生まれた息子が大豆アレルギー。今 までヴィーガンとして生きてきた私の生き方、間違っていたの? 発症から6年経った今、何を食べているのかお伝えします。
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
現代では、マクロビオティックやヴィーガン、
菜食という言葉は浸透しつつあり、情報もたくさんあります。
マクロビオティックを取り入れて、
アレルギーやアトピーが緩和したという方の体験談なども良く聞きます。
私は菜食生活を長年に渡って、続けています。
心が穏やかになり、カラダも楽だと感じる菜食での暮らしが心地良いと感じています。
私が菜食での暮らしがなかったら、
何をどう生きて良いのかさっぱり分からなかったに違いない、とも思います。
しかし、そういう暮らしの中で妊娠し、出産した息子は大豆アレルギーでした。
普通はみんなマクロビオティックを取り入れて
アトピーやアレルギーが緩和するという方が多いのに、
私はどうしてアレルギーの子どもを作り出してしまうのだろうか?
私はこんなにも長い間、菜食を続けているのに…?
私の生き方は間違っていたのだろうか?と、幾度も自分に問う事がありましたが、
やはりそれでも菜食しながら改善する方法を選んだのです。
ヴィーガンの母親から生まれた大豆アレルギーっ子
おっぱいで出る湿疹
息子が生まれて、4ヶ月頃した頃からほっぺに湿疹が出始めました。乳児湿疹かな?いつまで続くのかな?と軽い気持ちでいましたが、
いつまでたっても治らないのがだんだん気になり始めました。
時にはおっぱいをあげている最中から泣き出す事も度々あり、これは私の何かだと確信しました。
完全母乳だったので、ひとつずつ自分の食事の何かを抜いてみました。
豆腐を抜いてみたり、ナッツを抜いてみたり…。
すると、抜いた直後に湿疹は確かにマシになるのですが、
しばらくすると、また湿疹が出てくるのです。
一体何なの?と分からなくなりました。
そうして息子が1歳の頃、断乳をして血液検査に行く事にしました。
数多くのアレルギー
検査結果は、まず大豆がダントツにアレルギーが高く、その他、米や小麦もアレルギーはあるという事でした。
私が摂取していなかった肉や乳製品などの動物性のアレルギーはありませんでした。
そのくらいの時期には毎日の暮らしで、検査はなくともゴマや玄米粉末、
雑穀などにもアレルギーがある事は分かっていました。
うどんなども食べてはいましたが、メーカーによって、アレルギー反応が出る事もありました。
大豆は何となく分かってはいたけど、
お米?小麦?何を食べさせたら良いの? 大豆って味噌も醤油も?
私のヴィーガン生活は間違っていたのだろうか?
今、こういう事が起こって、私が考えて実行しなければいけない事とは何なのだろう?
と、しばらくショックで頭がぼんやりしていました。
自分の息子が、大豆アレルギーというのは何を意味しているのだろうか?
と、本当に分からなくなりました。
植物性の中でも息子に合った食事をする
毎日の暮らしの中で、しばらく塩と塩麹だけでお料理していましたが、限界になってきました。
友人の勧めもあり、
マクロビオティックの食養指導をしてくださる先生の所へ、相談をしに行く事にしました。
息子も連れて行き、望診法で見てもらいました。
望診法とは、身体や顔を観察することで健康状態を診断する方法です。
そして言われた事は、
・アレルギーとは古いタンパクがカラダの外に出てきたもの。
・その古いタンパク(陽性)があるから新しいタンパク(陽性)が入らないという事。
・私が摂ってきた物が上手く調和されなかった事に原因がある事。
・息子はもともと丸い顔なので陽性タイプだけれど、
私が摂ってきた陰性な食べ物で陰性のものも持っている事。
との事をおっしゃって下さいました。
陰陽のエネルギー
この世の中全てのものに「陽性」と「陰性」というふたつのエネルギーのどちらかに当てはまります。
「陽性」=締める力で、「陰性」=緩める力です。
陰性の症状には陽性の食べ物を、陽性の症状には陰性の食べ物でカラダを中庸にもっていく
というのがマクロビオティックの基本の考え方です。
例えば、私はカラダが陽性になってくると、巻き爪がひどくなって皮膚に食い込み始めます。
(中心へと内側に巻く=陽性)
そこで、私にとって陽性な食べ物(穀物)を減らすと、治まります。
穀物は中庸な食べ物ですが、私にとっては穀物も陽性なのです。
この仕組みを頭に入れておくと、生き方も楽になるのでしょうが、
間違った思い込みもまた危険なことになります。
健康とは、からだが陰にも陽にもかたよっていない中庸のバランスを保っている状態です。
その点、現代人は陰性過多、陽性過多、
または陰陽の両極をあわせもっている体質の人がほとんどです。
引用文献:『からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て』著 大森一慧
その都度、カラダに合っているのか、カラダが喜んでいるのかをカラダと相談する、
菜食をしているだけで健康になる訳ではないという事を改めて気付かされました。
60年以上守ってきた伝統ある搾油技術「天日干し・薪火焙煎・低温低速圧搾」で作る自然栽培の黄金色に輝く、最上級北海道産菜種油セット
¥ 2,830 ~ ¥ 10,000 (税込)
> 商品の詳細はこちら息子のお薦めの食事法、手当て法
息子は陰性な物も持ち合わせているから陽性な物を入れながら、大豆アレルギーという陽性の症状を陰性(野菜)で抜いていく、という事でした。
野菜(陰性)で陽性を抜く、といっても全ての野菜がいい、という訳ではなく、
その子が好きな(合った)野菜を選ぶのです。
・大豆アレルギーだからといって、
大豆が入っている味噌汁をやめるのではなく、薄めの味噌汁などを摂る。
・小麦粉にも反応する時もあるからといって、小麦をやめるのではなく、
カチカチの高温で焼いたクッキーやパン(陽性)ではなく、薄く水で伸ばしたクレープ(より陰性)を摂る。
という事になるほどと、納得しました。
その他、たくさんの薦めとなる食べ物を教えていただき、
それらから本人が食べられる物、好む物を選んだら良いとの事でした。
醤油も長期熟成された醤油ならアレルギーは出ないと教えていただき、
醤油も使えるようになりました。
外用の手当て法として、生姜油の擦りこみや、干葉の腰湯、
青菜パスターなどを薦めていただきましたが、
油に反応してしまうなどで実際はほぼ出来ませんでした。
日々食べていた食事
さつまいもあんのクレープ
お薦めしていただいた中から息子が好きな物を選んで、毎日食べていました。
息子が好む物はだいたい同じ物が多く、
好きな物がカラダに合っているものとして考えています。
ある時からぷっつり食べなくなる、という事もあります。
《その頃にしていた食事》
朝:小麦粉と塩に水で薄く伸ばしたクレープにかぼちゃあん(蒸したかぼちゃに白味噌)、
じゃがいもやさつまいもをスライスしてフライパンで焼いたもの
昼:野菜や海藻を混ぜたうどんやマカロニ
夜:鍋(うどんすき)
おやつ:りんごの葛ゼリー、レーズン、さつまいも
飲み物:ストレートりんごジュースを水で薄めたもの、しいたけスープ
ごはんは麦を薦められましたが、それほど好きではなさそうで、
穀物は麺類のうどんやマカロニなどを食べる事が今でも多いです。
鍋は、昆布出しに野菜やうどん、豆腐も入れていました。
それぞれが器に好きな物を取り、
各自で醤油や味噌(息子は長期熟成醤油)などをかけていただくスタイルは、
家族みんなが自分好みの味になるので今でもよくしています。
しいたけスープ
余分なコレストロールや脂肪分がたまってくると、血液が酸化して粘ってきます。
頭部には中性脂肪もたまりやすく、これを強烈に散らしてくれるのが、しいたけスープです。
【しいたけスープの作り方】
・干ししいたけ 中4.5枚
・水 3カップ
・しょうゆ 適量
しいたけと水を鍋に入れて、火をかけ20分~30分。
スープの量が2/3から半量になったらしいたけを取り出し、
美味しいしょうゆ味に加減し、200ml飲みます。
子どもの場合は量を減らします。
出典文献: 『からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て』著 大森一慧
毎日ではないけれど、飲んだ方がいいかなと思った時に息子に150mlくらい飲ませていました。
しいたけスープは私も好きでよく飲みますが、偏頭痛がよくなる事が多かったです。
好みの調理法
煮込み料理はあまり好きではなかったので、焼いたり、炒めたり、揚げたり、をよくしていました。
調理法で食べる物、食べない物もあり、
煮込み料理は鍋とカレー以外、今でもほとんど食べません。
味噌汁はあまり好きではないけれど、味噌そのものを食べるのは大好き、
など、本当に繊細に合っているものを選んでいます。
何でも食べられる=健康、えらい。
と思われてしまう所が、子どもたちが生きにくい世の中だと感じます。
左が私の為の野菜サンドのクレープ、右が息子用のかぼちゃあんのクレープ
カラダはどう変わっていったか
データとして、大豆や小麦や米のアレルギーが多かれ少なかれあるとしても、お薦めの食事法から日々、それらのものを摂っていました。
そして、アレルギー反応がきつく出る事はありませんでした。
息子のアレルギーは呼吸困難になるほどの重度の症状ではなかったので、
日々、摂ってない食べ物に興味を示したら試していきました。
そんなひどい湿疹が出る事なく、かゆいかゆいが出たら、しばらくやめていました。
もうすぐ6歳 アレルギーは今
もうすぐ6歳になる息子の大豆アレルギーは、ほぼなくなりました。大豆そのものや納豆、豆腐、味噌、普通の醤油も摂っても反応はあまり出ません。
今でも、雑穀や玄米は時によって反応ありですが、
米アレルギー、小麦アレルギーというカラダではなくなりました。
しかし、食べ物が口の周りについていて、皮膚が赤くなっている時は時々あります。
陰から抜けていく
息子は元気な子ではあったけど、内にこもるようなところが3歳くらいまでありました。そういう性格的に、陰な部分がまず抜けていきました。
私もそうでした。
菜食を始めて3年くらいで鬱に近い状態になり、大きい陰な部分が抜けていきました。
そうした経験から、まずは陰な部分が抜けてから陽部分が抜けていく、と私は感じています。
カラダでも、陰性な部分は外側にあるからなのでしょうか。
また、この陽性な部分が中々抜けないのです。
手当て法も伴って、もっと厳格にしていれば息子も治りがもっと早かったのかもしれません。
でも、私と息子のペースで少しずつではあるけれど、
大変な思いもせずに息子の好きな物を食べて治っていったのですから、良かったなと思います。
原因と考えられるもの
ベジタリアンだからといって、大豆のお料理をたくさん食べる事はしていませんでした。だけど、私は妊娠中に毎日400mlの豆乳を飲んでいました。
黒糖やてんさい糖と、ノンカフェインのコーヒーを入れて。
陽性な赤ちゃんがお腹に居て、
自分の身体がより陽性になっていたから陰性な物を欲していたからなのかなと思います。
でも、後から豆乳の陰では陽性が抜けないと聞きました。
そのたんぱく源が残ってしまったのでしょうか。
野菜サラダや野菜ジュース、果物の方が合っていたのかもしれません。
その時に「カラダがどう感じているのか?」について
自分のカラダに聞いて、敏感に感じ取る事が出来なかった事と、
過剰摂取が原因だと思いました。
以前に私は小麦アレルギーになった事がありますが、
その時も小麦の過剰摂取が原因だと痛感しました。
でも、また同じような事を繰り返ししてしまって、
カラダに聞く事の大切さをまた改めて気付かされました。
菜食=健康ではない。デトックスは続く
今まで肉食をしていた方が菜食になり、カラダが変わって健康になったと思う事があると思います。
でも、健康になるための意識や問題というのは、
ずーっと続いていて、それで終わりではない、日々変化、継続するものだと感じます。
菜食生活を続けていたら、何らかの変化があり、デトックスを繰り返し、
自分の中のいらない物がどんどん抜けていく、と思います。
私は特に新月の前にデトックスが始まり、カラダがキツイなと感じる事がよくあります。
だけど、それが抜けたら、カラダも心の状態もとてもスッキリして気持ち良いのです。
必要な出来事が起こっている
この間、子どもの保育に関わっている先生がおっしゃっていたこと。それは、
「こどもにとって大切なこと、必要としていることは、必ずその子どもが示してくれる」
そして、園などに預けて離れている時間があったとしても、
「子どもがどういう風に過ごしていたかなと、思いをめぐらして親は子どもをみているだろうか」
ということでした。
私はそれを聞いて、息子の大豆アレルギーもそのひとつで、
私に必要な事を教えてくれていたのだと思いました。
そして、これから私のもとからどんどん巣立っていく息子に対して思うこと。
離れていても、どういう風に過ごしていたか、思いを巡らせて、
日々、「何が食べたい?」と、聞く。
そして私自身にも聞いて、台所に立ちたいなと思います。
IN YOUオススメのオーガニック食材三選!
この記事を読んだ方にオススメの記事
突然、向かい合うことになった「娘の深刻なアレルギー」。 私が子どもの食物アレルギーのおかげで得られた6つのメリット。アレルギーの方でも安心! 人参の栄養素を丸ごといただく、有機人参ペーストをフル活用する使い回しレシピ。
小麦アレルギーの湿疹が二週間で治癒した私の経験から学んだ食べるということ。年末年始の食べ過ぎにおススメな手軽なグリーンスムージのレシピと飲み方
IN YOUライター募集中!
あなたの時間を社会のために有効活用しませんか?
年間読者数3000万人日本最大のオーガニックメディアの読者に発信しよう!
IN YOU Writer 応募はこちらから
この記事が気に入ったら
いいね!しよう