手にしないことから始めていけば、
リン酸塩の摂取が自然に減少し味覚がしっかりしてくるので
今度は農薬まみれの野菜の味に違和感を覚え、ストレス無くオーガニックな生活に変わっていけると思いますよ。
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