その不調、新型栄養失調では?日本人のタンパク質不足の主な症状の特徴|プロテインの効果的な使い方と安全なオーガニックプロテインの選び方。
その不調、新型栄養失調では?日本人のタンパク質不足の主な症状の特徴|プロテインの効果的な使い方と安全なオーガニックプロテインの選び方。
ちょっとした身体の不調、見過ごしていませんか?
突然の腹痛で病院に行った知人の事例。タンパク質不足も原因・・?
元気そうに見えるのに、すぐ風邪を引く。
やる気はあるのに朝起きられずに遅刻をする。
そんなことが1年近く続くため、仕事にも支障がでてしまう友人がいました。
ある日突然の腹痛で病院へ。
病院での血液検査の結果は、
血清総タンパク(TP) 6.3 g/dl
アルブミン(Alb) 4.0 g/dl
アルブミンは最低ギリギリ。
総タンパクはやや低め。
症状は明らかにタンパク質不足を示していました。
病院からは、「ちょっと少なめだけど」と言われただけとのことで、
細菌感染の有無も分からないまま抗生物質・抗炎症薬を出されて終わり。
きつい抗生物質の副作用に2、3日悩まされていました。
結果として大事にはいたらず服薬で状態は回復したのですが、
根本的な解決にはならず。
この後、彼女は東洋医学の先生に食事の指導をうけ、
「良質のタンパク質をとる」ことを心がけるように言われ、
徐々に心身の不調は改善されました。
症状が比較的軽ければ、根本的な治療を見逃される場合がある。
それが、現在の病院事情なのだと実感しました。
人間のからだに「もっとも大切」であるタンパク質。
今、日本で「プロテイン」と言えば 「プロテインパウダー」 などのサプリメントを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、
「プロテイン」とは、サプリのことではなく、「タンパク質」のことです。
プロテインの語源は、古代ギリシャ語の「プロテイオス」。
これは、 「もっとも大切なもの」という意味です。
人間の体は約10万種類のタンパク質から構成され、このタンパク質は、20種類のアミノ酸が数十~数百個つながり、折り畳まれてできています。
また、20種類のアミノ酸のうち9種類は体の中で作り出すことができないため、食物から摂ることが必要で、アミノ酸の中でも「必須アミノ酸」と言われています。
「良質なタンパク質」とは、この必須アミノ酸をどれだけバランス良く含んでいるかが重要です。
人間の固形分の半分以上はタンパク質でできている
人間のからだの構成は
・水分 約50〜60%
・タンパク質 約18〜20%
・骨量 約4〜5%
・体脂肪 約15〜23%
 水分を除くと、人間の身体の半分以上はタンパク質ということになります。
筋肉、内臓、血液、髪、肌、爪、 そして骨や歯も、骨量と言われる「カルシウムとリン」+タンパク質で構成されています。
また、細かく見て行くとこのようなものもタンパク質が必要です。
・ホルモンや神経伝達物質
・免疫細胞
・消化酵素や代謝酵素
このことからも、タンパク質の不足は身体の機能に様々な悪影響を起こすことが分かります。
現代人は、タンパク質(プロテイン)が不足している??
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、健康的な生活を送る上で最低限必要なたんぱく質の必要量は
成人:体重1kgあたり1g
飽食の現代。
卵やお肉、大豆等、きちんと食べていればタンパク質が不足すること等あり得ないと思えるような食環境でありながら、
私の友人のように「栄養失調」に陥ってしまう方は意外に多いのです。
それはなぜでしょうか?
それは、現代型特有の栄養不足にありました。
新型栄養失調に陥りやすい傾向の人と、その対策とは
第二次世界大戦中や戦後間もなくの日本では、食料事情の悪さから多くの人が栄養失調状態でした。
その後のめざましい復興により、食料事情は改善され、今や「飽食」と言われてるほど食べ物が溢れている時代。
そんな中で、ここ最近「新型栄養失調」という言葉を良く耳にするようになりました。
新型栄養失調になってしまうのはどんな人?
現在でも経済的理由で満足に食べられないという場合もあると思いますが、新型栄養失調にかかる多くの方は「高齢者」です。
・お茶漬けや麺のような簡単なもので食事を済ます
・歯が悪いために固いものを食べない
・身体の不調から調理や買い物が満足にできない
・消化機能の衰えから、食事量が減る
このような状態に陥ることで、栄養に偏りがででしまいます。
また、若年〜中年層のなかでもこのような食生活の方も要注意です。
・自己流でダイエットをしている
・ファストフードに偏った食事をしている
・忙しい、又は面倒で同じものばかり毎日食べる又は、食べる量が少ない
・お酒を飲むと、あまり食べない
こうして見ると、意外に身近にこのような食生活の方はいらっしゃるのではないでしょうか?
摂取カロリーは足りているのに、タンパク質やビタミン、ミネラルといった特定の栄養素が不足してしまう。
それが、「新型栄養失調」なのです。
タンパク質がたりないとどうなる?
・筋肉量が減り、代謝が落ちるために太りやすい体質となる。
・免疫細胞が不足するため感染症のリスクが増える
・赤血球中のヘモグロビンが不足し、貧血となる
・血小板不足・代謝不良のために傷のなおりが遅い
このように、新型栄養失調のなかでも、筋肉や臓器、さらには免疫細胞をつくる材料タンパク質不足は健康に大きく影響します。 また、
・肌・髪のハリや潤いが失われる
・セロトニン不足により集中力、思考力が低下する
というように、精神や美容にも大きな影響が出てくるのです。
早めに気づきたいタンパク質不足。
こんな症状がでている方はタンパク質不足を疑ってみてください。
・足や顔がむくむ
・爪が薄かったり割れている
・肌荒れがひどく、なかなか治らない
・病院で貧血と言われる
・よく熱をだしたり、疲れやすい状態が続いている
・精神的に不安定でくよくよしがち
「まさかこんな症状の原因がタンパク質不足だったなんて!」
そんな「ちょっと気になる」程度の症状の裏側に、タンパク質不足は隠れているのです。
たんぱく質を必要量摂取するにはどうしたらいいのか。
たんぱく質を意識して、自分に必要な最低限の量(1g/体重1㎏)を摂ろうとすると、食事だけでは意外に足りていないことが分かります。
例えば、体重60㎏の人であれば、体重1㎏あたり1gで計算するとタンパク質の最低必要量は60gです。
食材に換算してみると
・卵 約9個
・牛乳 約1.7L
・ステーキ 約300g
忙しい主婦、働き盛りの中年世代、一人暮らしの若年世代。
どこをとってみても毎日これだけのタンパク質を食事からとるのは意外に難しい気がします。
育ち盛りの中高生や運動をする子どもたちにはもっと多くの良質なタンパク質が必要ですが、
現代は勉強や友達付き合いも忙しく、しっかり食事をとれているかどうかが心配です。
食にこだわりをもつ菜食中心の方(ベジタリアン・ヴィーガン等)要注意。
しかし、肉や魚、大豆、牛乳等、食事から必要なタンパク質を補給しようとすると、余計な脂質やカロリー、有害物質まで摂取してしまう危険もあります。
また、動物性の食材が体質的に合わない・苦手な方もいるでしょう。
良質のタンパク質を効果的に取り入れるために必要なポイント
糖質とのバランス
偏った食事をとっている方はどうしても糖質が多くなりがちです。
麺類、パン、丼ものなど、簡単にぱっと食べられてエネルギー補給できるのは糖質のため、どうしても糖質に偏りがちに。
そんな方は、糖質を控えて、意識的にタンパク質と野菜をとるように心がけてください。
定期的に運動を
タンパク質を取るためにカロリーオーバーしてしまうのなら、基礎代謝をあげ、毎日の運動で余分なカロリーを消費するのが一番です。
激しい運動にはもっとタンパク質が必要となりますので、 これまで全く運動をしていないという方は、 軽い運動を毎日の日課にするのが一番良い方法です。
質の良いプロテインサプリをつかう
ドラッグストアやスポーツ用品店では、たくさんの種類のプロテインサプリメントが並んでいます。
身体を鍛えている方はよく使っているプロテインサプリメント。
しかし、プロテインサプリメントは毎日の足りないタンパク質を補うためにも効果的です。
サプリメントなら食事と違って余分な油分やカロリーを気にする必要はありませんし、毎日足りない分、少しずつ足してあげることができます。
ただし、サプリメントを使うには注意が必要なことがあります。
プロテインサプリを使うことのデメリット
●カロリーオーバーによる肥満●タンパク質の過剰摂取による内臓疲弊
●質の悪い商品による添加物摂取とアレルギー
●尿路結石のリスク
●腸内環境の乱れ
手軽にとれるサプリは、思っているより過剰摂取の危険もはらみます。
自分の体格と必要量を計算して足りない分を補うようにしなければ、かえって肥満を招いたり、内臓疲弊を起こしてしまう恐れも。
タンパク質の摂取上限は、まだ十分な研究がないため設定されていませんが、肝臓や腎臓の負担になることは間違いがありません。
また、価格が安いということだけて選ぶと、質の悪い添加物や消化しにくい状態のものもあり、腸内環境の悪化やアレルギー、結石などを引き起こすことがあります。
サプリメントを取り入れるときは、このようなデメリットもふまえて上手にとり入れて行く必要があります。
安全な、プロテインサプリメントの選び方とプロテインの種類。
●原材料で選ぶ
世間で出回っているプロテインサプリメントは材料で大きく分けると2つあります。
牛乳を材料とする「ホエイプロテイン」「カゼインプロテイン」
大豆を原料とする「ソイプロテイン」
「ホエイプロテイン」
筋肉の合成に有効な必須アミノ酸、BCAAが豊富。 吸収がはやく、体内で利用される量も多い。からだ作りのために非常に有用に働くことから、現在プロテインパウダーというとホエイを指すというくらいメジャーなもの。
「カゼインプロテイン」
ゆっくり吸収され、アスリートに有効なアミノ酸、グルタミンが豊富
「ソイプロテイン」
吸収は比較的ゆっくり。代謝をサポートし、アルギニンが豊富
●プロテイン含有率で選ぶ
だいたい商品の裏面に「どのくらいのタンパク質が含まれているか」がわかる「含有率」が記載されています。
タンパク含有率が高ければ、糖や脂肪分などが少なく効率的にタンパク補給ができる商品と言えますが、
飲みにくい味であったり、価格が高価になることが多いというデメリットも。
ふつうの食事を補うためにであれば、過剰摂取を防止するためにも、70~80%の含有率のプロテインから始めてみるのが適正ではないでしょうか。
もっと筋力を鍛えたかったり、激しいスポーツをする方はそれ以上のものを選んだ方が効率が良いと言えます。
市販プロテインのデメリット・・安価な動物性タンパク質や、安価な添加物で作られているものが多い。
どちらにせよ、バランスのとれたタンパク質をとるためにはどれも効果のあるものですが、
牛乳も大豆もアレルゲンとなる方が多い原料であり、多くの市販品には味を良くするためにカロリーの少ない人工甘味料や香料が添加されています。
健康のためにとっているサプリメントで、健康に悪影響を及ぼす危険があるのはいただけません。
また、どのような原料から作られているか分からず、牛乳のもととなるウシの餌や、大豆そのものが遺伝子組み換えである可能性も否めません。
多くのメーカーが遺伝子組み換えの原料が混入しないように注意を払っていると公にしていますが、一昔前には混入事件もありました。
http://www.nouminren.ne.jp/dat/200009/2000092501.htm
現在、ソイプロテインに関しては、表示が義務づけられているため、
表示をしっかり確認して購入することしか、今の私たちにできることはありません。
またIN YOU読者の方の中には「乳製品を飲まないようにしている」という方もいるはずです。
そんな状況の中、「良質のタンパク質を届けたい」という良質な植物性のプロテイン商品も、でて来ています。
グルテン、ホエイ、ソイ、ケミカルフリーのオススメオーガニックプロテイン
こちらのオーガニックプロテインは、
植物性ベースながら78.8%のプロテイン率。
補助食品としては理想的でコスパも悪くありません。
グルテン、ホエイ、ソイ、ケミカルフリーでヴィーガンの方でも安心して食べられる食品で作られた、プロテインです。
フレーバーもプレーンの他に
・本物のいちごから作ったストロベーリー風味
・オーガニックバニラビーンを使ったバニラ風味
・生チョコのみを使ったチョコ風味 もあり、
ほんのり自然の甘さで食べやすい上に、 安心のオーガニック原料。
植物性の中でも、アレルギーの心配のある大豆は使わず、 オーガニックの発芽エンドウ豆から作られています。
大豆や玄米等、「種」には「発芽毒」と言われるからだに害を及ぼす成分が含まれていることが多いのですが、この毒は「発芽させる」ことで無毒化することができます。
これなら安心して口にすることができます。
ここのところ体力が落ちているかも・・・。
そう思って最近、週一回のジムトレーニングをはじめてみた私ですが、 冒頭の友人のことも重なり、プロテインサプリメントも試してみることに。
もともとサプリメントには消極的な私ですが、こちらの商品は全て食品でできているため、抵抗が少なく、プレーン味を試してみました。
粉だけ舐めてみても、ほんのり甘く嫌な感じが全くなし。
これなら続けられそうだなと感じました。
しかも、激しい筋力トレーニングをするつもりではない私にとって、ちょうど良いタンパク含有量。
安心できるものを少しずつ。
そんな希望を叶えてくれるサプリメントの常識を超えるプロテインです。
市販プロテインサプリメントの効果と、効果的な使い方
身体に必要な栄養素も、摂取するタイミングでその効果が変ったり、 悪く働いてしまうこともあります。毎日三度の食事にとり入れて行くのは基本ですが、それ以外で効果的な摂取タイミングはいつなのでしょうか?
運動直後にとる
日々の生活に運動をとり入れている方は、是非運動直後30分以内にとってください。
運動によって疲れた筋肉は、修復しようとして栄養を取りこみやすくなっています。
血液中にタンパク質が豊富に存在していることで、速やかにその修復を行うことができます。
このタイミングのさらに良い食べ合わせは、 「適度な糖質を一緒に取り入れること」 。
プロテインの美味しい飲み方
私は、最近 「玄米甘酒」 にプロテインを混ぜて飲んでいます。
摂取エネルギーが少ないとタンパク質の利用効率が下がってしまいますし、疲れた筋肉はタンパク質だけでなく、ブドウ糖も必要としています。
運動直後にタンパク質と一緒に適度なブドウ糖をとることで、筋肉の修復をスムーズにし、代謝の良い身体作りをすることができます。
玄米甘酒には吸収しやすいブドウ糖が豊富ですが、白米の甘酒に比べて血糖値が急激に上がることを防いでくれるというメリットがあります。
また、白米の甘酒であっても、プロテインと一緒にとることで血糖値の上昇を緩やかにすることが期待できますし、生甘酒であれば、酵素が多く含まれているので、運動前にプロテインと混ぜて飲める状態にしておくことで、タンパク質も分解され、吸収しやすいアミノ酸として摂取することができます。
寝る前にとる
プロテインは、各種ホルモンを作る材料でもあります。
特に成長ホルモンは一日のうちで就寝直後が最も分泌が多くなる時間。
そのまえに、充分な材料を補給しておけば、しっかりホルモンが分泌され、
睡眠の質も上がる上に、細胞の分裂を促し、皮フの再生を盛んにする成長ホルモンが十分に分泌されれば、美肌効果は絶大。
健やかで美しい肌を目指すのなら、就寝前のプロテインは最適です。
(ただし寝る直前は、くれぐれもお控えください)
間食としてとる
食事と食事の時間があいてしまうと、その間に筋肉が分解されて代謝が落ちる原因となります。
しかし、小腹がすいたからと言って糖質だけを補給してしまうと血糖値の上昇が激しく、からだの負担となります。
こういうときは、プロテインを入れたドリンク等でタンパク質を補給しておくことで、代謝の良い身体を保つことができます。
手作りクッキーなどに混ぜてもいいでしょう。
プロテインは運動をしている人には特に、強い味方
プロテインの「過剰摂取」をしないために気をつけたいこと
忙しい現代社会。
どうしても不足しがちなタンパク質です。
しかし、 原料や製造方法のしっかりした、安心できるプロテインサプリメントは、
様々な身体の不調の原因であるタンパク質不足の解消にとても役立ってくれます。
タンパク質の必要量は個人によってさまざまなため、それぞれの運動量、
生活強度によってプロテインの量を決める必要がありますが、まずは一日10g程度のプロテインから始め、20g程度まで徐々に増やしてみてください。
筋力増強のために定期的にトレーニングをしたり、運動を継続している人は、通常の人の倍のタンパク質が必要であると考えましょう。
目安とするのに一番分かりやすいのは、便の状態。
タンパク質が過剰になると、お腹がはったり、オナラがくさくなったりしてきます。
それはタンパク質過剰摂取のサイン。
このサインがでたら、適量を超えているとするのも一つの判断基準です。
また、タンパク質が必要であるのに、このようなお腹の状況を招くことを防ぐために、
毎日の食事に発酵食品を取り入れるのもオススメです。
いくつになっても毎日をエネルギッシュに楽しむために、タンパク質不足に陥らない食生活を心がけて行きたいですね!
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