切迫流産になった経験を踏まえてわかったこと。妊娠中のお母さんと子供を繋ぐコツは「呼吸法」にあった!赤ちゃんがのびのび育つ機能的な呼吸法とは。
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いつか子供が欲しいと思って、妊活をしていますか?
私は妊活という言葉にとても違和感を感じます。
第1子出生年齢は平成28年で30.7歳であり、「子供を持ちたい」と思いながらなかなか妊娠しないカップルは10組に一人と言われています。
女性は11~12歳頃初潮を迎え、成長に伴いホルモンバランスも整い、成熟していきます。
最も妊娠しやすいのは20歳前後と言われますが、近年では晩婚化も進み、それに伴い第1子出生年齢は上昇傾向。
しかし、30代後半になると年ごとに妊娠しがたくなり、不妊に悩む女性も多くなっています。
「妊活」という言葉はここ数年でよく耳にするようになりました。
テレビや雑誌などメディアに取り上げられることも増えましたが、私は「妊活」という言葉に違和感を抱きます。
「子供が欲しい」と妊娠を望み、たくさんの情報を調べ、不妊治療をし、身体のケアをしている方を否定しているのではありません。
大前提で、私は子供を欲しいと望む女性たちには命が宿って笑顔になってほしいと思っています。
しかし、そのためにも見直すべきなのは根本的な
「女性の生理」であり、
赤ちゃんを受け入れて育てるための「空間」
を作る事ではないでしょうか?
血液の循環が悪くなる生活習慣を送っていませんか?
卵巣から排卵された卵子は、卵管を通り子宮に行きつくまでの間に
射精された精子と出会い受精し、子宮の内膜に着床する事で「妊娠」が成立します。
卵子には運動性はありませんが、卵管の上皮組織にある絨毛と共同して子宮への流れを作り出しています。
内臓は「平滑筋」と言われる筋肉の活動により動いています。
これは意識的には動かすことができないものですが、筋肉が収縮・弛緩して動くには「血流」が必要です。
子宮の位置は骨盤の底にあり、「骨盤底筋群」というハンモック上の筋肉に支えられています。
血液を送る子宮動脈は総腸骨動脈という脚に流れていく大きな血管から分かれており、子宮全体には網目のように動静脈が張り巡らされています。
子宮は妊娠していない状態では拳一つ分ほどの大きさですが、妊娠10ヶ月ほどで32cm~35cmほどまで広がり、赤ちゃんがお腹の中で成長しているのです。
このような構造としくみがある中で
・常に猫背で姿勢が悪い
・ソファーに深く座りスマホを見る
・お腹を突き出し、内股で立つ
・よく脚を組む
・デスクワークが長い
などの状態を続けると、身体の中で子宮圧迫されやすく血液循環も悪くなります。
血液の循環が悪くなれば子宮や卵巣の働きは落ちてしまい、
妊娠前では生理不順・生理痛・PMSの問題が起き、妊娠時では赤ちゃんが育ちにくいという状況になってしまいます。
切迫流産は現代女性に起こりやすい
切迫流産とは流産の一歩手前で、胎児は子宮の中に残っている状態です。
私も妊娠10週で切迫流産になりました。
赤褐色の分泌物が出ただけで特に腹痛など症状はなく、幸い流産にはなりませんでしたが、2週間の自宅安静を2回経験しました。
妊娠12週未満の早い段階での流産は、妊娠女性の15%前後が流産となる統計も出ています。
安静期間中は不安が強く、何もできなかったのを覚えています。
私は医療業界で働いていますが、医療従事者で切迫流産を経験する方を多くみました。
患者様の身体を支え、介助する事が多く腹圧がかかりやすくなるためです。
切迫流産にはその他にも様々な要因がありますが、
どのようにすれば赤ちゃんの事を守ることができるのでしょうか?
血液が循環するための「空間」を確保する事が、赤ちゃんを育てるためには重要なのです。
「呼吸」を意識して、「空間」を広げよう。
自然に大きく息を吸うときには『横隔膜』という肋骨の空洞の中についているドーム状の筋肉が下に下がって肺が広がり、酸素を取り込みます。
するとこれに連動して骨盤の底にハンモック上についている『骨盤底筋群』という筋肉も押し下げられて下に下がります。
骨盤底筋群は子宮や尿道口、直腸を支えているハンモック上の筋肉です。
息を吐くときには膨らんだ肺が小さくなり、下に下がった横隔膜が元の位置に戻る事で体内の二酸化炭素を吐き出します。
骨盤底筋群は呼気と共に『会陰(えいん)』を中心に引きあがります。会陰とは膣と肛門の間の部分です。
子宮が位置する腹腔はこの「横隔膜」と「骨盤底筋群」の間の空間にあります。
この空間が広い方が子宮は広がりやすくなります。
しかし、現代の生活では気つけなければこの空間が容易に狭くなってしまいます。
デスクワークでパソコンやスマートフォンを長時間触る生活。
食品添加物に多くさらされ、タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル不足となりやすい食生活。運動不足になる日々。
身体の消化・吸収・老廃物の排泄が滞るのも空間を狭める要因です。
またストレスを溜め込むことも、交感神経優位にしてしまい呼吸が浅くなり、
血管が収縮し、血流の低下を引き起こしてしまいます。
子宮は柔軟性を持ち、風船のように上へと広がりやすければ、赤ちゃんはのびのび手足を伸ばすことができます。
さらに、血流も良好で暖かければ温泉に浸かっているようにゆったりとリラックスできるのです。
しかし、空間が狭く風船が圧迫されやすければ下に圧がかかりやすく、流産や早産のリスクとなってしまいます。
血流も乏しく冷えていれば身体が縮こまり、十分な運動ができません。
空間を確保するためにはお母さんのゆったりとした呼吸が必要であり、呼吸がしやすい身体でいる事が一番です。
今すぐできる!ゆったり呼吸法
寝たまま下腹部に手を当て、赤ちゃんの気配を感じながらゆっくりと呼吸をしましょう。
次に、両手を挙げて脇を広げるように5回呼吸をしましょう。
座っている時には胡坐をかき、脇を伸ばすように片手をあげてゆっくりと呼吸をしてみましょう。(左右気持ち良い程度に行います)
※切迫傾向がある方は座った状態や立った状態で思い切り深呼吸をすると、腹圧が下方にかかりやすいため避けてください。
また、妊娠後期の方は仰向けの姿勢を長時間続けないでください。
これだけでも身体がじんわりと温まり、呼吸がしやすくなるはずです。
妊娠は自分の身体をみつめるきっかけとなる
仕事や自分のやりたいことに取り組むのは生き甲斐となり、自分を磨くチャンスです。
キャリアを積むこともとても大切な事です。
しかし、お腹に赤ちゃんが宿れば自分だけの身体ではありません。
常に赤ちゃんが第一優先です。
呼吸力を育て、赤ちゃんを守る身体にするためには、
・ストレスを溜めない
・背骨、肩甲骨、肋骨、
股関節の柔軟性を保つ
・姿勢を正す
・身体をあたためる
・自分の生理周期を見直す
生理周期を見直すためには生活や食事まで見直す必要があります。
妊娠は最終月経時の子宮内膜の血液がすべて赤ちゃんの栄養になるからです。
約280日かけて徐々に赤ちゃんはお腹の中で成長します。
お母さんは人生で一番身体に変化が起こる時間です。お腹の中にもう一つの命があるのですから、身体が変わるのは自然な事なのです。
その変化を受け入れるための「空間」を作る『余白』を持ち、たくさんの栄養を運ぶ血流を確保する『努力』はきっと身を結ぶと私は信じています。
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