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本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ IN YOU Market 本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
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初心者も簡単!オーガニック家庭菜園からあなたも「生物多様性の維持に貢献」できる。フランス在住ライターが語る家庭菜園の強み

初心者も簡単!オーガニック家庭菜園からあなたも「生物多様性の維持に貢献」できる。フランス在住ライターが語る家庭菜園の強み


皆さんは家庭菜園をしたことがありますか?

「家庭菜園なんて忙しいのに、大変そうだ」
「失敗するかもしれない」
「庭もないからできるはずがない」


特に都会に住まれている方や、一人暮らしの方は「敷居が高い」と思って踏み込めない方も多かったのではないでしょうか。


ですが、実は植物と触れ合うだけでもうつ病のリスクは軽減できると研究によって示唆されています。

3ヶ月間の調査期間中や直後にうつ症状が改善したという報告もあるそうです。

さらにあなたが、家庭菜園に挑戦するだけで、未来の生物多様性に貢献できるとしたらどうですか?


なんだかワクワクしてきますよね・・。

ちょっとは「やってみたいかも」と思うのではないでしょうか。

というわけで、今回は、フランスで忙しい仕事の合間を縫って家庭菜園を長年続けている、家庭菜園のプロ、
家庭菜園愛好家のフィリップ – エマニュエル・グッサーさんへ、フランスの家庭菜園と種についてお伺いしました。

最後までどうぞご覧くださいね。

まず、お会いして直ぐに「日本で『種』といえば、種の粘土団子を投げて蒔きながら旅をした日本人の話しを知っている。」と言って、自然農法の福岡正信さんの書籍「わら一本の革命」のフランス語に翻訳された本を見せてくれました。

自然農法を提唱した歴史的にも有名な、福岡正信さんをご存知でしょうか?


彼は、世界各国への歴訪を重ね、泥の中に植物の種子を入れて粘土団子状にする事により砂漠化を抑制する取り組みで世界的な評価を受けた重要人物であり、フランスでも、知る人ぞ知る有名な方。

フィリップ – エマニュエルさんは、この本を読んで、農を通じて自然と向き合いながら、「不耕起 無肥料 無除草」を特徴とする、福岡正信流の自然農法に共感を得たと語ってくれました。

農哲学者とも呼ばれていた福岡正信さんは、自然について下記のように述べています。

自然は 自然に任せておけば、
自然は 自然に復元するというものである
だがこれは放任ではない


「わら一本の革命」より

出典 : 福岡正信-自然農園


野菜や果物は、自然に順応していく能力がある


フィリップ – エマニュエルさんは家庭菜園を始めて、自分が種から育てている野菜や果物は、自然に順応していく能力があることが分かったと言います。

そして、自分が長年種から育てているトマトを見せてくれました。
そこで目にしたのは、かわいいトマトの実。


フィリップ – エマニュエルさんの家庭菜園のトマト(上記写真)

今年のフランスの天気は、例年になく悪天候が続き、花がなかなか咲かなかったため、野菜や果物の収穫は3週間遅れるであろうと言われている中、彼ののトマトは、いつもの通りすくすく元気に育っているではありませんか。

フィリップ – エマニュエルさん曰く、何年間も”植えて、育てて、採種”を繰り返した種から育つこのトマトは、ここの自然にあわせて成長することができる生命力の強いトマトになっていたと話してくれました。

ですが、毎年、お店で買う種で育てるトマトは、このようには育たないのだそうです。
つまり、年月をかけて採種した種は、その環境のデータを自然に登録している可能性が高いということです。

とても小さなトマトの種一つ一つに、このデータが記録されていると思うと、改めて種の凄さに感動させられました!

日本でも種子法が廃止されたが、ヨーロッパにも種子に規制があり種を自由に生産販売できません


「その種を販売したら、みなさん喜ぶでしょうね。」とお話ししたら、
フィリップ – エマニュエルさんは、このトマトの種を自由に売ることができないと顔を歪めました。

種子規制の導入


20世紀から、フランスをはじめとするヨーロッパのほとんどの国で、種子規制が徐々に導入されはじめました。
1922年12月5日に法令で、種の登録とカタログの作成をする種子管理委員会が設置されます。

1932年から、カタログに登録されたフランスの野菜や果物などの種と品種は厳しく管理されるようになり、自由に種を販売することができなくなったのです。

種を販売したい場合には、登録出願し認可されなければなりません。
「登録品種」となると、独占的販売権が25~30年間保証されます。

(森林、果樹、観賞用樹木、ブドウ、多年生の飼料用牧草、豆類、ジャガイモ、ハイブリッド品種の生産にのみ使用される近親交配種は30年間保証)

また、植物は特許を取ることができます。

ヨーロッパでは植物の品種証明書が発行され、独占販売権は20年間保証されます。

この制度は、育種者(主にその品種を生産する種苗会社)の仕事を保護するための制度。
つまり、農業者は育種者の許可を得て、対価を支払うことで特定の品種を生産出荷できるシステムになっています。

出典 : geves.fr catalogue


種に対する業界の過激な独占により、生物多様性が消滅の危機に向かっている


フィリップ – エマニュエルさんの庭(上記写真)

種に対する業界の過激な独占により、50年間で栽培されていた生物多様性の75%が消滅したと言われています。

種子規制は、様々な多様性の減少を促進し、種子産業を太らせ、農家を支配してしまっているのです。

WWFが2020年9月10日に発表した2020年最新版では、世界の生物多様性は過去50年で68% 喪失したと発表しました。

また、人間の消費は地球が生産できる範囲を60%超過し、今の生活を維持するには地球1.6個分の自然資源が必要と言うのです。

このことを受け、フランスで家庭菜園している方達は、少しでも生物多様性が豊かになるように一人一人が当事者意識を持って貢献しよう!と行動に移しています。



ちなみに、現在のヨーロッパの公式カタログは「品種」が限定されています。
そのため、登録認可されない野菜や果物は生産販売できないので市場に出まわることはなく、知らず識らずのうちに、消滅し続けているのです。

このことが、生物多様性の減少に繋がっていると言います。

とんでもないことですよね。

生物多様性とは?


生物多様性とは、生きものたちの豊かな個性とつながりのことです。
地球上の生きものは40億年という長い歴史の中で、さまざまな環境に適応して進化し、3,000万種ともいわれる多様な生きものが生まれました。

これらの生命は一つひとつに個性があり、全て直接に、間接的に支えあって生きています。
生物多様性条約では、生態系の多様性・種の多様性・遺伝子の多様性という3つのレベルで多様性があるとしています。

出典 : 環境省

最近の野菜や果物は、挿し木や接ぎ木により「クローン」で増殖したり、品種改良されたものばかりで、生物多様性を豊かにする新品種がほとんど作られていません。

このようなカタログや種子規制の裏には、”莫大な利益を得ている種子産業が存在”していることが実態としてささやかれています。

出典 : kokopelli-semences.fr

家庭菜園を趣味としている場合には?


フィリップ – エマニュエルさんのサラダもよく育っています。(上記写真)

しかし、家庭菜園を商業化(ビジネス)目的で行っていない場合には、すべての種を自分で生産することができるという利点があります。

まさに自給自足ライフです。

実は、IN YOU journalでも度々ご紹介しているように、日本でも近年種苗法改正、そして種子法廃止で次々と法律が変わってきており、特定の品種を栽培して販売した場合には罰金や懲役刑が待っています。

よかったらこちらもご覧ください。



もう、自由度の高いオーガニックビジネスはできない時代となりつつあるわけです。

彼も、インターネットが普及した現在、独立した種生産者や農家の種交換のネットワークや地域のコミュニティ等で種子を仕入れているそうです。
分かりやすく説明してくれた後、私にトマトの苗を分けて下さいました。

もちろん、商業化目的ではないので違法ではありません。

日本でも、家庭菜園で育てたものを自分たちで食べている分にはもちろん罰せられることはないというわけです。

ちなみに、フランスではココペリという、非営利団体で種子を提供してくれるところもあるそうで、薬用植物や有機種子の生産に携わってきた人々によって、種の売買と生産の解放を目的として1999年に設立されたと言います。

こちらの団体は、生物多様性の保護活動も行っていて、法律に違反しないように種子等の取引を行っており、”何千年も前から農家が蒔いてきた、生命力と愛に満ちた種”を共有しているようです。

この行動が、生物多様性の保護に繋がっていくとフィリップ – エマニュエルさんは、話してくれました。

初心者も簡単!オーガニック家庭菜園の始め方


家庭菜園というと「大変そう」と身構えてしまう方も多いと思いますが、メリットは計り知れません。

まずは週末や1日数分だけでもいいので、「やってみること」から始まります。

IN YOU journalのコンセプトは「自分から始めるオーガニック革命」つまり、始めてみなきゃ何も始まんないよ、ということです。

実際この記事を編集しているエディターの知人も全くの初心者からオーガニックのタネを購入して育てたところ「意外とうまくいった!」と喜んでいました。

また、他の知人については、タネを植えてみて、一度は失敗したもののそれがきっかけで、ご近所のオーガニック農家さんに色々コツを教えてもらい、新しい楽しみが増えたということでした。

コロナ禍で人との接点を失いつつあった彼女は、改めて植物を育てる楽しさや、オーガニックを学べる喜びを感じていました。

ちなみに、IN YOU MARKETでも、以下のように自然農法の種子を多数ご用意しております。

実際にエディターの知人も、これを使って家族みんなで色々なもの育てた結果、子供達もよろこび、また自分たちが普段食べているものに対して見直すきっかけをいただくとともに、新たな発見が多数あったと言います。

今まで気になっていたけれど、育てる機会がなかった」という方はぜひ簡単家庭菜園を始めてみてはいかがでしょうか。










オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market

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【出典】
WWF JAPAN
Le Réseau Semences Paysannes

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