便秘がち・甘いものが欲しい…それも「小さな不調」の始まりです。 アーユルヴェーダから見た「本当の健康」とは?
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こんにちは、アーユルヴェーダセラピストの美咲です。
突然ですが、あなたは健康ですか。
自分こそは健康の代名詞だと思っている方。
おそらく、自分には何も問題はない!
と思っているのではないでしょうか。
私もそのタイプでした。
しかし、ちょっとだけ疑ってほしいのです。
「本当の健康とは何か。」
今日は、アーユルヴェーダの観点から、本当の健康についてお伝えしていきます。
現代の「健康」は実は不健康だった!
リンパが腫れて熱があっても「原因不明」
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私のある体験談をお話しします。
20代前半の3月中旬、突然首のリンパが腫れて
顔がパンパンにむくんでしまいました。
それはもう目は妖怪のように腫れあがって、
目も明かないような状態でした。
そして、お医者様に行っても、
「リンパは確かに腫れています。しかし、原因は不明ですね。若い女性にはよくあることです。」
とのこと。
処方された抗生物質を飲むように指示されました。
「もし、抗生物質を飲んでも良くならなかったら、これはウィルス性かもしれませんね、」
の説明と供に。
私は疑問に思いました。
なぜ私は抗生物質を飲まなければいけないのだろうか、と。
体調が悪かったことで気分も悪かったため、
この抗生物質を飲むことは人体実験の一部なのではないだろうか、とまで思いました。
さて、この現代医学の「原因不明」というのは魔法の言葉ですね。
確かに不調は出ていて、体調が正常でもないのにもかかわらず、
病名がつけられないことによって病気にはならない。
果たして、この病気ではない状態は健康と言えるのでしょうか。
「異常なし」=「健康」は本当?
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先述のように、私のリンパ事件は
現代医学では「病気ではない」状態です。
どのようにカルテに書かれるかはわかりませんが、
これは私にとっては病気なわけで当然ながら異常事態でした。
そして、私は「本当の健康」とは何だろうと考え始めました。
「病気」と診断されない=「健康」でしょうか。
答えはNOです。
それでは、リンパの腫れがなかったとしても、
腰痛や生理不順があったら、それは健康でしょうか。
普段から腰痛・頭痛・めまいなどの小さな体調不良がある人。
これは、徐々に健康ではなくなっていく、
その最初の一歩なのではないでしょうか。
アーユルヴェーダでは頭痛があったら健康じゃない
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あなたはアーユルヴェーダをご存知ですか。
インドの4000年前前から存在する伝統医療です。
現代だと予防医学と言うほうが比較的なじみがあるかもしれません。
この伝統医療をベースに言うと、
頭痛があったら健康ではないのです。
その理由は、頭痛というのは体がどこかで異変・異常を察知して、
あなたにそれを治すように伝えているものだからです。
そのため、それを無視するのはいけないことなのです。
あなたはあなたの赤ちゃんが隣で泣いていたら、無視しますか。
絶対にしませんよね。
なぜなら、赤ちゃんの泣き声は
「なんか気持ち悪い!助けて!」というシグナルだと知っているからです。
しかし、それをあなた自身に置き換えてみたときはどうでしょうか。
きっと少しの頭痛だったら無視してしまうでしょう。
そして、こんな風に思いませんか。
「きっと、今は疲れているんだ。
ちょっと薬を飲めば収まるから大丈夫。」
違うんです。
それはあなたの体のシグナルなのです。
もしくは、心からのメッセージである場合もあります。
薬を飲むことで、その根本的なサインを見逃してしまう可能性が大きくあります。
そう、このように身体は常になんらかのサインを発しています。
それ故、そのサインに気付かずに放っておくと徐々にそこから体を壊していき、
最終的に現代医学で病名のつく状態、
つまり「病気」になってしまいます。
なぜ頭痛が起きてしまうのか
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それでは、アーユルヴェーダにおいて、
頭痛とはどのようにして起こるのでしょか。
それは、ヴァータ(風)の性質が乱れていることが原因です。
果たして、何のことやら?ですね。
アーユルヴェーダでは中医学の血気水のように、
3つのドーシャが体を構成しているといわれています。
それは、以下の三つです。
- ヴァータ(風)
- ピッタ (火)
- カファ (水)
これらが、人の身体を構成する要素です。
言ってしまえばエネルギーバランスですね。
人はこの3つをそれぞれの個性的なばバランスを持っています。
そのため、人は個性があるのです。
そして、自分らしいバランスが崩れると体調不良に陥ります。
どんな人でも一番乱れやすいドーシャは、「ヴァータ」です。
ヴァータが乱れているときは以下のようなことが起こります。
- 頭痛がある
- 腰痛がある
- 神経通がある
- 指先、足先が冷える
- 便秘がち
- 生理が決まった日に来ない
- 体のどこかが麻痺している
- 体のどこかが痙攣している
- 肌が乾燥している
- 考えがまとまらない
- 情緒不安定になる
- 不安になる
- 甘いものが欲しくなる
あなたこの中で何か当てはまるものはありましたか。
当てはまったとしたら、それはあなたの体があなたに小さな異常に気付いてほしいがためです。
ヴァータ(風の性質)を整えてあげるのが先決です。
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本当の意味の「健康」とは?
アーユルヴェーダの「健康」の定義
ヴァータとはなにか。そして、どうやって整えればいいのか。その前に、そもそもアーユルヴェーダとは何かということについて軽く説明します。
アーユルヴェーダは「生命の科学」と翻訳され、
人間の体を一つの小宇宙と捉えて健康を目指す方法のひとつです。
心・体・魂の健康こそが、本当の健康と言われています。
そして、アーユルヴェーダは健康と病気だけでなく、
生まれてからその生が終わるまでの生き方を示すものです。
人間をリンゴにたとえると、
リンゴの皮が体、中身が心、種が魂、という感じです。
リンゴ実が大きくなって、熟し、それが自然に帰っていく。
そのリンゴをヴァータ・ピッタ・カファという元素に分けて状態を説明し、
不調を解消する。
命すべてを包括的に、そして理屈をもって説明しているのがアーユルヴェーダです。
アーユルヴェーダにおいて、一番その中で操作しやすいのが一番外側にある「体」です。
現代社会ではその体の存在も雑に扱うので、不定愁訴ばかりが蔓延してしまうわけです。
伝統医療のアーユルヴェーダでは「健康」を以下のように定義します。
- 身体内の3つのドーシャバランスが取れている。
- 身体構成要素の機能が正常である。
- 身体老廃物が正常に生成され排泄されている。
- 消化の火が順調で正常に機能している
- 魂、精神、知覚器官・運動器官が浄化され、活発に機能し、至福に満ちている
引用:『アーユルヴェーダ日常と季節の過ごしかた』平河出版社 著:V.B.アタヴァレー 訳:稲村晃江 https://www.amazon.co.jp/dp/4892031232/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_T35-BbMB6TJJW
この健康の定義ですが、アーユルヴェーダの専門知識がなくても
何となくお分かりいただけると思います。
これが果たしてあなたは達成できているでしょうか。
これは非常に難しいことですね。
最後の「至福に満ちている」ということだけでも、
ストレス社会の中ではこれが手に入りづらいですね。
しかし、これこそが「本当の健康」なのです。
病名がつかないけれどなんか異常っぽい。
それはもちろん健康ではありません。
そして、頭痛、腰痛など、
小さな不調がある場合も健康ではありません。
小さな子供のころのように身体に不調は何一つ感じず、
心が清らかで、純粋な魂である。
それが本当の健康です。
そして、これは昔から使われている知識こそが、正しいものだとされています。
この点は、現代医学とはまた異なりますね。
大昔は顕微鏡やパソコンの科学技術などがなかったために、
その証拠量が多いもの=古いものという考えから、
そのようになったのだと考えられます。
そのため、アーユルヴェーダは現代でも有効なのです。
ヴァータ(風の性質)のバランスをとる
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それでは、どのようにしてヴァータのバランスをとってあげるのがいいのか。
これは以下の通りです。
- 早寝早起きをする
- 身体を冷やさない
- 食事の時間は20分以上とる
- 食事のときは食事に集中する(スマホをいじらない)
- ゆっくりストレッチする時間を作る
- 寝る前3時間はスマホやパソコンをいじらない
- 消化の良いものを食べる
- 睡眠時間をしっかりとる
- 活動時間を長くしすぎない
- 沈黙の時間を作る
その中でも有効かつすぐに実践できる4つについてお話しします。
これらは非常に簡単に実践できますが、
ついつい現代人がおろそかにしてしまうことです。
なぜでしょうか?
この社会がこれを軽視しているからです。
多くの人がこれを行うようになれば、
健康的な社会になるのにもかかわらず、です。
なので、ひとつでもいいです。
この中で今までできていなかったものを挑戦してみてください。
これを始めてから「なんだか体調が良くなった」と感じるのであれば、
あなたの中のヴァータバランスが整ってきた証拠です。
早寝早起きをする
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これは人によっては毎日実践されているのではないでしょうか。
しかし、これは簡単かつ重要な体のバランスを整える技なのです。
2017年のノーベル生理学・医学賞は、
体内時計について研究を行ったアメリカの博士3人におくられました。
これは、しっかり早寝早起きをすることは体のリズムを整えること、
つまり、朝の目覚めを良くし、昼間の消化力を高め、夜の休息による回復力を高める。
そのことが科学的に証明されたものです。
アーユルヴェーダでは、日の出の約1時間前に起床し、ヨガを行うと良いといわれています。
さすがに現代社会の多忙な中ではそこまでできないかもしれません。
しかし、最低でも朝は8時になる前には起床し、
朝日を浴びて体をリセットすることをお勧めします。
これによって、体内のヴァータが活性化され、
その1日が活力あるものになります。
身体を冷やさない
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よく聞く言葉、「冷えは万病のもと」。
これはアーユルヴェーダでもいわれていることです。
身体を冷やすとヴァータが増悪します。
増えてしまうと、あなたの中のヴァータの性質が乱れてしまいます。
例えば、あなたの体の中に10というヴァータの性質があったとします。
そこに、体を冷やすという行為をすることで、
10が適切であるヴァータが11になり、12になり……。
これが増えすぎてしまうと、ヴァータのコップが溢れてしまって、
ヴァータ性の体調不良が発生してしまうことになります。
そうするとピッタが乱され、カファが乱され、
さらに状態が悪い方向へと向かっていきます。
これが冷えが万病になるメカニズムです。
なので、できる限り体は冷やさない。
特に女性はヴァータ・カファの性質をもともと多く兼ね備えているので、冷えやすいです。
手首・足首・首。
しっかりと首のつく場所は温かくし、できるだけお白湯を飲んで体内からも温めましょう。
睡眠時間をしっかりとる
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睡眠時間は非常に大切です。
睡眠中はピッタ(火の性質)とカファ(水の性質)が優位になります。
これによって、寝ているときの記憶を整理したり、
身体の疲れを癒したりします。
ヴァータが乱れているときは、睡眠は必要不可欠です。
頭痛や腰痛などの小さな不調は、
これらが軽視されているために起こっていると言っても過言ではありません。
ヴァータが乱れていると、
体は「早く体を休めて!」というシグナルとして
頭痛が起きています。
なので、さっさと布団に入ってしまいましょう。
そうすれば頭痛薬を飲まなくても、
あなたの持っている力が体を癒してくれます。
そう、ピッタ(火の性質)が記憶をしっかりと消化し、
カファ(水の性質)が成長ホルモンを分泌させて体を回復させますね。
決して眠っているときは無駄な時間ではありません。
必要不可欠なのです。
疲れたら今日は仕事を休めて寝てしまう。
これで明日の仕事の能率がしっかりとあがってくれます。
おしゃべりしすぎずに沈黙の時間を作る
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これは、心を落ち着けるのにピッタリです。
また、この時にスマホ・テレビ・雑誌などの情報はシャットアウトしましょう。
ヴァータが乱れている状態だと、体もですが、心の中も散らかってしまっている状態です。
1日5分で良いです。
ある一か所に座って、ぼーっとする時間を作ってみてください。
これはある種の瞑想になって、頭の中をすっきりとさせてくれます。
これを行うことで、睡眠の質が上がります。
なぜなら、ピッタが記憶整理のために睡眠中に余計な働きをしなくてよくなるためです。
アロマキャンドルを炊いて、その火をぼーっと見つめる。
考えることを止めるのは難しすぎるので、何か考えが浮かんでも大丈夫です。
「あー、私はこれについて考えているなあ。」と感じましょう。
そして、あなたのイメージの中で、その考えをシャボン玉に包んで飛ばします。
また次から次へと浮かんでくるとは思います。
それも全部シャボン玉にのせて飛ばします。
これを毎日行っていくと、睡眠の質が良くなる上、
自分の心の状態もわかるようになってきます。
体のバランスが整っていれば、本当の健康への近道
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アーユルヴェーダでは、人は120年もの寿命があるといわれています。
そして、小さな不調にすぐ気づき、
それを解消することで、それを全うできるとも言われます。
4000千年前は延命治療や医療制度の整った介護施設はありませんでした。
自分の足で最後までトイレへ立ち、明日気づいたらその生が終わっていた。
それがアーユルヴェーダにおける理想の生き方です。
誰もがそれを願うでしょう。
いつ自分の命が終わるか、なんてことも感がることが少ない現代日本。
健康が当たり前ということはもはや贅沢極まりないことです。
インフルエンザにかかって、健康の大切さを知る。
それもいいと思います。
しかし、これを読んでいるあなたには覚えておいてほしいのです。
健康は自分の手で手に入れられること。
そして、すべての基本となるので、
命ある限り大切にしなくてはならないということ。
そのために、ヴァータを整える。
まずはスマホを閉じて、早寝早起きをしてみてくださいね。
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