『子どものお弁当にソーセージ、何歳になったら入れていいの?』有機畑のキッチンで働くママがよくある質問にお答えします!
『子どものお弁当にソーセージ、何歳になったら入れていいの?』有機畑のキッチンで働くママがよくある質問にお答えします!
こんにちは、ヨウコです。
オーガニックレストランを、夫と経営しています。
私は調理担当、夫は有機JASの認証を受けて、お店で提供する野菜を作っています。
お客様のほとんどが子育て中の方で、皆さんとオーガニックや料理についてお喋りをすることは、私の楽しみの一つです。
その中で、考えさせられたこと、発見したこと、面白かったことなどを、キッチンで一人黙々と作業をしていると、思い起こすことがあります。
これを、IN YOU読者の、同じく子育て中の方と共有できたらと思い、この記事を書いています。
今回のテーマは『子どもとソーセージ』についてです。
『何歳になったら、子どものお弁当にソーセージを入れてもよいですか?』
まずは、毎日お弁当作りに励む皆さん、お疲れさまです!
人は、大切に作られたものを食べることによって、自分が大切な存在だと知るのだそうです。
あなたが毎日作っているお弁当は、必ずあなたの気持ちを、大事な人に伝えてくれているはずですよ。
さて、冒頭の質問である、
『何歳になったら、子どものお弁当にソーセージを入れてもよいですか?』
というのは、幼稚園の娘さんを持つお母様からのご相談でした。
「娘が幼稚園に行くようになり、お弁当が必要になって…」というお話でした。
皆さんは、この質問にどう答えますか?
3才?4才?それとも5才?
私なら、こう答えます。
「粗悪な安いソーセージだったら、何歳になっても入れないほうがマシです。」
それは添加物を含め、原材料に不安があるからです。
でも、毎日のお弁当作りって大変なんですよね。
だから、お助け食材としてソーセージを使いたいのは、よく分かります。
私もそうです。
ですから、使いたい時は、原材料が信頼出来るものを、購入するか、手作りするようにしています。
以下に詳細を述べますので、お子さんとソーセージの付き合い方にお悩みのある方は、参考にされて下さい。
市販のソーセージの定義、あなたは知っていますか?
ソーセージの定義は国が定めている
まず、皆さんはソーセージのことについて、どのくらいご存知ですか?実はソーセージについて、JAS規格に定義があり、原材料や太さなどについて、規定があります。
それによると、ソーセージとは、
“ 家畜、家きん若しくは家兎の肉を塩漬し又は塩漬しないで、ひき肉したもの(以下単に「原料畜肉類」という。)に、家畜、家きん若しくは家兎の臓器及び可食部分を塩漬し又は塩漬しないで、ひき肉し又はすり潰したもの( 以下単に「原料臓器類」という。)を加え又は加えないで、調味料及び香辛料で調味し、結着補強剤、酸化防止剤、保存料等を加え又は加えないで練り合わせたものをケーシング等に充塡した後、くん煙し又はくん煙しないで加熱し又は乾燥したもの(原料畜肉類中家畜及び家きんの肉の重量が家兎の肉との重量を超え、かつ、原料畜肉類の重量が原料臓器類の重量を超えるものに 限る。)
~途中略~
3 1又は2に、でん粉、小麦粉、コーンミール、植物性たん白、乳たん白その他の結着材料を加えたものであつて、その原材料及び添加物に占める重量の割合が15%以下であるもの
4 1、2又は3に、グリンピース、ピーマン、にんじん等の野菜、米、麦等 の穀粒、ベーコン、ハム等の肉製品、チーズ等の種ものを加えたものであつて、原料畜肉類又は原料臓器類の原材料及び添加物に占める重量の割合が50 %を超えるもの“
出典:『ソーセージの日本農林規格』
なんだかピンときませんが、食欲が失せるなぁと感じるのは私だけでしょうか。
簡単に言うと、原料畜肉類の肉を、ひき肉にし、調味料、香辛料で調味し、練り合わせた後、ケーシング等に充填し、加熱または乾燥したものです。
重量の15%以下であればでん粉などの結着剤を入れたり、50%以下であれば、野菜、穀類、ベーコン、ハム等を入れたりすることも可能です。
「ケーシング」とは、いわゆるソーセージの皮に当たる部分です。
牛腸、豚腸、羊腸、胃又は食道といった天然のものと、コラーゲンフィルム、合成フィルムなど人工的に作られたものが規定されています。
市販のソーセージには特級~標準のランクがある
また、使用した原料肉の種類や、結着剤の含有率によって、特級、上級、標準という区分が決められています。一例として、使用する原材料の肉を見てみると下の図のようになります。特級のものほどシンプルな材料であり、グレードが低くなるほど、色々な物が混ぜられているのが分かります。
あなたのお気に入りのソーセージは、どのランクに分類されていますか?
小さいお子さんに食べさせるなら、材料がシンプルな方を選びましょう。
それは、原料が多くなると、その一つ一つについて安全性を確認することが難しくなることと、それらをうまくまとめるために添加物が使われる可能性が高くなるからです。
また、それぞれの材料は、色味や、食感が異なります。
それらを全体的に美味しそうな色味にするために着色する必要があります。
また、食感を一体化させるために乳化剤を使います。
お肉のかさ増しをするためには、リン酸塩を使います。
添加物の添加は、国の基準に基づき問題がないとされる範囲内で行われていますが、あくまで個別の添加物について判断しています。
ソーセージの添加物については、こちらの記事も参照してくださいね。
★国連が発がん性を指摘する物質が日本の市販ソーセージに添加されている事実をご存知ですか。たとえ子供が望んでも子供に食べさせたくないその中身とは。
これらを複合的に摂取したときの実験はされていません。
当然、口には複合的に入って来ますので、大人であってもこれらはなるべく避けるべきです。
体がまだ未成熟な子どもさんなら、なおさらです。
安価なソーセージは、オススメできない理由をご理解いただけましたか?
実際にソーセージを手作りしてみるとよくわかることは?
これまで色々とお伝えしましたが、
とにかく一度、ソーセージを手作りしてみて下さい。
「自分で作れるの?」と驚かれるかもしれませんが、実際に自分で作ってみることで、ソーセージという食べ物が実はどれだけシンプルな食べ物であるかが分かります。
そして、先ほどのソーセージの定義やランクのことが、よく理解できるようになるはずです。
ソーセージの作り方は意外と簡単です!
作り方を簡単に説明します。必要な材料は、特級JASと同じく、ひき肉、羊腸、香辛料、調味料。 低温を維持するための氷。
道具は、腸詰めするための口金と絞り袋、又はソーセージメーカー。あとは温度計やボウルなど。
特別なものは羊腸と、腸詰めするための道具でしょうか。
ウインナーを作る道具というと、何かとても大きな装置にひき肉を入れて、手でハンドルをグルグル回して…というのを想像されるかもしれませんが、注射器のような形や絞り袋などお手軽な道具もあります。腸も塩漬けされたものが販売されており、どちらもインターネットで気軽に買うことができますよ。
絶品!ソーセージの作り方
1.羊腸は塩漬けしてあるので、水につけて戻しておく。(十分に水に入れて戻しておかないと、固くて作業がしにくい)
2.よく冷やしたひき肉に、塩とデーツシロップなどの甘味料、氷水を入れてこねる。(肉400~500gに対して調味料は各小さじ1程度を目安に、お好みで調整)
3.香辛料を入れてよく混ぜる。(バジル、パセリ、オレガノ、生胡椒塩漬けなど、お好みで)
4.羊腸を、口金や、ソーセージメーカーの口に装着する。
5.3の肉を、絞り袋や、ソーセージメーカーに入れ、腸詰めしていく。
6.食べる長さにねじっていく。
7.表面を乾燥させる。
8.80度くらいのお湯で20分ほど茹でる。もし薫香をつけたければ、茹でた後にスモークする。
※ひき肉を混ぜる時、温かくなるとジューシーさが失われます。手の熱で肉が温まらないようにゴムベラなどを使って混ぜる、あるいは肉を入れたボウルの底に氷水を当てながらこねるという方法もあります。
JAS規格では、その太さと、何のケーシングを使ったかでソーセージの名称が決まります。
例えば、
ウインナー:羊腸を使用したもの、または太さが20㎜未満のもの(ただし牛腸、豚腸を使っていないもの)
フランクフルト:豚腸を使用したもの または太さが20~36㎜のもの(ただし牛腸、羊腸を使っていないもの)
良質な豚の腸が手に入れば、フランクフルトソーセージにチャレンジするのも楽しいですね。
ソーセージの手作りならではのメリットとは
実際に私が作ってみて感じたことは、
✓冷蔵庫のない時代であれば、硝石(硝酸カリウム、発色剤。ボツリヌス菌の繁殖を抑える役割もある)の添加や、燻製などの食中毒対策が必要だったことに納得
✓歯ざわりがぜんぜん違うので、市販のものはいかに脂肪が多いかが分かる
✓肉の味をしっかり感じられる
✓白っぽい(発色剤や着色剤を使っていないため)
✓手作りのものは結着力を高めるための塩分、匂いを消すための香辛料をきつく感じる
というようなことです。
最後の、塩分や香辛料のきつさは、小さいお子さんに食べさせるものとしては気になります。
しかし、そこは手作りならでは。アレンジもできますよね。
塩や香辛料を減らし、野菜などを入れるのも良いかもしれません。
(ただし、生だと日持ちはしませんのでご注意を)
★選べる3種のオーガニック野菜パウダー|料理が3倍楽しくなる!
このように、一度ソーセージ作りにチャレンジすると、市販のソーセージの問題点、またソーセージ自体の問題点を理解することができますので、非常におすすめです。
補足ですが、我が家では、夫も息子もうまいうまいと言って食べていました。
逆に私は、肉がやや苦手なので、少し食べにくかったです。燻製にすると、いいかもしれないと思いました。
ソーセージを購入する時は、信頼のできるものを
手作りするのはそれなりに手間がかかりますので、市販のもので、信頼ができるものを購入するのも手です。
その時は、添加物の入っていないもの、または少ないものを選びましょう。
原料のお肉がどのように生産されたのかまでチェックできると良いですね。
手作りしたものに比べて味が熟成して旨味が増していたり、歯ざわりが良かったりして、プロだなぁと感心させられます。
お弁当を作るという観点でいうと、ソーセージは、もともと保存食ですので、生のお肉より日持ちがします。
また、ボイルや燻製の過程を経ている、加熱済みの物がほとんどです。
生のお肉を調理するより、随分楽ですよね。
それに、ソーセージを好きなお子さんは多いので、野菜と炒めたり、他の素材と合わせたりすることで、苦手な食べ物が食べられるきっかけにもなるかもしれませんね。
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手を抜くことは悪じゃない!安全なソーセージを購入するのも選択肢の1つに
今回お伝えした内容では、ソーセージそのものが体に悪いのではなく、
「添加物を多く含んだ、安価なソーセージが体に悪い」
ということがおわかりいただけたと思います。
ソーセージ以外でも、加工食品はお弁当作りを手助けしてくれます。
完全に排除するのも間違いではありませんが、予算に応じた範囲で安全なものを購入することも選択肢の一つ。
楽をすることは悪ではありません。なんせお弁当作りは毎日のことですから。
「おかあさん、今日もお弁当作ってくれてありがとう。」
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