病の原因は上半身と下半身の温度差＝「冷え」から来ていた！最強な健康法「冷えとり健康法」とは。

コンビニやスーパーは強い冷房で、
お店を一歩出ると灼熱地獄。

この温度差が自律神経を乱し、
あなたをイライラさせています。

私もかつて、暑い夏はワンピースとサンダルで過ごしていました。

しかし夫や子供との体感温度差が激しく、
よく真夏に鼻づまりを起こしたり風邪を引いたりしていました。

実感はないかもしれませんが、夏こそ冷えています。

夏に溜めた冷えは、秋の体調不良につながります。

様々な病気の大きな原因の一つとして、
上半身と下半身の温度差＝「冷え」によるものがあります。

心身の冷えを取ることで、
万病を治し予防する「冷えとり健康法」をご存知でしょうか。

私は長女の妊娠をきっかけに「冷えとり」を始めました。
冷えとり歴は5年。

今ではコンビニやスーパーの温度差もへっちゃらですし、
夫が夜中につける極寒冷房も対応できるようになりました。

「なんでかわからないけど、いつも夏はイライラしてしまう。」

そんな世の中の女性に、
冷えとりやマクロビオティックで体を整える方法を
そっと教えてあげたいです。

飲食店やスーパーの冷房で風邪を引いていた

以前は真夏は暑いからと、
ワンピース&サンダルという薄着で過ごしていました。

屋外では薄着でOKでも、
一歩お店に入ると強い冷房に震えていました。

居酒屋は男性のお客様が多いので、冷房が強め。

スーパーの冷蔵コーナーの冷気でゾクゾクっとして、
風邪をひくというなんともヤワな日々を過ごしていました。

私の職場は特に冷房の強いところで、
真夏でも20度設定は当たり前。
（着物のお客様を撮影する写真スタジオで働いています）

本当に夏は灼熱と極寒の繰り返しで自律神経がガタガタでした。

頭に血がのぼっている状態で、
本当にちょっとしたことでイライラして怒っていました。

冷房で寒い時、上半身を温めるのは間違っている！

病気の原因は上半身と下半身の温度差＝「冷え」

お店の冷房が寒い時、
ストールなどで肩を冷やさないように羽織っていました。

しかし、冷えというのは上半身と下半身の温度差によるもの。

人間は上半身に内臓が集中しているため、
上半身の方が常に熱く、
下半身との間に体温の差（５〜６℃）が生じます。

スカートやサンダルで足元がスカスカなのに
上半身ばかり温めると、上半身と下半身の温度差は開く一方。

冷えているかどうか、
トイレに行った時にお尻を触ってみてください。

気温が高くても、
お尻や太ももの表面は冷たい女性が多いと思います。

夏の暑さ寒さに揺さぶられない「冷えとり健康法」

冷えとり健康法というものをご存知でしょうか。

愛知県で西洋医学の医師をしていた進藤義晴さんが開発しました。

病気の原因は上半身と下半身の温度差＝「冷え」によるとし、
心身の冷えを取ることで、万病を治し予防するものです。

冷えとり健康法基本のやり方

1　半身浴をする

最低20分、
37〜38℃のお湯にみぞおちまで浸かります。

「頭寒足熱」の状態をつくる、とてもすぐれた方法です。

とろ火で野菜を煮る時のようなイメージで、じっくりと。

時間、温度をきっちり守るというよりも、
少しぬるいと感じるくらいの温度で汗がにじむくらいまで浸かることが大切です。

子どもがいても、
お風呂におもちゃをいっぱい浮かべて半身浴をしています。

2　靴下を重ねばき

絹五本指靴下、綿orウール五本指靴下、絹の靴下、綿の靴下の最低4枚を一日中履きます。

排毒力の強い絹を肌に直接当て、毒を吸う力が強い綿やウールであたたかさを保持します。

中級者、上級者の中には10枚以上重ねる人も多く見られます。

個人的には絹→ウール→絹→綿の組み合わせがオススメです。

ウールは保温性が高く、
暑いイメージがあるかもしれません。

しかしウールには湿気を外に出す作用があるため、
綿に比べて中が蒸れにくいのです。

一番外側もウールがおすすめですが、
真夏は見た目が暑苦しいです。

ちなみに私は4枚、夫は2枚（絹→綿）履いています。

3　下半身をあたためる

靴下と同じように、
下半身も絹と綿のレギンスなどを重ねます。

1枚目には絹を、
2枚目以降は天然繊維であればどんな生地でもよいと言われています。

夏でも冬でも、
上半身より下半身が冷えていることは同じ。

洋服全体で下半身を厚く、
上半身を薄くを心がけてください。

以前は下半身スカスカな格好で、上半身ばかり温めていました。

冷えとりを始めてから、上半身は年中薄着でいられるようになりました。

4　湯たんぽを使う

就寝中こそが毒出しのチャンス！
靴下の重ねばきに加えて湯たんぽを足元に置けば、
頭寒足熱が朝まで続きます。

デスクワークの際も足元に置いて、普段使いしては？

頭に血がのぼって、からだが冷えるのを防ぎます。

私もデスクワークの時は職場に湯たんぽを持参して、
頭寒足熱の状態を作っていました。

冷房の冷気は下に溜まります。
足元に熱源を持ってくることで、
上半身は冷房の中でも薄着でいられます。

5　食べ過ぎない

からだを冷やす原因のひとつが「食べすぎ」。

食事はひと口30回を目標に、よく噛んで味わって。

消化器の調子が整って自然と少食になります。

また、からだを冷やす白砂糖や嗜好品を控え、
できる範囲で玄米菜食を取り入れて。

冷えとりの後に玄米菜食を始めた私ですが、
この食べ過ぎは具体的に「オカズの食べすぎ」ということなのだと思います。

IN YOUでも粗食・一汁一菜を提案していますので、ぜひ実践していただきたいです。

そして体を冷やすもの＝極陰性の食品を控えること。
体の毒素になるものを入れないことで体を整えていきます。

6　自己本位をやめる

傲慢、強欲、利己、冷酷の４つの我執＝こころの毒（冷え）は、
対応する内臓を悪くし、からだを冷やす原因にも。

自己本位の考え方で頭に血がのぼると、
大きな冷えを生みます。

どんなできごとにも
自分のありかたを反省する癖をつけて。

私は冷えとりを始めてから、
イライラするたびに「あ、冷えているのかも」と自分を振り返るようになりました。

冷えを感じるたびにしっかり半身浴をしたり、
靴下の枚数を増やしたりしていました。

冷え取りを行う上で注意したいこと。

冷えさえとれば、何を食べていてもすべての病気が防げるという考えは危険です。
まずは基本の食事を整えたうえで冷えを取りましょう。

冷え取り健康法をするうえで覚えておきたいことは、
どんなに冷え取りのための上記にあげたような対策をしたとしても、
肝心な食事や基礎体力をつけるための運動がおろそかになっていては
根本的には病気の原因は防げないということです。

確かに、がんは低体温が好きだといわれるとおり、
低体温は免疫力低下を引き起こしたり
あらゆる現代病のもとになることは確かです。

しかしいくら靴下をはいたり、
下半身の冷えをとったとしても、
日常の食生活において、
白砂糖や南国のフルーツ、市販のジュースなど、
体が冷えるような食べ物ばかり食べていたり、
コンビニ弁当などのジャンクなものばかり食べていては、
せっかく冷えをとっても本末転倒で、
結局は何らかの病気になってしまいます。

できる限り天候に合わせた食事を基本に、
日々オーガニック野菜を積極的にとるようにし、
お砂糖や酸化した油は控え、
調味料も本物の調味料を使ってみてください。

「これさえやれば万事OK」という考えかたはやめ、

「体をととのえるための食事法」「適度な運動」＋「冷え取り健康法」

という3つの軸をもって実践していただきたいと思います。

冷えとりを実践するとからだが整う

冷えとりを始めたきっかけ

私が冷えとりを始めたのは、
長女（もうすぐ4歳）の妊娠がきっかけでした。

妊娠を知らせると友人から、
「冷えとりって知ってる？」と教えてもらいました。

以前雑誌で冷えとり健康法の特集を読んで気になってはいたものの

「どこに絹の靴下が売っているんだろう？」

「身近に実践している人がいない・・」と手を出せずにいました。

友人の「冷えとりのおかげでこの冬風邪引いてないよ〜」という言葉に後押しされて始めました。

冷えとり歴も6年目に突入して、
冷えとり靴下が売っているお店も増えてきて、
だんだん認知されてきたように思います。

始めた頃は夫や家族・親戚に「靴下教の教祖様」と呼ばれていました笑

芸能人や周囲に冷えとりを実践する人も増えてきて
、靴下教も市民権を得てきたように思います。

夫婦の体感温度差がどんどんなくなっていく

「夫は暑がり、妻は冷え性」で、
夏の冷房の設定温度の違いから
夫婦別室になるというお話を聞いたことがあります。

冷えとり健康法のおかげで、
夫が夜中につける超低温の冷房にも対応できるようになります！

下半身を温め気を巡らせることで、
急な冷房もへっちゃらになりました。

夫や子供は暑がりだけど、
お母さんは冷え性というのはよくあることだと思います。

「夜だけ靴下重ねばき派」も結構いるようです。

食生活に無頓着だった私が冷えとりをはじめて変わったこと

私が冷えとりを始める5年前までは仕事が忙しく、
自炊はしていたものの無頓着な食生活でした。

朝は出社するギリギリまで起きられない。
コンビニのおにぎりを買って会社で朝ごはんを食べる。

夜は残業の合間にコンビニ弁当を食べ、
夜遅くに夕食を食べてお酒を飲んで寝るという、
究極に冷えた生活をしていました。

その頃はよく、
謎の微熱で起き上がれないということがありました。

病院に行っても「原因はわかりません。ストレス性でしょうか」と言われるだけ。
調子は良くないけれど、
病気まではいかない「未病」の状態だったようで、
病院で治せるようなものではなかったのです。

冷えとりを始めて体にいろんな変化が起きました。

朝、目覚ましがなくても自然に起きられるようになったり、
仕事から帰ってきてグッタリしている日が少なくなりました。

調子が悪い日があっても、
半身浴をして血行がよくなるとまた復活できたり、
肌荒れがなくなったり、
無頓着で冷えていた生活から大きな変化がありました。

自分の体の状態をよく観察したり、
変化を捉えるようになって、
不調を「自分で治そう」と思えるようになりました。

冷えとりとマクロビオティックはつながっている

冷えとりの靴下の重ねばきや半身浴をするようになって、
「めんげん」と呼ばれる好転反応で
体の毒素がいろんな形で出るようになりました。

一番大きなめんげんは発熱でした。
冷えとりでは発熱は体から毒素が出る排毒作用ととらえ、
最後まで出し切ります。

しかし今まで溜め込んでいた毒素を出そうとする発熱を
薬を使わずに出し切るのはとても大変でした。

身体中は激痛で、熱が下がるまで時間もかかりました。

冷えとりだけで体を整えるのは難しいと感じ、
自然とマクロビオティックの陰陽を学び始めるきっかけになりました。
元気になった体は体に毒を入れないようにしたいと感じるようになりました。

冷えとり健康法もマクロビオティックも、
からだが陰にも陽にも偏っていない中庸のバランスを保つための考え方です。

マクロビオティックをすでに実践されている方は、
冷えとり健康法を実践することで、
より体の毒素を出すことができて体が喜ぶのを感じるはずです。

一時的にイライラを解消するより、からだを整えよう

暑くてイライラする。
子供にイライラする。
家族にイライラする。
仕事でうまくいかないことがあってイライラする。
満員電車がイライラする。
眠れなくてイライラする。


下半身が冷えていると、
気が巡らず上半身ばかりに熱が溜まって
頭に血がのぼった状態になります。

一時的にイライラを発散してもからだが整っていなければ、
また同じことの繰り返しです。

からだを整える方が簡単ですし、
その仕組みを理解していれば
再びイライラしてもからだと向き合えば「冷え」を取ることができます。

本当は24時間下半身を温めるのが理想ですが

「仕事の制服がスカートだから靴下は履けない・・」
「靴下を重ねばきすると靴が入らない！」

という人もいると思います。

でも、家にいる間だけ、寝ている間だけでも実践してみるなど、
とにかく一度試してみて体の変化を感じて欲しいと思います。

自分の体の声を聞く習慣があなたの中に生まれるのを感じるはずです。

冷えとりはあなたの中に「医者」を育ててくれます。

体が整うことによって、心のギスギスも自然と治ります。

ぜひ、夏こそ冷えとり健康法を始めてみませんか。

あなたの心が整うことを、私は願っています。

（参考）進藤 義晴著「新版 万病を治す冷えとり健康法」農山漁村文化協会

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