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“病気はお知らせ”を私が再認識した、卵巣の摘出手術体験記。|病の経験を人生に活かせるかどうかはあなた自身が決められる!

“病気はお知らせ”を私が再認識した、
卵巣の摘出手術体験記。
病の経験を人生に活かせるかどうかは
あなた自身が決められる!

今年(2020年)の8月の終わり。

突然の激しい腹痛からの緊急手術で、
私は左の卵巣を摘出することになりました。

予防医学を専門とし、皆さまの健康作りを仕事とする私が、
なぜ、このような病気になってしまったのか。

そして、そこから気がついたことは何だったのか。

婦人科系のトラブルを抱えている方、
今、実際に病気で不安な思いを抱いている方にこそ、
この記事を読んでいただきたいと私は思っています。

カラダの不調という形で私たちに伝えられるココロが発するメッセージを受け止め、
前向きに人生を歩んでいくためのヒントにしていただければ、と思います。

「卵巣腫瘍茎捻転」での入院。
その体験で再認識した、カラダとココロの深い繋がり


8月のある土曜日のこと。
その日、朝から私のお腹は張っていました。

2日間、出る物が出ていない・・・

この張りはきっと便秘のせい。
出れば治る。

そう思い、かすかに痛むお腹をさすりながら
子供達の朝食を作り、普段通りの土曜の朝を過ごしていました。

でも、起きているのが辛い。

横になってお腹をマッサージし、
腸が動き出すのを待ちました。

でも、私の腸はいっこうに動き出す気配はなく、
お腹はどんどん張っていく一方で、痛みも増していく。

心配した主人が、
「病院行ったら?」と一言。

「出たら治るし、病院行って便秘が原因とか恥ずかしいし・・・」

私は、しばらく躊躇していました。

卵巣腫瘍!? 悪性かもしれない??


まさか、数時間後に激痛で歩けなくなるなんて思ってもいなかった私は、
主人の言う事を聞かなかったことを、すぐに後悔することになります。

刻々とお腹の痛みが強くなっていくのです。

さすがの私も
「もしかして、これ便秘じゃないんじゃないの?」と思い始めました。

でも今日は土曜日で、一般の病院はお休み。

そこで、救急外来へ行くことになりました。

家を出た時には普通に歩けていたのに、
病院に到着するまでの10分ほどの時間で痛みは急激に進み、
普通には歩けない状態に。

待合室で私は座っていることも出来ず、備え付けのソファーにうずくまりました。

あまりの痛さに、唸りだした私を見て看護師さんは
ベッドのある診察室へとすぐに通してくれましたが、

いっこうに診察される気配はない。

痛い・・・口からはこの言葉しか出ません。

陣痛よりも痛い。

しかも陣痛のように波があるわけでもなく、
ずーっと痛い。

陣痛の痛みの後には、赤ちゃんとの対面が待っているのだ。
だから頑張れる。

しかし、今の私は違う。
この痛みの先に何があるのかわからない。
不安でしかない。

どのくらい待たされただろうか。
もう静かに横たわっていることもできない。

痛い!痛い!痛い!と、のたうち回る。

「これはヨガの呼吸とポーズで“痛み逃し”だ!」

私のような健康オタクはこんな緊急事態でも、
自分の体を自分でどうにかしようとするものなのです。

そんな自分が滑稽に思えてくる。

指先が痺れてきた。

「このまま私は死ぬのか??」そんな不安が一瞬頭をよぎる。

不吉な思考はすぐ受け流し、

「痛みを感じよう!!」

どんな痛みなのか、どこが痛いのか、体を観察する。

【痛みは自分で作るもの】

何かの本に書いてあったことです。

「そう、これは気のせいだ」自分に懸命に言い聞かせる。

「気のせい。気のせい。」呪文のように呟く。

残念ながら、自分の意思とは関係なく痛みはなくならず、
意識が遠のいていく。

このまま気絶をすれば痛みを感じなくて済むのに。

主人は「早く診てもらえないか」と何度も
看護師さんか受付の人に言いに行っているようだ。

どれくらいの時間がたっただろう。

ようやく診察の順番が回ってきた。

私の様子を見た医師は

「この痛がり方は、尿路結石かな」と一言。

もう、尿路結石でもなんでもいいから
この痛みをどうにかして欲しい・・・

私の願いは虚しく、そのまま検査を受けることに。

その結果、下された診断は「卵巣腫瘍」でした。

救急車で運ばれた先の大型病院で
再検査を受けることに。結果は…


「悪性か良性かはわからない。
でも、手術はしないと痛みは取れないから、
このまま大きな病院へ行ってください。」
と言われ、そのまま救急車で1時間。
別の病院の救急外来へと運ばれました。

すぐに痛み止めの点滴を打ってもらいましたが、
これがなかなか効かないのです。

痛みを残したまま再度検査へ。

結果は、「卵巣腫瘍茎捻転」でした。

卵巣が腫れて、何かのタイミングで卵管が
捻じれてしまった状態のようです。

しかし、腫瘍は良性で「奇形腫」という状態でした。

奇形腫とは、卵巣や精巣で出来る腫瘍の一種で、細胞が何かの原因で
皮膚や髪、爪などに分裂し成長してしまう状態をいいます。

私の場合は卵巣の中で、異常な細胞分裂が起き、
卵巣の中で髪の毛などが増えて、そのために卵巣が
大きく腫れてしまっていました。

本来はクルミくらいの大きさの卵巣ですが、
私はなんと12㎝まで大きくなっていたそう。
普通は6㎝くらいで捻転するらしいので、
私の12㎝はかなり大きい方だったと思います。

ようやく原因がわかり、ほっとしましたが、
痛みは消えません。

痛み止めが効かない事を伝えると

「それでは、強い痛み止めを入れますね」
と、処置をしてもらったものの、
薬が効いているのはわずかな時間。

すぐにまた、激しい痛みが始まります。

その後何度か痛み止めを追加してもらいましたが、
痛みが消えることはなく、

「もう、これ以上は痛み止めは使えません」
というところまでいきました。

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「この病気の根本原因はなんだろう?」
そこに意識を向けた時に、
カラダが治癒へと向かうことがある。


「病気はお知らせ」

これは私が常日頃、皆さまにお伝えしていることです。

病気や不調は絶対的な悪ではなく、“その人の生活スタイルや
思考が間違っている”ということを教えてくれているだけなのです。

「仕事一辺倒だったお父さんが癌になり、
家族の大切さに気付いたら、なぜか癌が治った」

そんな不思議な話があります。

「癌は結局治らなかったけれど、
人生の最期に本当に大切な物に気が付き、
家族とかけがえのない時間を過ごせた」

このような方もいます。

つまり、この方は自分が癌になったことで、
何が自分にとって大切なものであるかに
気付かされるチャンスが与えられたわけです。

もちろん、生活習慣が悪いために病気になる場合はあります。

でも、そのケースも「あなたの生活習慣が好ましくない」という、
お知らせが病気です。
つまり、生活習慣を改善すれば、その病気は治るということを、
カラダが教えてくれているわけです。

病気の原因が分かっているのに、
それを放置しておけば、当然、命の危険にさらされます。

では、今回の私のこの卵巣腫瘍の痛みは
一体、何から来ていたのでしょうか。

すでに数か月前からお知らせは出ていた


「日常的な小さい不調を見逃していると、
大きな病気に必ず繋がります」


私が、生徒の皆さまに繰り返し、お伝えしていることです。

病院に行ったり、薬を飲むまででもない、とても小さな不調。
この段階で、もし、食事や生活習慣、思考を整えることができれば、
そのわずかな不調が大きな病気になることを食い止めることができます。

私自身についても、実は数か月前からカラダは、
小さなサインを発してくれていたのです。

私が感じていた小さな不調とは次のようなものでした。
①口の周りに大きなニキビが出る。
②生理痛がある
③排卵日に腹痛がある
元々婦人科系が弱いため、生理前や食事が乱れると
あごの辺りにニキビができやすい体質ですが、
ここまで大きなニキビができて、しかも症状が出続ける。
ということは、これまでありませんでした。

そのため、「マスク荒れのせいかな?」と、
深刻に受け止めていませんでした。

また生理痛や排卵痛があるのは、
「春先から糖質制限を試しており、乳製品や肉類を多く食べていたから」
だと思っていました。

乳製品や肉類の摂取量が増えると、体内の炎症が進むので、
痛みが出やすくなります。

そのせいだと思い、
「そろそろ食事をいつも通りに変えようかな」
思っていた矢先でした。

そのため、その時まで、
「この生理痛や排卵痛は乳製品や肉類を
食べなくなれば治る」と思っていたのです。

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病室で必死に考えた、この病気が私に伝えてくれていたこと


私は、病室の天井を眺めながら、
この卵巣腫瘍茎捻転』が私に教えてくれていることは何だろう」
と、鈍い頭を懸命に働かせて考えました。

一説に、卵巣の不調は、女性性が否定されたり、
母親との繋がりや関係性や何かしらの問題がある場合に、
症状が現れるといわれます。

参考:リズ・ブルボー著『自分を愛して!―病気と不調があなたに伝える〈からだ〉からのメッセージ』

そして、何かココロを揺さぶられることはなかったかと
この症状が出た前後の出来事を思い返しました。

そうして思い浮かんだのは主人の姿だったのです。

主人に甘えられない自分がいること。
「私なんてどうせ愛されていないんだ」という
卑屈な想いにずっと胸が締め付けられていたこと。

でも、実は、これは主人に対してではなく、
私が実の母に対して思っていたことでした。

私が幼い時に勝手に抱え込んだ
「甘えてはいけない」
「母は私のことが嫌い」
という強い想い。

そんな頑なな思考が、数十年経った今も私の日々の行動に
影響していたようです。

「どうせ、私は大切にされない存在だし」
という投げやりな態度で、主人と接していた私。

でも、事実は違います。

「主人は私を想って行動してくれている。
だから、素直になっていいんだ。
甘えていいんだ」

そう結論づけた時、いつの間にか
痛みが和らいでいることに気が付きました。

根本の原因に気が付けば症状は消える。と言われます。

ウソのようですが、私に痛みが消えていったのです。

もしかしたら、ようやく麻酔が効き始めたのかもしれませんが、

でも、この痛みがなければ、こんな大切なことに
気づくことも出来ませんでした。

結果オーライです。

私は少しだけ晴れやかな気持ちで、
手術室に向かうことができました。

腫瘍の中にあった大量の髪の毛が示すものは?


私の手術は、小さな穴を数カ所お腹に開け、
テレビカメラで内部を確認しながら実施する
「腹腔鏡手術」という方法で行われました。

1~2センチの傷が3か所、今も私の下腹部には刻まれています。

私の体内から取り出された腫瘍。

その中身は大量の髪の毛でした。

この「毛」から読み取れるメッセージは、
「男性」がキーワードだと考えられます。

参考:リズ・ブルボー著『自分を愛して!―病気と不調があなたに伝える〈からだ〉からのメッセージ』

ここからは、私の推測です。

女性の卵巣に男性を表す「毛」が出来る。

「自分が女性であることを否定し、男性のようにありたい」
そんな苦しい想いが、私のココロの奥底に染み付いていたのではないでしょうか。

私の両親は自営業で男の後継ぎを強く望んでいました。

もちろん、「あなたが男の子だったら良かったのに」なんて
父や母からは一言も言われたことはありません。

でも、生まれてきたのは男の子ではなかったことに落胆した
母の感情のエネルギーが、私の体にずっと染みついている感じがするのです。

恐らく、カラダとココロのこのような繋がりの話を初めて聞く方は、

「それって妄想じゃない?」
「そんな記憶にもない事が、病気になってお知らせするのはあり得ない」
そんな風に思われるかもしれません。

そのような考え方に反論する気は私は毛頭ありません。

それよりも、私にとって大切なことは、
病気から私自身が何を受け取り、
それを元にその後の人生を
どう変えていくかだからです。


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「病気が私の人生を変えてくれた」

そんな言葉をよく聞きます。

今の私も同じ気持ちです。

婦人科系のトラブルが昔からあったため、
いつか母親との関係を見直さなくてはいけないと
以前から思っていました。

ここ数年かけて、自分が母親にどんな思いを抱いていたのに、
向き合ってきたつもりでしたが、なかなか深いところまでは
気がつけていなかったようです。

でも、術後の私は、自分が大きく変わったことを感じます。

自分を大切にすること。
私は愛されているんだと思ってもいいこと。

今までだって自分を大切にしてきたつもりですが、
まだまだだったようです。

そして、基本的に私は健康体で、
術後の回復も早かったことは、自分自身の自信にも繋がりました。
もし、体力がなければ、退院後も日常生活にスムーズに戻ることが出来ずに、
歯痒い想いをしたり、また別の不調が表れていたかもしれません。

この記事で既に書いたことですが、
乳製品や肉類を食べているから、痛みが出る。
この食事をしているから、体調が悪くてもしょうがない。

偏った食生活をしていると、不調も見過ごしやすいことがわかりました。

今後の生活に活かしていきたいと思います。

もし、今病気で不安を抱えている方がいたら


正直、これを記事にしていいのか迷いました。
私の思考が丸裸になって、恥ずかしい気持ちもあります。

それでもなぜ、今回の出来事を記事にしようと思ったのか。

私がもし、このカラダとココロの関係について何も知らなくて、
今回のような不調が起きた場合、

「どうして、私はこんな病気になってしまったんだ!!」
「人様を健康に導くことがお仕事なのに、自分が病気になってどうする」
「自分の食事が間違っているんだ。お肉が悪い、乳製品が悪い。
サプリを飲まなくてはいけない」
「もっと健康的な生活を送らなくてはいけない」

きっと、そんな風に自分を責め、
これまでやってきたことを後悔し、
その後の人生をつまらないものにしていたかもしれません。

でも、そうはなりませんでした。

病気からココロのメッセージを読み解き、
未来を明るいもの導くことが出来たと感じています。

病気を、ただ病気として終わらせるのか、
それとも、病気から何かを掴み取るのか。

この違いは大きいのです。

今病気で不安を抱えている方、
過去に病気になりその事がココロのモヤモヤとして
残っている方。

そんな方たちに、
「あなたの病気からのメッセージはなんですか?」と、
考えていただくきっかけになればと思い、
この記事を書くことにしました。

どうか、カラダの奥底にあるココロの声に耳を傾けてください。

カラダもココロもあなたの味方です。

病気は悪ではない。
病気を悪にするかどうかは、あなた次第なのです。

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