あの症状も口呼吸のせいだった…!気付かぬ間に口を開けていませんか?|口呼吸の意外なリスクと予防法
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様々な体質改善を行っているという人もINYOUの読者には多いことでしょう。
しかし、なぜか体調が良くならない、風邪を引きやすいという人もいます。
そんな方に質問です。
「口呼吸」していませんか?
え?と思う人もいるかも知れませんが、
実は口呼吸は万病の元と言われるくらいに身体に影響を与えます。
鼻呼吸よりも口呼吸が多い、
寝ているときには口を開けて寝ているという場合には注意が必要です。
口呼吸の恐ろしさ
自分の子ども、どうして口をぽかんとしてるのかな?と思ったことはありませんか?
そして、自分も口呼吸をしていることはありませんか?
気が付かなくとも無意識に口呼吸をしてしまっているということもあります。
まわりに指摘されてはじめて気がつくというケースもあるでしょう。
口呼吸の恐ろしさは喉が冷えてしまいバイキンなウイルスが身体に入りやすくなることです。
そして喘息やアレルギーにもなりやすくなるともいわれています。
よく、呼吸法やヨガといったような分野でも、
呼吸の方法というのは基本中の基本として扱われます。
鼻で吸い込むということはまず基本なのですが、これを何故か口からしてしまうという人もいるのです。
鼻呼吸は練習してできるようになる!
鼻から吸い込むという練習は実は人間は生まれたときからしているといわれています。この説は西原克成先生というミトコンドリアの博士の先生が説明しています。
離乳食が早まることによって、鼻呼吸の練習をできなくさせていると先生は考えています。
これは、赤ちゃんはおっぱいを吸っているときに鼻呼吸の練習をしていると考えられているからです。
鼻呼吸を大人になってから習得するために
大人用おしゃぶりをくわえる
鼻呼吸を今更やろうとおもってもなかなかできないという声もあります。そこで、最近、口呼吸を治すために注目されているのがおしゃぶりです。
大人がおしゃぶりなんて、と思うかもしれませんが、夜寝ているときだけでも大丈夫です。
人が見ていない時間におしゃぶりを咥えて、鼻から息を吸う練習をしてみてください。
海外では4歳から5歳ぐらいまでおしゃぶりをしているという場合もあります。
それは歯並びを良くするためでもあり、鼻呼吸を習得するための練習でもあるのです。
ギリギリまでおしゃぶりをさせることでアレルギーを前もって予防したり、
風邪を簡単に引いたりしないようにしている地域もあるのです。
自然療法や東洋医学を中心とする健康法はあくまでも「予防」が原則です。
発生した症状に対処するのではなく、
日頃からそうした症状がでないように身体を整えるということを大切にしています。
おしゃぶりは日本では「泣き止ませるため」「口寂しさを取り除くため」という目的で使われることも
しばしばありますが、本来の目的はことなります。
子どもにおしゃぶりをさせるということは長期的な健康維持のためにもとても大切な役割を担っているのです。
口閉じテープを使う
最近では口閉じテープというものも販売されるようになりました。おしゃぶりにどうしても抵抗があるという人にとってはとてもよいアイテムでしょう。
筆者も実はとある場所でみんなでおしゃぶりをしてみる、
口閉じテープを使ってみるということをやったことがあります。
私は口呼吸をしているわけではないのですが、夜、寝ている間にもしかして口が開いているかも?
と思い、ためしにやってみたことがあります。
私の場合はテープが外れること無く問題なく夜を過ごせていることがわかり安心しました。
ただ、他の人や集まっていた子どもたちの中には夜中におしゃぶりが外れていたという子もいました。
口呼吸は体を冷やしてしまう。冷えは万病の元
冷えは万病の元とはいいますが、口呼吸はまさに身体を冷やしてしまうきっかけになりえます。
鼻呼吸は身体の中に冷たい空気(乾燥した空気)を入れ込むことがなく、
身体への負担はありませんが、
口呼吸は外気をそのまま吸い込み喉や臓器を冷やす原因になっていまいます。
女性はよく生殖器を冷やさないようにと言われますが、これは男性も同じです。
男性だからといって身体を冷やしていいわけではありません。
たとえばがん患者の多くはもともと低体温で平熱が35度くらいと言う人が多いと言われています。
小さい頃からアイスクリームや小麦製品など、身体を冷やしてしまうようなものを好んで食べていたり、
なおかつ口呼吸で過ごしているという場合には、体調を崩しやすく、更には歯並びも悪くなり、
かみ合わせにも影響し、偏頭痛の原因となったり、思わぬ病気の引き金となることもあります。
口呼吸なんて大したことはないと思っている人もいるかも知れませんが、
実はその口呼吸を治しただけで体調不調が少なくなったり、
アレルギー症状が改善されたという例もあるようです。
いびきの原因も口呼吸
いびきがうるさくて困っているという人も実は口閉じテープで解消されることもあります。いびきがうるさくて困ってますという人は口閉じテープ、
またはおしゃぶりを買ってつけて寝てみるとよいでしょう。
ただ、口呼吸である場合、テープやおしゃぶりをしても翌日外れているということも往々にしてあります。
少し面倒でも夜パートナーや家族の人に
外れていないかを確認してもらうということも対策として考えるようにしましょう。
夜間の口呼吸には「あいうべ体操」
日中は口呼吸はしていないけれども、夜だけ口呼吸であるという場合には、「あいうべ体操」などのように口を動かす運動をして、
舌の位置を正しい場所に治すことも大切です。
口を閉じることになれてくると、身体が口呼吸をしなくなってくるので、
まずははじめは大変かもしれませんが続けて対策してみるということをオススメします。
鼻呼吸をしようとしてはじめて自分の鼻の通りが悪いということを知ることもあります。
鼻で呼吸をしたことがなく、呼吸の仕方がわからなくなるという人もいます。
自分の鼻の通りが左右同じだろうか、
どちらかに偏っていないだろうか、と改めて確認してみることも大切です。
口呼吸は体質改善につながる
様々な体質改善に取り組んでいても、
そもそもの問題として呼吸の方法や生活リズムの乱れなどがあると、
どんなことをしてみても症状の改善にはつながっていきません。
具合が悪い、体調が悪いという場合には、まずは休むということを主軸にし、
生活習慣の乱れや、呼吸の乱れがないかなど、
もっと自分の身近な変化や異常に気がつくということが大切です。
たとえば中医学の世界では舌の状況をみて体調を判断することもあります。
舌が分厚いのか、薄いのか、苔はあるか、口臭はどうだろうか、
など、口だけでも判断できることがたくさんあります。
また、爪の色や形ということも体質をみるのに活用することもあります。
爪の色はどうだろう、形は、硬さは?といったことを確認するだけでも自分の体調を知る材料になります。
いろんな体質改善に良いとされるものをやってみるということは決して悪いことではありませんが、
まずは、自分自身の身体を知るということが大切です。
それも自分ではわからない無意識の行動ということもあります。
口呼吸などはその一つです。意識的に口呼吸をしているという人はむしろいないでしょう。
動物の中で口呼吸をしているのは人間だけだと言われています。
生活の乱れ、幼少期の育ち方など、何らかのきっかけで口呼吸になってしまったと考えられます。
なにか自然の摂理から逸脱してしまい、バランスを欠いている状態ということもいえるでしょう。
口呼吸は治そうと思えば治すこともできるので、自分が無意識にやっていることがわかったら、
まずは口閉じテープやおしゃぶりなどをしてみましょう。
また、呼吸法の勉強会やヨガに参加するというのも良いでしょう。
呼吸し、身体を整える方法なので道具もいらず、とても心も落ち着きます。
体質改善はお金や高額な道具を必要とするというイメージがあるかもしれませんが、
実はもっと簡単に様々なことができるということがわかっていると、
そこまで難しく考える必要もないということに気がつくことでしょう。
身体の不調が治らないという場合、食べ物や済んでいる場所の環境を確認することももちろん大切ですが、
自分にどんな癖があって、どんな生活をしているのか、ということを改めて知ることも大切なのです。
簡単にできることから少しずつ実践して、身体のバランスを整え、元気な体を取り戻しましょう!
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参考資料
『西原流 赤ちゃんの口呼吸は生涯の万病のもと』 監修 梶原光政
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