万病の原因である低体温体質を改善したいあなたへ。鍼灸師が教える!今すぐできる「体を温める5つの方法」
IN YOU読者の皆さんも、「三寒四温」という言葉を聞いたことがあると思います。
冬の終わりから春の初めにかけての気候を表す言葉として有名ですよね。
3日ほど暖かい日があり、その後の4日間は気温がグッと下がる。
この繰り返しで、本格的に春になっていきます。
東洋医学では、「冬に冷えた体を春に持ち越すべからず」と戒めます。
冬に冷えた体で春を過ごしてしまうと、夏の初めごろから体調を崩してしまう恐れがあります。
今年の冬は冷えが辛かった方、もしくは慢性的な冷えに悩む方は参考にしてくださいね。
低体温の人は慢性的に不調を抱えている。体温は健康を左右する重要な要素
人の体温は36.0℃〜36.5℃くらいが平均値となっています。
実際、体の細胞は体温が36.5℃〜37.0℃の時に活発に働きます。
しかし、平均体温が35℃台の体温の人も多くいます。
その人たちの多くは慢性的に不調を抱えていたり、風邪を引きやすかったりします。
これは体温が低いために、体の細胞や免疫機構がうまく働くことが出来ないことに由来します。
気付かぬうちに病人になってしまったら怖いですよね。
体温を36.5℃くらいに保つことが病気を遠ざけ、健康に長生きすることにつながります。
体が冷える3つの原因
体が冷えてしまう原因は身近なものばかりで、知らず知らずのうちに体は冷えてしまうものです。それを防ぐ為にも、まずは体が冷える3つの原因を見ていきましょう。
外の気温の影響
ファッション好きには、オシャレは切実な問題かもしれません。
でも、季節先取りで、まだ寒い時期から春物コーデを取り入れていると、体の方は悲鳴を上げている可能性があります。
また、職場環境によっては、夏場のクーラーによる冷えも見逃せない「冷えポイント」です。
四季を問わず、少しでも「寒い」と感じたら、露出している肌の部分を上着やストール等で覆い隠してあげましょう。
たったそれだけの行為でも、体温保持に効果的です。
冷たい食べ物や飲み物を摂りすぎている
昔は冷たい飲み物と言っても、せいぜい井戸の水くらいでした。
でも、今はいつでも気軽に冷たい飲み物が手に入る時代ですよね。
家では冷蔵庫さえ開ければ、キンキンに冷えた飲み物を飲めるし、外には自動販売機やコンビニもある。
人肌以下の冷たい温度のものを摂ると、食道・胃腸などの内臓諸器管を直接的に冷やすことになります。
少量であれば問題はありませんが、氷の入ったグラスやジョッキで何杯もあおっていると、気付いた時には内臓全体、内側から体全体が冷えきってしまっています。
ストレス社会の影響
現代社会で生きている身としては、
「ストレスを感じるな、という方が無理だ…」
という意見もあるでしょうが、ストレスから自律神経が乱れた状態が続くことも体を冷やす原因の一つとなります。
ストレスが交感神経を緊張させ、血流が悪くなることで体は冷えやすくなってしまいます。
ストレスとうまく付き合う/受け流すことが出来るようになると良いのですが…。
あなたは、何かリラックス出来たり、気分転換をはかれるものはお持ちですか?
身近なものこそ体を冷やす
まだ寒いこの季節は、外気温による冷えの影響が強い時期。
日中に薄着で出かけても、何か羽織るものは忘れないようにしてください。
夜になるとぐっと冷え込むこともありますので、油断大敵です。
そして、年中手に入る冷たい飲食物と毎日のしかかるストレス。
この3つが体を冷やす主な原因となります。
身近にあって避けがたいものばかりですよね。
だからこそ、より一層注意が必要なのです。
体が冷えることで体の中で起きることや、低体温の時に起こりやすくなる不調
体が冷えると、体内ではあらゆることがマイナスに働き始めてしまいます。
一例を挙げると…
・免疫力の低下
・基礎代謝の低下
・血流の低下
・基礎体温の低下
そして、上記のような体が冷えた状態が続くと、
・風邪、感染症にかかりやすくなる
・筋肉が縮こまり、疲れが取れずらい
・睡眠の質の低下
・妊娠しづらくなる/生理痛・生理不順
・内臓の冷えから病名つきの病気に繋がる
このような症状が現れてきます。
慢性的に体が冷えてしまうと、自分でも「冷えているのかどうか?」分かりづらくなってくるところに、冷えの怖さがあります。
なんにせよ、慣れとは恐ろしいものです。
あなたは自分の体が冷えている自覚はありますか?
冷えのセルフチェック・リスト
①手先/足先が常に冷たい
②お腹や背中に触ると冷たい
③二の腕が冷たい
④靴下を何枚履いても足先の冷えが気になる
⑤ベッドに入っても寒くてなかなか寝付けない
⑥夜中に何度もトイレに起きる
⑦風邪を引きやすい
1つでも当てはまった方は要注意!
もし、何個も当てはまってしまった方は病気になる前に、いますぐ対策を始めましょう。
体を温める5つの方法
上記のセルフチェックリストに当てはまる方や、基礎体温が低い方。
また現在、不調に悩まされている方もいると思います。
では、そんな方が体を温め、基礎体温を上げるにはどうしたら良いのでしょう。
筋肉をつける
筋肉は熱を産生するので、筋肉量が増えると体温も上がりやすくなります。
定期的に運動することで体の筋肉量が増えると、結果として血液循環も良くなり、身体が温かい状態を保てるようになります。
筋肉は裏切りません。
積極的に体を温める食べ物を摂る
根菜類や生姜・ネギなどの薬味、積極的に摂りましょう。
冬に取れる根菜類は、薬膳として体を温める働きがあります。
また、それと同時に冷たい飲食物の摂取量を減らすことで内臓の冷え予防にも努めると、なおさら効果的です。
自律神経を整える
「自律神経を整える」というと構えてしまうかもしれません。
でも例えば、
・しっかり睡眠を取る
・セルフマッサージをする
・よく噛んで食べる
などで構いませんよ。
するとしないとでは、体に起こる変化は大違いです。
自律神経には活動する時に働く交感神経とリラックスする時に働く副交感神経の二つがあります。
体をリラックスさせ、副交感神経を優位にしてあげると血管が広がります。
すると、体の隅々までしっかりと血液が流れるようになり、体全体がポカポカと温かくなってきます。
体を冷やさない対策
・外出時には、マフラーやマスクをする
・インナーや腹巻の着用を忘れずに
外気温から自分の体を守ることで、不要な冷えを呼び込まないように!
暖かくなってきたからといって油断はせずに、防寒対策はしっかりとしておきましょう。
蒸しタオルを使う
濡れたタオルを電子レンジで温めるだけのお手軽な方法です。
蒸気による温熱効果は短時間・広範囲に良い影響を与えることが出来ます。
外出から帰ったあと、蒸しタオルを使って首の後ろを温めましょう。
首の後ろが温まると全身の血流が良くなり体が温まります。
冷えを追い出せる体に変えていこう
体を温める食べ物を積極的に摂ったり、筋肉をつけることで体の内側から熱を作り出せる体に変えていく。
そして、防寒対策をすることで、作り出した熱を逃がさないように大切に守る。
体の冷えに悩んでいる方は、是非試してみて下さい。
このような方法を続けることで、体の冷えを追い出していくと基礎体温は上がってきます。
体に熱の貯金をすることも大事
現代人はちょっと油断すると、体が冷えやすい状態です。
体を冷やさないための対策と共に、体への熱の貯金がオススメです。
では、どんなことをすれば体に熱の貯金が出来るのでしょうか?
お風呂にしっかりと浸かる
忙しいと、ついシャワーで済ませてしまいがちですよね。
それが毎日続いてしまうと、体は冷えてしまいます。
しっかり肩まで湯船に浸かることは、血管を拡張させて血流を良くする効果があるので、熱の貯金にオススメです。
また、全身が温かいお湯に浸かることで、脳や内臓などの深部体温を上げる効果もあります。
38℃〜40℃くらいで自分が15分以上浸かっていられる温度に調整して、じっくりと温まりましょう。
ゆっくり湯船に浸かることで、リラックス効果も得られるので、ストレス対策にももってこいです。
お風呂に入るタイミングは、早すぎると寝るまでに湯冷めしてしまうし、遅ければ遅いと暑すぎて寝つきが悪くなります。
自分なりの入浴タイミングを見つけると良いでしょう。
全身が温まった状態で眠りにつくことが出来れば、それが質の良い眠りへとつながります。
使い捨てカイロを使ってみる。オススメの貼る位置とは?
外出時などには、体を温めるために使い捨てカイロを使用すると良いでしょう。
貼る場所は、
・足の裏
・腰/お腹
・太もも
・二の腕
冷えやすいところに持続的に熱を加えることで、体に熱を蓄えることが出来ます。
そして、お腹や背中などの体の中心部を温めると冷えにくい体になれますよ。
湯たんぽを使ってみる
家にいる時やオフィスで仕事をしている時などにオススメなのが、湯たんぽです。
椅子に座った状態で、太ももの上に湯たんぽを置いておくだけ!
それだけで、手間いらずに長時間熱の貯金をすることが出来ます。
太ももは筋肉量が多いので太ももが温まると、足先やお腹(内臓)に温かい血液を流すことになり、基礎体温の向上や免疫力アップにも効果が期待できます。
春先も湯たんぽで、しっかりと太ももを温めましょう。
体を温めるのは実は簡単!
体に熱の貯金があると、少しの冷えには負けない体になれます。
・お風呂
・使い捨てカイロ
・湯たんぽ
どれも簡単に取り組めるものばかりですので、体の冷えに悩まされている方は是非試してみて下さいね。
また体が温かい状態でいると、自律神経も整いやすくなり、免疫力アップや快眠・快便に効果が期待できます。
ただし、慢性的に冷えがある方が行うと、のぼせて顔が熱くなる場合が稀にあります。
その際は、一時的に中止して下さい。
顔のほてりが落ち着けば、また実行して大丈夫です。
体に熱の貯金が貯まってくると、のぼせることもなくなります。
冬の冷えを追い出して、今年の春は健康に過ごそう
冬の冷えを春に持ち越さないことが大切です。
少しでも冷えの自覚がある方は、いますぐ冷えの追い出しにかかりましょう!
「冷えは万病の元」と言われます。
今の自分の体を暖かな状態にしておくことは、将来的な健康リスクを減らすことにつながります。
冷えを追い出して、健やかな春を迎えましょう。
冷え対策グッズ
IN YOUMarket推薦の商品
オススメの記事
韓国で古くから利用される「よもぎ蒸し」の知られざるパワー。 体の芯が冷えきっている低体温の女性こそ知っておきたい理由。
夏こそカラダは冷えています。低体温体質から抜け出すためのおすすめ入浴法と入浴剤の選び方
不正出血、子宮内膜症、無排卵月経、低体温……、執拗に不妊治療を勧める担当医を振り切り、私がしたこと。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう