精神安定はこれで対策!体質別で考える鬱病。 メディカルハーブコーディネーターが選ぶ鬱にオススメのハーブとは?
精神安定はこれで対策!体質別で考える鬱病。
メディカルハーブコーディネーターが選ぶ
鬱にオススメのハーブとは?
5月が近づくにつれ、だんだん憂鬱になるという人も少なくないでしょう。
この記事を書いている私も実はその一人でした。
幼い頃から何故か冬から春に向けての時期がとてつもなく苦手でした。
それを私は「もやもや病」と名付けていました。
心と身体がもやもやする、なぜか分からなけれども何故か気持ちが落ち着かない、
そして落ち込む。どうしてかな…と思っていた小学生、中学生時代。
今となればそれは5月病や軽い鬱症状だったのだということがわかります。
「鬱」=ストレスによる病気の総称
抑うつ、情緒不安定、よく怒り、よく泣く、不眠、喉の異物感、脇腹の痛み…など、
症状は様々です。七情には一つ一つ対応する臓腑があります。
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これらの関係する臓器が異常を起こし、バランスが悪くなることで身体はもちろん、
心のバランスも悪くなり「鬱」状態になります。
鬱にも様々な種類があります。
何となく、心が腫れず、うつうつする、横腹が痛い、ゲップ、無月経などが起こっている場合には
肝気鬱結と呼ばれる症状になります。これは肝気の流れが悪くなることで起こる症状です。
体質別にみる鬱病
こうした鬱症状にオススメなのが、
陳皮を用いたメニューやジャスミン、ハッカなどのハーブティです。
柑橘系のスッキリとしたものをとることによって気持ちが明るくなるということもありますが、
それは気持ちの問題だけではなく、身体にも良い作用があるのです。
陳皮はみかんの皮のことですがよく漢方などにも入っていますね。
イライラ・セッカチな鬱は長引くと気鬱化火に
「肝気鬱結」による症状が長引くと「気鬱化火」という症状になります。これはイライラでせっかち、怒りっぽい、口が渇く、苦い、便秘、耳鳴り、などの症状が
現れるのが特徴です。頭に血がのぼるような症状だと考えればいいでしょう。
肝の巡りが悪くなっているので流れを良くするものをとるようにします。
セロリ、グレープフルーツ、みかん、ジャスミン、ハッカなどがオススメです。
喉のつまりを感じるような鬱は気滞痰鬱
喉の詰まりを感じるような鬱症状を抱えているという人は「気滞痰鬱」といって、水分代謝が悪くなった時に起こります。
こういった場合には、ニラ、みかん、フェンネル、などがおすすめです。
これは気を正常に巡らせる「理気解鬱」の作用のある食べ物です。
あくびが止まらない症状は心神失養
また、鬱のときにはあくびが止まらなくなったり、情緒不安定でよく泣いたりということもあるでしょう。
これは「心神失養」による症状です。
特に女性に多いヒステリーや更年期症状などが当てはまります。
百合根や牡蠣、鶏卵などがオススメです。
疲労感・食欲不振など脾胃が弱ることで起こる心脾両虚
め
まい、動悸、疲労感、食欲不振、物忘れなどがひどい場合には脾胃が弱っている「心脾両虚」による鬱です。
この鬱にオススメなレシピはプーアール茶、リュウガン、ナツメをブレンドしたお茶です。
気が滅入っている時は食欲がないこともあるでしょう。
そういった場合にはお茶を飲むことをオススメします。
鬱の期間が長いと…陰虚火旺とは?
あまりにも鬱の期間が長いという場合には「陰虚火旺」による鬱だと言えます。これは肝腎の陰の性質が弱くなり、バランスが悪くなっている状態を指します。
熱が肝腎に溜まってしまうことで起こる症状です。
具体的にはめまい、動悸の他に、眠れない、膝や腰がだるい、
月経不順、などが挙げられます。
こうした症状には、鶏卵、黒豆、きくらげなどの滋養効果のあるものや、
アワビ、すっぽん、百合根、春菊などがオススメです。
また、不眠症にはカモミールとはちみつをブレンドしたハーブティがオススメです。
鬱症状が続く時に私がとるハーブティ
鬱症状が長引いているときに、私がとるようにしているハーブティがあります。
それはセントジョーンズワートです。
これはうつ傾向が強い人におすすめできるハーブです。
特に、このハーブは季節性感情障害(SAD)にも適切だと言われているハーブです。
季節の変わり目や五月病のような症状で毎年この時期憂鬱だ、
という人には大変おすすめのハーブです。
私は気が滅入るな…という時にこのハーブをのんでいます。
またPMSにも良いので女性で鬱症状があるという人にはオススメです。
このハーブの注意点は抗HIV薬、強心薬、免疫抑制薬、気管支拡張薬、血液凝固防薬、
経口避妊薬との併用は避けるようにといわれています。
薬物代謝酵素を誘導するので、医薬品の効き目がなくなってしまう可能性がありますので
注意してください。
女性の中にはPMSのためにピルを服用している人もいるかも知れませんが、
セントジョーンズワートに切り替えると身体への負担も少なくなるのでオススメです。
鬱は「気持ちの問題」として片付けていいことではない
時に、鬱は甘えだとして位置付けられることがあります。しかし、私はそうは思いません。鬱のとき、起きることも苦痛になります。
しかし、一方で寝ることも苦痛です。
夜は眠れない、日中はとてつもなく眠い、だるい、ご飯もまともに食べられない…
そんな症状が続きます。これは決して甘えなどではない、と私は思っています。
それは私が経験したからそのように思うのかも知れませんが…。
東洋医学では心の病は心だけが原因だとは解説しません。
原因は多岐にわたり、身体の不調によって引き起こされる心の病もあるのです。
特に肝腎の具合、甲状腺の具合が悪くなっていたり、
経絡で気血水の滞りが起こっていたりすると心身の不調が起こります。
今日、混沌とした社会の中で心身を病まずに生きるということのほうが
困難なのではないかと私は思います。
時に鬱病の人は自分が弱いからこうなったのだと自分を責めることがあります。
しかし、それは本当にそうでしょうか。
もし、仮にそうだとしても、自分を責めて何かが変わるでしょうか…。
鬱は心の風邪
鬱は心の風邪と言われます。風邪を軽視する人は多いですが、
風邪は西洋医学的に考えると原因がわからない病気としての位置付けをされます。
病院に行って、調子が悪いです、と話しても「あー風邪ですね」と言われてしまう。
でもそんなことわかってるよ、という人も多いのではないですか?
知りたいのはそんなことではなく、どうしたら治るのか、ということではありませんか?
もちろん、西洋医学を否定するつもりはありません。
医薬品は便利で即効性のある薬、治療が揃っています。
しかし、それは脳を騙し、麻痺させることによって回復したかのような錯覚をさせるような
薬物であることもあります。
時には、身体には見合わないほどの殺菌力をもった薬品であることもあります。
そうしたものを口にしている私達の身体は一体どのようになってしまっているのでしょうか。
それが本当に自然の姿だと言えるのでしょうか。
鬱で向精神薬を飲んでいる人もいることでしょう。
しかし、近年、その向精神薬の危険性も明らかになってきました。
本当にこれでいいのだろうかと医師の間でも議論が行われるようにもなってきています。
そうしたなかで、東洋医学と西洋医学のそれぞれの良いところを取り込み、
患者に合わせた医療を提供しようという統合医療に注目が集まっています。
自分のバランスの崩れは世の中のバランスの崩れ
世の中のバランスが崩れている今日、私達の身体も心も、バランスを欠き自分の思いもよらないところで「風邪」をひいて
調子を崩すことも多くなってきているように思います。
ぜひ自分のことを心身ともに大切にして過ごして参りましょう。
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