あれもこれもオーガニック!オーガニック女子も歓喜する奇跡の町「オーガニックタウン綾町」ってどんなとこ?
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本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
ふるさと納税でも高い人気を維持していると言われる宮崎県。
日本一の売上を誇る焼酎でも有名な都城市や太陽のたまごの名前でも有名な完熟マンゴーの西都市や宮崎市をはじめとして、
お米、牛肉、豚肉、鶏肉など多くのもので高い生産量を誇る農業が盛んな県です。
中でも、豊かな自然に囲まれた田舎の町・宮崎県東諸県郡綾町は、
人工7000人ほどの小さな田舎町ながら、日本の有機農法の先駆けの町として有名なオーガニックタウン。
先進国の中でも、オーガニック後進国と呼ばれることの多い日本。
実は、オーガニックという観点だけではなく、
農業のあり方という面でも世界から遅れをとっていると言われているのをご存知ですか?
日本の農業は、加速する高齢化や深刻な後継者不足に瀕しています。
それには、新規就農を困難にする閉鎖的な農業就業者の考え方、
生産的な考え方に疎いコスト高の農業界の姿勢も影響していると言われます。
また、アナログな管理体制、受身すぎる消費者の考え方なども関連していると言われることも。
小さな規模ながら、オーガニックタウンとして常に成長を続ける綾町に、
私たちが消費者として学ぶべきこともたくさんあるのではないでしょうか?
安心・安全・新しいという3拍子が揃った綾町の有機農産物
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ゆったりとしたやさしい田舎の時間が流れる平日とは裏腹に、
綾町の週末やイベントなどには多くの人で賑わっています。
宮崎県内からも美味しくて安全な綾町の野菜や果物を求め、
はるばる足を伸ばす人々も少なくありません。
綾町の照葉樹林は、日本最大級とも言われる大きさを誇り、
2012年には、綾ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)として登録されました。
いまや綾町は、1週間に1トンもの人参の受注があるなど、日本でも有名な有機農産物の生産地。
そのオーガニック農産物の人気も、フードイベントやメディアなどを通して全国に広まっていっています。
「有機JAS登録認定機関」認定の町・綾とわざわざオーガニック表示をしない農産物
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例えば、綾町の農産物直売所では、
「無農薬」や「オーガニック」などという言葉を目にすることがほとんどありません。
それは、綾町全体にすでに有機栽培が定着しているから。
綾の農産物は「有機野菜」という言葉の代わりに、土壌消毒剤や除草剤の使用の有無、
化学肥料の使用の有無や使用量などで、ランク分けされ厳しく管理されています。
農産物につけられた、
Aのゴールド(金)、Bのシルバー(銀)、Cのカッパー(銅)のマークなどでも確認することができます。
また、生産者一人一人が自分のプライドやまっすぐな信念に沿った農産物づくりに取り組んでいるのも、
綾町が持つ魅力のひとつです。
綾町がはじめて取り組んだ
「自然生態系農業の推進に関する条例」とは?
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1970年代から、本格的に自然と共存し、食の安全と豊かさを追求していくという構想を描いてきた綾町。
1988年には、全国ではじめてとなる「自然生態系農業の推進に関する条例」が定められ、
それ以降、町ぐるみで「有機農業」への取り組みが実践されてきました。
旬の食べ物を旬の時期にだけ美味しくいただく。
自然を大切にしながら食べ物を育てる。
そんな食の当たり前を普通に目にすることができる綾町は、今や全国から注目されるオーガニックタウン。
地元・宮崎でも、綾の食べ物は味が濃くて美味しい、自然のままの味がすると人気です。
綾町の「自然生態系農業」とは?
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綾町がどこの市町村よりも早く取り組みはじめた「自然生態系農業」。
以下の4つをスローガンに、まっすぐな心構えで行われている自然のことをまじめに考えている農業のあり方です。
・化学肥料、農薬などの合成化学物質の利用を排除すること
・本来機能すべき土などの自然生態系をとりもどすこと
・食の安全と、健康保持、遺伝毒性を排除する農法を推進すること
・遺伝子組み換え作物の栽培を行わないこと
土作りはもちろん、
最新のテクノロジーを利用した食の安全の確保
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もともとは、仮想通貨の技術として普及したブロックチェーン技術。
食品の産地偽装や賞味期限偽装への対策として活用できるのではないかと、
トレーサビリティ(追跡可能性)を目的に、世界の食のシーンに導入され始めています。
2016年から綾町では、IoTセンサーを活用したブロックチェーン技術を使った実験的な品質管理へのアプローチに取り組んでいます。
消費者一人一人が、ブロックチェーン管理の農産物につけられたQRコードから、
農産物の生産過程や品質、生産者のプロフィールなどにアクセスすることができます。
綾町が長い年月をかけ、町をあげて向き合ってきた土壌作りや、
有機農法の徹底だけでは終わらない食の安全に取り組む姿勢から多くのものを学べるのではないでしょうか。
南九州地方でしか味わうことのできない自然がつくった二番米の美味しさ
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3月の田植え、7月の収穫と、全国平均よりもだいぶ早い時期にお米の生産が終了する宮崎県では、
超早場米の収穫後に二番米を収穫することができます。
この「しって米」と呼ばれるこのお米。
自然の恩恵だけを受けて育つしって米は、ただの無農薬状態でつくられたお米というだけではなく、
旨味がぎゅっと詰まった食味でも知られるお米として、長い間、地元民に愛されてきました。
もちろん、それは山あいの有機農業の町・綾町でも変わらずに親しまれています。
無農薬が当たり前にある綾町、
本当の食の豊かさに取り組む宮崎県
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綾町では、有機栽培をすでに60年以上続けている農家や化学肥料を使わない農家に出会うことも。
にんじん一つをとっても、その味の違いに思わず戸惑う人もいるというほどです。
また、綾町に限らずにさまざまな地域でオーガニックの農産物に出会える機会に恵まれています。
有機栽培が難しいとされる季節の葉物野菜はもちろん、毎日の食卓に欠かせないお米から、
宮崎県の代名詞とも言える完熟マンゴーまで、
オーガニックにルーツを持つ食べものにあふれており、食の豊かさがプライドでもある宮崎県。
九州の恵まれた大地と暖かい気候に育まれた大らかで変化を恐れない地元の人々の気質も、
オーガニックを当たり前のこととして取り組む姿勢に貢献しているのかもしれません。
地元居住者・移住者が一丸となって取り組む
新しい食のかたち
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現在の日本の食は、地方の農村地に託されているといっても過言ではありません。
地元で生まれ育った農業従事者の参加はもちろんのこと、
地域の人々、UターンやIターンなどの移住者みんなが「つなげていく」食の世界。
日本の将来の食を考えていく上で大切なのは、生産者の志をつなげていくこと、
新しい就農者を受け入れることなどで農業の可能性をつなげていくことです。
綾町では、移住者が別の分野で培った知識を生かすことで、
農薬除草剤不使用の玄米100%のカフェインレス米粉コーヒーが誕生しました。
別の分野で培った知識を生かすことで、新しい加工食品や農産物が生まれる場合もありますし、
地域の特色を生かしたものづくりが多くの人にうれしい変革をもたらす場合もあります。
また、WWOOFなどを通し、世界のオーガニックファームで経験を積んだ農業関係者のアイデア提案や、
流通業界やIT業界の知恵を活用して、
新しい販路の開拓や農業従事者を経済的にサポートをすることなども行われています。
誰かが何かに費やしてきた貴重な時間、築いてきた人と人との絆、
日本と世界の繋がりが、どこかで明るい食の未来をつくっています。
小さな規模から本当の意味での食を考え変えていくことが、
「普通」に行われている町に、ぜひ多くのことを学んでいきたいですね。
オーガニックタウンから学ぶべき、食の未来
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北海道胆振東部地震がもたらした農産物や畜産物の多大な被害や熊本地震に問われる災害食の問題。
また、東日本大震災の放射能汚染が、結果として脅かす事となった日本の食の安全など、
日本は多くの食のテーマを抱えています。
そして、世界のいたるところで問題になっている食料問題、産地偽装、国内外の加工食品スキャンダルなど、
現代の私たちは食についてを考える大きな岐路に立たされています。
食の未来は、私たち一人一人が正面から向き合って考えるべき問題であると同時に、
一人一人に変化をもたらすチャンスが与えられている問題でもあります。
宮崎県の綾町だけではなく、埼玉県の小川町、岡山県の西粟倉村などの日本の各地でも、
オーガニックタウンとしての確かなビジョンを掲げている市町村も増えてきています。
オーガニックタウンから発信される食の未来に、
私達一人一人が耳を傾けるべき時がやってきているのではないでしょうか。
都会でしかできないこと、地方でしかできないことを見極め、
社会が一丸となり同じ目標を見据えることで、日本の食の未来は変わっていけるのではないでしょうか。
今ある美しい自然を守るながら、失ってしまった自然を取り戻せるように努力を重ねること、
そして、自然と人が共生していくことのできる食のかたちを、今一度考えてみていただければと思います。
ミネラル不足に悩む方にオススメのオーガニック商品
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