鬱やネガティブ思考の症状は単なる「ミネラル不足病」かもしれない！精神安定にも不可欠なミネラルを補う方法と、ミネラルの上手なとり方。

「ミネラルの働きとは？」と聞いてどんなことが思い浮かびますか？

私が自然療法家として体の勉強をする前、
ミネラルといえば「丈夫な骨や体をつくるもの」
「こどもが成長するときに必要な栄養」というイメージしかありませんでした。

ところが、勉強するうちにミネラルには多くの働きがあることがわかりました。
歯や骨の形成のほかに

✔体液の量やPHバランスの調整
✔血圧の調整
✔体温の調整
✔有害ミネラルのデトックス
✔筋肉の働きの調整
✔消化

など多岐にわたると共に、実は精神の安定にもミネラルの力が関わっているのです。

精神の不安定の原因は心に、体の不調の原因は体にあるとは限らない

私たちはつい、精神の不安定さは心や意思の弱さのなかに原因を探り、
体の不調の原因は体だけに見出そうとしがちです。

しかしそうとは限りません。

特に、失恋のショックで月経が止まったり、緊張したら汗をかいたりと、
気持ちが体の症状にでることは知られていても、ミネラル不足で鬱症状がでたり、
逆に興奮しやすさがでたりすることはあまり知られていません。

また、学校や会社に行けないのは精神力の弱さだけじゃなかった！東洋医学からみる「脾」の関係と、埼玉県立小児医療センター医師グループが発表した新しい不登校対策とは。の記事でも書いたように、腸の弱さから不登校に至る生徒も多いなど、ミネラル不足や体の不調が原因で精神が乱れるということがあるのです。

精神疾患がある人の数も精神薬市場も右肩あがりの今、注目したいのはミネラルの力

厚生労働省によると、日本における鬱病など気分障害を発症している人数は
平成20年頃に100万人を突破し、推定で110万人を超えているといわれています。

（出典：厚生労働省　患者調査）

それに伴い、精神薬市場も右肩上がりです。

（出典：富士経済「医療用医薬品データブック」）

このようにつらい想いをする人が増えてきている今、副作用も心配な精神薬をたくさんとらなければいけなくなる前に
ミネラル不足がないか１度注目してみたいものです。


実際、私も鬱症状があるクライアントさんたちに対し、しっかりとミネラルが摂れるレメディーをお出しし、
体づくりをしている段階で心も軽くなる人が本当に多いという現状を目にしています。

なんとなく元気がでない、はっきりした理由がないのにやる気がでないことから、
周りに相談すると鬱じゃないかと言われ受診し、抗精神薬をもらって乗り切る。
もしかしたら、それはミネラル不足病かもしれません。

だとしたら、生活の中で自分の力で変えられる、改善できる可能性もあります。

薬の前にミネラル！しっかり摂れていますか？特に精神安定にかかわるミネラル３選。

不足すると感情や意欲が調節しづらくなる。脳の神経伝達を助ける亜鉛

脳では、神経伝達をとおして感情や意欲を調節しています。
その神経伝達物質を合成しているのが酵素。

そして酵素の中で亜鉛を必須成分として合成しているものが200種類以上もあるのです。
亜鉛が不足するということは、その合成に支障をきたすということ。

結果的に、別名「幸せホルモン」ともいわれるセロトニンの合成などにも支障をきたし、
落ち込みや、表情の欠乏などがおこるのです。


亜鉛を含む食品というと牡蠣が真っ先に浮かぶと思いますが、
実は凍り豆腐・抹茶・煮干しなどにも多く含まれています。
豆腐や抹茶であれば、ヴィーガンでも上手に取り入れることができます。


サプリメントを使うときは、信頼できる品質のものを使いましょう。
粗悪なものでは、逆に肝臓に負担をかけてしまう場合もあります。

不足してくるとチョコレート欲が抑えられなくなる！？緊張をやわらげるマグネシウム

日常的にチョコレート欲がすごい、チョコレートだけはやめられないという方は、
もしかしたら緊張やストレスからマグネシウム不足になっているのかもしれません。

マグネシウムが不足してくると、体はチョコレートを欲します。


ストレスがかかると、体はアドレナリンをだして戦闘態勢に入り頑張ろうとします。

その頑張りにたくさん消費されるミネラルがマグネシウムです。
マグネシウムは緊張をゆるめてくれるミネラルですから、
ストレスがかかりっぱなしでマグネシウムを消費してしまうと、イライラして体も心も緩まなくなり悪循環になります。

マグネシウムは大豆製品やあおさなどの海藻に多く含まれています。
あおさのお味噌汁などはベストマッチですね。

お腹の症状もあるかたに。腸をしっかりバリアすることで不安から守ってくれるセレン

体内でわずかしか必要がなくてもその働きで鬱症状に
大きく関わっているミネラルが、セレン・クロム・リチウム・マンガンなどです。
その中でもセレンは抗酸化作用に優れていることで有名ですが、
鬱や不安にも大きく関わっているものです。

脳や神経の酸化を防ぎ、腸の粘膜を強くする働きをもつセレンは、
お腹の症状もある人の鬱症状に必要なミネラルです。
様々な研究で、お腹に慢性的な炎症の病気を持っている人の血中にはセレン含有量が少ないことがわかっています。


健康な人でも、下痢などでお腹の調子が優れないときは、気分もふさぎ不安な気持ちが増します。
慢性的にお腹の調子悪いと、ずっとあの状態を軽く抱えてしまているようなものです。

セレンはかつおやマグロといった魚に多く含まれますが、からしやナッツにも含まれています。

これらのミネラルを上手に取り入れるコツは「ビタミン」と「まるごと」

ミネラルを働かせるエンジンオイルはビタミン類

ミネラルを意識的に摂ってもそれを動かすものがなければ意味がありません。
ミネラルはビタミン類（特にBとC)によって更にパワーアップします。


ミネラルを意識的に摂ろうとするときには、ビタミンも一緒に摂りましょう。
やはり一番は、バランスのよい食事ですね。

精製された米のマグネシウム含有量は約8割もダウン！

農薬や化学肥料によって土壌も痩せ、もともと栄養が少ないと言われている昨今の食物。
さらにそれを精製することによって、栄養は多少ではなく、ガクンと減ります。

次の表は、ミネラルの種類とと含有量です。

（出典：五訂日本食品標準成分表）

玄米を精製することにより、マグネシウムは約8割、亜鉛は2割強のダウン。
小麦粉でも、8割～9割近くもダウンです。

砂糖においてはほぼ100パーセント！

「ごはんはしっかり食べている」でもミネラルは摂れていない理由がはっきりとわかります。
お米も小麦もお砂糖も、丸ごといただきましょう。


それがミネラル摂取のコツです。

症状はサイン。気分が落ち込んだら、これからはミネラル不足のサインもキャッチ

不安が大きくなったら抗不安薬、鬱っぽくなったら抗うつ剤、
イライラしてばかりなのは性格の問題…とつなげる前に、
これからはミネラル不足のサインもキャッチできると、
まず生活のなかで自分で手をうつことができます。

精製された食品が増えミネラル摂取がどんどん難しくなっていることと、
精神症状がある人の増加傾向は大いに関係があるでしょう。


症状は病気ではなく、メッセージでありサインです。
耳を傾け、メッセージにこたえてあげたとき病気も消え得ることでしょう。


☆動画コンテンツIN YOU Tube『【寝ても疲れが取れない】疲れている人がすべきこと』

オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market

IN YOU Market

ミネラルが不足しているあたなにオススメのIN YOU アイテム

この記事を読んだ方におすすめの記事

ミネラル不足でメンタル不調に陥ってませんか？手軽にバランスよくミネラルを摂る方法

えっ、ミネラルがないと、せっかくのトレーニングも無駄になる！？｜パーソナルトレーナーが教えるミネラルの補給方法

ミネラル摂取で「あるもの」が完全に整ってきたことを実感。どんな人に、有用なのか個人的に検証してみた。 〜仕事をしながら子育ても頑張る現役ライターの体調観察日記vol.07〜