東洋医学による「美しい肌を保つための秘訣」は、内臓の養生にあり
女性なら誰しもが「いつまでも綺麗でいたい!」「老けてみられたくない!」と思うことでしょう。
その人の印象を大きく左右するものの一つは、何といっても肌の美しさです。
気になる部分を隠そうと厚めのファンデーションを塗ったとしても、夕方にはお疲れ顔に…。
そんな経験はありませんか?
そんな時に東洋医学の知識を活かしたケアを行うと、素肌そのものを美しく導くことができるのです。
内臓の疲れが顔に現れる
東洋医学では、「顔はその人の内臓状態を映す鏡」だと言われています。若い頃は誰もシミやしわがなく、イキイキとした綺麗な肌をしています。
しかし30歳を過ぎた頃から、疲れが肌にくっきりと現れてきませんか?
女性は7の倍数で変化するとも言われ、28歳までが美しさのピーク。
肌は艶やかで髪は豊か、身体も充実しています。
それ以降は生命力が徐々に低下し、それとともに内臓にも疲れが現れ、
それが顔にも浮かび上がってくるのです。
ちなみに、男性は40歳以降に体力に翳りが見られ始めると言われています。
つまり、女性は男性よりも老化が早いということです。
そのため、早めにしっかりと内面からケアをしてあげることがアンチエイジングには有効なのです。
女性の敵「シミ」「シワ」「たるみ」の原因を東洋医学で見ると?
次に、女性の肌の3大トラブルである「シミ」、「シワ」、「たるみ」を東洋医学の観点から解説してみましょう。
血行障害がシミを引き起こす
シミの大きな原因として有名なのは「紫外線」でしょう。そのため、季節を問わず日焼け止めを丁寧に塗って対策している人も多いはずです。
シミの原因の一つは、間違いなく紫外線です。
しかし、同じ量の紫外線を浴びたとしても、シミになりやすい人となりにくい人がいることをご存知でしょうか。
それは、シミには「血行障害」が大きく影響しているから。
血が老廃物でよどんだり、めぐりが悪くなることも
冷えや肩こり、生理痛といった症状だけでなく、シミの大きな原因にもなるのです。
さらに汚れた血をそのまま長く放置しておくと、
・脳出血、脳梗塞
・狭心症、心筋梗塞
・痔
・子宮筋腫、子宮内膜症
・肝炎
といった病気を引き起こす可能性もあるので、そうすると美肌どころの問題ではなくなってしまいます。
もし「私は大丈夫かしら?」と不安に思った方はぜひ、舌の裏側を見てみてください。
舌の裏側にある静脈が
黒みを帯びて太くふくらみ、蛇行している人は血液の汚れによる血行障害が疑われます。
胃腸の疲れがシワ、たるみを引き起こす
年とともに毛穴が広がり、徐々にしわが出来てたるみへと発展していきます。シワやたるみの大きな原因は、肌の痩せ(筋力低下)や乾燥、加齢です。
年齢とともに胃腸が虚弱になると、栄養分が吸収できなくなり、全身の筋力低下がみられます。
そしてそれは、顔も同じです。
胃腸の疲労によって顔の筋力が低下すると肌がやせこけ、しわやたるみに発展するのです。
そのため、生まれつき胃腸が弱い人は特に注意が必要です。
胃腸のケアが十分でないと、年齢よりも早くしわやたるみが生じる可能性があります。
また、乾燥肌の人も要注意です。
実は、乾燥肌にも「血行障害」が関係しています。
血液が末端まで十分に行き渡らないことで皮膚の栄養が不足して乾燥し、
過敏になっている可能性があります。
血液検査では正常値だったとしても、数値に現れない「貧血」が乾燥をもたらしているのです。
そのため、化粧水やクリームをいくら塗ったとしても根本的な解決にならないため、
身体の内側から潤してあげるようなケアがポイントになります。
それは年とともに生命エネルギーや水分代謝を担当する「腎」が弱ってくるから。
加齢に対してもしっかりとケアをしていく必要があるのです。
美肌ケアのコツは弱った内臓を整えること
ここまで読んでみておわかりの通り、美肌=内臓の状態が良い、ということなのです。
質の良い血を作るのに欠かせない「肝」を整える
東洋医学上の「肝」とは、西洋医学でいう肝臓に加え、自律神経系や精神活動、血の運行等を含む概念です。
「肝」は血液の浄化を担当しているため、美肌という観点から整える必要があるのです。
肝は全身から老廃物を集めてきた血液を浄化します。
日中は全身の筋肉や脳に血液を送り続けていますが、
心身の活動が低下する夜間に血を綺麗に整え、栄養を与えるのです。
睡眠不足は美容の大敵と言いますが、これにも「肝」が関係しています。
睡眠不足やストレスにより肝の緊張状態が続くと、血液の浄化が滞り、血が汚れたままになってしまいます。
すると、シミやしわ、目の下のクマ、青い顔色などとして表れてきます。
栄養をたっぷり吸収するために「脾」を整える
東洋医学での「脾」とは消化器系や栄養代謝、エネルギーや血の生成に関係しています。西洋医学でいう胃腸や十二指腸、脾臓(ひぞう)をイメージしてください。
脾は食べたものを栄養に変えるという重要な役割を担っています。
脾が弱ると肌が痩せこけ、貧血気味になってしまいます。
また、内臓下垂や肌のたるみなども生じます。
さらに、次に説明する「腎」を後天的に補うのも「脾」の役割。
若さや生命力を補うためにも、「脾」の状態を整えておく必要があります。
生命力を高め、アンチエイジングを図る「腎」を整える
「腎」とは、西洋医学でいう腎臓の機能に加えて、成長や生殖、呼吸、頭脳活動、頭髪、ホルモン、骨や歯のカルシウム代謝、身体中の水分代謝を担当しています。
西洋医学でいう「腎臓」よりはるかに広い概念を含むものが「腎」なのです。
そして東洋医学では、腎の「陰陽」が整う事で、全身の陰陽が整い健康が保てると考えられています。
「陰陽」というと難しい気がしますが、
要は「腎」の状態が良好である事ことが全身の健康に繋がると考えてください。
加齢とともに腎が衰える事で、目の周りに黒ずみやむくみが生じます。
顔全体も黒ずみ、目にもは生気がなくなります。
全体的に老化が進行するため、先に挙げたシミやしわ、たるみのすべての原因となり得るのです。
美肌のためのタイプ別おすすめの食材と暮らし方
体質によって、人それぞれ、体の弱い部分は異なります。あなたは、次のどのタイプでしょうか?
ご自身のタイプに合わせて適切なケアをすることで美しい肌を手に入れましょう。
肝タイプの人には
肝タイプの人に多いのは、次のような症状です。・顔が青黒い
・目が弱い(視力低下、眼精疲労、涙が出やすい)
・白目が黄色い、または赤い
・舌の裏の静脈が激しく膨れている
・目の周りのシミがある
・怒りやすい、イライラしやすい
・寝つきが悪い
・眠りが浅い
・爪が白っぽい、割れやすい
目との関係が強いため肝が不調になると当然、目に関するトラブルが生じます。
血が十分に浄化されないためにシミができやすい体質だともいえます。
血の不足によって、精神的に不安定になり、睡眠トラブルを抱える場合もあります。
酸味のある食材と緑黄色野菜、十分な睡眠で美肌ケアを
肝が弱い人は酸味(すっぱい味)を好む傾向があります。適度な酸味は肝の機能を正常に整えるため、レモンや梅干し、酢の物がおすすめです。
また肝タイプは、「陰陽五行説」では青色との関係性が強いため、
緑黄色野菜(人参、ほうれん草、パセリ、小松菜)などを食べると良いでしょう。
これら野菜には造血作用があり、血のトラブル改善に繋がります。
また、アサリやヒジキ、レバーもおすすめです。
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しかし、食事は栄養バランスが大切です。
酸っぱいもの、緑黄色野菜ばかりを食べるのではなく
やや意識的に食べるという程度で良いかと思います。
生活の上では、激しい感情を抱える状態を避けるために深呼吸をし、リラックスできる時間を作りましょう。
血液の再生が十分に行えるように、12時までには就寝することも大切です。
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脾タイプの人には
脾タイプの人に多いのは次のような症状です。・食欲がないまたは異常邁進しやすい
・胃が痛い、むかむかする
・痩せすぎか、水太り
・筋肉が少ない
・吹き出物、湿疹、口内炎ができやすい
・肌が弱い、敏感肌
・月経が長引く
・下痢しやすい
胃腸が弱いこのタイプは食欲に関するトラブルが多く、
栄養を十分に吸収できないことから筋肉が少なく、肌も弱くなりがちです。
栄養不足で毛細血管が弱くなり出血しやすくなるために、少しの衝撃でアザができることもあります。
よく噛むこと、適度な甘みの食材を食べること、楽観思考で美肌ケアを
脾が弱い人は、甘味を好む傾向があります。もし甘いものが無性に食べたくなったら、胃炎の前兆と思ってください。
そして、その際には適度な甘みがある黄色い食べ物が効果的です。
かぼちゃ、さつまいも、柿、みかん、とうもろこし、大豆、バナナを食べると良いでしょう。
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また胃腸が弱い人ほど、食べ物をよく噛んで胃への負担を軽減しましょう。
心配ごとがあってくよくよしていると、胃がキリキリ痛んだ経験はありませんか?
脾は、思い悩むことで痛めつけられてしまいます。
不必要に悩むのは避け、楽観思考で生きていくように心がけると良いでしょう。
腎タイプの人には
腎タイプの人に多いのは次のような症状です。・目の下にクマがある
・まぶたがむくみやすい
・髪が抜けやすい、若白髪
・顔が黒ずんでいる
・舌の周囲に歯型がつく
・歯が弱い、虫歯が多い
・足腰がだるい
・寒がり
・手足がほてる
・耳鳴りや中耳炎、難聴になりやすい
・排尿障害がある
腎が弱ると白髪や足腰の弱さ、排尿障害などの老化現象が進みます。
誰しも加齢とともに腎は少しずつ弱ってくるものですが、人並み以上の老化は、
生まれつき腎のエネルギーが少ない体質か、もしくは不摂生で腎が弱っている証拠です。
黒い食べ物と体を冷やさないことで美肌ケアを
腎が弱い人は、塩辛い味を好みます。適度は塩味は腎機能を高め、リンパの滞りを解消し、腸の宿便を柔らかくして体外に排出する作用があります。
ミネラルを豊富に含んだ自然塩を使った梅干し、塩昆布等がおすすめです。
また腎を補うには、黒い食べ物もよいでしょう。
黒豆、黒ゴマ、黒米、わかめ、ひじき。
イカやタコ、山芋などもおすすめですので積極的に食べるようにしましょう。
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また、腎タイプは冬場の過ごし方に注意する必要があります。
身体の冷えは老化を促進させるので、厚着をして暖を取りましょう。
又、早寝遅起きも心がけてください。
太陽が上がってからゆっくりと起きる事で、エネルギーの消耗を避ける事ができます。
化粧品による表面的なケアでなく、
暮らしを通じた根本からのケアを
いかがでしたか?美肌を保つ秘訣は何よりも、身体の内側から健康になることです。
内面からの変化は、一朝一夕には解らないもの。
本当に効果があるの?と感じるかもしれません。
しかし、自分の弱い部分をしっかりと補うと、かならず結果もついてくるはずです。
10年先、20年先の笑顔のために…普段から出来ることを今から始め、続けていきましょう。
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(参考)
『顔をみれば病気がわかる』猪腰恭也
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