鉄のサプリで貧血は治りません。むしろ鉄の過剰摂取が冷え・貧血の負のスパイラルを加速させる危険な習慣です。
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鉄分の取りすぎが冷えや貧血の悪化につながる
鉄のサプリをわざわざ毎日飲んでいませんか?
こんにちは。ナチュラルライフアドバイザーの工藤万季です。
鉄は女性に欠かせない、というようなことをよく聞きますよね。
「女性は毎月の生理で血液を体外に出しているのだから、
鉄分をたくさん摂取しなければ貧血になってしまう。」
そう思って普段から鉄分が多く含まれた食べ物を食べたり、
鉄分のサプリメントを飲んでいる人もいるかもしれません。
私も妊婦には鉄が必要と思い、妊娠中は鉄のサプリを飲んでいました。
ですがその後、実は鉄は体内にありすぎても良くないという事がわかりました。
鉄が身体の中で正しく使われずに余っていると、炎症を引き起こす可能性があるのです。
冷えや貧血に悩んでいる人が鉄を多く含む食品を食べ過ぎたり、鉄剤を飲めば飲むほど、
さらなる冷えや貧血へとつながっていきます。
そもそも鉄の役割って?
そもそも鉄とは私たちの身体の中でどんな役割を担っているのでしょうか?
鉄は体内のエネルギー生産の過程で重要な働きをします。
ここでエネルギーが作られる仕組みについて少しご説明します。
私たちの体では、糖・脂質・タンパク質を材料にして体を動かすためのエネルギーを作っています。
エネルギーを作る作業は細胞の中のミトコンドリアという場所で行われ、糖・脂質・タンパク質の他にも酸素が必要です。
酸素が無事にミトコンドリアに届けられなければ、身体を動かすエネルギーは作られません。
酸素をミトコンドリアに届けるものは何かというと、血液中の赤血球です。
赤血球の中にあるヘモグロビンが、呼吸で取り込んだ酸素と結びついて、
酸素を肺から身体のいたるところにある細胞のミトコンドリアまで届けます。
そしてヘモグロビンが何でできているかというと「鉄」なのです。
つまり鉄は体内で酸素をミトコンドリアに運び、
きちんとエネルギー代謝が行われる支えをしているのです。
これが鉄の役割です。
鉄が多すぎると起こる危険な作用とは
本来であれば細胞内のミトコンドリアがちゃんと酸素を受け取り、
糖を使ってエネルギーを生産するようにできています。
鉄は、エネルギー生産に使われる酸素をエネルギー生産工場であるミトコンドリアに運びます。
しかし、鉄がないと酸素が循環しないのでエネルギーが作られません。
貧血の人は大抵エネルギー不足でもありますよね。
それは鉄が適切に酸素を運んでおらずエネルギーが作られていないということです。
さて、貧血にならないためにも「鉄をせっせと摂りましょう」と一般には言いますが、
鉄は正しく使われる形で取り込まれなければ逆に危険です。
実は鉄が放置されると大変なことが起こります。
私たちの身体には鉄を能動的に排出するシステムがありません。
通常食事を通して摂取した鉄は、体内に入ると2種類の形をとります。
1.タンパク質に結合する
ヘモグロビンとして酸素を確保する鉄、肝臓に貯蔵される鉄(フェリチン)、
鉄の運搬に関わる鉄(トランスフェリン)、鉄を捕獲する鉄(ラクトフェリン)。
鉄はタンパク質に結合すると、上記のようにそれぞれの役割を担います。
2.フリーの鉄
タンパク質と結合していない鉄はフリーの鉄となります。
サプリメントや鉄を含む食べ物の摂りすぎで鉄が過剰に入ってくるとどうなるでしょうか。
私たちの身体には鉄を能動的に排出するシステムがありません。身体は安全な形に変換して使おうとしますが、そうできない分がフリーの鉄になります。
鉄はタンパクとくっいていないと危ない働きをする可能性が出てくるのです。
体内で余った「フリー鉄」が毒性物質を生む
鉄は私たちに欠かすことができませんが、人体にとって嬉しくない作用もあります。
鉄は炎症を起こす物質でもあるのです。
鉄は体内にエストロゲンや不飽和脂肪酸があると、炎症を起こして「アルデヒド」を発生させます。
現代人の身体には残念ながらエストロゲンや不飽和脂肪酸がたくさん存在しています。
特に現代人が日常的に摂取しがちで注意が必要なのが「不飽和脂肪酸」です。
不飽和脂肪酸とはスーパーで売られている大量生産されたサラダ油、
多くの加工食品に使われている植物油脂、美容と健康に良いと流行中のオメガ3やオメガ6を含んだ
あまに油やえごま油、サプリメントとしてもよく見かけるフィッシュオイルなどです。
不飽和脂肪酸とそれが人体に悪影響を及ぼす仕組みについては、
この記事に詳しく書きましたのでご覧ください。
サラサラ油の恐いワナ。現代人の蔓延的不調の元凶は一見ヘルシーな「植物油脂」?!代謝低下、治らないアレルギー、アトピー、シミがある人必見。
さて、フリー鉄が発生させるこの「アルデヒド」という毒性の物質は
あらゆる炎症の元となります。
肌のシミやシワ、体臭、不妊症、生理痛などの不調を引き起こし、ひどくなると発ガンに至ることもあります。
またアルデヒドはミトコンドリアのエネルギー生産をブロックすることがわかっています。
アルデヒドのエネルギー生産を阻害する作用が、冷えにつながっていきます。
過剰な鉄が「冷え」の元に
鉄が過剰にあって発生するアルデヒドは、ミトコンドリアのエネルギー生産をブロックします。
エネルギー生産がうまく行われないとは、
エネルギーを作る材料はあっても十分なエネルギーが作られない状態を指します。
慢性的な疲れやすさ、倦怠感、顔色が悪い、めまい、動悸、息切れなどにつながります。
鉄は冷えの負のスパイラルを加速する
そしてエネルギーが不足すると「冷え」の問題も起きます。
冷えの原因の一つは「血流の悪さ」です。
血の巡りが悪いと、身体のすみずみに血が流れず冷えてしまいます。
冷えにつながるのは血流の悪さだけだと思っている人もいるかもしれませんが、そうではありません。
冷えの原因のもう一つが「体の放熱が少ない」ことです。
一つ一つの細胞のミトコンドリアでエネルギーが作られる際には熱が発生します。
しかしアルデヒドによってミトコンドリアのエネルギー生産にブロックがかかると、
全身にある細胞でエネルギーが作られにくくなる、つまり熱が発生しにくくなるのです。
また血流が悪いことで酸素がミトコンドリアに十分に行き届かないことも、
エネルギーが作られる妨げとなるので冷えにつながります。
冷えの原因は二つ
血の流れが悪いこと、そして体の放熱が少ないことが冷えの要因です。ここでさらにサプリメントなどで鉄を体内に投入したらどうなるでしょうか。
血流が悪い状態では、酸素がうまく回らず、その酸素を運ぶはずの鉄が余って「フリー鉄」となります。
そのフリー鉄がエストロゲンや不飽和脂肪酸と結びついてアルデヒドを発生させ、
そのアルデヒドがエネルギー代謝を悪くし、また冷える…という悪循環が始まります。
貧血を治すために鉄を過剰摂取しても、身体はエネルギー不足の状態ですから、
鉄を正しく使うことができず、むしろ不調に拍車をかけます。
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鉄剤は飲まないで
「月経血が鉄くさい」「毛髪検査をしたら髪の毛の中に鉄が出されていることがわかった」、
だから排出された分鉄を摂取しなくては。
そう思って鉄剤をせっせと飲む人がいますが、それでは逆効果です。
身体にとって良くないから身体は鉄を外に出そうとしているのです。
新たに摂取しないようにしましょう。
鉄などのミネラルが私たちの身体で不足しすぎることは滅多にありません。
鉄についてお話ししたいことはまだまだ沢山ありますが、
ここでまずお伝えしたいのは、貧血だからと言って鉄をサプリメントなどで
過剰摂取しないでいただきたいということです。
貧血は身体でエネルギーが作られにくくなっていることから起こります。
ということはまずは、エネルギー代謝をよくするところからスタートするのが望ましいのです。
鉄を直接摂取するのではなく、身体のエネルギー代謝を上げることを目指しましょう。
どうすればエネルギー代謝が上がる?
エネルギー代謝を上げるためにまずすべきことはなんでしょうか。
ここでは今すぐできる対策を2つ紹介します。
・「植物油脂やオメガ3、オメガ6などの『不飽和脂肪酸』の摂取をなるべく避ける」
不飽和脂肪酸をたくさん抱えた身体にフリー鉄があると、猛毒アルデヒドが発生します。
このアルデヒドが細胞のミトコンドリアで行われるエネルギー生産にブロックをかけます。
植物油脂やオメガ3、オメガ6はヘルシーというイメージがありますが、気をつけましょう。
「血液サラサラ」「コレステロールゼロ」の言葉に惑わされないで!一見安全そうなその植物油が、不調や病気を引き起こしているかもしれません。
・「一番のエネルギーの源である糖を抜いてしまう『糖質制限』をしない」
糖質制限を長期的に行っていると、エネルギーを作れない身体になってしまいます。
お菓子や小麦などエネルギーに変換するのに時間がかかる糖でなく、
フルーツや黒糖(加工黒糖でないもの)、
はちみつ(非加熱のもの)などすぐにエネルギーに変換される糖を意識して選びましょう。
これらの糖は太るどころかエネルギー代謝を上げてくれます。
詳しくはこちらの記事をぜひご覧ください。
その糖質制限があなたの身体を内側からボロボロにします!糖質制限の致命的な問題点と、仕組みを知れば納得の「太らずエネルギー代謝を上げる糖の摂り方」とは
妊娠中に貧血になる理由
私も妊娠中、貧血の症状が実際に出るようなことなくとも
病院で検査をすると貧血と診断されるので鉄剤を飲んでいました。
今の時代は、妊婦に対して鉄を処方されるため、生まれてくる赤ちゃんには鉄過剰の子が多いのです。
(これについては次回の記事で書きたいと思います。)
妊娠中に貧血気味だからと鉄をとる人は多いですが、
妊婦が貧血になるのは、身体に炎症を起こす材料である鉄を外に出そうとするため。
これは自然な作用だったのです。
(この記事の内容はホリスティック療法家 Vanilla氏および崎谷博征医師のセミナーや著書で学んだことに基づいて執筆しています。)
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