キレイすぎる海に生き物が育たない理由|生き物が本当にすみやすい環境とは?
いつまでも豊かな海を保つために私たちができること
日本は、国際連合食糧農業機構(FAO)が
「世界で一番豊かな海」というほど恵まれた環境にあります。
世界の海にはバクテリアから哺乳類まで、およそ23万種類の生物がいて、
そのうち日本には3万3千700種類ほど確認されていて、世界の海で1番の多さと言われています。
海に囲まれ、海産物が好きな日本人。
海藻を分解する酵素は日本人にしかないと言われるほど、
海と日本人は深いつながりを持っています。
この豊かな海が今危機にあります。
前回の記事では、海が地球温暖化と大きく関わっていることを書きました。
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待ったなしの環境問題。海洋汚染を食い止める鍵となる植物マングローブを知っていますか?
もちろん、海産物が取れなくなり、私たちの食卓も大きく変わっていくかもしれません。
豊かな海を私たちは守る事はできるのでしょうか。
キレイな海には魚が少ない??人間には嬉しい環境も魚には悪環境
海洋汚染の問題を考えた時に、
今ならプラスチック問題を真っ先に思い浮かべる方も多いと思いますが、
「赤潮」「海水温上昇」など以前から問題になっている課題も多くあり、忘れてはいけません。
「赤潮」といえば、生活排水や工業排水などの有機物が海へ流れ込み
植物プランクトンの栄養が豊富になりすぎることで植物プランクトンが異常発生し、
海が赤く見えることで「赤潮」と呼ばれます。
気象の変化や火山活動など様々な環境変化により赤潮は発生しますが、
近年の海洋汚染により深刻な赤潮が発生しています。
植物プランクトンが大量発生すると水中の酸素を消費するため
他の生き物や魚が酸欠状態になり魚が激減したり、
最悪の場合魚が全く取れなくなったり、
養殖場の近くで赤潮が起これば、養殖場の魚たちも全滅してしまうこともあるのです。
だから「海をキレイにしよう」と海の浄化活動が盛んに言われているのです。
このことは皆さんもご存知だと思います。
では、「海がきれいすぎて魚がいない」という状況が問題になっていることをご存知でしょうか?
私は「海の生き物にとってキレイな海は最高の環境」と思っていたので、
キレイな海に生き物が育たないことに驚きました。
除菌しすぎて必要な菌まで殺してしまい、
人間の免疫力が落ちてしまう仕組みに似ているな。と思います。
「キレイすぎる」という極端な考え方は、人間や自然環境のバランスを崩す要因になってしますのです。
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キレイすぎる海に生き物が育たない理由
私達は食物連鎖の輪の中に組み込まれています。
食物連鎖のどこか一か所で歪が出れば少しづつ食物連鎖は崩れていきます。
大きな魚は自分よりも小さな魚を食べますよね。
小さな魚はもっと小さな魚を。
小魚はプランクトンを、肉食プランクトンは植物プランクトンをエサにします。
植物プランクトンは何を食べているのかと言えば「栄養塩」を食べて生きています。
「栄養塩」とは、植物プランクトンや海藻の栄養となる海水中に溶けた、
ケイ酸塩、リン酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩等を総称して栄養塩、
または栄養塩類という。海水は栄養塩の希釈溶液である。(Weblio辞書より)
「栄養塩」は植物プランクトンの餌です。
栄養が豊富であれば植物プランクトンは増殖し魚が食べるエサが増えます。
そうすることで、海は豊かになるのですが、先ほど述べたように、
植物プランクトンが増えすぎても、海水の酸素濃度が下がり魚が死んでしまう事態も起こります。
海がきれいすぎる=栄養塩が少ないということなんです。
栄養塩が少ないと植物プランクトンのエサが少ないので、魚のエサも少なくなります。
自然のバランスって、とても大切ですよね。
瀬戸内海を中心に問題になっている栄養塩不足
「いかなご」というお魚をご存知でしょうか。
関西では「いかなごのくぎ煮」という郷土料理が有名で春の風物詩となっています。
私は北海道出身なので、関西に住み始めた時、3月頃にいかなごを炊く香りが
街いっぱいに広がっていることに驚きました。
ゆうパックでも「いかなごパック」などというものがあり、
レターパックとプラスチック容器をセットにした商品もあるほど、
瀬戸内に面した兵庫県の南側では馴染み深いお魚です。
その「いかなご」の不漁がここ数年続いています。
私が関西に住み始めた十数年前で1000円/1キロ前後の価格でしたが、
ここ数年は3000円/1キロほどに価格になっています。
昔は私も作っていましたが、さすがにここまで値段が高騰すると、
作ることに躊躇してしまいますし、
実際並んで買ったりしなくてはいけないお店もあるくらい、貴重な物になりつつあります。
それぞれ家庭の味があり、こだわりの作り方をしている方も多い「いかなごのくぎ煮」。
親戚やお友達が楽しみにしているからと、
毎年大量に作るのですが、それが今後難しくなってきてしまっているのです。
水産庁の水産白書の「漁業環境をめぐる動き」では、
プラスチック問題や温室効果ガスと並び瀬戸内海の栄養塩の問題があげられています。
近年、栄養塩と水産資源との関係に関する調査・研究が進められ研究結果が発表されています。
海をキレイにするだけの時代は終わった
高度経済成長により、
海が汚染され赤潮が大量発生し漁業が危機に直面しましたが、
下水処理場を建設したり、
工場排水に含まれる有害物質を規制したりすることで海はとてもキレイになりました。
臭く黒かったドブ川がキレイになり、人間にとっては環境がよくなりましたが、
海に生きる生き物にとっては、栄養がなくなり「痩せ衰えた海」となってしまったのです。
海苔が色落ちしてしまい商品にならないというニュースを見たことはありませんか?
これも栄養塩が足りないためなのです。
また、ダムや川に堰が沢山作られたことにより砂が海に流れてこなくなったせいで、
砂場に潜って熱さをしのいでいるいかなごが熱い夏を過ごせなくなっていることも指摘されています。
私達人間の便利さ快適さを求めた結果、海の環境が悪くなってしまっているのです。
とても、悲しいことですよね。
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植林することで豊かな海に戻す取り組み
漁師さんは漁だけでなく植林もしている
漁師さんは漁をするだけのイメージですが、この海の環境改善のため様々な取り組みをしています。
卵を産む魚や小さい魚は取らないようにしたり、リリースしたり、
漁をする時間を短くしたり、堰やダムに溜まった砂をトラックや船で運び、
海の生き物が生活しやすい環境づくりをしたり、森作りをしたり、
豊かな海を取り戻すために努力をしています。
海水塩と水産資源の研究も進んでいるので、
豊かな海を取り戻すための新たな方法が見つかるかもしれません。
そして、地球温暖で海水温が上昇したり、海流が変わってきていることなども忘れてはいけません。
HAPPI洗剤が私の意識を変えた
今回でHAPPI洗剤連載8回は終了です。
ちょうど海洋プラスチック問題が気になっていた頃。
プラスチック製品を減らしていこうと思っていた時に紙パックのHAPPIを知り、
感動したのは約二カ月前。
私なりにHAPPIの良い所、HAPPIを使うと私たちはどんないいことがあるのか、
他の洗剤と何が違うのかを書いてきました。
2カ月間毎日HAPPI洗剤で洗濯をし、梅雨時期も乗り切り、何が変わったのかというと、
たった一つの洗剤が、私の環境に関する意識を変えたということ。
直接体に関係している食事に関しては、仕事柄もありますが知識もあり実践もしていました。
しかし、環境に関しての知識はとても浅い物だと知ることができました。
そして、自然と人間は循環していて、絶妙なバランスで成り立っていることを改めて認識したのです。
これから私は物を選ぶ時、「カラダに良い事」だけを基準にするのではなく、
「環境にとってどうなのか」という基準も含めて選択していきたいと思います。
環境に良い物を選ぶことは、結局は自分たちに戻ってくる。
当たり前のことですが、それを私たちは忘れがちなのではないのでしょうか。
「環境に良い商品を意識的に使う」ことで
そのことを常に環境と私たちの繋がりを意識しながら生活することが出来るようになるのではないでしょうか。
あなたもHAPPI洗剤で環境に優しい生活をしてみては?
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