【旅レポート】人気の海外旅行先、微笑みの国・タイはオーガニック天国
2019年4月に、バンコクに旅行し、3週間滞在しました。
滞在理由は日本よりも進んだWiFi技術などで過ごしやすく、
月5万円程度あれば不自由なく住むことができるとSNSで話題になっていたからです。
そのついでにタイの食事事情も知ることができたら良いなと思っていましたが、
「オーガニックや無農薬無肥料の商品や食材がに日本よりも手に入りやすい」と感じました。
今回はそんなタイのオーガニック事情について、旅行中に撮影した写真とともにご紹介しようと思います。
タイと日本のオーガニック事情を比較しました
タイの農業での農薬使用量は日本の約1/3
引用:FAOSTAT 2013.8.14
上記のグラフ「主要国における農薬集約度ランキング」によれば、
日本は1ヘクタールあたり12.1kgの農薬を使用していることに対し、
タイでは1ヘクタールあたり4.1kg。およそ3倍もの差があることがわかります。
とはいっても、タイは成長が著しく、都市的な場所も少なくありません。
そのため農薬などの最先端技術を活用しているところもありますが、
農薬問題については日本よりまだ少ないと言えます。
タイには旅行者向けのオーガニックレストランやショップが充実
またタイには日本人が約4万人とかなり多く住んでおり、日本人観光客も多いため、日本食のレストランや日本の食材を扱う、スーパーが多く、簡単に日本食や日本食材が食べられます。
タイでは無農薬の野菜や日本品種の米なども作られているため、
日本人の口に合う食事には事欠きません。
そういったお店の多くは日本人が経営しており、
スカイトレインのメイン駅「BTS」の近くに集まっているので足を運びやすいですよ。
そういったお店には日本にはないタイ独自の商品も多数揃えられているので、
オーガニックやハーブ類が好きな方にはおすすめです。
タイ人のオーガニックへの意識はそれほど高くない
しかしこういったオーガニックの料理や商品は現地のタイ人の多くから見れば高級品です。
タイ人の友人に、
「今日はどこで何を食べたの?」
と聞かれたので、
「プロンポン駅近くのオーガニックのお店で120THB(日本円では約435円)のランチを食べてきたよ」
と言うと、
「高いね…」
と言われました。
その友人は20THB(日本円では約70円)の屋台ご飯を食べることが普通なので
100THBを超える食事はタイ人にとっては高価なものだと言えるのです。
またそのオーガニックレストランで食事をしている人はタイ人ではなく、欧米系でした。
タイにあるオーガニック店は観光客や現地に住む外国人がターゲットなのだと改めて感じました。
私がタイで訪れた、
オーガニックショップ&レストラン3店
これは、バンコク滞在中に食事をした時に撮影した写真です。
「ここは一体どこ?」と思われるかもしれませんが、まぎれもないタイ。
こんな本格的な日本のお蕎麦がバンコクでも食べれるんです!
しかも、「酵素入り」とのことでした。
タイの首都・バンコクはとても都会です。
その中でもバンコク都内の中心に位置する商業エリア、
そして日本人の街とも言われているプロンポン駅では日本人をよく見かけました。
プロンポン駅は栄えており、タイのローカルのスーパーはもちろんですが、
日系や欧米系のスーパーもたくさんあります。
スーパーやオーガニック専門店には様々なオーガニックの食材が豊富に取り揃えられていました。
それでは次に、私が実際に訪れたタイのオーガニック店3つをご紹介していきますね。
オーガニック農園で自家栽培した野菜が食べられる
「サスティナ オーガニック レストラン」
http://harmonylife.co.th/
1階はショップ、2階がレストラン
宿泊先のゲストハウスがあったプロンポン駅周辺を散策している時に見つけたお店です。駅のホームから看板がチラリと見えるので、すぐに見つけることができるでしょう。
プロンポン駅からは徒歩3分程度にあり、野菜や手作りのお菓子やおむすび、
弁当、そして生活雑貨などがありました。
1階は食材や生活雑貨の店舗、そして2階はレストランという作りになっています。
通常、海外で食べる日本食というと高価なイメージがありますが、
お店2階のレストランは、日本とほぼ同じくらいの金額で日本食を楽しめました。
ざる蕎麦なら、200~250THB(717〜896円)で食べることができます。
手作りはもちろん、化学調味料、加工食品、保存料は一切使用していないので
タイでオーガニックフードを食べたい方にはおすすめのお店です。
タイ中央部にオーガニック農園を所有
またサスティナはタイ中央部のカオヤイという土地に自社農園を所有しています。バンコクからは車で東北方面に3時間ほど行った国立公園がある地域です。
※写真はイメージ
研修ツアーも人気で、
本当に健康な野菜を栽培すれば虫も食べないし、病気にもならない
引用:サスティナのHP
ということなどを、教えてくれるそうです。
1999年に始まった農園の代表者・大賀昌さんは農業についての本も出版されています。
その著書『メコンの大地が教えてくれたこと 大賀流オーガニック農法が生み出す奇跡』は
現在、日本語版とタイ語版が出ていて、多くの人に読まれています。
もっとオーガニックの魅力が世界中の人に広まると良いですね。
食べ物以外のオーガニック商品も多数取り扱い
こういった考えのもとに栽培された有機野菜を、都心部であるプロンポン駅近くで購入できること、とても魅力的に感じました。
まして食材だけでなく、日用品や化粧品までこのお店では揃えることができます。
中にはタイのオーガニックハーブを使用してる商品もあるので嬉しいですね。
ところで海外旅行の際に石鹸やシャンプーに困った方はいませんか?
飛行機の機内持ち込みは液体100mlまでと決められています。
オーガニックのシャンプーは現地で手に入るかわからず、私はいつも荷作りの際は苦労していました。
しかし、今回の滞在で分かりました。
タイはこのサスティナを始めとしてオーガニック店がいくつもあり、
オーガニックの石鹸やシャンブーを買うことができるのです。
無農薬の有機野菜を販売
「My Food Organic Restaurant」
https://nofoodnolife.com/
先ほどのサスティナからは2駅先のプラカノン駅から徒歩1分のところにあります。
こちらも食料品のショップとレストランが一緒になっています。
そして、こちらでも無農薬の有機野菜を販売しています。
その野菜を栽培する農園はタイ北部のチェンマイと東北部のルーイにあります。
どちらもバンコクと違って標高が高く、寒暖差があるために日本と同じ様な作物が作ることが可能だと言い、
東京農業大学を卒業した日本人2名が中心となって野菜を栽培しています。
タイの土壌にあった米の炭を混ぜ合わせるなど土地柄を生かした農法や、
化学肥料などを使っていない…ということも農園の特徴です。
実際の畑の様子や農業についてのあり方などをブログで紹介中。
農園の理念や目標、農産物の安全性が目に見えて分かるので安心です。
品揃え豊富なオーガニック専門ショップ
「レモンファーム」
http://www.lemonfarm.com/(タイ・英語のみのサイトです。)
トンロー駅から近いオーガニック専門店です。
日本人経営ではありませんが、マクロビオティックを意識し、
昆布や小豆などの日本人が好む食材を取り扱っています。
オーガニックの米も種類豊富に取り扱い、お米を主食とする私たち日本人には嬉しいポイント。
古代米のようなものから、香り米、玄米までを取り扱っています。
(主にタイ米で日本米は見かけませんでした)
100%オーガニックのココナッツオイルやお菓子、調味料やドリンク、
アイスに野菜、生活用品など幅広く取り扱っており、
ただ商品を眺めるているだけでもかなり楽しめます。
トンロー駅にあるレモンファームしか行ったことがありませんが、
タイ国内に10店舗近くを構えています。
カオサンロードやプラカノン駅など露天では、
今世界中が注目しているタンパク源のアレを販売中
今、国連をはじめ、世界中が注目している高タンパク食材といえば
それは昆虫。
実は、タイでは食用の昆虫があちこちで購入できます。
私が見たのは、観光客の聖地とも呼ばれる「カオサンロード」と
先ほど紹介したオーガニックショップもある「プラカノン駅」の近くでした。
もちろん、あらかじめ調理されたものが販売されており(※注1)、生きた状態のものを
売っているわけではありません。
貴重なタンパク源である昆虫はタイ人だけでなく、アメリカ人も好んで購入しています。
私も仲良くなったアメリカ人とフィリピン人から、半ば強制的に食べさせられましたが…
カシューナッツのような味わいで美味しくいただけました。
見た目は良いとは言えないものの…、栄養満点の食材をタイでは簡単に入手できます。
(※注1)揚げ物などとして売られています。中には「味の素」などのMSGで味つけられたものがあるので、
もしチャレンジする場合には注意が必要です。
Weekend Marketで発見した
絶品「無添加ココナッツアイス」
タイでは、マーケットが毎日のように至るところで行われています。
私は、「チャトチャックWeekend Market」で
無添加で安定剤不使用のココナッツアイスを購入しました。(※注2)
安定剤が入っていないため、5分したらすぐに溶け始めるので、食べきるまでが勝負です!
ココナッツの自然な甘みが活かされた、本当に新鮮で身体に優しいスイーツを楽しめます。
注)一部のココナッツアイスは添加物入りとタイ人から聞きましたので、ご注意ください。
通常10〜15タイバーツ(約30〜40円)で食べられます。
約150円で入れるハーブサウナで全身リフレッシュ
バンコク滞在中は、食事以外にも体に良いものを発見しました!
約150円で利用できる「ハーブサウナ」です。
タイは伝統医療が盛んで、庶民の日常生活でもハーブがよく使われています。
そして、健康と美容のためにハーブサウナを好む人が多いとのことです。
高級スパにも「ハーブサウナ」はありますが、お値段は勿論高いですね…。
しかし、BTSのオンヌット駅から徒歩1時間以上行った先にあるお寺では
格安の150円で入ることができますよ。
タクシーだと10分程度なのでタイの文化に触れながら気軽に楽しむと良いでしょう。
営業時間はお昼頃から18時までです。
さすが微笑みの国タイランド。
すでにサウナを利用していた優しい下町風のタイ人マダムたちが利用方法を教えてくれました。
また、ハーブティーも無料で飲み放題。
その場にいたタイ人の方は英語が全く通じなかったのでオーガニックかどうかは
聞くことができませんでしたが、タイでは快適なサウナライフを過ごすことができます(注3)。
(注3)無料ですが、タイのお寺にはタンブンというお布施(寄付)をする習慣があります。
現地の文化や習慣には敬意を払ってご利用下さい。
私がタイで体感した、
オーガニックへのアクセスのしやすさ
あくまで旅行者の目線からではありますが、タイでは日本と比べオーガニック関連のお店へ行きやすい、と個人的には感じました。
旅行者でも分かりやすい場所にあるだけでなく、比較的リーズナブルな料金で利用できます。
そのため、日本人以外のタイ在住の外国人や観光客もオーガニック関連のショップやレストランに
足を運んでいる姿を多く見かけたように感じます。
日本からは直航便で約5〜6時間程度で行かれるオーガニック天国、タイ。
もし機会があれば、ぜひ訪れてみてください。
オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
IN YOU Market
IN YOU Marketのおすすめオーガニック・フードアイテム
生きた栄養がそのまま摂れる!
低温で固まらない、オーガニック認証の非加熱クリームはちみつ【150g】|生キャラメルのようななめらか食感がいつでも楽しめる!
¥ 2,916 (税込)この記事を読んだ方にオススメの記事
「日本人はオーガニックしか食べないだろう?」タイが思う日本のイメージは実情とかけ離れていた。知られざるタイのオーガニック事情と日本と比較。9割健康意識があるタイ人と6割しか健康に興味のない日本人。タイの最新オーガニック事情を取材!オーガニックブーム最前線のタイから学びたいこと。
次のオーガニックトレンドはまさかの昆虫食?牛肉を上回るタンパク質、食料問題を救う昆虫食に迫る!
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
この記事が気に入ったら
いいね!しよう