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日本人も毎日使うレアアースは製造過程で放射性物質をまき散らしていた?!問題だらけのレアアースによる環境汚染と健康被害の実態

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スマホ、パソコン、車、テレビ……
私達の生活は、最新の科学技術によって
作られた製品たちに囲まれています。

日々新しい製品が発表・発売され、
便利な製品の恩恵にあやかって暮らす私達。

スマホを始め携帯・PCなど、電化製品なしの生活は考えられないという方が、
今の日本では多数を占めるのではないでしょうか?



しかしながら、日々便利さを享受する一方でこういった製品が
どの様な材料を元にどうやって作られているのか
といったことまでは、
なかなか自分から関心を持たない限りは、
情報として入って来にくいのが現実かと思います。

レアメタル・レアアース……といった素材をご存知でしょうか?

実は、現代“先進国”と呼ばれるような環境で使われる
ハイテク機器を生産するのに、
これらの素材は無くてはならない大変重要な素材となっています。

身の周りの数多くのものに使われる大変重要な素材ですが、
その生産実態は余り広く知られていません。

しかしながら、
実はこれらの生産が
恐ろしい環境汚染や公害を引き起こしている
…そんな悲しい実態があります。

今日は、レアメタルの中でも
特に貴重かつ公害などが問題視されているレアアースについて、
レアアースとは何か?どんな問題が潜んでいるのか?
という2点についてお届けします。

レアアースって何?
1000tの鉱石から採れる量はたったの2t?

レアアースって何?


(※写真はイメージです)


レアアース、別名希土類元素。
化学の授業でお馴染みの元素表の中では、17元素に属しています。

レアアースはレアメタルの一種です。
レアメタルというのは、流通量の少ない希少な金属のこと。

流通量の少ない理由は産出地や存在量が限られていたり、
技術的に採鉱や選鉱、精錬といった生産方法が難しく
コストがかかる…といった様な理由があげられます。
(鉄や銅といった、メジャーで流通量も多い金属はベースメタルとも言われます。)

そのレアメタルの中でも、
更に生産が難しいと言われるレアアース。

実は、地理的な要因や埋蔵量といった原因よりも、
レアな所以はその「生産方法」にあると言われています。

他の鉱物と比べて、
ごく微量にしかその鉱物は含まれず、
しかもその性質の特性上、
レアアースのみを分離し取り出すのには多大な技術が必要なのです。


環境・人員・技術…様々なコストやリスクもあってか
なかなか他国での生産は伸びず(中には生産を撤退した国も…)、
中国がそのシェアのほとんどを現在担っています。

そして、特筆すべきはその特殊な電子配置

その他の元素と比べて変わった特性を持っていることから
その特性を生かして独特の働きが可能なのです。

製品の生産に於いて使う量はわずかでありながら、
大変大きな働きをするため、
別名『産業のビタミン』とも呼ばれています。

1000tの原料から僅か2tしか取れない
貴重でハイコストなレアアース


(※写真はイメージです)


そしてなんとそのレアアース、
1000tの原料の鉱石から僅か2tしか採れない…!という試算もあるほど。

ちなみに、
「1kgの“素材”を手に入れるために地球環境から必要な採掘量」を比べたデータを見ると、

鉄-----------8kg
銅-----------350kg
レアアース類------数千~数万kg
金・白金--------1000t


鉄や銅と比べて、
いかにレアアースが貴重でハイコストか、
ということがお分かりになるかと思います。

(金・白金はレアアースでは無いですが、流石金という位貴重なのがよく分かりますね…)

そもそも、レアアースも属しているレアメタルの原料の鉱石の多くは、
鉱石中に0.1~0.01%の含有率しかない
というデータもあるほど。
本当に“レア”な鉱物なのです。

レアアースの用途は、スマホから車・テレビ、
医療用や軍事産業まで!



そしてこのレアアース。
私達の生活の至るところに使用されています。

レアアースにも種類(軽希土類と重希土類)があり、
それぞれ元素によって勿論特性は違いますが
有名な特性として光学的特性磁気的特性があります。

光学的特性を生かして、
レーザー・液晶製品・蛍光灯やLED等の照明器具・光ファイバー・
カメラ製品・ガラスや陶器の着色・手術用のレーザーや
CT・MRI等にまで使われていたり、

磁気的特性を生かして、
永久磁石に使用されたり、携帯電話から自動車・時計・
パソコンのハードディスクドライブ・
小型の磁気スピーカーやヘッドフォン・時計・磁気センサー・
はたまた軍事用のミサイルや潜水艦のソナーなどに使われていたり

その用途はとても幅広いです。

(その他にも、望遠鏡や顕微鏡、強化ガラスや強化セラミック、
変わった所ではアイソトープ電池やライターの石、原子力産業にまで…!
このように、レアアースは本当に多くの製品に使用されています。)


そして何と、
エコの代名詞の様に使われるLEDやハイブリッドカー、
再生エネルギーの発電施設、蓄電池などにも
レアアースは欠かせません




ハイブリッドカーのモーター・バッテリー等には合わせて何kgもの
また再生エネルギーでメジャーな風力発電に使われる風車には
(その種類にもよるので一概には言えませんが)
何tものレアアースが使われている
とすら言われています。

1kgのレアアースを掘り出すのに必要な採掘量は先程お伝えした通りです。

“エコ”な筈の製品を作るのに、
まるでエコでは無い現実が潜んでいる

という気がしてなりません。

☆日本の森林を守ることにつながる!
1点1点手作りの杉の木のお弁当箱


レアアースの生産地では、
恐ろしい環境汚染が引き起こされているかもしれない



そして、先ほどお伝えしたとおり、
かなり採掘において効率が悪い
(大量の原料から少しのレアアースしか採れない)
というレアアースでしたが、
問題はそれだけに留まりません

特筆すべきは、
その生産に於いて環境汚染及び公害が発生している可能性が高いということ。

この問題を積極的に取材・報道する取り組みがまだまだ低いことから、
資料は少ないものの、
実際に外国では公害が発生し、健康被害まで起きているといった報告も……

では何故、レアアースの生産において
有害な物質が発生するのでしょうか?


レアアース原料の鉱石には放射性物質が?



レアアースに潜む問題点は様々ですが、
ざっくり大きなレアアースの問題点をあげるなら
何と言っても放射性物質の問題が挙げられます。

何と、レアアースの原料の鉱石はその地質学的特性上、
ウランやトリウムといった放射性元素を含んでいる鉱石が多いのです。
なので、その原料の中からレアアースの素材を取り出そうとすると、
必然的に“廃棄物”としてウランやトリウムを含んだ放射性物質が出る

という恐ろしいことに。

しかも、原料の鉱物からレアアースの採れる量はごく僅か
放射性物質も含んだ残渣の処理には高い環境コストがかかる
ということは言うまでもありません。

そこで、環境的制約の高い国々では
レアアースが例え採れたとしても積極的に生産を行わず、
結果的に環境的制約が低い=汚染物質が野放しの可能性が高い国々に、
生産を押し付けている
…という訳なのです。

☆野菜など食品中の放射性物質を測定できる!
食品放射性物質チェックマシーン


採掘・精錬・合金…
レアアースは製造のあらゆる過程で有害物質が出る


(※写真はイメージです)


レアアースは原料の鉱物から採れる量もごくわずかですが、
それぞれ似通った化学特質のものが同じ鉱物には存在しており
目的の物質を分離したり抽出して精錬するには
複雑な技術が必要
とされています。

製品に使用出来る様なレアアースの製造過程には、
レアアースが含まれている場
原料鉱物の採鉱・選鉱(有用な鉱物と不要な鉱物を分ける)
精錬(純度の高いものを取り出す)といった様な
幾つもの複雑な工程があって初めて完成する訳ですが、
その製造の過程では放射性物質のみならず、
様々な汚染物質の副産物が生まれてしまいます



下記は、その一例です。


◆採鉱の過程で

実際に鉱石を採掘したり・移動したりというコストカットの為に、
何と原料の鉱石や鉱山そのものに、
直接、硫酸アンモニウムや塩酸といった酸性、
またはアルカリ性の物質をかけて浸出採取する方式が行われている

◆分離・精製の過程で

溶媒抽出工場では、重金属を多く含む酸や有機溶媒の廃液を含む大量の廃水が出る

◆金属・合金を製造する過程で

フッ化水素ガス(HFガス)などの有毒ガスを含むガスが発生する


(※写真はイメージです)


そして何より、恐ろしい問題点は、
この様な製造過程で出る夥しい汚染物質が、
適切に処理されず廃棄されている可能性が高い

ということなのです。

事実、これらの汚染物質を適切に処理しようと思うと、
高い技術やコストがかかることは想像に難くありません。

そこで、日本を始め多くの企業は
自国内に原料を持ち込まず、
他国の環境的制約の緩い(=廃棄物が垂れ流し?!)国々で
有害物質を取り除いた状態の物を輸入している

という訳です。

結果的に、
適切に処理する=高いコストがかかり、
廃棄物をずさんに放置したり処理せず垂れ流す=コスト削減になってしまうため、
環境的制約の厳しい国々で、レアアースの生産を撤退した…という例は幾つもあります。


レアアース生産の多くのシェアを占める中国。
汚染物質が捨て放題に?!


(※写真はイメージです)


そして今、世界のレアアース生産のほとんどを中国が担っている状況です。

中国では生産におけるコストが低く、
他の生産国では生産拠点を閉鎖・撤退して
安価な中国産を使用するといったケースも多数発生し、
今ではレアアース生産量の世界シェア7割・
レアアース製品(高性能磁石)9割を占めるまでになっています。

環境的制約がその他の国に比べて緩かったり、
他の鉄鉱石を生産する際の副産物としてレアアースを生産出来たり、
中国ではレアアースの生産に色々有利な部分があります。

習国家主席自ら“レアアースは重要な戦略資源”と述べていますが、
過去の最高指導者も“中東には石油・中国にはレアアース”とまで述べているのです。

このレアアースを貿易のカードとして使い、
貿易問題としてニュースを騒がせたことを
ご存知の方も多いのではないでしょうか。

しかし、その中国では、
昔に比べれば規制は進んだものの、
その多くが野放し状態(ずさんな廃棄物処理、密鉱や抜け道も多く存在?)
という恐ろしい報告が幾つも寄せられているのです…


(※写真はイメージです)

実際に中国のレアアースの生産現場を視察された、
東京大学生産技術研究所教授の岡部徹氏はこのように述べています。

現地のレアアース鉱山を視察した限りでは、
奥地でそもそも人がほとんどいない。

残渣をどう廃棄しているのかと思えば、
いくらでもゼロコストで捨てたい放題になっている現状がある。

コストをかけて廃棄物を遮蔽するだとか、
そうするだけのインセンティブが無い。

引用・参考・出典:WEB産業新聞HP『レアメタル供給の本質的問題 ▼環境コスト、中国優位 東京大学生産技術研究所教授 岡部 徹氏』

レアアース製造による環境汚染や健康被害。
苦しむ人や動物・汚染された土地や川


(※写真はイメージです)

そして、
野放しに廃棄された汚染物質は、
環境汚染や健康被害を引き起こします


レアアースの生産地周辺では、謎の健康被害が発生

そしてその被害はヒトだけではなく、動物や植物までに及んでいる
といった話も。

おまけに、
汚染物質が流れ込むだけではなく、鉱山周辺では山崩れ事故が発生したり、
内モンゴルでは放射性物質を含んだ廃棄物の貯水池が集中豪雨で決壊し、
黄河に核物質が流出
してしまう…という何とも恐ろしい事故まで発生しています。


レアアースの影響?
黒くなって抜ける歯、
作物が育たなくなった荒れた土地、
原因不明で死んでいく動物……


(※写真はイメージです)

レアアースにおける恐ろしい被害の一例として、
中国のレアアースの生産拠点である
内モンゴル自治区の包頭(バオトウ)のレアアース湖周辺で
実際に見られた被害の一例をご紹介します。
(※公害の因果関係は証明が難しい事から、レアアース製造が原因と断定できる訳ではありませんが、周辺地域で見られる被害の疑いが濃厚なもの)

◇歯が黒くなって抜け落ちる

◇原因不明の身体の痛み
◇歯が崩れたり、骨が痛む
◇骨硬化症
◇癌
◇脳梗塞

◇地下水が汚染され、使用不可に
◇地下水を利用していた育てていた土地は、荒れて作物が育たなくなった
◇レアアース湖の周辺は異臭が漂い、草木も何も生えない土地に

◇飼っていたヤギの歯が黒くなり、餌を食べる事が出来なくなり亡くなってしまう





レアアース湖では適切な廃棄物の処理が行われず、
汚染物質が浸出している
だけでなく、
何と野晒になった汚染物質を含む土が風に混じって周辺に飛散している
という恐ろしい状態に。

この様な環境下で暮らす住民の悲痛な思いも空しく、
公害の認定や対策などは充分に進められていません

“中国はレアアース”と国を挙げて生産に力を入れる一方で、
そのひきかえに、
国民の大切な健康が失われてしまっているのです。

また、このレアアース湖の件のみならず、その他にも
ずさんなレアアース製造が引き起こしていると思わしき環境汚染や健康被害があちこちで報告されています。

充分な保護服も身に付けず一連の製造作業に関わる従業員の労働環境が報告されていたり、児童労働も発生しているのではないかといった声もあるほど、その問題は山積みなのです。

☆体内の有害物質もデトックス!Minery(ミネリー)飲むミネラルパウダー

レアアースの生産過程で生まれる、
『自国は汚さず他国を汚染する』という悲しい図式



便利な生活に欠かせない、ケータイ・パソコン・車・テレビ……、
その便利なハイテク製品の裏側には
レアアースは欠かせない存在です。

しかしながら、
レアアースの生産について詳しく知れば知るほど、
見えてくるのは便利さや安さと引き換えに、
他国の環境が脅かされ汚染されているという実態
なのです。

先程の例は中国の例を挙げましたが、
過去にマレーシアで報告された健康被害では、
日本の会社が出資する合弁会社の工場が実際に健康被害を引き起こした…という事例もあります。

まさに、いわゆる私たち先進国が他国の健康と自然を犯しているという典型的な一例ではないでしょうか…?

その上、ハイテク産業の製造がメジャーな産業でもある日本では、何と世界のレアアース市場の内の約半分を消費している、とまで言われているのです。

出典:東洋経済ONLINE HP『レアメタル、レアアース問題にはウソが多すぎる ハイブリッド車や電気自動車が環境に優しい、というのは思い込み』

幸い、日本でもレアアース代替・削減といった取り組みに
力を入れて取り組んでいる企業なども多く出て来ています。

ただ、レアアースそのものの特性から
簡単に代替すれば良いと結論できるものばかりではなく、
なかなか一枚岩で論じられる問題ではなさそうです。

また、レアアース使用製品におけるレアアース素材のリサイクルも余り進んでおらず、レアアースの資源を国内で発見したとしてもどう安全に活用していくのかという問題もあり、議論すべき点は多岐に渡ります。


(※写真はイメージです)

何より、企業や私達がコスト削減や安さといったものを求める限りは、
レアアースを環境に配慮して製造・処理するよりも
野放しにする方がコストが現状かからない
ため、
汚染物質が環境に野放しになるといった状況の改善は
そう簡単では無いのかもしれません。

とは言え、
私達の生活は豊かな地球の自然があってこそ成り立つ
ということは疑いようのない真実です。

お金儲けや利益追求主義、最新鋭のハイテク技術を求めるのではなく、
環境保護に何より重きを置く


その様なガイドラインが世界中で批准されることになれば、
今の様な悲しい現実は無くなるのではないかと願わずにはいられません。

その最初の一歩として、
まずは今この現実で何が起こっているのかということを
我々一般庶民が認知すること

これはとても大切だと思います。

繰り返される最新機器のCMとは裏腹に、
その機器に欠かせない素材でありながら
大きく取沙汰されていないレアアースの闇


それを皆様にお伝えするお手伝いが少しでも出来ていれば幸いです。

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参考文献:日本のレアメタルを考える会 『知らなきゃヤバイ!レアメタルが日本の生命線を握る』

    :中村繁夫『レアメタル超入門』

    :中村繁夫『レアメタル・パニック』    

    :国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構『NEDOレポート 解説レアメタル』

    :加藤泰浩『太平洋のレアアース泥が日本を救う』

    :原田 幸明・河西 純一『動き出したレアメタル代替戦略』

出典・参考:ニュースのタネ Seeds for News Japan HP『「歯が抜ける村」中国レアアース汚染の実態 ◇内モンゴル自治区現地報告 宮崎紀秀』
出典・参考:NRI HP 『コラム 木内登英のGlobal Economy & Policy Insight 中国はレアアースを対米交渉の切り札に』

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