動物性食品の過剰摂取は体を酸性にさせるって本当?|病の原因を招く酸性食品とアルカリ性食品が豊富な食事が優れている理由を解説します
動物性食品の過剰摂取は体を酸性にさせるって本当?|病の原因を招く酸性食品とアルカリ性食品が豊富な食事が優れている理由を解説
皆さんこんにちは。メキシコ在住の池田です。
pHについて覚えていますか?
皆さん、小学生の理科の授業でリトマス試験紙も用いた実験をしたのを覚えていらっしゃいますでしょうか。紙が赤くなったら酸性、青くなったらアルカリ性というあれです。
私たち人間を構成している成分も、酸性、アルカリ性に分類することが出来ます。
例えば皮膚は弱酸性、胃液は酸性、血液は弱アルカリ性となっています。
これらの状態(pH)は基本的に変化せず一定に保たれているのですが、
これ(酸塩基平衡)が崩れてしまうと人体に様々な悪影響を及ぼしてしまうのです。
今回はこの酸塩基平衡に注目し、菜食が健康である理由、ビールを飲むと痛風が発症するメカニズム、コーラが骨を溶かすという迷信の真相などについて解説していきます。
酸塩基平衡とホメオスタシス
血液を酸性にする可能性のある食品の存在
人間にはホメオスタシスという機能が備わっています。
これは自信の身体を常に一定の状態に保とうとする機能で、代表的なもので体温を保つための発汗、不要物を体内から除去するための排泄などがあります。
このホメオスタシス、つまり恒常性があるために、私たちの身体のpH値(酸塩基平衡)が一定に保たれているんですね。
食品を消化、吸収した後の栄養素も種類によっては酸性だったり、アルカリ性だったりします。
これらの様々な栄養素が無秩序に血管に流れ込んでも、弱アルカリ性の血液が極端に酸性になったり、更にアルカリ性に傾くということがないのも、このホメオスタシスにより血液成分を調節しているからなんです。
しかし近年では食習慣の変化により、血液を酸性に傾かせてしまう傾向にある酸性食品の摂取が過剰となっており、それが身体に様々な悪影響をもたらしているというのです。
酸性に傾くことで身体にもたらされる悪影響
食習慣、病気、運動などにより血液などの体組織の酸塩基平衡が酸性に傾こうとすることがあります。それでも大幅に変化がないのは、ホメオスタシスにより血液成分を調節したり、酸性成分を尿として排出しているからですが、
それでも、過度な摂取をするなど、ある程度の許容量を超えると身体に悪影響を及ぼします。
痛風
尿路結石
骨密度への影響
痛風は、ビールなどに含まれるプリン体を過剰に摂取することで発生することが知られています。
プリン体は代謝された後、尿酸として血液より排出されますが、この尿酸は名前からも分かるとおりに血液や尿などを酸性に傾ける傾向があります。
ホメオスタシスにより、酸性に傾いてしまっている尿には更に酸性に傾けてしまう尿酸は溶けることができませんので、上手に尿酸を排出できません。
酸性食品の過剰摂取
↓
血液や尿が酸性に傾く
↓
尿酸が排出しづらくなり、残った尿酸は血液に入る
↓
血液が酸性に傾く
↓
血液や尿が酸性に傾く
↓
尿酸が排出しづらくなり、残った尿酸は血液に入る
↓
血液が酸性に傾く
このような負のスパイラルに入ってしまうために、痛風を完治させるは容易ではありません。
こちらも痛風と非常にリンクした症状です。
酸性食品の過剰摂取により、尿が酸性に傾くと尿酸が尿に上手に溶けず結晶化してしまいます。
痛風患者の20-30%の方が同時に尿路結石も発症するように、これらの症状は身体が酸性に傾くことによって起きる病気としてまとめることができます。
上記の2つの症状は実際に身体で感じることができる立派な病気です。
しかし、酸性食品の過剰摂取が骨密度へ悪影響を及ぼしていることは体感することが難しく、年を取ってから徐々に痛感してくる非常に厄介な問題です。
痛風などは遺伝の関係性もあり、適切な食生活をしていなくとも発症しないことがありますが、その場合でも酸性食品の過剰摂取は確実に、徐々に、あなたの骨密度を侵して行きます。
具体的なメカニズムは以下のようになっています。
酸性食品の過剰摂取により血液が酸性に傾く。
↓
ホメオスタシスにより血液をアルカリ性に戻すため、骨を分解しカルシウム(アルカリ性)を血中に放出する。
↓
ホメオスタシスにより血液をアルカリ性に戻すため、骨を分解しカルシウム(アルカリ性)を血中に放出する。
酸性食品の過剰摂取が骨密度に影響を与えている可能性については、カルシウム・パラドックスとう問題がしばしば例として挙げられます。
これは、カルシウムの摂取量が多い地域において、骨折などの骨における疾患が多く発見されたという矛盾を研究したものです。
WHOによると、これは含硫アミノ酸の過剰摂取により血液が酸性傾いたためと推測されています。
清涼飲料水に含まれるリン酸も、酸性の原因に
また、日本における「コーラを飲むと骨が溶ける。」という迷信も、この酸塩基平衡を用いて説明することが出来ます。
コーラなどの清涼飲料水、またコンビニ弁当などによく含まれる添加物としてリン酸が挙げられます。
このリン酸は酸性傾向が強い成分ですので、これを多量に摂取することにより血液が酸性に傾きます。
そこで、骨を分解しカルシウムを血中に放出することで血液の酸塩基平衡を保っているのですが、
この骨を分解する過程の説明を割愛すると、「コーラを飲むと骨が溶ける。」と表現することが出来ます。
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酸性食品とアルカリ性食品
では実際にどんな食品が酸性食品、アルカリ性食品なのか見ていきましょう。
ここでよくある間違いは、「レモンは酸っぱいから酸性」という消化される前の成分で判断していまうことです。
消化されたあとの成分が身体にどのような影響を与えるかが大切になってきますので、正しくはレモンはアルカリ性食品に分類されます。
酸性食品は、リンや硫黄などのミネラルを多く含むことが特徴的で、対象にアルカリ性食品には、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムが多く含まれています。
酸性食品
- 肉類(特に豚肉と牛肉)
- 卵
- 魚介類
- 穀物(特に精製されているもの)
アルカリ性食品
動物性食品は体内で硫黄に変化する含硫アミノ酸が大量に含有していることから、
白米などの精製された穀物(白砂糖も含む)は糖質が代謝され乳酸を産み出すことから酸性食品として扱われています。
特に強いアルカリ性食品である海藻類には、カルシウム、カリウムといったミネラルがたくさん含まれています。
日本は海藻を食べることが出来る数少ない国ですので、是非その恩恵にあずかりたいですね。
特に気をつけてアルカリ性食品を摂取して欲しい方
菜食やマクロビに取り組まれているという方は今更これらについて問題視する必要はありません。
特に気をつけていただきたいのが、以下に当てはまる方々です。
- 痛風持ちの方 アルカリ性食品を意識的に摂取することで、痛風を改善することが可能です。
- ビールが好きな方 ビールは穀物酒ですので、プリン体、また糖質が含有していることから強い酸性食品であることがわかります。
- 喫煙者 タバコも食品ではないものの、身体を酸性に傾ける傾向がある嗜好品です。
- 強度の高い運動(筋トレなど)に取り組まれている方 無酸素運動をすると乳酸が大量に発生します。
僕の住むメキシコでは、コロナビールにレモン汁と塩を入れて飲む週間があります。
これらはアルカリ性食品ですので、上手に中和されているんです。
その他の悪影響も考慮し辞めてしまうのが一番ですが、そう出ない場合はアルカリ性食品をなるべく摂取するようにしましょう。
これは筋肉痛の原因となるほど強い酸性を持った成分です。動物性食品ばかりを食べて居るという方も、注意が必要になります。
痛風持ちの方がこのような無酸素運動に取り組むと、身体が酸性に傾くことにより痛風が悪化する可能性があるので十分に注意が必要です。
これらの方々は、是非アルカリ性食品の摂取を心がけてみてください。
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