子供の態度や性格は腸内環境で決まる！？腸内環境を整えて子供を守ろう。マクロビ的視点からみた子供の体質タイプ別食べさせたい食べ物とは

子供の態度や性格は腸内環境で決まる?!腸内環境変えて子供を守ろう。マクロビ的視点からみた子供のタイプ別食べさせたい食べ物とは?

どうしてウチの子はこんなにぐずるの？
どうして癇癪持ちなの？

と、世の中の子育てしているお母さんたちは、一度くらいは悩んだことがあるのではないでしょうか？


もちろん私も例外ではなく、急に子供がぐずったり、すぐ機嫌が悪ったり、頭を悩ませました。

これがきっかけで、色々試してみたところ、食事によって腸内環境が変わったのか、その後の態度、行動までも変えてしまう事を感じました。

➖腸は健康のバローメーター。
その“腸の働き“とは?

“腸”と言えば、どうしても“食物を消化するだけの器官”と思われがちですが、
腸は第二の脳とも呼ばれるほど人体にとって生命線とも言われる大切な役割を果たしています。

腸には無数の神経細胞があり、脳に次いで2番目の多さで、腸は脳から独立して自ら考え、独自のネットワークを作って活動しているのです。
つまり、腸の状態がその人の意識の世界に様々な影響を与えているということになります。

子供たちの精神状態も、
また腸の状態と関係しており、食べ物に大きく影響される腸内環境は子供の性格をも変えると言えます。

特に3歳までの食事が、その後の腸内の善玉菌を優位にするために重要で、その後の食べ物の志向も決まると考えられています。
しかし、何歳から始めても効果は十分に現れます。

➖人の腸はまるでぬか床のようなもの。

私たちのおなかは、微生物がたっぷりと含まれているぬか床を抱えているとも言えます。

ーそもそも腸内環境が悪いとは、どういう状態？

便が停滞気味で、細菌のバランスが崩れていることをいいます。
便の滞在時間が増えると、餌不足に陥った善玉菌が悪玉菌に取って代わられ、有害物質を放出し、腸内環境が悪い状態になります。

例えば、ぬか床で考えてください。
ぬか床の管理が悪くなると腐敗し、悪臭が立ち込め、虫がわき、不快な状態が作られてしまいます。

それと同じように、腸内が腐敗するという事は人の意識や気分も不快な状況を作ることになってしまいます。
その結果、過度に不安になったり、落ち込んだりといった精神を不安定な状態にしてしまうのです。

➖腸内環境が悪くなる原因とは?

生活習慣の中で、精白食品、ファーストフード、インスタント食品をよく食べたり、
お肉が多く、野菜不足や運動不足だったり、お酒をよく飲む生活をしていると、悪玉菌が優勢になり、腸内環境が悪くなります。
また油脂の多い乳製品や、トランス脂肪酸を含むマーガリンやバター、それを使ったパンや焼き菓子、スナック菓子なども腸内環境を悪くします。


悪玉菌が増殖する人の特徴として、腐敗毒素である、イオウ酸化物や窒素酸化物といった有毒成分が腸内で大量発生するので、
便やおならのにおいがきつくなります。逆に健康な腸の人の便は、善玉菌が多く見られ、いやな悪臭がしません。

また、一般的な傾向として、加齢によっても腸内バランスが変化し、悪玉菌が優勢になると考えられています。

➖腸内環境が悪くなると?

・お肌の状態が悪くなる
・疲れやすくなる
・怒りっぽくなる
・便秘や下痢を起こしやすい
・アレルギー、アレルギー性皮膚炎などの疾患
・食べても太れない
・精神的に不安定になる

➖現代社会の食べ物における子供たちへの腸、体への影響とは?

加工食品に含まれる食品添加物や農薬、化学合成物質などの摂取により、脳の生理異常が起こり、問題行動につながっているといえます。
また、甘いお菓子や菓子パン、アイスクリームなどによる食べ物で、腸内が低温で乳酸菌などの微生物の働きが悪くなると、お腹が冷えた状態になります。


そのような腸内細菌の働きは悪い状態になり、消化不良に陥り、下痢や軟便、腹痛アレルギーなどの疾患や食べても太れないといった体質になってしまいます。
さらに、精白食品をよく食べると、血液の中で乳酸などの疲労物質が酸毒化し、その浄化のために体内のカルシウムが消費され、疲れやすくなります。

そのカルシウムは脳内の精神安定剤のように働いているので、それが消費されると、イライラしたりキレる、いじめるといった脳の異常が生じます。
私自身も、子どもが白砂糖がたっぷり入っているであろうお菓子を食べた直後に、いわゆる“シュガーハイ”状態に陥り、すごく騒ぎ、お手上げ状態になったことを経験しています。

➖良い腸内環境とは？

善玉菌の主なエサは野菜や穀物に多いオリゴ糖です。こういう成分が豊富だと善玉菌が活発に繁殖し、腸内環境も健康な状態に保たれて、体調も良くなります。

➖腸内環境を良くするには?

先にお話しした、”おなかのぬか床“の腐敗を防ぐようにすることが、良い腸内環境の鍵となってきます。
つまりは、動物性食品を減らし野菜や穀物、質のよい発酵食品を主体とした食事を摂る、ということになります。

また、発酵促進剤として働くアミラーゼを出すために、たくさん噛むことで、おなかの発酵状態を良くします。


ここで私がお勧めしたい食事法が「マクロビオティック」です。

マクロビオティックでは「一物全体」の原則で、食べ物を丸ごといただきます。
玄米だけではなく野菜や果物も皮をむかずに食べます。

丸ごと食べることで食物繊維、酵素、ポリフェノールといった微生物の栄養となる成分が摂れ、腸内環境を良くします。
マクロビオティックはすべてのものが「陰」、「陽」と言う2つのエネルギーで成り立っている、という陰陽論が元になっています。


日本の伝統食をベースに玄米を主食とし、精白していない穀物と野菜、海藻、豆類などを組み合わせる、
自然との調和をとるくらしを実現する考え方です。動物性食品は摂りません。

陰陽論は万物が「陰」と「陽」の2つのエネルギーで成り立っていると考えます。
陰のエネルギーは遠心力で、拡散する、緩める、溶かす、冷やす、上昇するなどの性質があります。

陽のエネルギーは求心力で、収縮する、しめる、固める、温める、下降するといった性質があります。

食材では、「中庸」という、「陰」と「陽」のちょうど真ん中が、玄米です。

陽性の食材ー動物性、寒い地域や寒い季節に育つ、下に向かって育つ、小さい、水分が少ない、苦い
陰性の食材ー植物性、暑い地域や暑い季節に育つ、上に向かって育つ、青い、水分が多い、甘い、辛い、酸っぱい

マクロビオティック食事法と同様、子供の態度も「陰」、「陽」で見ることができます。

中庸ーちょうどいいバランスの位置。良い状態。子供は機嫌が良く穏やかな状態。
陰性ーおとなしくすぎる状態になったりして、感動ができなかったり、面白がらなくなる、無気力、落ち込む、ぐずる、メソメソする。
陽性ー元気になりすぎる子もいる反面、何事にも無関心になるような子もいる。
落ち着きがない、騒ぐ、怒る。

これらの食材と同様、子供のタイプも陰陽で 見ることができます。

➖マクロビで見る、子供のタイプ別、食事での対処法

⑴ 騒ぐ、おこる、落ち着かない(怒り状態)ー肝臓、胆のうが弱っている状態

油っこい食べ物や、脂肪の多い動物性食品を摂りすぎると、肝臓も胆のうも忙しくなって、疲れてしまいます。

処方せんー青菜や麦、アミノ酸やクエン酸を含む食材で肝機能を高める

青い食材(小松菜、ブロッコリーなど)、春の食材(麦、オートミール、野草)、酸味のある食材(梅干し、味噌、米酢、柑橘類)、発芽物(カイワレ、もやし、発芽玄米)など

合った調理法: さっとゆでる、軽く火を通す

⑵ 無関心、無感動(喜び、興奮の状態)ー心臓、小腸が弱っている状態

血液循環が悪く、血液を作り出す小腸の働きが低下していることが考えられます。
腸内の造血機能がしっかりしていれば、血液が体内を巡るので、細胞が元気になり、前向きなプラス思考がもたらされ、好奇心も旺盛になります。

処方せんー苦味のある野菜が、抗酸化力のある夏野菜、赤身食材や雑穀などで心臓の機能を高める

(にんじん、赤米、たかきび、3年番茶、八丁味噌、トマト、赤かぶ、赤紫蘇、りんご、いちご、 クコ)、苦味のある食材(春菊、大根ば、よもぎ、たけのこ、たんぽぽコーヒー、穀物コーヒー)

合った調理法:あっさり調理する、生野菜、焼く

⑶ 無気力、落ち込む、心配性(心配、落ち込み状態)ー胃、膵臓が弱っている状態

胃と膵臓は、いわば、食事から取り込んだブドウ糖をエネルギーとする発電所で、これらの臓器が弱るということは、「電圧が落ちている状態」になっています。また、お腹が冷えていたり、パンや麺類を好み、ご飯を食べない子も、無気力、心配性になりやすい傾向があります。

処方せんー自然の甘みのある野菜や穀物、黄色い食材などで胃と膵臓の機能を高める

自然の甘みがある食材(かぼちゃ、とうもろこし、栗、さつまいも、玉ねぎ、大根、人参、キャベツなど加熱すると甘みが出るもの、米味噌

合った調理法: 炊く、煮る、蒸す、ゆでる、甘みが出るまで火を通す

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⑷ ぐずる、泣き虫、メソメソ(悲しみの状態)ー肺、大腸が弱っている状態

腸内に悪玉菌が増えているかもしれません。悪玉菌が増えると、独占、執拗、攻撃といった意識が優位になり、親の言う事を聞かないぐずる状態が続きます。

処方せんー白くて辛みのある野菜や、呼吸器の薬になるレンコンなどを使って、肺、大腸の機能を高める

レンコン、白くて辛い子の野菜(大根、玉ねぎ、白ねぎ、生姜)、秋の食材(米、雑穀類、根菜、きのこ)、玄米味噌

合った調理法: 煮る、蒸す、柔らかくなるまでゆっくり火を通す

⑸ 恐がり、引きこもり、人見知り(恐怖の状態)ー腎臓、ぼうこうが弱っている状態

腎臓はホルモンや酵素の内分泌の管理をしており、動物性食品の摂取が多くなったり、腎が冷えると、腎臓の働きが弱くなり、十分なエネルギーが蓄えられず、恐怖心が出やすくなります。特に、腎を冷やす白砂糖には要注意です。

処方せんーミネラルの多い海藻や、亜鉛を多く含む乾物、豆類、ナッツなどを使って腎臓とぼうこうの機能を高める

あずき、天然の塩、根菜類、黒色食品(黒ゴマ、黒米、そば、海藻類)、
亜鉛を含む食品(ナッツ類、高野豆腐、切り干し大根)、八丁味噌、黒大豆味噌

合った調理法: 煮る、煎じる、長時間火を通して煮込む

出典: 「ぐずる子、さわぐ子は食事で変わる!」

3歳までに心がけたい食事は、日本の伝統的な粗食です。昔からの和食の基本である味噌汁、漬物、和え物、煮物などがお勧めです。

また、なんと言っても日本の伝統的な粗食で、現代の世にはびこる生活習慣病を予防することができます。

我が家では娘が1歳の時から、なるべく消化の良い発芽玄米を、または柔らかめに炊いた玄米や玄米粥を食べさせてきました。
幼児になった今でも、玄米が大好きです。

基本になる玄米の炊き方

土鍋で炊く玄米ご飯

土鍋で炊くとふっくらするので美味しく炊き上がり、子供にも向いているとされています。
じっくりと炊くことで、消化も良くなるので時間をかけて炊きましょう。

材料(3人分)

無農薬玄米ー2カップ
塩ー小さじ1/2
水ー640〜720ミリリットル(玄米の1.6から1.8倍)

作り方

1 玄米を両手で拝み洗いし、水がきれいになるまで洗う。
2 度鍋に水と玄米を入れて半日ほど水に浸す
3 2に塩を加え中火にかける
4 沸騰したら弱火にし、50分ほど炊く
5 最後に少しだけ強火にし、火からおろして5分蒸す

先に3歳までの食事が腸内環境を決めると述べましたが、いくつから始めても遅くはありません。
根気よくまずは1ヵ月始めてみて下さい。

ゆっくりと時間をかけて腸内環境改善、ひいては子供の態度と体を変えることを目標に是非お試し下さい。

参考 :「http://biofloresta.jp/blog/?p=602」
「https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK1102J_R10C13A7000000?channel=DF140920160919&page=2」
『ぐずる子、さわぐ子は食事で変わる!』

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みなさんは腸内環境をととのえ、免疫力をたかめるために何をしていますか？？
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