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日本が誇る選手たちも取り入れた「勝てる食生活」とは?今こそ見直すべきたんぱく質の摂取の仕方。勝負のカギは質の良い糖質かもしれません。

煙山 昭子
1990年マクロビに出会って自律神経失調症を1ヶ月で克服。子育て中に2児のアトピーの症状も1ヶ月間の食事と手当てで消失。入学当初から学校給食は断りお弁当持参、予防接種も受けずに小中学校へ通わせました。その間、マクロビサークルを主催、カルチャースクール講師も務めました。3・11を機に福島市から淡路市に移住。体験を踏まえて被ばくから身を守り、家族で元気に暮らす方法を伝えていきたいと思っています。

こんにちは。IN YOUオーガニックセルフセラピストの煙山です。

たんぱく質といえば、肉を思い浮かべるのではないでしょうか?

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スポーツ選手に「好きな食べものはなんですか」と聞くと、「肉です!」と答える人が多いですね。


やはり、からだを使う人は肉を食べるイメージがあります。
以前は、私も、根拠なく筋肉を使う人には、大量のたんぱく質が必要なんだと思っていました。


確かに、たんぱく質は血液や筋肉の元になり、からだ全体の20%を占めます。
しかも、その40%は筋肉に集中。

筋肉はパワーを生み出す根源ですから、トレーニングを通じて増強するわけです。
しかし、トレーニングによって筋肉は傷ついてしまうため、その修正や再生にもたんぱく質は欠かせない。

その際、大量のたんぱく質が必要になると言われています。

私は、もともと体力がある方でもなく、スポーツに慣れ親しんでいたわけではありません。

けれども、穀物菜食にして体が立ち直ってきた当初は、自由に動けることがとても嬉しくなったものです。
それまで未経験だったスキーや登山も楽しみました。

当時を振り返ると、1日がかりでしたからお昼はおにぎりを持参。
おやつも手作りのクッキーやおまんじゅう(ノンシュガー)でした。


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ゲレンデに着くと、スキー靴を履いて板を担ぐところから、子どもたちを促しながら、さっそく滑りだします。
山のてっぺんから何本か滑ると、お腹がすいてきますが、その頃なぜか調子は上向きに。

そしてお昼の穀物を補給すると、また元気が湧いてくるのでした。
子どもが「寒いー、疲れたー」と言い出したら、おやつでエネルギーチャージ。
肉がなくても、十分に体を使って1日遊べました。

そうした体験から、筋肉を使うことに大量のたんぱく質が必要だということにうっすらと疑問を抱いていました。



自然食を取り入れて日本一になった、プロ野球の話

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西武球団の広岡監督(1982−1985)が自然食を採用し、
最下位から日本一へと、めざましい活躍を示すことができた話をご存知でしょうか。

西武球団の広岡監督が自然食を採用するにあたって、大きな影響力を与えたのは自然医学会の森下敬一である。森下敬一は臨床の医師で「腸造血説」を唱えた人でこの学説は専門的には「千島、森下学説」と言われているもので、血液は腸で造られるという説だ。

中略
森下は、桜沢如一の陰陽論を使うことはしないが、明らかに、これら先輩の食養理論を学び、取り入れていることは確かだろう。

西武球団が、玄米菜食を採用するとなった時、ライオンが野菜を食べるヤギになったのかとマスコミはちゃかした。

白砂糖と肉食はガンの原因だと言って固く禁止する森下式食事改善法には、ロッテや日本ハムが敵意をむき出しにするのは当然のことだった。
広岡監督が、選手の体質改善に力を入れだしたのは、ヤクルト球団時代(1974−1979)からで、万年Bクラスのヤクルトスワローズを、日本一に仕立て上げた実績はすでに証明されていたのだ。

                 引用 『自然食』 現代書館

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広岡が球団を去らねばならなかった原因は、食品メーカーである親会社との関係にあったようです。
西武球団の優勝について、それを食事改善による成果であると評価する声は当時、封殺されていたのです。

しかし、野球選手が玄米菜食を採用して活躍できたということは、肉を食べなくても力を発揮できるという証明です。たんぱく質、特に動物性のタンパク質が本当に必要なのか、再考してみるべきではないでしょうか。


たんぱく質の必要量

さて、アスリートに対する食事・栄養指導が本格的にはじまったのは今から20年以上前の1990年代前後。
当時、選手らは遠征先のパン食、脂質の多い食事に頼っていました。

炭水化物を中心とした総エネルギー量とたんぱく質が不足しており、エネルギー代謝に不可欠なビタミンB1、B2などのミネラル摂取も十分ではなかったため、常にバテ気味。

それが結果を出せない一因だったと言われていました。

本当にたんぱく質はそれほど足りていなかったのでしょうか。


近年、活躍するアスリートの食事にとても興味が湧いてきました。
バテ気味どころか力強いパフォーマンスを見せてくれる選手は、必ずしも体格的に外国人を上回っているわけではありません。

身体のつくりではなく、中身の問題のような気もします。

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これに関し、これまで錦織圭、浅田真央、高梨沙羅など、まさにトップアスリートの栄養指導をしてきた管理栄養士・細野恵美さんが『一流アスリートの食事〜勝負飯の作り方〜』で、アスリートに必要なたんぱく量について述べています。

                             以下引用

「アスリートの体のたんぱく質の合成に必要なたんぱく質摂取の上限は『1日に体重1kgあたり2g』とされている。
運動しない人の場合、1日のたんぱく質の必要量は体重1kgあたり1g程度とされている。体重60kgなら60gである。
しかし、現在の日本人の食事には通常たんぱく質が1食に30gほど含まれている。普通の人でもすでに体たんぱく質の合成を刺激する量より多くのたんぱく質が摂取されている。

実はこれでも少なく見積もった結果なのである。現実の1日の摂取量は必要量の3倍とみられている。ほとんどの人がたんぱく質の過剰摂取になっているのである。
たんぱく質の摂取に関しては、アスリートでも運動しない人でも、不足に注意するより、過剰摂取に気をつけたほうがいい」                         


動物性たんぱく質を過剰摂取するとどうなるのか。

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たんぱく質過剰と言われて、思いあたる節があります。
確かに私も以前の食生活では体に負担を感じていました。

特別多く摂っていたわけではありませんが、マクロビオティックに切り替えたら、体が信じられないほど軽くなったのです。動物性食品をゼロにしたことで、以前はいかに肝臓や腎臓に過剰な負担をかけていたことがはっきりと実感できました。

若い人は消化機能が活発なので肉中心でもなんとかなるのかもしれませんが、
加齢とともに衰える内臓は果たして動物性たんぱく質の過剰摂取に、ついていけるのでしょうか?

万人に合った食生活はありません。
育った環境や、年齢に応じた適切な食生活のシフトを考えるべきではないかと思います。

最近は、糖質ダイエットが話題ですね。
知り合いの方で実際にこのダイエットを体験された方がいました。
一定の結果は出せたものの、動物性たんぱく質をとり続けた結果、体が重く、特に内臓への負担を感じて不調になったそうです。

決して痩せることだけを目的とせず、からだの声を正直に受け止めたいものです。

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肝臓と腎臓に過剰な負担をかける、たんぱく質の過剰摂取

たんぱく質が過剰だと何が起こるのか。


「嘉良の落書き」という書籍に以下のような記述があります。

たんぱく質の重要な特性に「たんぱく質は蓄積できない」ということがあります。炭水化物と脂肪は過剰に摂取すれば脂肪として蓄積されます。

ところが、たんぱく質の余剰は蓄積できない。
そこで、過剰なたんぱく質は即、排泄しなければならない。

人のからだでは過剰なたんぱく質を「肝臓の尿路回路で処理し、腎臓から排出する」ことになります。それが肝臓と腎臓に過剰な負担をかける。つまり、過剰なたんぱく質は内臓に毒だということ。

この過剰なたんぱく質は尿素に分解され排泄されるのですが、その時に大量のカルシウムが使われます。そこからカルシウム不足が生じ。骨粗しょう症の原因になる。

カルシウム不足がよく言われますが、その本当の背景は「たんぱく質の過剰」です。つまり、たんぱく質を摂るほどカルシウム不足が進むということです。

                  引用「嘉良の落書き」


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カルシウムが不足するとイライラするといいますね。
情緒的にも不安定になります。

過剰ではなく、適度なたんぱく質の摂取が、メンタル面の強化にもつながるのではないでしょうか。

肉食ではないエネルギー源とは


アスリートにとって食事改革は死活問題です。

マクロビオティックをライフスタイルに取り入れるアスリートに、日本が誇る素晴らしい選手、浅田真央さんがいます。以下のニュースでも取り上げられていましたが「マクロビスイーツ」を作っておられるようで、素敵ですね。

彼女は、そのタフさはもちろん、美しさも要求される中、その演技は観る人を魅了し続けてきました。

引用元:サンケイスポーツ


マクロビオティックでは動物性食品を摂らないということで、野菜ばかり食べていると思われがちですが、本来は穀物中心の組み立てです。必ずしもこれを食べてはいけないということではありません。
陰陽論ばかりが目立つと、穀物(=糖質)の重要性を見失いがちですが、現代栄養学でも、糖質を重要視している点は共通しています。

そして近年、スポーツ医学の研究者も糖質こそ重要だとはっきり言っています。

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プロの、テニスプレイヤーも・・?


現代栄養学を修めた管理栄養士・細野恵美さんは、前述の著書で「糖質こそ勝負メシの要である」と断言しています。その取り組みの一例を挙げてみます。
                         

管理栄養士・細野恵美さんは最初、野球の千葉ロッテマリーンズの食事改革に取り組みます。その勝負メシの提案とは、

糖質が中心になること
② 低脂肪であること
③ ビタミン、ミネラルが豊富なこと

タンパク質については、もちろん大切だが、何がなんでも食べなければと思う必要はない。
主役は主食であり、主菜は脇役である。

動物性たんぱく質には脂肪が一緒になっていることが多いので、ほどほどにとるようにすれば、低脂肪になっていく。

さらに、テニスプレーヤーの錦織圭選手の食事改善の主柱には、

① 肉などのたんぱく質の取りすぎに注意すること
② エネルギー源となる炭水化物(糖質)を中心にした食事にすること

錦織選手に不足していた栄養素は、ずばり糖質。
糖質こそアスリートに必要不可欠な栄養素なのだ。
彼は毎日の食事で肉を多く食べ過ぎていて、糖質の摂取がおろそかになっていた。肉食が主食で、ご飯と野菜が主菜や副菜と、立場が逆転していたのである。


糖質=悪者ではなく、その摂取方法と質が重要。


糖質は、体の主要なエネルギー源で、消化・吸収されて血液と一緒に体をめぐります。
同じエネルギー源でも、脂質やたんぱく質と比べると素早く使えるという特徴があります。

著書では、糖質の内容を、主食(ご飯、パン、めん類)としていますが、マクロビオティックの観点から言えば、糖質でも精製度が低い玄米や大麦、雑穀などがより効果的と思われます。

食物繊維を多く含むため、血糖値は一旦上がると時間をかけて緩やかに降下します。
これが脂質やたんぱく質にはできない持久力(=スタミナ)になるのです。

フィギュアスケートは日本のお家芸といえるほど各選手が活躍していますが、浅田選手だけでなく、大人気の選手羽生結弦も食事改革をしておられるようです。

糖質の効果的な補給で、後半の演技に難易度の高い技を入れて成功、見事な成績を残しています。
この競技後半の粘りには炭水化物が効いているのです。

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私たちの体を担う、食事の中心

ちょっと昔を想像してみてください。

日本の武将は米を食べて戦ったはずだし、飛脚や人力車の引き手も携帯便利な米食(=おにぎり)で、ひたすら走ったことでしょう。

お百姓さんも、農作業の合間におむすびを食べては働いていたでしょう。

動物性食品を毎日ふんだんに食べるようになったのは、日本でもつい半世紀前からのことに過ぎません。
戦後の経済成長とともに食生活が豊かになったように感じますが、実は、昔から変わらない食べ物が私たちを支えていることに気がつきます。

日本の一流アスリートが、最高のパフォーマンスを繰り出すのに、食事改革が強い味方になることがわかってきました。そのアスリートたちの姿を私たちが誇りに感じるのと同じように、実は日本が昔から続けてきた食生活にもそれだけの価値があったことを教えてくれます。

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ビタミン、ミネラルたっぷりの野菜を摂ることも大切ですが、力になるのは主食である穀物です。
主食と主菜が逆転、もしくは完全に主食を排除するような食事の組み立てでは、素晴らしいパフォーマンスは期待できないでしょう。

もちろん、アスリートのように普段から動き回らない運動量が少ない方は、過剰に糖質を摂りすぎないように注意したり、糖質の質に気をつけたり、精製された砂糖を摂らないことが重要です。

ですが、日本人の長寿を支えてきた食事は、アスリートでない私たちにも、置き換えることができると思います。
マクロビオティックをはじめとした日本の食事を見直してみると良いかもしれません。

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煙山 昭子
1990年マクロビに出会って自律神経失調症を1ヶ月で克服。子育て中に2児のアトピーの症状も1ヶ月間の食事と手当てで消失。入学当初から学校給食は断りお弁当持参、予防接種も受けずに小中学校へ通わせました。その間、マクロビサークルを主催、カルチャースクール講師も務めました。3・11を機に福島市から淡路市に移住。体験を踏まえて被ばくから身を守り、家族で元気に暮らす方法を伝えていきたいと思っています。
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