高血圧=病気ではない!「降圧剤」の薬を飲む前に知っておきたいこと。原因を知って薬以外の対策方法を考えよう。
一昔前から日本では高血圧=悪者、病気というイメージを持つ方が多くなりました。
今でも、「血圧が高めだから薬を飲んで下げている」。
という40代以上の中高年の男女がとても増えています。
実際、このような薬を摂取しているのは比較的生活習慣や食生活が乱れている方に多いようですが、
特に改善するわけでもなく、ひたすら薬で血圧をコントロールするしかないと思っている方もいるのが実情です。
さらに、血圧が上がることを防止するために
「塩や、塩気のあるものを徹底的に避けている」という方も、いらっしゃいます。
しかし、そもそも血圧が基準より少し高いからといって
「病気扱い」され、本当に健康維持のために、血圧を下げるための薬を常飲すべきなのでしょうか。
今回は高血圧について、考えてみたいと思います。
健康診断で測る血圧、健康を数値で決める国日本
日本は、長寿の国として有名です。
その理由の一つに、「昔ながらの日本食が他国の食事よりも優れている」という説が有力でありますが、
中には、寝たきりになったり、病院生活を送って数十年を送られる方も多数おり、
健康寿命が他国よりも圧倒的に高い、ということではありません。
そんな日本人が日頃から頻繁に行っているのが、「健康診断」です。
健康診断で何を見るかというと「基準値」と「自分の数値」を見比べて、
自分の体が不健康であるかどうか、数字で判断しています。
健康診断の項目の中で、「血圧」は体全体に血液が正常に巡っているかどうか判断する重要な項目です。
血圧とは?
皆さんご存知かもしれませんが血圧とは、血液に圧力をかけて血管へ送ることです。
その血液には体に必要な事がたくさんあります。
○体に必要な「栄養」を全身に送り届ける
○病原菌などを倒す「白血球」などを全身に送る
○不要になった二酸化炭素やゴミなどを「掃除」する
○傷ができる血を外に出さないようにする
など役割は細かく言えばもっとたくさん存在しています。
健康が左右される大切な数値「血圧」
先ほど書いたように重要な事をしてくれる血液を体中に巡らせルノに、血圧がすごく重要になります。
しかし、血圧は人によって健康な状態でも数値が違います。
例えば、身長が大きい人なら圧を上げないと頭から足まで行き届かないので
血圧が高くなりやすく、小さい人ならそれほど高くなくても大丈夫、といった具合に
(もっとも、もっと細かく見れば色々な数値が必要でしょうが)
それだけじゃなく、体の状態によっても血圧が変わってくるのです。
これは体の異常でホルモンバランスや生活習慣によって
普段の数値よりも高くなる事も多くなることも一因します。
血圧はバラつくことがよくあるので平均値を見て自分の血圧をチェックするようになっています。
しかも加齢によって血圧は上昇するようで、
具体的な原因は解明されていません。
高血圧症の95%は原因を特定できない本態性高血圧であり、
その背景には遺伝的体質に塩分の過剰摂取・肥満・飲酒・
その他の生活習慣要因などが複合的に重なっていると考えられ、
メタボリックシンドロームとも関係の深いものです。
※高血圧症 | e-ヘルスネット 情報提供より引用
高血圧と判断するのはどのような基準なのか?
でも、そのようなあやふやな血圧をどのようにチェックしているのでしょうか?
じつは公的機関が高血圧の基準を決めて医師と連携して健康をチェックしています。
その機関がどのように・それくらいの基準値を決めているのでしょうか?
日本を代表する学会A
学会Aは、高血圧などの分野を研究や調査を行う特定非営利活動法人の学会で、特定非営利活動法人はNPO法人とも呼ばれています。
その研究をしている学会の高血圧の基準値は、世界保険機関のWHOの
「収縮期血圧140未満、拡張期血圧90未満」
と同じ基準値を設けています。
人間ドックを研究する学会B
学会Bは、人間ドックの向上のために活動している公益社団法人です。公益社団法人を設立するにはまず「一般社団法人」として
会社を設立していることが条件となります。
そして、国や都道府県に対して「公益認定申請」を行ない、
受理されないと設立できないのが公益社団法人です。
※エンジャパンの転職大辞典|エン転職より引用
要するに国などの公的機関が認めたしっかりとした学会です。
その学会Bは高血圧の基準値は147/94mmHg 以上と学会Aと違う値を発表しました。
血圧の基準値の決め方が問題
ここで問題になったのが、学会Bが決めた高血圧の判断基準です。
どのように血圧の基準値を決めていたのかというと、
人間ドックをしていることから研究事業を立ち上げて、
約 150 万人に及ぶ人間ドック健診受診者の
肥満度、血圧、脂質、血糖等の検査値を基準にして、学会B自らが決める形をとりました。
先ほどの150万人の中から、下記条件に当てはまる人のみを対象にしているとのこと。
ガンや慢性の肝疾患などの病気をしていない人
高血圧などの薬を常用していない人
非肥満(BMI:25未満)、
喫煙なし、飲酒1合未満、血圧130/85未満
しかし、なぜか公式の文章には以下の一文が付け加えられていて、
「BMIと血圧」は基準個体の条件からしばりを外して解析した
と書かれていました。原因の可能性のあるBMIと血圧の対象者を除外してデータを集めたところで
正確なデータをとれるはずもありません。
降圧剤を最終手段にしたほうがいい理由
本当に薬を使って高血圧を下げるのは正しいの?
何が言いたいかというと、
「高血圧である原因」を調べるために
データを集めて研究した可能性が低いとも取れるわけです。
個人的には、なにか別な理由でこういう研究データを集めて利用しているように見えて仕方がありません。
その基準値を超えていると、医師は高血圧と判断するしかないので降圧剤で予防するように薦められます。
降圧剤の副作用
降圧剤は、しっかり血圧を下げてくれるのでひどい高血圧で悩んでいる人にはちょうどいいのかもしれません。しかし、降圧剤にも薬なので副作用が存在します。
一部を紹介します。
カルシウム拮抗剤(ジヒドロピリジン系など)
紅皮症(剥脱性皮膚炎)
無顆粒球症、血小板減少
肝機能障害、黄疸
※ニフェジピンCR錠 添付文書より引用
血圧上昇の時に出るカルシウムイオンの血管の流入を防ぎます。
持続性アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤
血管浮腫、急性腎不全、高カリウム血症、肝機能障害、黄疸、
無顆粒球症、横紋筋融解症、間質性肺炎、低血糖
※持続性アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤より引用
血圧を上げる物質の「アンジオテンシンⅡ」を抑えます。
血圧が下がりすぎて意識障害になる可能性も?
このように血圧を降圧剤で無理やり下げる事で副作用も出てくるのは当然です。
薬は正義ではなく、色々なリスクも常につきまといます。
もちろん、東洋医学やナチュロパスで如何にもならない時に、
止むを得ず一時的に降圧剤を使う事自体は、反対はしません。
内容によっては降圧剤で血圧を下げなければならない時もあるからです。
ですが、最初に書いたことを思い出していただきたいのですが、
血圧は状態によって変化する物であり、常に血圧が高いわけではありません。
降圧剤を常に飲んでいると、年相応に血圧が上がらないので
脳にまで血液が届かなくなるためにひどいケースでは、認知症などの意識障害になる可能性もあります。
学会側は原因がわからないのに降圧剤で予防するのが問題では?
降圧剤で血圧を下げる時はあるでしょうが、それ以上に悪化させないように
予防として降圧剤を使おうとしているのが見てとれます。
要するに長い間薬を飲んで予防することで、
副作用を助長させて高血圧以上に悪い事が起こる可能性もあるというわけです。
カルシウム拮抗薬やβ遮断薬は長年服用することで、急に止めると
血圧が上昇してしまうリバウンド現象が起こる副作用があります。
利尿薬を5年間飲み続けた人では、他の薬を使っていた人に比べて
糖尿病になる人が多いという報告もあります。
(中略)
降圧剤は、1種類だけ使用することもあれば、
2~3種類の薬を併用することもあります。
※降圧剤にはどのような副作用があるのか? | 血圧健康ライフより引用
原因を知って食事を見直すと血圧は自然に下がりやすくなる!
良質なミネラルを含む塩分は適度に摂取してもいいのでは?
医師が基準値を超えたからと言って
すぐに降圧剤に手を出すのはやめて一度別の方法を考えることをおすすめします。
脳梗塞などの重篤なリスクがないとも言い切れない薬をいつまで飲み続けるのか?
降圧剤での予防をできているようでもあらゆる、副作用に怯えないといけないわけです。
私たち一般人は「安易に使えるものではないという事実」
そして「少なくとも薬のリスク」に関してもう少し知識を持っておいても損はないと思います。
さらに、日頃から市販の不自然な濃い味付けのものばかりではなく、
できる限り自然な味のものになれたり、添加物を控えたり、
カリウムを含むものを食べたりするなど対策はいくらでもあります。
塩分は精製されたものはよくないですが、ゼロにする必要はありません。
良質な味噌を、一杯だけなど適度に飲む程度であれば重度なかたを除き、問題ないと考えます。
・揚げ物や高温調理したものは避ける
・砂糖をやめる
・農薬や添加物入りのものを避ける
・精製された食塩の摂取を控える
・アルコールは控える
・トランス脂肪酸や過度な脂肪は摂りすぎない
・精製された穀物を避ける
上記は徹底してください。
マクロビオティックにおいては高血圧は陽性よりだとされています。
少し陰性よりの食材をチョイスしたり、血のめぐりを良くするもの、解毒性のあるもの、
できる限り油を大量に使わないものをメインで活用することがオススメです。
オススメ食材一覧
無農薬のキノコ類
玄米
野草(ヨモギやドクダミなど)
解毒性の高い食材(オススメはモリンガ)
大豆食品
味噌
適度な毎日新鮮なオーガニック食材を積極的に食べるようにするなど食事の見直しを根本的にするだけでも血圧は大きく下げてくれることもできるでしょう。
何が原因かわからない以上、薬以外でも血圧を下げる事ができる可能性があるのです。
しかし降圧剤をすでに毎日飲んでしまっている人は、いきなり抜け出すことも不安でしょうし、
なかなか難しいかもしれません。
ですが、僕のまわりでも食事改善や運動など健康的な生活を送ることによって、
降圧剤をやめる事ができた人もたくさんいます。
心配な方は東洋医学やナチュロパスなどの専門医師と相談しながら
徐々に薬に頼らない生活を始めてみてはいかがでしょうか?
明日から薬を全てやめることが困難でも、まずは体質に合う漢方などに
置き換えることができる可能性もあります。
これを読んだあなたも、薬に限らず、様々な選択肢について「知る」ところからスタートしてみてください。
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