また乳腺炎!そんな時スペインの医者はどうしたか?私が感じた日本と海外の「病院や薬への意識」の違い。ヨーロッパ在住経験ある筆者が経験談から教えます。
また乳腺炎!そんな時スペインの医者はどうしたか。私が感じた日本と海外の「病院や薬への意識」の違い。ヨーロッパ在住経験ある筆者が経験談から教えます。
ヨーロッパに住んでいた頃、乳腺炎になった
これを見ている人の中には子育てをしている人もいると思います。「おっぱいは足りているのか?」「おっぱいの出が悪い」
「乳首が切れた、子供の歯が生えると噛まれて授乳が恐怖」
・・・・次々と悩みが尽きないでしょう。
息子は産まれてから、母乳をあげようと努力をしていたのですが、授乳がうまいこと出来ず辛い思いをしました。
お腹を空かして泣いているのを見て早くお腹を満たしてあげなきゃと焦る・・・でも上手くおっぱいを吸わせることができない。
そして、慣れない体勢で肩は凝るし、おむつ替えの頻度も多く腰も痛い…。
産後のボロボロの身体には授乳の時間はとてもハードで精神的にも苦しかったことを記憶しています。
授乳はまだまだ続くし、焦らないようにと気持ちを切り替え、授乳が慣れるまでは止むを得ずこだわったミルクを飲んでもらいました。
生後1カ月を過ぎた頃には、徐々に授乳のコツもつかめてきたので、完全母乳に切り替えていきました。
私は、2歳になるまで授乳をしていたのですが、その間何度も左乳房が乳腺炎になり、いつ痛みと高熱が来るのかとひやひやしながら過ごしていました。
当時ヨーロッパにいた私。
ヨーロッパは自然療法が発展しているとも言われますが、乳腺炎の相談をした時に、日本の医者とは違う対処をしたことに驚いたことを記憶しております。
そして、同時に、今までの私たちの「当たり前」に、疑問も出てきました。
乳腺炎?それともシコリ?気になる痛みを感じてスペインの病院へ。
授乳期間に乳房の痛みと発熱があり、以前居住していたイギリスで医師に診察をしてもらい、診断結果が乳腺炎だったので、抗生物質を処方してもらいました。
痛みと熱は治まりましたが、その後も同じような症状があり、その度に抗生物質を飲んでいました。
2歳で卒乳をし、胸の痛みからはついに開放だ!と思っていた矢先。卒乳から3.4か月が経った頃、今回もまた左乳房に痛みのような、しこりがあったのです。
もしかして病気?!と思い、当時居住していたスペインの医師のもとへ行くことにした私。
診断結果はというと…ホルモンの分泌の影響で違和感があるだけで、
今後生理前後に、同じような痛みがあるだろうが、問題ないとのことでした。
乳腺炎とは
一応おさらいのために乳腺炎に関して簡単に記載しておきます。
乳房のしこりや皮膚の発赤、痛みから始まり、熱感を伴い、また全身の症状、発熱、悪寒、関節痛、頭痛、腋のリンパ節の腫れ等がの症状も出てくる方もいる。
乳腺炎には2種類あり、授乳期に乳腺に母乳が溜まって起きる急性うっ滞乳腺炎と、細菌感染による急性化膿性乳腺炎がある。
参考:日本大学病院 HPより 乳腺炎 https://www.nihon-u.ac.jp/hospital/search/term/5
これ、薬・・? スペインの医師から処方された意外なものとは?
抗生物質ではなく、驚くことに、月見草油から採れるエキスで作られた自然の薬でした。
全成分は月見草油、ビタミンE、ゼラチン、グリセリンというかなりシンプルなもの。
しかし、このカプセルのおかげで違和感は治まりました。
今回の症状は、それほど異常はなかったということもありますが、医師によって、すぐに抗生物質を処方する医師と、
症状がひどくならない限り、症状の経過を診て抗生物質の有無を判断する場合と二つの傾向があると感じました。
病院から抗生剤をもらって安心していませんか?日本人とヨーロッパ人の病院や薬に対しての意識の違い
フランス人やアルゼンチン人も抗生物質には懐疑的?
同時期にフランス人やアルゼンチン人の友人に、乳腺炎で抗生剤を飲んでいると伝えると、
「抗生剤は体に良くない、自然のお薬に変えたほうが良いわ」と言われることがありました。
乳腺炎のケースは悪化させないようにと抗生剤の処方だったようですが、
そうではないケースも多いというヨーロッパの病院。
抗生剤を処方してもらい、飲むことが当たり前と以前の私は思っていたので、
「日本人の当たり前」という感覚は少しおかしいのかな?と感じたことを覚えています。
風邪で、「レモンドリンクを飲んでね」で終わるケースも。
ヨーロッパで医者へ受診の度に感じたことは、軽度の場合は自然なものを処方する考えがあることです。
簡単に抗生剤を処方しない医師もいました。
イギリスでは風邪の症状だと、なんと、「スーパーで売っているレモンドリンクを買ってね」と言われて終わることも。
そもそも重病と思われていないので、風邪だと言って電話をしたところでなかなか医師の予約すら取れず、予約を待っている間に風邪や軽度の症状は治ってしまっている・・・。
そんなこともありました。
抗生剤の有無を判断する考えが医師にあること。
抗生剤ではないものを選ぶという意識が患者にあること。
薬に対しての意識の違いが日本と海外で大きく差があると感じました。
ヨーロッパや先進国の人たちの考え方が意外なのではなく、日本の当たり前を疑う必要があると感じた貴重な経験でした。
しかし、日本の友人・家族同士で話していても、「抗生剤を控えたほうが良いよね」等という会話にはなかなかなりませんよね。
あなたは処方された薬について考えたことありますか?
抗生物質とは?
抗生物質についてご存知ない方のために、簡単に記載しておきます。1929年に青カビのつくるペニシリンという物質が、感染症の原因となるブドウ球菌などの発育を抑えることが発見されました。
これが抗生物質のはじまりで す。抗生物質の発見は画期的で、不治の病とされた結核も、ストレプトマイシンの発見で克服されました。
「抗生」とは、生命に拮抗するという意味で、病原体の生命(細胞)と拮抗して病原体を殺すということです。人体の細胞に毒でないものが治療薬として使われます。
引用:全日本民医連HPより https://www.min-iren.gr.jp/?p=26736
抗生剤を使用するデメリット
私たちは発熱をすることがありますが、これは多くの場合体に入ってきた病原菌を戦うために、自分の細胞が敵をやっつけようと闘っているため発熱しているのです。
病原菌に打ち勝った時、体の中に貯金が出来、体が強くなっていきます。
そして、発熱の9割がウイルス性で、ウイルス性には抗生物質は無効です。
ウイルス感染症は3~5日ほどで解熱することが多いため、抗生剤を飲んで熱が下がったというよりもご自身の免疫力で熱を下げたケースが多いそうです。
抗生剤を常用していると、体に薬が効かない菌が増えてくる傾向にあります。
そのほか抗生物質は一度で腸内細菌を乱してしまう作用があるので安易に飲むには色々なリスクもあります。
その薬の使い方、飲み過ぎ・乱用ではありませんか。ウイルスに抗生物質は効かない!?世界でも大問題になりつつある腸内細菌をも殺す抗生物質の乱用とその弊害。健康を脅かす耐性菌を作らないため今できる対策とは
勿論、細菌感染で重度な症状のある場合など、抗生剤を飲んだ方が良い場合も、あります。
特に1歳以下などの子供(特に生後4か月未満の乳児)は、免疫力が備わっていない為、自己判断せず専門家に判断をお願いしましょう。
参考著書:小児科医は自分の子供に薬を飲ませない 鳥海 佳代子
日本と海外の「病院や薬への意識」の違いを知り、ご自身の意識を変えてみませんか?
ご自身やご家族が調子が悪いなど重症であれば、医者へ行きますよね。
その際に処方される薬があるのであれば、抗生剤なのかそうでないのか、そして種類を尋ねる。
またリスクについても聞いてみる癖をつける。自分で薬の成分を調べてみるという少しの意識も大切です。
また単なる風邪などの軽度の症状ならば、ヨーロッパ人のようにご自宅での療養をするという選択肢もあるかもしれません。
どうしても仕事に行かなくてはならない、子育て中で手助けしてくれる人がいない等、ゆっくり休めない方は、解熱剤を利用せざる負えない状況もあるかと思います。
しかし、そうならないためには、規則正しい生活、良質な食事・睡眠、適度な運動を心がけ、薬知らずの体づくりが何よりも基本です。
少しだけ調子が悪いなぁ。そんな時に私が使っているおばあちゃんの知恵。自然治癒力を高めるレシピ
最後に病院に行くまでもないと思った時によく試しているレシピをご紹介して終わりにしましょう。
風邪対策
<オーガニック緑茶うがい>
<ホット紅茶におろししょうがを混ぜて飲む>
1.コップ1杯のホット紅茶に小さじ1のおろし生姜を入れ、お好みではちみつを入れる。
のどが痛い
<大根はちみつ>
1.有機大根を乱切りにして、密閉容器に入れ、オーガニックのはちみつをかける。2.2~3日冷蔵庫におくと大根から汁が出る、それを飲むと咳止めに効果がある。
そのままでも、お湯で薄めてもよいでしょう。
鼻水づまり
<有機オニオンスライスを枕元に置いて眠る>
<蒸しタオルで鼻を温める>
1.タオルを水で濡らし、固く絞り湯煎などで温める
2.蒸しタオルで鼻全体を覆い、タオルが冷めたら外す
現代は便利が故、食事がおろそかになりがち。
日本人の睡眠不足は先進国のなかでも最下位なくらい深刻です。
免疫力が落ちれば、風邪などの感染症も引き起こしやすくなりますからね。
日本の当たり前が、本当に当たり前なのか?
海外に住むと改めて見えてくるものがありました。
今後の参考になれば幸いです。
これをよんだ人にオススメのオーガニック商品
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