日本人の身の回りはトランス脂肪酸入り食品だらけ!いまや誰もが避けられないトランス脂肪酸の本当のリスクと、安全な油の選び方。
マーガリンや菓子類、ファストフードに大量に含まれている、
“トランス脂肪酸”。
健康上の問題を引き起こし、
身体を構成する細胞の働きを停止させてしまう危険を含んでいます。
不健康と分かってはいても、
現代社会では90%もの食品にトランス脂肪酸が含まれているとも言われており、
気付かない間に口にしていることもありますし、
100%避けることは難しいかもしれません。
そこで本記事では、
“単に控えるべき”という警告では済まされないトランス脂肪酸が
どのように私たちの心と身体を蝕んでいくか、
子どもと老人を例にあげ解説します。
また摂るべき良質な油についてもご紹介し、
悪い油との違いを確認していきましょう。
悪質な油、トランス脂肪酸のリスクとは?
トランス脂肪酸は、
人間が本来必要とする油がとても不自然な構造に変化したもので、
身体には一切不必要なものです。
しかし現代は、
なんと約90%もの食品にトランス脂肪酸が含まれているとされています。
この食べ物は、良質なの?悪質なの?
その見極めがますます難しくなっている現代だからこそ、
改めて悪質な油の本当の恐ろしさを理解していきましょう。
身体の中に入ったらどうなっていくの?
トランス脂肪酸が身体の中で分解・代謝するには、
不自然であるがゆえに、たくさんの時間がかかります。
また時間がかかるだけではなく、
その人工的な成分は簡単に分解されないため、
体内に約240日間も滞在し続け、
大量のミネラルやビタミンを消耗します。
消化に時間がかかるとされているお肉やお魚でも、
8〜12時間で消化・吸収が完了します。
いかにトランス脂肪酸が分解・代謝に不必要なエネルギーをかけているかが分かりますね。
しかも、こんなにも身体にとって負担がかかるにもかかわらず、
栄養がないので食べても何も身体の役に立つ機能がありません。
それよりも、
老化やガンの原因になる悪い働きをして、
細胞の働きを弱め、
外からの有害物質が入りやすくなる状態を作ってしまいます。
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店頭に並んでいるのは“死んだ油”
本来の油は光に弱く、
蛍光灯でさえも劣化してしまうことをご存知でしょうか?
まともな油は冷蔵保存し、
暗くて温度の低いところに置かないと保存ができないとされています。
しかし、私たちがスーパーマーケットで見る油は、
ほとんどの商品がプラスチック容器に詰められているし、
店内の蛍光灯の光をこれでもかという程浴びていますよね?
中には24時間毎日光を浴び続けている油も。
それにもかかわらず、いつまでも同じ色で酸化もしません。
これが変だということに気付いている生活者は、
どのぐらいいるでしょうか。
恥ずかしながら、
私はこれが異変であることを気にもとめていませんでした。
このような状態が成立してしまう理由は、
かつての食用油とは異なる作り方で製造されているからです。
一体どんな作り方なのでしょうか?
トランス脂肪酸が出来上がる過程
大手メーカーの食用油のほとんどは、
化学溶剤を加えた“溶剤抽出法”という方法で製造されています。
この方法には、
商品が出来上がったときに油の色が変色しないように高温で脱色したり、
劣化臭を取り除くために240度もの高温で長時間放置する工程があるのですが、
この時に、トランス脂肪酸を最も多く生み出してしまっています。
更には、油分に含まれる大切な栄養素や風味なども全て抜き取られているので、
もはや、スーパーに並んでいるのは“死んだ油”というわけです。
私たちの回りはトランス脂肪酸を使った食品だらけ!
「こんなに身体に悪くて、健康に害を及ぼすトランス脂肪酸なんて口に入れたくない!」
そう思っても、身の回りは思っている以上に、
トランス脂肪酸で満ち溢れてしまっています。
それでは具体的にどんな商品に使われているか、
身近な例をご紹介します。
カラッと揚がったデパ地下の惣菜
デパ地下に行くと、
こんがりきつね色の揚げ物が大量に並べられていますね。
食べてみると、家で揚げるよりもカラっと揚がっている!
と感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、この揚げ物のカラッとした食感を演出できるのは、
ショートニングを入れた油で揚げているからです。
ショートニングは、マーガリンと同類に大量のトランス脂肪酸が含まれています。
サクサク感があるコンビニのクッキー
コンビニに売られているクッキーやクラッカー、スナック菓子。
どれも口に入れるとサクサクと歯ごたえを感じ、
つい手が止まらなくなりますよね。
このサクサクとした食感を演出しているのも、
ショートニングが使われているからです。
大量生産の裏側
食べ物は本来、すぐに腐るべきものであったはずです。
しかし、効率化・便利さを求めるあまり、
企業は食べ物を工業化して大量生産するようになりました。
それはつまり、“食べ物を腐らせない技術”が必要になるので、
どうしても化学物質に頼らざるをえない状況になり、
トランス脂肪酸まみれの食生活を送ってしまっているのです。
トランス脂肪酸が脳に悪影響を与える?
大変ショッキングなことですが、
トランス脂肪酸は脳にも悪い影響を与えることが分かっています。
実は、油と脳は非常に密接な繋がりがあり、
その理由は、脳の60%が油(脂質)で構成されているからなんです。
脳は、まさに脂肪のかたまりのような臓器。
だから、質の悪い油を摂ると、脳がその悪い油で作られてしまい、
脳に何らかの障害が起こってしまうのです。
「トランス脂肪は脳の活動に必要な酵素を破壊し、
注意欠陥障害(ADD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などを引き起こす大要因になる」
このことは、
イギリス・オックスフォード大学のレポートによっても発表されています。
私たちの脳は、トランス脂肪酸によって栄養失調になっている?
例えば、あなたのお子さまや両親が、お菓子やコンビニの揚げ物など、
トランス脂肪を大量に含むものばかりを食べていたら、
脳に質の悪い油ばかりが供給され、
本当に必要な栄養素が足りていない状態になります。
その結果、こんな症状が現れます。
すぐにキレる子どもになりやすい
幼少期にトランス脂肪たっぷりの食事に慣れてしまった子どもは、
知能や人格形成に大きなダメージを与えると言われています。
どんなに良い教育・習い事をさせても、食事の質が悪いと、脳神経の形成に大きな障害となり、
怒りっぽい、無気力、更に学習能力が低くなることが分かっています。
認知症は65歳以上の10人に1人が発症する!
トランス脂肪をたくさん摂り続けてきた老人は、
認知症を発症しやすいことがアメリカ神経学会の学術誌で明らかになっています。
アメリカの健康加齢研究所は、
「トランス脂肪をたくさん摂っている老人ほど、血中に悪玉コレステロールが増えるため
心臓だけではなく脳の動脈硬化も進み、認知機能が早く衰えやすい」
との見解を示しています。
このように、脳に必要な脂質が補充できない場合、
脳の機能がどんどん落ちてしまい、
脳の神経伝達物質やホルモンの機能が落ちてしまう結果、
すぐにキレる子どもや、認知症にかかりやすい高齢者がどんどん増えていくのです。
このような事実を知って、私は思いました。
「一体、何のために食事をしているのか?」
カロリーを摂り、満腹感を得るためだけの食事でいいのか、
だとすれば今すぐに食事の根本を見直す時かもしれません。
まずは本来人間の身体、特に脳が求めている、
私たちを活かす油を食べる割合を増やしていきませんか。
次は、積極的に摂るべき良質な油についてご紹介します。
積極的に摂りたい良質な油とは?
現代人が積極的に摂っていきたい油は、
人間の身体の中でつくることができない、オメガ6とオメガ3です。
これは、別名必須脂肪酸と言われています。
ただし、現代人の食生活にオメガ6は十分に入っているので、
代わりに、オメガ3を積極的に摂るつもりで油を選んでみましょう。
オメガ3は、主に、フラックスオイル、えごま油、シソ油、青背の魚に含まれています。
フラックスオイル(亜麻仁油)
オメガ3の非常に優れた摂取源としてぜひ取り入れたいのが、
フラックスオイル(亜麻仁油)です。
古代から薬効が知られていて、
肥満予防・アンチエイジング・アトピー改善・脳の健康維持など、
私達の身体に計り知れないほどの恩恵をもたらしてくれます。
加熱には向かないので、
サラダやヨーグルトなどにかけて召し上がってくださいね。
サチャインチ(インカインチオイル)
サチャインチとは、南米育ちの植物で、
別名“インカのピーナッツ”とも呼ばれています。
生活習慣予防病にも良し、
またオイルに含まれるビタミンEはアンチエイジングに良しです。
サチャインチオイルは抗酸化作用のあるビタミンEを多く含んでいるため、
加熱に強いのがポイント。130度まで大丈夫です。
亜麻仁油やエゴマ油は熱に弱いことと比べると、使い勝手が良いですね。
えごま油
アジア各国で野菜としても食べられている、
エゴマの種子から摂られるオイルです。
認知症予防、花粉症・アレルギー体質の改善、美肌、
アンチエイジングなどの効果が期待できます。
加熱には弱いので、
ヨーグルトや味噌汁、スムージなどに入れて召し上がってくださいね。
ヘンプシードオイル
ヘンプシードオイルは、麻の実から摂られたオイルです。
オメガ3、オメガ6、r-リノレン酸のバランスが良く、
抗菌症作用があるため、アレルギーの緩和にも役立ちます。
こちらも加熱に弱いです。
オリーブオイルと風味が似ているので、
サラダやパンなどと相性が良いです。
トランス脂肪酸を摂取してしまったときはどうする?
正直、現代社会でトランス脂肪酸を100%避けるつもりで生きても、
その生活を365日続けることは不可能に近いのではないかと思います。
重要なことは、例えトランス脂肪酸を摂取したとしても、
その後にヒトが本来持っている身体の機能を使って“毒出し”をしてあげることです。
毒出しは便の排出が75%をも占めています。
つまり、トランス脂肪酸など、
毒性のある食べ物を身体に入れてしまったことに気付いたら、
まずは腸内環境を整え、有害物質を身体の外に出す努力を一番にしましょう。
私は毎日1回はお通じがあるという方でも、
毎食後3回出ることが本来は理想です。
そのためのステップは大きく3つです!
STEP1:腸内環境を整える食物繊維を摂る
STEP2:朝昼夜3回の白湯を飲む
STEP3:腎臓ケアに効くにんにくやしょうがなどを食べる
この3つのステップによって、便の排出に集中すれば、
トランス脂肪酸などの毒素も身体から75%排出されていくため、
ぜひ意識的に取り組んでみてください。
今回は、トランス脂肪酸の恐ろしさをお伝えし、
いかに私達の生活がトランス脂肪に侵食されているかをお伝えしました。
大切なことは、
「目の前にある食べ物を、何のために食べるのか」
という問いに対して、
自分なりの価値観や軸を持っていることだと思います。
「私たちは、食べたもの100%で心と身体ができあがっている」
という当たり前の事実を忘れることなく、
食べ物を身体に取り入れていきたいですね。
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