遺伝子の制御機能をも左右する日常の油の質|細胞膜は「目に見えないエネルギーを感知する機能」を持っている?
現在、一般的な医学の最前線には「遺伝子学」があり、
その延長戦上には「腸内細菌の持つ遺伝子の能力」にも注目が集まるようになってきましたが、
様々な疾病を癒すための「具体的な対処方法」まで言及されることは、少ないように思います。
確かに、腸内細菌群の持つ200万~2000万という遺伝子の数は、
人の持つ230万程度の遺伝子数よりも多く、
私たちの心身の健康を支えている腸内細菌の役割や、
詳細なメカニズム云々を解明するにはまだ少し時間がかかってしまうのかもしれません。
しかし、ここでもう少し考えてみたい事があります。
例えば、エピジェネティクスと呼ばれる分野では「遺伝子よりも重要な因子が存在する」とする研究結果が出ており、
“遺伝子こそが最重要なわけでない”との見解を唱える専門家もおられます。
もしかしたら、私たちは腸内細菌や遺伝子の働きだけでなく、
他の要素にも着目する必要があるのかもしれません。
そこで、今回は私たちが健康に過ごしていくために、
遺伝子の制御に影響を与えるとする「細胞膜」や「環境の持つエネルギー」について、触れてみたいと思います。
「細胞膜こそが細胞の脳である」という事実
細胞が生き続ける為に必要な部位は「細胞膜」だった
私たちは、日頃様々な所で「生命にとってはDNAや染色体こそが重要だ」と聞いて育ちますが、
冒頭でお伝えした通り、それに対して異論を唱える専門家も少なからず存在しています。
DNAや染色体は、細胞中の「核」に含まれているパーツであり、
細胞の中枢を担っていると言っても間違いはないのでしょうが、
実は細胞から「核」を取り除いても、細胞は生き続けます。
では、核を取り除かれた細胞は何が不自由になるのかと言えば、
「細胞分裂」ができなくなってしまうのです。
これはつまり、「命を繋ぎ、次に伝える能力」を失ったと言えるかもしれません。
人で言えば、生殖器官を失ったような印象に近いのではないでしょうか。
一方、核を含んだ細胞の周囲には「細胞膜」と呼ばれる脂質で出来た膜があります。
細胞膜は外側から栄養素等を受け取り、また、細胞内部から出てきた老廃物を外に出す役割を持っていますが、
ホルモンの合成を含め、その他にもかなり複雑な機能を持っています。
しかし、この細胞膜、実は細胞から細胞膜をとってしまうと、細胞は死んでしまいます。
具体的には、私達で言うところの脳死状態のようになってしまうのです。
このような事実から「細胞にとって、細胞膜こそが脳である」という新たな見解を、
著名な細胞生物学者ブルース・リプトン博士は既に公表しているのです。
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a細胞膜に「エネルギーを受け取る機能」が存在している
前述の内容により、細胞にとって細胞膜が重要な事は分かりますが、
実はその他にも見逃すことのできない機能を細胞膜は持っています。
それが、「様々なエネルギー(光や音、電磁波を含む振動エネルギー)を受けとる機能」です。
近年では、「非物理的なエネルギー」に関心をお持ちの方も増えているようですが、
実は細胞膜に備わる受容体の中には、
「エネルギーレセプター」と呼ばれる部位が存在することが分かっており、
環境下に存在する様々な目に見えないエネルギーを送受信する上で、
細胞膜の役割は欠かせないものとなっているのです。
細胞内に存在するDNAがバイオフォトンと呼ばれる生体光子を用いて、
全身の細胞と連携をとっているという事実も明らかになっている今、
エネルギーの送受信に大きな役割を持つ細胞膜のケアを行う事は、とても重要であることが分かります。
細胞の働きを操作しているのは遺伝子ではない?
私たちは様々な場で「遺伝子こそが重要」と学んできましたが、
前述のブルース・リプトン氏の出した答えはそれとは違いました。
同氏によれば「細胞膜こそが遺伝子を制御している」とのことで、前述のエネルギーを受け取る仕組みの他、
遺伝子の制御、細胞分裂、ホルモン分泌や神経の成長など、
実は細胞膜があらゆる細胞をコントロールする為の指示を出している事が明らかとなっています。
また、細胞膜は環境中のエネルギー場(振動場)から様々な情報をキャッチし、
指示を出すことから「細胞を取り巻く“場の情報エネルギー”」こそが、
細胞、DNAの働きを決定付けているとのこと。
確かに、ほとんど同じ遺伝子を持つ個体同士でも、
環境要因によって成長度合や特性に大きな変化が出ることは既に実証されている所であり、
遺伝子によって私たちが完全に制御されているわけではない事が確かなことは分かります。
同氏もその著書「思考のすごい力」の中で様々な研究成果を公開されておりますので、
興味のある方はぜひ一度手に取られてみてはいかがでしょうか。
重要なセンサーである細胞膜をケアする方法とは?
摂取する油脂の質にこだわる事が大切
細胞膜の組成については、もしかしたら既にご存じの方も多いかもしれませんが、
細胞膜は、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の摂取割合によって、その健全性に変化が生まれます。
オメガ6系脂肪酸は細胞膜に弾力性を、オメガ3系脂肪酸は細胞膜に柔軟性を与えるのですが、
そのバランスをとることがなかなか難しく、どちらかに偏りがちと言われますよね。
また、通常、現代人の暮らしの中で摂取する油脂の多くはオメガ6系脂肪酸と言われていることから、
既にオメガ3系脂肪酸をアマニ油やえごま油などの植物性オイルから摂られている方も多いのではないかと思いますが、
植物性オイルの癖が苦手だと言う方には“青魚”や“クリルオイル”などからの摂取もお勧めです。
一方、避けた方がいいものとしては、ヘキサン溶剤等を使用した「キャノーラ系」のオイルなど、
高トランス脂肪酸の含まれる油脂は細胞膜にとって致命的な影響を与えるものであり、お勧めはできません。
というのも、トランス脂肪酸が細胞膜に含まれてしまった場合には「細胞内から老廃物を出せなくなる」ことや、
「細胞外から栄養素を取り込めなくなる」といったことが発生する為です。
つまり、細胞レベルでの代謝機能が著しく低下してしまうため、
様々な機能低下、疾病リスクの向上へと繋がります。
もちろん、前述の「エネルギーを感知・受信する能力」が低下することも、考慮したい所です。
レシチン(ホスファチジルコリン)を摂取するという方法も
レシチンは細胞膜を構成する主材料“リン脂質”の1種であり、
近年では認知症予防効果の期待されるサプリメントとしても、知名度が高まっています。
細胞膜をケアする上で、良質な油脂の摂取にこだわることは非常に大切ですが、
様々な代謝機能が低下している場合には、良質なレシチンからその成分を補給することもお勧めです。
購入できるレシチンの多くは大豆、ひまわりなどの植物性のものが大半ですが、
中には卵由来のレシチンも存在しています。
レシチンのサプリメント製品を選ぶ際は、NON-GMO(非遺伝子組み換え)のものを選ぶこと、
また、現状では海外メーカーの方が良質なレシチンサプリメントを扱っている事が多いので、
購入を検討されている方はiherbなどで探されるのもお勧めです。
私自身は、非常に疲れていた時によく飲用をしていましたが、
頭がスッキリするなどの良い効果を感じたので、今でも自宅にはストックをしています。
最後に
人は不思議なもので、本来は生き物として鋭敏なセンサーを持っているにも関わらず、
その能力をうまく使用できていない方が多いのではないでしょうか。
しかし、それは使い方というよりも「機能が何らかの理由で低下している」のかもしれません。
日頃仕事をしている中で感じるのですが、やはり一定レベルまで心身の機能が低下している方は、
ご自身の不調に気付く能力も低下しており、様々な事、刺激に鈍感になっているように思います。
一方、様々なお手当をしていく中で、細胞レベルから復調し出すと、
今まで気付かなかったような体の微細な変化に気付くことができるようになる、という方も少なくありません。
生き物にとって「感知する機能」は生きていく上で必要不可欠なものですが、
知らない間にその機能が衰えていたらと思うと、ゾッとしますよね。
今回お話した細胞膜は「感知機能」の一端を担うものであり、生きていく上でとても大切な機能を持った器官です。
もし、これまで摂取する油脂の質にあまりこだわりがなかったという方がいらっしゃれば、
これを機に見直してみるのもお勧めです。
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