世界の最新トレンド?! 環境にも優しいスキップケアで、美肌になる方法。
女性にとってなめらかで美しい肌は永遠の憧れ。
そんな理想のお肌を手に入れるために日々スキンケアに勤しんでいる方も多いと思います。
ですが、ここで質問です。
もし、そのお手入れ自体がお肌の潤い、ツヤを奪っていたら?
そのお手入れ自体がしみや吹き出物、シワの原因になっていたとしたら?
そのお手入れを少し変えることで
美肌・時短・断捨離・エコ・節約、全てを叶えることができたとしたら?
そんな夢のようなスキンケアメソッドが「スキップケア」。
今回はskip-careを約2ヶ月実践した筆者が感じたメリットデメリット、その始め方をご紹介します。
韓国のミレニアル世代発「skip-care」とは?
筆者がスキップケアという言葉を知ったのはアメリカのウェルネスサイトを見ていた時でした。
当時ちょうど生活サイクルが変化し始めた頃で、
夜のお風呂後は子供のお世話を1人でする必要があった点と子供を早めに寝かせてあげたかった点から、
自分のスキンケアにかける時間を減らす方法を思案しており、
渡に船!とばかりに「スキップケア」について調べ始めたのです。
スキップケアが生まれた背景
スキップケアとは英語で「skip-care」。美容大国韓国のミレニアル世代から始まった美容界の新たなトレンドです。
skip(スキップ、飛ばす)、care(ケア)と読んで字の如く、
韓国では7〜11ステップが当たり前といわれるスキンケアの工程をスキップし、
シンプルにすることを意味します。
日本でいう肌断食とコンセプトは同じで
「与え過ぎは肌を甘やかす」という考え方がベースとなっています。
韓国ではこのスキップケアトレンドに合わせて各
美容ブランドがシンプルなステップでケアを完了できる便利なアイテムを開発、発売するなど、
その勢いは今尚加速しています。
なぜスキップケアが美肌に良いのか
なぜスキップケアがトレンドとして受け入れられているのか?その理由は皮膚科学的観点から見ても、スキップケアにメリットがあると考えられているからです。
肌本来の機能を蘇らせる(肌疲れ)
与えすぎは肌を甘やかせると聞いたことがあるでしょうか?保湿を過剰にしてしまうと肌が持つ細胞の生まれ変わりサイクルの邪魔となり、
肌のベタつきや毛穴のつまりといった肌トラブルが起きやすくなります。
スキップケアで肌が必要とするだけのケアにとどめることで、
肌が持つ本来の生まれ変わりサイクルをスムーズに行える状態にし、
肌自身がクリーンな状態で保たれやすい環境を整えることができます。
筆者は夜しっかりスキンケアすると翌朝起床時べたべたテカテカ状態だった肌が、
スキップケアを導入してからはサラサラした手触りと見た目に変化しました。
肌の摩擦を軽減=シワとシミの原因を減らす
肌のシワやシミ、吹き出物は肌を摩擦することが原因の1つでもあります。スキンケアをするということは手やコットンで肌を触る、ということ。
スキンケアの工程を重ねれば重ねるほど、
何かしらの形で肌に触れる回数が増えるといことになります。
その分摩擦や刺激が重なり、それが却って肌トラブルを引き起こしている可能性があるのです。
スキップケアでスキンケア工程を減らす=肌の摩擦を減らすことになるので、
シワやシミの原因を解消することにも繋がります。
筆者はシワやシミに即効性を感じはしませんでしたが、
朝起きた時のお肌がすっきりしていてたるみがなくなったような印象があります。
スキップケアはエコにも貢献!
美肌効果だけでなく、スキップケアは環境保全にもつながるメリットがあります。
スキップケア=スキンケアに使うアイテムの数が減るため、そこから出る容器類のゴミも当然減ります。
さらに肌の調子が良くなってくると、
1つのスキンケアアイテムの使う分量やメイクに使うアイテム数と分量も少しずつ減ってくるので、
スキンケアアイテムの買い替えサイクルが長くなります。
筆者はスキップケアを始めて1ヶ月後、
「そういえば化粧品がまだまだ残っているな」
とふと気づき、プラスチックごみを減らすことができているのを実感しました。
参考:「Derms say: Yes, there is a such thing as using *too* many skin-care products
」https://www.wellandgood.com/good-looks/too-many-skin-care-products/
スキンケアもプラごみも「当たり前」や「常識」に流されていませんか?
スキップケアを始めて筆者が最も驚いたことは
「常識だと思っていたスキンケアを辞めても肌の状態が悪くならなかったこと」でした。
そのスキンケアは本当に必要ですか?
スキンケアの1ステップをやめても大して変わらない肌の状態を見た筆者はどんどんケアを引き算し始め、メイクを落とすクレンジングと洗顔以外のスキンケアを一切やめてみた時期もありました。
それでも大して変わらない肌の状態。
「今までお金と時間をかけてやってきたスキンケアって何だったんだろう?」
と虚しくなったくらいでした。
そこで初めて、メディアの情報や化粧品販売員の言葉に
ただ流されてなんとなくスキンケアをしてきた自分、に気づかされました。
今当たり前だと思って毎日しているスキンケア、
これくらいやるのは常識だと思っているスキンケア、
本当に自分の肌にとって必要なものなのか、疑うことから始めてみても良いかもしれません。
知っていますか?プラスチックが環境と人間に与える悪影響
そして、化粧品を使い終えると出るプラスチックゴミ。
プラスチックゴミは燃やすと有害物質ダイオキシンや一酸化炭素が発生するのは有名な話ですが、
ごみになる以前に製造原料は限りある石油資源であり、
新たにプラスチック製品を生産することはすなわち地球のエネルギー資源の消費でもあります。
また、化粧品の消費量が増えるとプラスチック容器ごみが増えるというだけでなく、
プラスチック容器そのものが人体に悪影響を及ぼす可能性があるということ、
IN YOU読者ならご存知の方も多いかと思います。
海外諸国では化粧品の容器や食品保存容器(タッパーウェア)などのプラスチック製品に
「BPA FREE(BPAフリー=BPAを使用していません)」という表示が多く見られます。
BPAとはビスフェノールAと呼ばれるプラスチック軟化剤で、
プラスチック容器の製造に用いられる化学物質の1つ。
このBPA、飲料水や化粧品に溶け出して体内に取り込まれ、
女性ホルモンの分泌を撹乱することがわかっています。
つまり生殖に関わるホルモンバランスを乱してしまうということ。
女性特有の疾患や不妊症などの原因になっているのでは?
という議論もされているこの危険な物質が、
身の回りに溢れているプラスチック製品には使われているかもしれないのです。
日本ではBPAフリーという表記を見かける機会は未だ多くありません。
便利なプラスチック容器は、
環境と人体、特に生殖機能という未来に繋がる大切な部分に悪影響を及ぼす存在でもあるのです。
実情を知ると愕然?無意味な「塗るスキンケア」と「プラごみ分別」
こうしてスキップケアの魅力にどんどんハマっていった筆者が次に知った事実、それは「塗るスキンケア」と「プラスチックごみの分別」が無意味かもしれない、ということでした。
肌に「塗る」ケアで効果があると証明されているのは3つだけ
アメリカの皮膚科学の権威である米国皮膚科学会は
「より高価なスキンケアアイテムがより高い効果を発揮するわけではない」と明言しています。
また、スキンケアに関する発表で繰り返し推奨しているのは
- ・SPF30以上の日焼け止めでの紫外線対策
- ・保湿
- ・1〜2種類程度のスキンケアアイテムの使用
という3点です。
保湿に効果的なアイテムとしてはドラッグストアでも手に入るワセリンが推奨されている程度で、
皮膚科学的観点から見ても日常のスキンケアはシンプルなステップで十分だということがわかります。
プラごみ分別は無意味?日本のプラスチックリサイクルの現状
そしてプラスチックごみの実情に感じた「無意味」は、
日本におけるプラスチックごみリサイクルの現状でした。
筆者は自治体のルールに従い、燃えるゴミとプラスチック容器ゴミを一生懸命分別していました。
リサイクルされ、製品として再生されているのだと思い込んでいたのです。
ですが2018年の環境省による資料を見ると、
日本国内で廃棄されたプラスチックごみのうち50%以上が熱回収、
いわゆる燃やしてエネルギー化する形でリサイクルされていることがわかります。
焼却してエネルギー化してしまうのだから、当然新たな製品として再利用されるわけではありません。
エネルギーとして再活用はされていますが、
新たなプラスチック製品の生産量を減らす結果には繋がっていないと知り、筆者としては非常にショックでした。
引用:環境省「プラスチックを取り巻く国内外の状況」
参考:米国皮膚科学会「How to get the most from your skin care products 」
参考:米国皮膚科学会「Skin care on a budget 」
早速スキップケアを始めよう
エコも美肌も全て手に入るならスキップケアを試してみたい!
そう思われた方向け、スキップケアを今日から始める具体的な方法をご紹介します。
肌の負担度No.1「クレンジング」から見直そう
一般的なスキンケアの中で最も肌への刺激が強いとされているのがクレンジング、いわゆるメイク落としです。
肌負担を減らせばスキンケアはスキップできる
前述したように肌トラブルの原因の1つは摩擦です。クレンジングはどんなに優しく行っても、
肌の上でクレンジング剤や泡を動かし、時には指で直接肌を動かします。
これが肌にとっては摩擦となり、刺激になります。
肌を保湿するステップをシンプル化するためにも、
クレンジングで肌に与える負担は最小限に抑えたいところ。
だからまずはクレンジングを見直しましょう。
肌にやさしいクレンジングの選び方
肌負担の少ないクレンジングの選び方、それは「摩擦が少ない方法」を選ぶことです。優しさ順は
- ・泡タイプ
- ・乳液タイプ
- ・ジェルタイプ
- ・オイルタイプ
- ・拭き取りタイプ
ただし、自分の肌質に合っていることが大前提。
使ってみて肌荒れが続く、かゆみや赤みが出る場合はすぐにクレンジング方法を再度見直しましょう。
手持ちのクレンジングを活用する方法
今手元にあるクレンジングの肌への負担を和らげる方法もあります。それは「ココナッツオイル」。
ココナッツオイル自体にも洗浄効果がありクレンジングに使用できますが、
肌に馴染ませ、湿らせたガーゼやタオルで優しく拭き取った後に
クレンジング剤を使用すと保湿しつつしっかりとメイクを落とすことができますよ。
筆者は普段のメイクはココナッツオイルのみで、
しっかりメイクをした日はココナッツオイル+ジェルか乳液タイプのものを使用しています。
肌がつっぱったり乾燥することなく、すっきりと汚れが落ちて爽快です。
まずは夜のケアからスキップする
スキンケアは朝と夜に行う方が多いと思いますが、
スキップケアを始めるなら断然夜からがおすすめです。
理由は2点
・日中はスキンケアとメイクで肌を紫外線や埃から保護した方が良いから
・肌細胞の入れ替わりは夜就寝中に行われるから
です。
夜のケアをミニマルにすることで肌のターンオーバーをスムーズにすることができます。
朝の肌状態をチェック
まずは朝起きた時の肌状態を確認してください。テカテカ、べたつく、乾燥しているなど、手触りを中心に観察します。
理想の肌状態は「さらっとした手触り」です。
1ステップずつ引き算していく
朝の肌状態がテカテカ、ベタベタなら夜のケアが過剰になっている可能性があります。保湿クリームや美容液など、
スキンケアステップの後半から1ステップ、引き算してみましょう。
そして翌朝の肌状態を観察してみてください。
もし朝の肌状態が乾燥しているのなら、
前述したようにメイク落としの方法を見直してみましょう。
筆者の体験談:たるみ毛穴が目立たない肌に
筆者はクレンジングを見直してココナッツオイルに変え、今までの化粧水→乳液→美容液→クリームというケアから乳液と美容液をスキップし、
現在もそのまま継続しています。
今ではクリームも肌状態によっては時々スキップしています。
スキップケアを始めてすぐは肌がつっぱるような、乾燥しているような感じでとても不快でした。
しかし、間もなく朝の肌状態が理想的な
「さらっとした手触り」になり、しばらくすると朝の肌がピンっと張りのある印象になり、
鼻周りのたるみ毛穴が少し目立たなくなりました。
目に見えて肌が変わったのが嬉しくて続けることができています。
石鹸で落ちるメイクアイテムに切り替える
肌に優しく刺激になりにくいクレンジングに切り替える時に不安なのが、洗浄力。
肌に優しい=洗浄力に劣るとも言えるため、
メイクが肌に残ってなおさら肌トラブルの元になるのでは…と心配な方もいるかもしれません。
ならば、優しいクレンジングでも落とせるメイクアイテムを選ぶのはいかがでしょうか?
多くのブランドが
「石鹸でも落とせる」「お湯で落ちる」「洗顔だけで落とせる」といったメイクアイテムを揃えています。
またそんなブランドの多くがエコやオーガニックをキーワードにしており、
肌にも環境にも優しい選択は決して難しくありません。
しかし中にはオーガニックをうたっていながら、
化学成分をふんだんに使ったものもあるので選ぶ際には気をつけましょう。
筆者もスキップケアを始めて以来、
日焼け止めや化粧下地をやめてSPF機能つきのパウダーと日傘や帽子で紫外線対策するようになりました。
日中の紫外線や空気中の埃、汚染物質から肌を守るためだったり、
働く女性の身だしなみとしてある程度のメイクは毎日必要という方も多いはず。
最重要!良質睡眠はスキップケア成功の要
スキップケア、特に夜のケアをシンプルにすると嫌という程実感するのが
「睡眠不足がどれほど肌のコンディションを左右するか」です。
スキップケアの効果を最大限に得る為に、良質な睡眠は欠かせません。
外からケアより内からケアが重要な理由
「肌は内臓の鏡」です。内臓の不調は肌に現れ、内臓の不調は日々の生活習慣、睡眠や食事から引き起こされます。
また、スキップケアの目的の1つは「肌のターンオーバーをスムーズにする」ことです。
ターンオーバーは夜寝ている間に行われるので、
良質な睡眠時間を確保しなければスキップケアの効果は得られません。
美肌を育てる睡眠の摂り方
スキップケアの効果を最大化するキモである「スムーズな肌のターンオーバー」は就寝後2〜3時間後に深いレム睡眠状態である時に分泌される成長ホルモンによって促進されます。
成長ホルモンが正常に分泌される良質な睡眠状態を作る為に最低限意識したいのが、
・就寝2時間前は食事を控える
・就寝に向けて体温が徐々に下がる環境を作る
・就寝前はブルーライト(スマートフォンやTV、PC)を避ける
という3つのポイント。
これらを意識するだけで、翌朝の目覚めに違いが出るはずです。
筆者の体験談:睡眠不足は肌を一気に衰えさせる
スキップケアを始めて数週間後、仕事や家庭の事情で睡眠不足が続く時期がありました。就寝時刻が0時を過ぎたり、睡眠が足りてない実感がある日の朝、肌状態は最悪でした。
くすみ、たるみが酷く感じるだけでなくシワも目立つ気がするし、顔色も悪い。
2、3日もたてばしっかり吹き出物が出てくる。
もう鏡を見るのが嫌なくらいでした。
スキップケアを始める以前も睡眠不足の影響はしっかり肌に出ていましたが、
スキップケア開始後は睡眠量や質が肌の状態に如実に現れるようになり、
睡眠の大切さを身を以って知りました。
参考:『夜だけ美容断食 夜はお肌に何ものせない』宮本洋子著
参考:厚労省「健康づくりのための睡眠指針201」
参考:オムロン「睡眠が健康に与える影響――睡眠は「時間」も大事だが「質のよさ」がもっと重要!」
スキップケアで心も身体も心地よくなれる
スキップケアは単なる美容トレンドではないと筆者は考えています。
スキップケアを生活に取り入れることで世間の「当たり前」や「常識」に振り回されにくくなります。
「当たり前」だと信じてスキンケアに使ってきた時間や手間、お金を別のことに使えるようになります。
そしてその過程で、
米国に次いで個人消費量第2位を誇る日本のプラスチック消費量を減らすことができ、
小さなエコ活動にも参加できます。
どんなに些細なことでも「貢献してる」と自覚できる行動をすることは心を満たしてくれると筆者は感じます。
これから日本でもトレンドになるかもしれないスキップケア。
日々できることから取り入れて、
心地よい肌、ごみと無駄の少ない心地よい生活を手に入れてみませんか?
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