実はこんなにたくさん! 先進国なのに表示義務のない日本ではびこる遺伝子組み換え食品
実はこんなにたくさん! 先進国なのに表示義務のない日本ではびこる遺伝子組み換え食品
「遺伝子組み換えでない」という文字を目にしたことはありませんか?一体、遺伝子組み換えとはどういうものなのか?
どうして表示があるものとないものがあるのか?
食べても安全なのか?
どんな食品に入っているのか?
遺伝子組み換え食品については世界中で議論が巻き起こり、
反対運動も活発になってきています。
2017年、私が住むカナダでは世界で初めて
遺伝子組み換え鮭が販売されていたと報道されました。
しかし表示義務のないカナダでは消費者は知らずに購入しており、
実質上モルモットじゃないか!! と表示義務を求める声が高まっています。
日本は世界一、遺伝子組み換え食品を食べている国でありながら、
カナダ同様に表示義務はありません。
知らずに買って食べている商品が
100%遺伝子組み換え品でできている…
なんてことも不思議ではないのです。
遺伝子組み換えってどういうこと? 気になる健康への懸念
まずは遺伝子組み換え作物がどういうものか、その安全性が気になりますよね。遺伝子組み換えとは
品種改良の一つが遺伝子組み換えですが、
従来の品種改良は同種、または近隣種の掛け合わせが主流です。
しかし時間がかかるのが難点です。
遺伝子組み換えは文字通り、生物の遺伝子を組み換える技術で、
医薬品としてインスリンに使用されたり、衣料洗剤の酵素などにも使われています。
遺伝子組み換えでは品種改良にはできない異種交配が可能で、
極端に言えば動物と植物、例えば豚とネギを掛け合わせることも可能なのです。
青いバラのニュースを聞いたことがありませんか?
不可能と言われていたことを可能にし、
病気に強い種を作るなど、農業を著しく発展させた技術と言えます。
そしてこの遺伝子組み換え作物は
あなたのすぐ身近に驚くほどたくさんあります。
遺伝子組み換え作物はどこからやってくる?
遺伝子組み換え作物(=Genetically Modified Organisms、略してGMO)の栽培国はダントツトップでアメリカ、ブラジル、アルゼンチンと続き、
カナダも上位5か国に入り、この5か国のみで全体の90%を栽培しています。
世界中で栽培される大豆の約80%、綿の約75%、
トウモロコシや菜種は約30%を遺伝子組み換えされた品種が占めており、
そのほとんどが除草剤耐性(除草剤をかけた場合、
その作物だけが生き残るように耐性をつける)です。
この最も有名なものがラウンドアップレディ(旧モンサント社:現在のバイエル社製)。
この遺伝子組み換え種子を買うにはラウンドアップ使用が契約条件となっており、
必然的に遺伝子組み換え作物+ラウンドアップは
セットで世界中で使用されることになります。
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このラウンドアップはグリホサートを主成分とし、
世界の85%で使用されています。
また農家だけでなく一般家庭用も販売され、
日本でもホームセンターや100円ショップなどでも売られており、
誰でも手軽に買うことができます。
このグリホサートに関しては様々な研究者、
研究機関が健康への危険性を示しています。
・2015年には世界保健機関(WHO)傘下のIARC(国際がん研究機関)が
『発がん性の可能性がある』と発表
・2017年にはカリフォルニア州環境保健有害性評価局(OEHHA)が定める
プロポジション65(がんや先天性欠損症、
その他の生殖障害を引き起こす可能性のある化学薬品リスト)にグリホサートが追加
・マサチューセッツ工科大学の上級科学者『このラウンドアップの影響により、
2025年までにアメリカ国内で生まれる子供の二人に一人は自閉症になる可能性がある』
・2017年にグリホサート使用率と自閉症は
疫学的データから関連性があるとの研究結果が発表
この農薬を必ず使用してできているのが遺伝子組み換え作物です。
遺伝子組み換え作物の人体への影響は?
フランス・カーン大学のジル・エリック・セラリーニ教授率いる研究チームはアメリカ毒物学プログラム(NTP)により、
人間と刺激反応が類似しているという理由で
研究時への使用を推奨されているラットを使用し、
ラウンドアップ除草剤とその除草剤耐性を付けた
遺伝子組み換えトウモロコシの長期的有毒性について、
ラットの寿命期間と言われる2年間、実験を行いました。
実験群はオス・メス別に3グループに分け、非実験群と結果を比較しました。
①遺伝子組み換えトウモロコシ(GMO)
②遺伝子組み換えトウモロコシ+ラウンドアップ水(GMO+R)
③ラウンドアップ水のみ(3グループに細分化・⑴飲料水許容レベル⑵家畜飼料への使用レベル⑶高濃度)(R)
※非実験群は遺伝子組み換えでないとうもろこしと普通の水道水を給餌
http://www.criigen.org/
<オス>
実験群 非実験群
肝臓や腎臓への影響 2.5-5.5倍 1倍
腫瘍サイズ 4倍 1倍
γーGTP値上昇 5.4倍 1倍
早期死亡 50% 30%
オスの死亡原因は肝臓・腎臓疾患
<メス>
実験群 非実験群
14か月目の腫瘍兆候 10-30% 0%
24ヶ月目の腫瘍兆候 50-80% 30%
(最大1匹あたり3個)
早期死亡 70% 20%
メスの死亡原因は乳腺腫瘍・下垂体不全
旧モンサント社はラウンドアップの90日間の安全実験は行ったものの、
性ホルモンへの影響のチェック、
またラウンドアップの長期的効果に対する実験は行われていません。
長期間、食べ続けるとどうなるのか?
という疑問は消費者には必ずあるものです。
その答えの判断基準として90日の実験結果を信じるか、
ほぼ寿命期間の実験結果を信じるか…。
この実験されたラットに起こる反応が
人間に起こらないとは断言できないのではないでしょうか?
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日本の遺伝子組み換え品に対するラベル表記義務の実態と世界の実情
日本での遺伝子組み換え品の表示義務の実態と海外との違いを見比べてみましょう。日本の表記義務の現状
現在の日本ではすべての食品への遺伝子組み換え表記は義務ではありません。義務付けられているものは8種類の農作物(とうもろこし、大豆、菜種、綿実、じゃがいも、てんさい、アルファルファ、パパイヤ)と加工品です。
しかも表示義務は主要原材料上位3位まで、
かつ原材料における重量割合5%以上のものだけです。
原材料表示は割合が多い順に表記することになっているので、
この3つまでに入っていなければセーフ?
いいえ、その以下に遺伝子組み換え原材料という場合がとても多いのです。
遺伝子組み換え品に対しては世界64か国が義務付け、
栽培国トップ1のアメリカを含む28か国は
表示義務なしとなっていて、日本もその一つです。
食品表示は何が入っているかを知るためのものではないのでしょうか?
海外の遺伝子組み換え品に対する実情
近年、EU内では人体への健康被害と環境への懸念から遺伝子組み換え作物に対して禁止運動が高まり、
2017年には16の国と地域で遺伝子組み換え作物栽培禁止の姿勢をとっており、
お隣のロシアでは一切の栽培と輸入を禁止しています。
海外と日本の表示義務の違いを見てみましょう。
日本 EU
表示義務対象 最終製品にDNA残存 食品、飼料など使用品すべて
(飼料は除く)
意図せぬ混入率 5%から0%に引き下げ 0.9%
(施行時期は不明) (超えるものは全てトレーサビリティの義務)
混入しない物への表示義務 なし なし(各国ごとの対応可)
消費者の立場からすれば、せめてEUの表示義務対象が
日本にも適用されないかと思ってしまいます。
ドイツとフランスでは国内法を定め、
遺伝子組み換えフリー表示を運用しています。
これはアメリカやカナダも同様、
義務はありませんが意思表示をする企業が出ており、
NON GMOと書かれた商品は多数みられ、
消費者は一目で選ぶことが可能になっています。
日本は世界で一番遺伝子組み換え食品を食べている国
実は日本は世界で一番遺伝子組み換え食品を食べているのです。理由はその自給率の低さと作物を
原料とし変化したものがあまりに多い現状にあります。
日本の自給率は38%!輸入大国=遺伝子組み換え食品が溢れる国
食料自給率38%(平成29年度カロリーベース)の日本はほぼ輸入に頼っており、輸入なくしては今の国民全員の生活が成り立たない状況です。
2015年の輸入金額で見ると、
3位とうもろこし(アメリカから80%)
8位大豆(アメリカ70%・カナダ10%)
10位ナタネ(カナダから93%)
と、品目を見ればおわかりのように、主に流通しているとうもろこし、大豆、菜種、綿の
4大遺伝子組み換え作物中3つが上位10位までに入っています。
<栽培作物の遺伝子組み換え率>
とうもろこし 大豆 なたね・綿
アメリカ 93% 94%以上 96%
カナダ 80%以上 60%以上 95%
あなたの周りの遺伝子組み換え品、今すぐ家の中でラベルチェック!
4大遺伝子組み換え作物の代表がどう形を変えているか、見てみましょう。<トウモロコシ原料>
日本のトウモロコシの輸入量は世界1位です。トウモロコシは色んなものに形を変え、隠れているものがとても多くあります。
使用例:スナック菓子、練り物、みりんなどの調味料、顆粒だし、歯磨き粉、ジャム、ジュース、ヨーグルトなど
表記名:果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖化糖液糖、高果糖液糖、デキストリン、グルコースシロップ、ソルビトール、水あめ、でんぷん、コーンスターチ、アミノ酸等
<大豆原料>
味噌や醤油はもちろんですが、大豆油や大豆たんぱくを使用する加工品にも注目してください。また、ほとんどの醤油には小麦も入っていること、ご存知でしたか?使用例:練り物、ハム、味噌、醤油、たれ、ドレッシングなどの調味料、アイスクリーム、サプリメントなど
表記名:大豆たんぱく、レシチン、乳化剤
<油脂類>
コーン油、キャノーラ油、ナタネ油など国産の表記がない物はほぼ遺伝子組み換えとみて良いでしょう。また、その油を使った加工品ももちろん該当します。使用例:パン、クッキー、ホイップクリーム、マヨネーズなど
表記名:植物油脂、ショートニング、マーガリン、サラダ油
家にあるもののラベルを見てみてください。
以上の表記名はどのくらいありましたか?
これで日本が世界で1番遺伝子組み換え作物を食べている現状が伝わったのではないでしょうか。
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遺伝子組み換え品、疑わしきは摂取せず
一番良いのは一切遺伝子組み換え食品を取らないこと。ですが、いきなりは無理! という方は少しづつ減らすだけでも大きく変わります。
遺伝子組み換え品に近寄らない
特に日ごろ使う調味料などから見直すのはどうでしょうか?・サラダ油をオリーブ油に替える、国産原料のみ使用の味噌に替える
・外食、加工品を減らし、自分で作る
・買い物時は必ずラベルチェックを行う
どれか一つでもできることから少しづつ、ちりも積もれば山となります!
食品を買う場合はオーガニック、有機JASマークを目印に
オーガニック、有機野菜、という表記だけでは遺伝子組み換えの可能性はゼロではありませんが、
有機JAS認証マークのついた国産のものを目安に探してみてください。
遺伝子組み換えを禁止しているのは日本では現在これだけが目印となります。
近所のスーパーにあまり商品が売られていない!
という場合は遺伝子組み換え食品を扱わないお店を
オンラインで利用するのもおすすめです。
安心で安全な食べ物、できれば一目で見分けたい
個別団体で遺伝子組み換え食品表示への運動は高まりつつありますが、いまだ認識が少ないのも現状です。
国の政策として遺伝子組み換え表示義務を
徹底してもらうには消費者が声を上げ続けること、
消費者が与えられた情報をうのみにするのではなく、
考えて選択することが自分たちの健康への近道になるのではないでしょうか。
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