秋の味覚の代表・梨!その梨に秘められた夏の疲れをとる効果と整腸作用
秋の味覚の代表・梨! 東洋医学でも肺を潤すと言われる梨。梨に秘められた整腸作用と夏の疲れをとる効果とは
こんにちは。IN YOUライターの石井ゆかりです。
残暑も和らぎ、朝晩は過ごしやすい季節になりましたね。
少しずつ季節は秋に近づいています。
先日、実家から梨のおすそわけを頂きました。
鳥取県米子市に住む、親せきのお隣さんの木になっている二十世紀梨だそうで
包丁を入れるととても瑞々しい果汁が出てきました。
今日はそんな梨の魅力をお伝えしていきます。
日本の梨である和梨は凄い!改めて見直したい、秘められた魅力。
日本の梨の歴史は古く、弥生時代にはすでに食べられていたという
和梨は日本で古来から食べられていた果物だったようです。
梨は、日本で栽培される果物の中でも歴史が古く、弥生時代にはすでに食べられていたそうです。
また日本書紀にも栽培の記述が残っており、江戸時代には品種も増加しています。
現在のような甘味が強く果肉のやわらかい梨は、明治以降に発見されたり品種改良されたものだそうです。
果物情報サイト果物ナビ 梨 ナシ なし https://www.kudamononavi.com/zukan/jpnpear.htm より引用。
青みがかった二十世紀梨。この二十世紀の由来とは?
二十世紀梨=鳥取のイメージがある人も多いと思います。
調べてみると実は二十世紀梨が発見されたのは千葉県北西部に位置する今の千葉県松戸市。
発祥は明治21年に梨園の経営者の息子、松戸覚之助が、親戚のゴミ捨て場(農園の果実や苗などもここに捨てられていたようです)で苗を発見し
10年かけて栽培、実った果実がこれが素晴らしい青梨だったそうです。
明治21年は西暦で1888年。ちょうど今から130年前にあたります。
その後、明治37年に東京興農園主の渡瀬寅二郎と東大助教授の池田伴親氏により、
20世紀における代表的品種になるであろうとの
観測と願望を込めて新たに「二十世紀」と命名されたと言われています。
鳥取県へは同じく明治三十七年、北脇永治氏が千葉県松戸市の
松戸覚之助が経営する「錦果園」から苗木を購入し、
それを自分の果樹園に植えたのが始まりだそうです。
当時植えられた親木は100年以上たった今もなお3本残っており、
毎年敬老の日の贈答用に収穫されているといいます。
130年以上も愛される梨になったことを松戸さんが知ったら嬉しいでしょうね。
日本の梨の種類・大きく分けると2種類の梨がある
日本の梨・和梨は大きく分けると青梨と赤梨の2種類があります。
<青梨>
二十世紀 秋麗(しゅうれい)秀玉(しゅうぎょく)
越後錦 なつひめ など
<赤梨>
豊水 幸水 長十郎 彩玉(さいぎょく)
晩三吉(おくさんきち)など
(旬の食材百科 梨 より本文引用 (http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/nashi-20C.htm))
後継者に悩む梨農家。他の野菜の栽培に切り替える農家も。
米子市の親戚のおじさんが
「梨を育てるのに大変手間がかかる・梨の入った箱は重たい・梨を切るとき腰が痛い。ってよく聞くんだよね」と
話してくれたことがあります。
確かに「梨農家」で検索すると「梨農家 求人」「梨農家 後継者」と
ヒットするところから後継者不足の切実さが伝わってきます。
比較的栽培しやすい他の野菜に切り替える農家もあると聞きました。
ご年配の方々にとっては深刻な悩みかもしれません。
この機会に梨狩りに行ってみませんか?
「それでも梨を美味しいって食べてくれるのが何より嬉しいんだってさ」とおじさんは言っていました。
これから味覚狩りのシーズン真っ只中になります。
この機会に梨狩りに行ってみてはいかがでしょうか。
そしてお土産でもぎたての梨を買って帰ってください。
農家の方々にとっては、天塩にかけて育てた梨を「おいしい」と喜んで食べてくれる姿をみることが
何より一番の励みになります。
東洋医学では、秋の臓は“肺”。肺を潤す食べ物を食べることで病気を未然に防ぐと言われている
まだまだ日中は暑い日もありますが、
冬に向かう準備をする秋は空気が乾燥するこの季節でもあります。
秋分の日は「陽」と「陰」が入れ替わる日
中医学の陰陽学では、エネルギーが活発に働く「陽」と、
静かに休息する「陰」が秋分を境に入れ替わると考えられています。
つまり、エネルギーが活動する時期は過ぎ、徐々にエネルギーを温存する方向に向かうわけです。
日々の食事についても、陰陽の動きに合わせることで体の調子を整えていきます。
ダイヤモンドオンライン「体を乾燥させる秋は「白い食材」で体を潤して」より引用。https://diamond.jp/articles/-/41567
健康な人は肺が水と血で潤っていると言われている。
肺を潤す食べ物を食べることで肺を乾燥から守る
水分を多く含む梨やれんこん、キャベツを食べることで、肺を乾燥から身を守りましょう。
蒸した野菜などは整腸作用もあるためおすすめです。
東洋医学では梨のしぼり汁が咳止めや喉の炎症に効果があると言われている。
思い出せば、私も子供の頃に熱が出たら母が梨やりんごをむいてくれていました。
冷えた梨のみずみずしさが喉を通るときのひんやりとした清涼感を
今でも梨を食べるたびに思い出させてくれます。
その理由として、梨にはソルビトールという糖分が含まれています。
甘いけれども清涼感のあるこのソルビトールが解熱の役割をしてくれます。
空気が乾燥し、喉に炎症を感じたらぜひ梨を食べてくださいね。
その他にも梨に含まれる栄養にはたくさんのメリットが。
意外だった?整腸作用もある梨
梨は食物繊維を多く含むので、腸のお掃除をしてくれる働きがあります。
また、梨に含まれるプロテアーゼは消化酵素のひとつ。
肉を柔らかくする効果もあり、消化を助けてくれる働きもしてくれます。
梨やぶどうを食べると「お腹がゆるくなる」と言われませんでしたか?
これは清涼感のあるソルビトールの作用が働くためです。
沢山食べ過ぎるとお腹がゆるくなります。
1回に8等分で2-3切れくらいを
食後に少しずつ、回数を分けて食べるといいですよ。
カリウムが豊富
水分の多い果実でもあり、カリウムが豊富。体内のナトリウム量の調整をしてくれる働きがあります。
運動後の疲労回復効果が望める
同じくカリウムも疲労回復を促してくれますがアスパラギン酸というアミノ酸の一種が
疲労回復の手助けをしてくれます。
リンゴ酸・クエン酸の疲労回復をのぞめる効果があるので運動後に梨を食べてみてください。
最後に
私も小学生の頃、鳥取まで梨狩りに行きました。
もぎたての梨のあの瑞々しい美味しさが忘れられません。
大人になった今、農家の方が天塩にかけて育てた梨が
インターネットでも気軽に購入できるようになる時代になりました。
これから自然界は冬にむかって乾燥する時期になります。
梨を食べて身体を潤して、風邪から身を守りましょう!
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