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タピオカ大ビームが招いた根深いプラスティックゴミの問題|代替ストローは脱プラ加速のきっかけになるか?

柳原 里実
日本の四季の行事や暮らしの手作りを体験する「いつもがわくわく*こどもてらこや」を主宰。 日本の文化体験・国際交流体験の他、自然農法で野菜を育て、重ね煮・マクロビなどを取り入れた料理体験などを行っている。 その他、「いま・ここ」にゆるりと心を込め、「日常」をしあわせにたのしむことをテーマとするイベント・ワークショップの主催・共催、寄稿、ラジオ出演、バンドのヴォーカルなど。 循環型暮らしを提案するイベント2015年親善大使。 共著本『What’s LOHAS? ロハスブックvol.3』(株式会社交通タイムズ社)では、四季・暮らし・食事・テーブルコーディネート・育児・工作・植物・こころなどに関する制作・撮影・エッセイ・イラストなどを担当。

1 衰えをみせぬ台湾発ドリンク

こんにちは。
「いつもがわくわく☆こどもてらこや・おとな寺子屋」主宰の柳原里実です。

若い人たちに人気の続く「タピオカミルクティー」。

専門店を訪れたり、自分でつくったりと、
高校生の娘も例外ではありません。

わたしが昔作っていた頃は「乾燥タピオカ」しか入手できませんでしたが、
現在は真空パックの「生タピオカ」が簡単に手に入り、
需要による市場の変化の様子もうかがえます。

朝日新聞(8/20)によると、
2019年1月~6月タピオカ輸入量が近畿だけで633トンと前年の21倍増、
全国の他の地域の平均4.3倍を大きく上回ったと掲載されました。



タピオカは、南米原産の低木キャッサバの根のでんぷんで、
南米や東南アジアをはじめ世界で長く食されてきました。

タピオカドリンクは、1980年代台湾で、
ちいさな真珠状に成型したタピオカパールを
ミルクティーに入れて販売されたのがはじまりと言われています。

台湾の財政部(財務省)発表の統計(2018年)によると、
飲料店店舗数は10年間で約80%増加し、
2万2,000店。

年間売上高は約2.8倍の合計697億台湾元(約2,510億円)と、
うなぎのぼりです。



台湾では、激安店の約29台湾元(約100円)から平均約55台湾元(約220円)と気軽なドリンクですが、日本では約600円。

1990年代に一度流行したものの下火になったタピオカドリンクが、
これを機会に本場のように定着するのか、
今回もひとときのファッション的なもので終わるのかは、
価格や食文化などが鍵と言えるでしょう。

☆流行で終わらせない!繰り返し使えるエコラップ

2 学生による国際プレゼンテーション大会で話題
「タピオカドリンクとプラスチックごみ」



さて、つい先日まで台湾の高校生の男の子が家にホームステイしていました。

ワールドユースミーティング(WYM)という
国際プレゼンテーション大会の準備と発表に参加するためです。



フィリピン、マレーシア、カンボジア、ベトナム、
韓国、インド、台湾、中国、日本など、
アジアの高校と大学50校以上が参加する、
今年で21年目の国際交流企画。

国別で競うのではなく、
共同チームを作るところから始まり、
テーマを決め、準備、発表する点が特徴的です。

今回の大会では、
さまざまなテーマから「環境問題」を選び、
さらに「タピオカミルクティー」に着目して
プラスチックごみ問題について展開させている
台湾・日本共同チームに出逢いました。

ワールドユースミーティング実行委員・池田先生、
台湾高雄市前鎮高級中學、
大阪市立東高等学校の皆さんのご協力により、
劇やパワーポイントを用いたプレゼンテーションの一部をご紹介します。



<The World Crisis of Tapioka Milk Tea (タピオカミルクティーの引き起こす世界的危機)>

That delicious bubble milk tea has a serious problem.
(タピオカミルクティーは深刻な問題となっている。)

That’s causing a huge trash problem nowadays.
(昨今甚大なゴミ問題の原因となっているのだ。)



All over the world, many kinds of trash are thrown away into the ocean.
(世界中であらゆる種類のごみが海洋へと投棄されている。)

About 80% of the trash in the ocean is plastic.
(海洋ごみの約80%がプラスチックである。)

One internet site says if we don’t reverse or decrease our pollution of the ocean other 30 years, the ocean will be dominated not by fish but by plastic.
(あるインターネットサイトによれば、我々が今後30年海洋ごみを減少させなければ、海は魚ではなくプラスチックごみに占拠されることになる。)

Plastic trash especially causes serious damages to the ocean environment.
(プラスチックごみは特に海洋環境に深刻なダメージを与える。)

Why is plastic harmful to the ocean?
(なぜプラスチックが脅威なのか?)



Once thrown into the ocean or a river, it becomes a harmful substance.
(河川や海洋に投棄されれば、危険物質になるからだ。)

This plastic is broken into small fragments by tides and currents and is affected by ultraviolet rays. Gradually it becomes micro plastic.
(プラスチックは潮流によって小さな欠片となり、紫外線の影響を受け、やがて「マイクロプラスチック」となる。)

In this way plastic trash pollutes the ocean. It hurts sea creatures and the ocean environment.
(このようにしてプラスチックごみは海洋を汚染し、海洋環境を破壊し海洋生物を傷つけているのだ。)



国際連合は、2030年までの達成を目標として、
17項目の「SDGs(Sustainable Development Goals持続可能な開発目標)」を掲げています。

プレゼンテーションは、それらのうち

11.SUSTANABLE CITIES and COMMUNITIES – Make cities inclusive, safe, resilient and sustainable
(都市を包括的、安全、活力かつ持続可能にする)
14.LIFE BELLOW WATER – Conserve and sustainably use the oceans, seas and marine resources
(海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する)

に絡めてしめくくられていました。

☆脱プラスチックボトル!海洋汚染ゼロの完全オーガニック洗剤HAPPI



自分たちの年代にとって身近なテーマからの展開は、
聴衆にも分かりやすく、
伝わりやすいプレゼンテーションでした。

3 台湾・日本でのプラスチック製ストローの現状と代替ストローのいろいろ

ストローの材料は、過去記事で制作し触れた通り、
メソポタミア文明時代の「葦(アシ)」にはじまり、
長い歴史の中では比較的近代まで、循環的な「麦わら」でした。

その後、成形しやすさ、軽さ、均一性、保存性、耐久性、価格など、
あらゆる面で便利な「プラスチック」製にとって代わられてからも、
なんの問題もなかったストロー。

しかし、海洋ごみ問題に注目が集まるようになった昨今、
「プラスチック製ストロー」の廃止や代替措置などが
世界中で巻き起こっているのはご存知の通りです。

日本では、2018年京都府亀岡市が、
全国初のプラスチックレジ袋を禁止する条例を制定する動きを発表し、
賛否の渦を巻き起こしています。

ストローに関しては、
スターバックスなど外資企業の他、
すかいらーくホールディングスなど
いくつかの国内の企業単位での廃止と措置にとどまっているのが現状です。

台湾では、2018年1月1日からビニール袋の無料提供が禁止。
2019年7月1日から店内利用におけるプラスチックストローの提供禁止。
持ち帰り用についても1年以内に禁止措置が適用される見通しがあるそうです。

☆プラスチックのお弁当箱は卒業!木のぬくもり溢れる杉のお弁当箱

<店舗・インターネットなどで入手可能な代替ストロー>

◆麦わら
「ストロー」の語源で、葦の次ぐ本来の原料。
土に還る循環素材。国産麦わらストローも。

◆竹
成長が早く、土に還る素材。環境への負荷が比較的低い。
細い竹そのものの形状を生かしたものや、
竹の繊維を成形した「バンブーファイバーストロー」などがある。
洗浄ブラシ付きも。

◆紙 
原材料の環境への負荷に注意。
品質の高いものは耐久性も高い。
カラフルでおしゃれなものも多く、100円均一店でも見られるように。




◆木
国産間伐材を薄くそいだ「へぎ」を丸めてつくられる。
耐久性は低い。土に還る循環素材。

◆ガラス 
割れやすい素材であるため持ち運びには向かない。
おしゃれで涼やか。

◆パスタ 
話題性があり、口に入れられる高い安全性。
土に還る素材。

◆金属 
ステンレス製で耐久性が高く、持ち運び可能。
100円均一店の手軽なものから、
専用ブラシ付きのスタイリッシュなものも。




◆バイオプラスチック
プラスチック製ストローを廃止した店で、
代替ストローとして提供。


台湾チームの学生に
「バイオプラスチック製ストロー」について尋ねたところ、
「まだ使ったことはないが知っている」とのこと。

バイオプラスチック製ストローとはどのようなストローなのでしょうか。

4 「バイオプラスチック製ストロー」とは?期待と課題 



先日すかいらーくグループのガストさんで、
代替ストローを出して頂きました。

紙製の袋に「自然分解される植物由来のストローを使用しています」と
印字されています。

中のストローは、見た目が少しマットですが、
使い心地は往来のプラスチック製ストローと変わりません。



「バイオプラスチック」とはどんな成分か定義を確認してみましょう。

<バイオプラスチックとは?>

植物や動物など、
生物に由来する再生可能な有機性資源(バイオマス)を原材料とするプラスチック。

トウモロコシなどに含まれるでんぷん、
微生物が作り出すポリアミノ酸、
間伐材に含まれるセルロース、
エビやカニなどの甲殻類の外骨格に含まれるキチンやキトサンなど、
さまざまな物質が用いられる。
生分解性をもつものが多い。
バイオマスプラスチック。

→生分解性プラスチック (デジタル大辞泉)

<生分解性プラスチックとは?>

廃棄後、焼却せずに微生物によって分解されて、
最終的に二酸化炭素と水になる環境に配慮したプラスチックのこと。
増え続けるごみ対策の1つとして注目されている。

土壌中の微生物はでんぷんやセルロースなどの天然高分子を分解できるので、
自然界にある再生可能な天然高分子は
優れた生分解性プラスチックの原料となりうる。

微生物が作る高分子、生分解性合成高分子、
植物や動物に由来する天然高分子に分類できる。

トウモロコシのでんぷんから作った
ポリ乳酸を利用した生分解性プラスチックは、
CD、パソコン、パッケージなどに使われている。

バイオマスプラスチックは化石燃料である石油に由来する材料ではなく、
バイオマス、つまり植物由来の材料(トウモロコシ等を原料とするポリ乳酸やでんぷん)
を主成分として作られるプラスチックのこと。

バイオマスプラスチックの性質に注目した呼称が、
生分解性プラスチック。

(朝日新聞・知恵蔵)

バイオプラスチックは、微生物によって分子レベルまで分解され、
最終的には水と二酸化炭素となります。
国際的基準によって審査され、
日本では日本バイオプラスチック協会(JBPA)が
「グリーンプラ」の表示を行っています。
バイオプラスチックの今後に期待が高まりますね。

ただ、発展途上には課題がつきものものです。
「バイオプラスチック製ストロー」における現時点での課題を確認してみましょう。

<バイオプラスチック製ストローの課題とは?>

①分解される状況が特殊である

バイオプラスチックは、
コンポストのように50度以上の温度の中なら数週間で分解される。

しかし日本では収集されたごみは、
基本的には埋め立てではなく焼却処分。

収集から外れたストローが、
コンポストやそれと似た環境に埋め立てられる可能性は極めて低い。

②ポリエチレン入りプラスチック、
酸化型生分解性プラスチックとの区別がつきにくい

「ポリエチレン(PE)とでんぷんを混ぜたプラスチック」がバイオプラスチックとして販売されていることも。

でんぷんの部分は微生物によって分解されるので、
見た目は分解されているようにみえるが、
PEはそのままでは50~100年分解されず、
マイクロプラスチック化につながる。

「酸化型生分解性プラスチック」は、
低密度ポリエチレン(LDPE)と化学物質を混ぜて生産され、
太陽の光や熱による酸化分解促進反応によって、
自然環境で崩壊、低分子化し、
微生物によって分解できるとされてきた。

すでに数か国で利用促進が進んでいるが、
分解が不十分でマイクロ化することが分かっている。
品質表示を確認して入手することが大切。

③そもそも本質的な解決ではない

プラスチックストローは、
プラスチックごみ全体の1%未満。

プラスチックストローの廃止が
海洋ごみの大幅な減少につながるとは考えにくい。

☆繰り返し使えるエコラップで、おうちのゴミを削減!

5 台湾・日本の若者の声といまできること

・Plastic trash is a serious problem. So we need to have some solution. I will take the drink holders and I will prepare my bottle to buy some drinks.
(プラスチックごみは深刻な問題なので解決策が必要。ドリンクを買う時にはマイボトルとドリンクホルダーを持っていこうと思います。)
(Aさん/台湾/女子高校生)

・若者はプラスチックを「使っている」という意識が低いんじゃないかと思います。プラスチックのストローを使わない、ひとりひとり、小さな「勇気」が必要と思います。
(Nさん/日本/女子高校生)

・I think the best way to reduce the trash is we can take our bottle to the shop, because everybody has a water bottle in the house. If you want to go to Tapioka shop you can bring your bottle. It’s pretty easy to do. We can reduce a lot of trash. We can try to use metal straw.
(ごみを減らす最善の方法は、店にボトルを持っていくこと。誰でも家にボトルはあるはずだから。タピオカの店にも持っていけばいい。簡単。金属製のストローを使ってみるのがいいと思います。)
(Tさん/台湾/男子高校生)

☆マイボトルに入れて持ち歩こう!「飲むミネラル」by Minery(ミネリー)


プラスチックごみ全体の1%に満たないストローを廃止することが、
ごみ問題解決にはつながるとは考えにくいでしょう。

けれど、ひとつ意味があります。
それは「きっかけ」。

プラスチック製品と意識さえせずに、
使って捨てているという現実を「自覚するきっかけ」。

小さなストローについて考えることは、
大きな意識の違いを生む一歩なのです。



協力:ワールドユースミーティング実行委員会/台湾高雄市前鎮高級中學・大阪市立東高等学校の皆さん
参照:the United Nations HP/ 国際連合広報センターHP/ユニセフHP/外務省HP/経済産業省HP/NNAアジア経済ニュースHP /TAIWAN TODAY HP/朝日新聞/ワールドユースミーティング(WYM)HP/日本バイオプラスチック協会HP/デジタル大辞泉/知恵蔵


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柳原 里実
日本の四季の行事や暮らしの手作りを体験する「いつもがわくわく*こどもてらこや」を主宰。 日本の文化体験・国際交流体験の他、自然農法で野菜を育て、重ね煮・マクロビなどを取り入れた料理体験などを行っている。 その他、「いま・ここ」にゆるりと心を込め、「日常」をしあわせにたのしむことをテーマとするイベント・ワークショップの主催・共催、寄稿、ラジオ出演、バンドのヴォーカルなど。 循環型暮らしを提案するイベント2015年親善大使。 共著本『What’s LOHAS? ロハスブックvol.3』(株式会社交通タイムズ社)では、四季・暮らし・食事・テーブルコーディネート・育児・工作・植物・こころなどに関する制作・撮影・エッセイ・イラストなどを担当。
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