降圧剤の服用や減塩…その行動が新たな病気を生む!そもそもあなたは「高血圧」ではないかも!正しく健康になる為に実践して欲しい7項目
テレビなどで毎日のように耳にする生活習慣病。
あなたの周りにも1人は思い当たる人はいませんか?
いつからかこの言葉が当たり前になりましたが、
生活習慣病の代表の一つに高血圧があります。
長期にわたって続くと、動脈硬化や心筋梗塞など様々な大病の原因になる高血圧。
高血圧は、現在日本に2~3千万人いると言われています。
ある程度の年齢の方なら、
身近に降圧剤を飲んでいる人が一人はいらっしゃるのではないでしょうか?
血圧はご存知の通り
「上」と呼ばれる収縮期
「下」と呼ばれる拡張期
この二つの数値からなります。
血液が心臓から送り出された時、血管に一番圧力がかかっている状態が収縮期。
心臓が拡張し血液が戻ってきた時、血管にかかる圧力が一番弱い状態が拡張期です。
人が生きている限り、この収縮期と拡張期を繰り返し血液を体中に巡らせ続ける中で、
血圧は健康を計る重要な指針となっています。
特に高血圧は命にかかわる病気につながる可能性が高いことから、
低血圧より厳密な基準が設けられています。
しかし今、この高血圧を取り巻く状況について疑問視されていることをご存知でしたか?
今回は身近な病気だからこそ知っておかなければならない、
高血圧の基準値とその向き合い方についてのお話です。
高血圧の基準値
現在の高血圧診断基準値
高血圧と聞いてよく耳にするのは、上の数値が「140以上」というフレーズ。
現在、日本では下記のような基準で高血圧は診断されています。
<成人における血圧値の分類(mmHg)>
_ 収縮期血圧(最高血圧) 拡張期血圧(最低血圧)
・至適血圧 <120 かつ <80
・正常血圧 120~129 かつ/または 80~84
・正常高値血圧 130~139 かつ/または 85~89
・I度高血圧 140~159 かつ/または 90~99
・II度高血圧 160~179 かつ/または 100~109
・III度高血圧 ≧180 かつ/または ≧110
・(孤立性)収縮期高血圧 ≧140 かつ <90
実に細かく、数値が決められていることが分かります。
高血圧の基準値が変わる!?
実は2019年の日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン(JSH)では、これまでの高血圧の基準が変わるという事が分かっています。
これは、アメリカの高血圧ガイドライン数値が変更になったのがきっかけと言われています。
では実際どう変わるのかというと、
現在の140/90mmHg(収縮期/拡張期)から
130/80mmHgへ引き下げられるというのです。
これを見て「これじゃ私も高血圧になっちゃう!?」と驚かれる方もいらっしゃると思いますが、
ポイントとして変更されるのは「診断基準値」ではなく「降圧目標」ということです。
診断基準値とは、治療開始の基準となる数値です。
降圧目標とは、字の通りこの数値まで血圧を下げようと目標にするものです。
つまり、実際に高血圧と診断される数値には変更がないそうです。
高血圧の基準値の変化
今回高血圧の基準値の引き下げの話を聞いて、「基準値が変わっていいの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この基準値は今までにも変更されてきた経緯があります。
1983年、当時の厚生省が作成したガイドラインで「要治療」になる数値は180mmHg/100mmHgでした。
その後の2000年、日本高血圧学会により診断基準は現在の140mmHg/90mmHgまで引き下げられました。
これは時代によって生活環境が変わり、その時々の状況に基準値を合わせている、ということのようです。
高血圧と健康
高血圧と病気の関係
「高血圧=病気」という認識があっても、じゃあどんな症状が出るのか、と聞かれると
なかなか答えられない方も多いのではないでしょうか。
それは、高血圧自体には自覚症状がほとんどないから。
では何故こんなにも高血圧について危険視されているのでしょうか。
それは重症化したり、時には命にかかわったりしてしまう合併症が多いことが最大の理由です。
具体的には脳血管障害、心臓疾患、腎臓疾患、血管疾患、眼障害、と
どれも重要な部位で起きるものばかりです。
基準値が変わっても改善された健康データが見つけられない
さて、高血圧の基準値が2000年に変更されたから20年弱、
日本人はどれだけ健康的になってきたのでしょうか。
それを調べようとネットでさまざま検索してみてもなかなかハッキリとした
データを公開しているところがなく、これはと思うデータを発見することができませんでした。
それどころか、逆に降圧剤を使うことによる副作用や
血圧を下げ過ぎることで起こる健康への害についてのデータの方が多かったのです。
高血圧の治療と薬
巨大化した高血圧治療薬市場
現在日本で、高血圧の人はどのくらいいるかご存知ですか?
その数、なんと4200万人以上!!
人口の3分の1にもあたる人が、高血圧と推定されているのです。
高血圧と診断された人の治療は投薬が中心となっています。
血圧を下げるための血圧降下剤、よく言う「降圧剤」を服用する方が非常に多い日本では、
その市場規模が年々拡大し続けており、今やその金額は1兆円を上回っています!
これは高齢化が進むことや、降圧目標が下がることで今後さらに増加することが予想されます。
これだけ大きな金額を売り上げている降圧剤は、製薬会社の重要な収入源となっており
高血圧患者の減少は製薬業界に大きな打撃を与える程重要性を持ってしまっています。
これは日本のみならず、先に基準値を引き下げたアメリカでも同様のことが起きており、
世界的に降圧剤の売上げを今まで以上に増加させるため基準値を下げるようとする
はたらきかけが懸念される事態となっています。
降圧剤の副作用
一般的に降圧剤の副作用として知られているのは「めまい」や「ふらつき」といった身体症状です。しかし一部の医師は「がん」になりやすくなる、と警鐘を鳴らします。
現在降圧剤として主流になっている、ARBやカルシウム拮抗薬といった薬には消炎作用があります。
体に大きく負担がかかる程の炎症については抑えてあげる必要がありますが、
炎症がない状態で消炎作用のあるものを服用することで免疫として必要な炎症すらも抑制してしまいます。
炎症は体内の異物を排除するために起こる、大切な免疫システムです。
健康な人でも毎日がん細胞は約3000~5000個発生していますが、
免疫によって排除されているのでがんになることがありません。
しかし、降圧剤を飲み続けることでこの免疫システムが正常にはたらかなくなることが懸念されます。
数値だけに振り回されてはいけない
血圧は下がるに越したことはない、と思われるかもしれませんが一概にそうとも言い切れないようです。
そもそも血圧は血液を循環させ、体中に栄養や酸素を滞りなくめぐらせる重要な役割を持っています。
また血が固まってできる血栓を押し流し、血管を詰まらせる梗塞を起こさせないはたらきもあります。
しかし、血圧を必要以上に下げてしまうことで梗塞が起こりやすくなってしまうそうです。
実際、降圧剤を服用することにより脳梗塞による死亡率が上がるという研究データも存在しています。
「血圧が高いから不健康な状態」ではなく、一人ひとりの体の状態によって正常といえる血圧は異なり、
高くても健康な人は存在する、血圧は下げても「20」までにするべきである、
という考えを持つ医師もいます。
高血圧の合併症になるかは、メタボの基準になってくるような体内の資質や糖質の状況や
血管自体の状態などが健康であるかどうか、高血圧とは別に「疾病要因」があるかによっても異なります。
血圧が高すぎることは明らかに良くはありませんが、
「140」という値だけで不健康な高血圧であるかどうかを判断することは難しいのではないでしょうか。
薬を長く服用すること自体が不健康の元
降圧剤は飲み始めると生活習慣を改善し血圧を下げているのと違い、
飲まなくなるとまた血圧が上がってしまうのでなかなかやめることができず
長期間服用し続けなくてはいけなくなる方がほとんどです。
しかし薬というのは、有効に働く作用がある一方でそのもの自体が体に負荷をかけるものです。
体内に入るとまずは肝臓に送られ一部の成分は酵素を使い体をめぐる前に処理されます。
体をめぐってはたらき終えた成分は再度肝臓に戻って排泄できるよう処理されます。
薬さえ飲まなければする必要のない処理を長期間し続けることで、
肝臓に大きな負担がかかり肝臓疾患を起こしやすくしているのです。
日本における二つの高血圧の基準値
高血圧の基準値についてガイドラインを作成しているのは「日本高血圧学会」という団体です。前述した血圧値の分類も、このガイドラインで定められているものになります。
しかし、高血圧の基準値に関しては「日本人間ドック学会」という団体も
独自に数値を発表していますがこの数値は診断基準値ではありません。
実は、この日本人間ドック学会が2014年に高血圧の基準値を引き上げた経緯があります。
その数値は147mmHg/94mmHgで、これをメディアは基準緩和と一斉に報道したのです。
これを受け日本高血圧学会は、診断基準値が変更になったわけではないことを強く発信しました。
どちらの学会も「高血圧の基準値」という点は同じなのですが、「診断基準」として臨床から得た数値なのか
「基準範囲」という臨床という観点ではない統計から得られた数値なのかで、
それぞれ使用目的が違う数値ということを理解する必要があるようです。
高血圧との正しい向き合い方
歳をとったら血圧が高くなるのは当たり前
歳を重ねれば誰でも体の柔軟性が徐々になくなっていくように、
常に心臓からの拍動に耐え続ける血管もまた歳をとったら固くなるのは自然なことです。
それに合わせて血圧も上げなければ、体は十分に血液を巡らせることができなくなってしまいます。
つまり、歳をとったら血圧が高くなるのは当たり前なのです。
ですから、どの年代の人も同じ基準値であること自体が不自然なことなのだと思います。
低すぎる高血圧の基準値について警鐘を鳴らす医師の方は、年齢+「90」までは
健康でいられる範囲内だとしています。
また、前述した高血圧とは別に疾病要因があるかどうかでも基準値は変わるべきです。
健康で長生きができるよう病気の予防の観点から基準値を低く設定している、
というのが高血圧学会としての考え方なのかもしれませんが、
現状ではむしろ別の病気を人の手によってつくりかねないことをもっと多くの人が知るべきであると思います。
薬よりも生活習慣の改善を!
「140」という数値が高血圧の基準として本当に適正かどうかは別としても、
やはり高すぎる血圧は命にかかわる合併症を引き起こす可能性があることは間違いありません。
血圧が高くなる理由は加齢以外にも
といった、極々初歩的な生活習慣の乱れが原因の場合が多いのです。
忙しかったり面倒だったり、とつい薬に頼ってしまいがちになりますが、
まずは最低限健康に気を付けた生活を送るれるようする努力が大切になります!
高血圧の敵とされる「塩分」
高血圧と診断をされた人は、投薬を受けると同時に医師から生活改善について指導を受けます。
その時、真っ先に指摘されるのが食事の内容です。
高血圧になりやすといえば「塩分」の多い食事ですね。
厚生労働省では一日の塩分摂取量の目安を、男性→8g未満 女性→7g未満 としています。
また日本高血圧学会のガイドラインでは、6g未満を推奨、
WHO世界保健機関ではもっと少ない5g未満としています。
しかし、減塩しても血圧が下がらない人がいることをご存知ですか?
塩分を摂りすぎることで血圧が上がってしまう高血圧を「食塩感受性高血圧」といいます。
実は正常な血圧の人では20%前後、高血圧の人も多く見積もって50%と
塩分が原因で血圧が上がるタイプは以外と少ないのです。
しかもこの割合についても研究データによって前後しており、
減塩して血圧が下がるのは1%とする見解すら存在します。
☆血圧上昇を気にしなくてOK!ミネラル豊富な奇跡の塩
塩分との正しい付き合い方ー減塩生活は却ってリスク
たしかに塩分は高血圧以外にも腎機能に影響があることから、過剰摂取を推奨するわけではありません。ただ減塩しすぎると免疫力の低下や糖尿病やがんへのリスクが高まるほか、
逆に高血圧になる可能性すらあると指摘されています。
食塩感受性高血圧かどうかを判断をすることはかなり難しいと言われており、
疑わしきは排除という形で減塩を世界規模で推奨しています。
しかし、本来減塩をする必要のない人まで減塩をしてしまい別の病気のリスクを高めてしまっては
本末転倒です。
減塩しても血圧が下がる兆しのない方は「適塩」に方向転換をお勧めします。
また野菜や果物から摂取できる「カリウム」は
塩分である「ナトリウム」を排出するはたらきがあります。
ですからカリウムを多く含む食品を日常的に食べている人とそうでない人とでは、
必要な塩分の量すら変わってくるのです。
☆海の恵みやパワーをしっかりいただける!完全天日塩
最後に
摂取基準を重要視して食生活を見直すことも大切ですが、元々味覚は体に必要なものを美味しく感じるようにできていますから
その感覚を磨くことこそ現代人に必要なことではないでしょうか。
「健康は一日にしてならず」という言葉を忘れることなく、
健康は自らの手で掴みとっていきましょう。
IN YOU Marketおすすめの良質な塩で「適塩生活」始めませんか?
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出典:長生きしたければ高血圧のウソに気づきなさい 大櫛陽一
https://www.amazon.co.jp/dp/4344985060/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_YAL.Bb0EZKMF2
出典:AERA dot. (アエラドット)
https://dot.asahi.com/wa/2018030700008.html
出展:東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/165192
出典:転ばぬ先の杖
https://yoshiya-hasegawa.com/blog/pinpin-korori/correct-knowledge-of-saline-intake-per-day/
出典:EM生活
https://www.em-seikatsu.co.jp/em/power/detail.php?id=44
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