身体に良いと思って摂取している人が多いビタミンC。しかし私たちはベンゼンを飲んでいるかもしれない。
身体に良いと思って摂取している人が多いビタミンC。しかし私たちはベンゼンを飲んでいるかもしれない。
ビタミンCと聞くとどのようなイメージがありますか?
美白に良い
すっぱい
レモンに多く含まれていそう
健康に良い
そのイメージが正しいかどうかは別として誰に聞いても色々なイメージでてくるくらい有名なビタミンの1つがビタミンCでしょう。
しかしその実態が詳しくわかっている方はどれだけいるでしょうか。
良いイメージがあるビタミンCにも問題点もあったりするのはご存知ですか?
美容に健康に 私達に身近なビタミンCとは?
ビタミンCは水溶性のビタミンの1つです。
ビタミンは身体の機能を円滑に回すための栄養素の一種で、身体にとっては必要不可欠なものです。
そのなかでもビタミンCは他のものが酸化するのを防いでくれる抗酸化作用の強い物質です。
さらにコラーゲン繊維を作るためにはビタミンCが必要で、コラーゲンは皮膚や血管を作るのに使われます。
その為ビタミンCは美肌・美容のビタミンとしても良くあげられるのです。
こんな大切なビタミンCは実は体内で生成できる生き物が多いのです。
しかし残念ながら私達ヒト、霊長類など哺乳類でも一部の生き物は自分の体内でビタミンCを合成できません。
そのため常時外から取り入れる必要があるのです。
多くの人の命を救ったビタミンCの効果と、その歴史
ビタミンCは美容のみならず、たくさんの命を救ってきた救世主でもあります。
それはビタミンCの名前の由来にもなっています。
ビタミンCはアスコルビン酸とも呼ばれ、英語でAscorbic acidと書きます。
a(anti)=坑
scorbic=壊血病の
acid=酸
というのが名前の由来で壊血病から命を救ってくれるビタミンなのです。
壊血病は今では日常で聞くことはないと思いますが、
15世紀ごろの大航海時代と呼ばれる時は原因不明の致死性の高い病気の1つでした。
航海をしている船員に多くみられ最初は歯茎や皮膚などの出血が見られるようになり、その後倦怠感の増強や免疫力の低下がみられ、やがて死に至るというものです。
壊血病になる人の割合はとても高く、この当時大変恐れられた病気でした。
インドの航路を発見したことで有名なバスコ・ダ・ガマの航海の時も同様です。
この時2年ちょっとの航海で147人のうち生還できたのはたったの55人と言われています。
もちろん全ての人が壊血病亡くなったわけではないにしろ、かなりの割合をしめていたことは間違いないでしょう。
成人の1日に必要なビタミンCは100mgです。
レモンたった一個が食べれればこの割合は減らせたのかもしれません。
この量がとれさえすれば、このような大量の人が亡くなることもなかったのです。
それが今よりも技術が進歩していない昔では移動も長期日数になるうえ、保冷機能なども発達していないために野菜や果物の摂取が難しいためにおきてしまったのです。
有名故に間違ったイメージももたれやすいビタミンC
ビタミンCを摂ることで身体に様々なメリットがあるのは知っていただけている方が多いと思います。認知度が高い故かビタミンCで誤解されていることが多いものがいくつかあります。
黄色のビタミンCの色は、偽物だった!?
ビタミンCはレモンのイメージがあるのか黄色だと思っている方が多いです。
しかし実際は無色で、粉末にすると白色で存在します。
ビタミンCとして売っているもので黄色のものがあればなんらかの着色がされているので、是非裏の表示を確認してください。
イメージを保つ為の不要な着色料が入っているはずです。
ビタミンCを摂ろうと思ったときに色で選ぶ必要はありません。
少しでもいらない添加物をとらないためには知っておいても損はないでしょう。
すっぱいものほどビタミンCがたくさん入っているんでしょ。
ビタミンCはレモンのイメージが強いのかすっぱいと思っている方が多いです。
ビタミンCの粉末は特徴のある味がしますが、天然のビタミンCは存在する量だけではそこまで味はありません。
わかりやすい例として青汁やパセリの味を思い出してください。
すっぱいですか?
青汁やパセリはレモンよりもビタミンCの含有率が多いですがすっぱさは感じないと思います。
すっぱい=ビタミンCだと思っているのは間違いで、すっぱさを感じるのはクエン酸なのです。
ビタミンCを多く摂りたいと思ったら、すっぱいものでなくビタミンCを多く含むものを調べて摂るようにしてくださいね。
サプリや飲み物などで手軽にとれるようになったビタミンC
今は技術も発達し、どんな栄養素も様々な形で手にいれることができます。
そうなってくるとよく言われるのが合成のビタミンCと天然のビタミンCの違いについてです。
化学式でいうと天然のものも合成のものも全く同様のもので、
更に合成のものは割と安価で作ることが可能です。
しかし実際は化学式が一緒であれば一緒というのはあくまで紙の上の話の場合です。
果物などに含まれているビタミンCは、ビタミンCの周りにある成分も一緒に吸収されるのです。
例えばフラボノイドとかがそれに当たります。
フラボノイドは抗酸化作用をもつ色素成分です。ビタミンCだけでも抗酸化作用がありますが、
プラスでその周りのものが持つ成分の効果も取り入れることのできる相乗効果が見込めます。
化学式が一緒だから一緒じゃん!と言わずに野菜や果物などからビタミンCをとるメリットがあることは頭の片隅に入れておいてもらえたら嬉しいです。
良質な野菜やフルーツは味を楽しむにも良いので是非新鮮な良質なものを食べてくださいね。
ビタミンCが入ってるからって喜ばないで!同時にベンゼンも飲んでいるかも。
良く飲み物には酸化防止剤としてビタミンCが入っています。
そこに静菌作用のある安息香酸ナトリウムが一緒に入っているとベンゼンを発生することがあるのが以前話題になったことがあります。
ベンゼンって何?
最近では東京の築地市場の移転の際に話題になったので名前を知っている方も多いと思います。
学校だと有機化学で習ってる人も多いのではないでしょうか?
炭素と水素が6個ずつ繋がって輪になっているもの。
ベンゼン環とか亀の甲などと言われていたと思います。
常温で無色の液体で、さまざまなものを作り出す元となります。
とても有用性のある物質ですが、人間には毒性があるため築地市場の件で問題になったのです。
合成原料、有機溶剤、ガソリンなど幅広く含まれています。
有機溶剤などに入っているベンゼンが私達が手に取る清涼飲料水の中でそれと同じものが発生する可能性があるのだからびっくりですよね。
ビタミンCの中に入っているベンゼンはなぜ身体に悪いの?
ベンゼンでは身体に様々な影響があります。
特に気になる毒性としては骨髄抑制、発がん性があげられると思います。
ベンゼンそのものではなく、これが代謝されたものが骨髄に影響すると言われています。
ベンゼンにより急性骨髄性白血病を引き起こすことに関して疫学的証拠は十分であると環境省のホームページにも記載されています。
他にも多発性骨髄腫、リンパ性白血病などの原因にもなると言われています。
発がん性以外にも様々人間に影響があると言われているベンゼン。
高濃度のベンゼンは骨髄にも影響があるので、慢性的な毒性として貧血があげられます。
急性のものであれば皮膚や粘膜への刺激や、麻酔のような働きもすると言われています。
他にも胎児への影響があるのではないかと懸念もされています。
詳しく見たい方は環境省のホームページに記載があるので良かったらご参考に。
環境省ホームページよりベンゼンに係る環境基準専門委員会報告
なぜ清涼飲料水の中でベンゼンができるの? それは安全なの?
なぜベンゼンができるのかの詳しい詳細は判明していません。
しかしある一定の条件のなかで安息香酸とビタミンCが反応するとベンゼンができることがあるようです。
その為海外でも日本でもベンゼンがある一定以上の濃度のものは自主回収するよう要請された製品があります。
基準以下のものはその要請からは外れるのでそのまま流通しているのかもしれません。
飲み物を飲む時に裏にビタミンCの文字があると良さそうなイメージを持つかもしれませんが、
そのイメージとは裏腹なものを飲んでいる可能性はあるかもしれません。
他にはどんな成分が入っているか、それで危険性はないのかなど注意したいところですね。
正しい知識で健康も美容も手に入れよう
ビタミンCは私達生きているものにとって欠かすことのできない栄養素であることは間違いありません。
ただしビタミンCという言葉だけで良いものと思って摂るのではなく、それは本当に身体にとって良いものであり良い状態なのかを考えて摂ってほしいなと思います。
正しいものを選べる知識と目があれば、あなたの大事な身体を守れます。
是非今日から意識して安全性の高いビタミンCの含まれる食材やナチュラルなビタミンCを生活に取り入れてみてはいかがですか?
オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
IN YOU Market良質なビタミンを摂ろう!IN YOUおすすめの商品
オススメの記事
風邪対策だけじゃない!「がん」予防まで期待できる、ビタミンCのお話
ビタミンCの驚くべき5つの効果|ビタミンCを効率よく摂取する方法。
これぞ現代人の味方!ビタミンCの爆弾とも呼ばれる「ローズヒップ」の効果的な食べ方。一般的に知られざる効能パワーとは?
この記事が気に入ったら
いいね!しよう