2019/09/16

オランダで生活してわかった最新オーガニック事情｜今年もっとも熱い５つのオーガニックトレンドとは？

hiro

本業は、海外のオーガニック・ヴィーガンコスメ・日用品を扱うブランドマネージャー。 25カ国以上を渡り歩き、世界各国のオーガニック、ヴィーガンな食品やコスメ、ライフスタイルに触れる。ヴィーガンになったきっかけは、家畜の悲惨な現状と、それが人にもたらす健康被害を知ってから。 “動物を尊重した選択肢を作り出すこと”を掲げた任意団体「ソーシャライトジャパン」のスタートアップメンバーでもある。

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本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ

「オーガニック」という面では、日本に比べ2歩も3歩も進んでいるヨーロッパ。

なかでも、オランダは「オーガニック」がとにかく安い！

オランダに住んで「オーガニックが進んでいる」と感じる理由は、
オーガニックのセレクションが幅広いからだけではなく、
オーガニック製品がそうでないものと比べても価格にあまり差がないから。

オランダのオーガニック野菜は、普通の野菜より平均で63%高いという報告がありました。（※１）
これは日本のオーガニック野菜が普通の野菜よりも平均2～3倍高くなることを考えると大きな差ですが、
オランダの週末のマーケットなどでは、時にスーパーの普通の野菜よりも安いこともあるんです！

この差についてはオランダに住むとすぐに実感できます！

今回は、オランダで生活してわかった、今年の5つのオーガニックトレンドをお伝えします。

オランダ生活で見えたオーガニックトレンド情報！

その①：ヴィーガニズムが主流へ！？

特別なカテゴリーとして存在していたヴィーガニズム（絶対菜食主義）は、
オランダでは主流になりつつあります。

ヴィーガン/ヴェジタリアンフレンドリーなレストランは350件以上。

東京の1/5ほどの人口のアムステルダムで、東京のヴィーガン/ヴェジタリアンフレンドリーなレストランが約560件なことと比較しても、ヴィーガンレストランの割合が高いことがわかります。

ヴィーガン専門のランチボックス（デリバリー込みで9ユーロ。1ユーロ120円換算で1,080円）も人気だそう。(※2)

ヴィーガン専門ではないレストランも、ベジタリアン・ヴィーガンのオプションがあることも多いので、菜食主義者の人によっては頭を悩ませることのないオランダです。

コロッケの由来である、伝統的なクロケットも、ヴィーガンバージョンがあります。
オランダ人のソウルフードのチーズも、ヴィーガンバージョンが普通のスーパーで販売されています。

その②：ファスト・カジュアルフードが登場

ヘルシーでクオリティの高い新しい「ファストフード」、
ファスト・カジュアルフードが登場。

オランダに現在５店舗を構え、アムステルダムの空港・スキポール空港にも支店がある「van Leon」がその代表例。

パッケージも紙製、ペーパーナプキンもリサイクルペーパーで作られていたり、出来るだけサスティナブルに働きかけているお店です。

ハンバーガーやラップなど、手軽に食べれるけれどヘルシー、が今オランダの人々の心を掴んでいるよう。

☆みつろうの力で食品の鮮度を守る！繰り返し使えるエコラップ

現在、アムステルダムはファストフードの出店を規制しています。
その直接的な理由は、ファストフード店の出店が多く、観光客が増加しているため。
第一に観光客を減らす目的でのファストフード店が規制されています。

地元発のヘルシー志向な店舗は、色々な規制を追い風としてさらに広まっていくトレンドにあります。

その③：マーケットでオーガニック食材を買い物をして自炊

昔から、家族と時間を過ごすため、また、節約のためにも自炊する人が多いオランダ。
今も、週末にはマーケットに行って、スーパーで買うよりも安くクオリティの高い食材を手に入れる人も多い。

必ず、オランダ人なら誰にでも、
どこのマーケットの●●のチーズ、
あそこのマーケットのバケット、など
お気に入りの食材がいくつかあり、そのお気に入りの食材を週末朝買いに出かけます。

家族のためにご飯を作るのが一つの楽しみのよう。

マーケット美味しいワイルドピーチを手に入れて、パンケーキを作るオランダ人の友人もいました。

☆おうちごはんの定番に！簡単に炊ける自然栽培玄米

その④：低価格のオーガニックデリバリーサービス

オランダでもフードデリバリーサービスを使用する人がますます増え、ドライバーもよく見かけます。
もちろん、オーガニックフードを選ぶこともできます。
なかでも今は、オーガニックのハンドメイド・クロケット（コロッケ）が大人気。

フードのみならず、オランダでもオーガニック野菜のデリバリーサービスも、もちろんあります。
例えば、オーガニックスーパーで知られる「Odin」は週9ユーロからのサービスを展開。

9ユーロの中身の例は、カリフラワー、人参、パクチョイ、スイートコーン、パセリの５点。

9ユーロなので、およそ1080円。
オーガニックが特別高級なものではないことが伺えます。

☆本物の安心とおいしさを皆様に！有機JAS認証野菜セット

その⑤：コールドプレス、低アルコール、ノンアルコール

ヘルシー志向なトレンドに、若者のアルコール離れも手助けとなって、
コールドプレスジュースがますますトレンドに。

おしゃれなミニスーパーマーケットSTACHにも、コールドプレスジュースのセレクションがずらり。
コールドプレス専門のカフェもアムステルダムだけでも増えました。

レストランにもノンアルコールドリンクがあるのも日常的に。

アルコールだとしても4%まで。
ジュースに近い、クラフトビール、セッションビールなどが好まれています。

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オランダオーガニック情報総まとめ：ヘルシー志向に加速！

まとめると、ヘルシー志向にますます向かっていることが伺えます。

オランダは、オーガニックや菜食主義というと、子供を持つママや感度の高いキャリアウーマンだけのものではないことがはっきりわかります。

パパも、若者も、それぞれ気になる人が手に取ったり、スーパーにずらりと存在しています。
わざわざ選ばなかったとしても、それと知らずにオーガニックを手に取っている可能性もあるくらいです。

日本の九州ほどの国なので、トレンドも素早くまとまりやすいのも事実。

しかし、これらは日本にも全くないわけではないと思いました。
違いは、オーガニックやヘルシー志向を主流に出来るかどうか。

出来ることから、一足先にオランダのトレンドを取り入れてみるのもオススメです！