インテリアにもおすすめ「スワッグ」で心温まる暮らしを。料理にも使える簡単・実用的キッチンスワッグの作り方
インテリアにもおすすめ「スワッグ」で心温まる暮らしを。料理にも使える簡単・実用的キッチンスワッグの作り方
こんにちは。ソラノサト代表の柳原里実です。
ナチュラルな暮らしを提案するお店やフラワーショップでよくみかける「スワッグ」。
アレンジメントを逆さに吊るした形で、一年中飾ることができます。
特別な技術やワイヤーなどを使わずつくることができるスワッグは、ワークショップでも人気です。
今回は先日の出張ワークショップで人気だった 「食べられるミニスワッグ」のつくり方をご紹介します。
眺めて楽しみ、香りを愉しみ、料理に使って味を楽しむ、暮らしに豊かさをそっと添えるスワッグです。
明るいリボンや実を加えて、新年の飾りをはじめ、行事の飾りにもアレンジ可能です。
その前に少し「スワッグ」の語源や歴史を覗いてまいりましょう。
スワッグとは?その歴史と背景
日本では、植物を束ねて逆さまに吊るしたものを「スワッグ」と呼んでいますが、3冊の英英辞書では次のように説明されています。
swag : a bunch of flowers or fruit that is carved onto walls, etc. as decoration
swag :
a) a large piece of material that is hung above a window as decoration
b) a rope covered with flowers or fruit that is hung somewhere as decoration, or carved or painted on something
swag : cloth that is hung in large curved folds as decoration, especially above a window
「壁や窓の上を飾る彫刻、装飾品。花や葉や実を中央がゆるやかに垂れ下がるようにまとめた花綱、花飾り。」
元々は壁を飾る装飾の総称なのですね。
ちなみにswagには他に、
goods that have been stolen「盗品、略奪品」
products given away free, especially at a marketing event「戦利品」
などの意味があります。
さらにヒップホップなどで使われているアメリカのスラングには、
cool「やばい、イケてる」
という意味も。
「swag」だけで検索するとヒップホップ系の画像や動画がよく上がってきます。
「swag botanical」をキーワードにすると海外のスワッグ情報を探しやすいです。
スワッグの歴史をさかのぼると、ヨーロッパでは古くから、魔除け・幸福を呼ぶものとして玄関や壁掛けに飾ってきたハーブでつくったスワッグに行き当たります。
さらに紀元前14世紀古代エジプトにはガーランド(花綱)やリース(花輪)などが儀式に用いられ、スワッグのようなアレンジメントが死者の埋葬に添えられていたことが分かっているそう。
日本にも節分のヒイラギや正月の門松のように、植物を魔除けや依り代にする風習があります。
また縄文遺跡のお墓の可能性がある穴を調べたところ、一部にキク亜科の花粉が集中していたことが発表されました。
花を手向けた可能性があるということです。
暮らしの中で植物に祈りや想いを乗せることは、誰に教えられるともなく行ってきたことなのかもしれません。
スワッグにおすすめの花材と楽しみ方
スワッグは、生花とドライフラワーどちらでも作ることができます。
ただ生花の場合は、時間と共に抜ける水分が多いため、全体が傷んだり、茎がやせてひもが緩みやすく、再度束ね直す必要が出てきます。
使いやすいのは、ドライになっても水分量にほぼ変わりがないものやはじめからドライにしたものです。
たとえばユーカリ。
清涼感のあるフレッシュな香りとモダンなグリーンが特徴で、ユーカリだけでつくるシンプルなスワッグも人気があります。また他の花材との相性もよく、ボリュームもあり優秀な花材です。
ちなみに葉には字を書くことができます。
手元を整えるために外した葉っぱにメッセージを書いてスワッグにつけてあげるのもかわいいですよ。
また、ラベンダー・ローズマリー・オレガノなどハーブ類は、ドライになっても形に変化が少なく香りもよく、スワッグに向いているものが多いです。
花では、ミモザ・あじさい・スターチス・バラなど水分の少ないものを選ぶと作りやすいです。
今回ご紹介のキッチンスワッグ。
「食べられる」といってもスワッグそのものを食べるわけではありませんが、台所で役に立ってくれるのでそう呼んでいます。
無農薬ベイリーフ、ハーブ、シナモンなどを束ねてキッチンに吊るしておくと、普段は見た目や香りを楽しんで、ちょっと葉を採って料理やカフェに使うことができますよ。
ミニキッチンスワッグの作り方
キッチンで場所をとらないミニサイズのスワッグです。束ねたり吊るすのはちょっと・・・という場合は、水を入れていないフラワーベースやグラスに挿しても大丈夫。
束ねるものはお好みでアレンジ可能。
赤い実、コットン、松ぼっくりなどを加え、赤や金のリボンで結ぶと、クリスマスやお正月にもぴったりです。
<道具>
・剪定バサミ
・麻ひも
・リボン(お好みで)
<材料>
・無農薬ベイリーフ(月桂樹・ローリエ) 枝 3本
・グリーン 3本 *その時期に手に入るものでOK
・有機シナモンスティック、八角、ドライオレンジなど(お好みで)
<作り方>
①長い枝に合わせて長さやボリュームを調節するように切ります。
*枝分かれした部分で切り分けるとあとで束ねやすい
②束ねる部分の葉や枝を取り除きます。
*なるべく茎がまっすぐになるように
*切り落とした枝も使えるのでおいておく
③一番長いグリーンを中心に置き、次に長いグリーンから順に重ねます。
*手で固定させながらひし形をつくるように組み合わせていくと美しい
④一番長いベイリーフの枝を重ね、残りのベイリーフも重ねていきます。
*シナモンスティックなどの飾りはベイリーフの上に乗せるとかわいい
*クラフト用として販売されているものは口に入れないように
⑤短いグリーンやベイリーフで手元部分にボリュームを出すように重ねます。
*水分が飛んでやせてきたときにも見映えがよい
⑦麻ひもで固結びします。
*茎が折れないようにしっかりとしめておくのがコツ
⑧手元の茎を切りそろえ、リボンやひもを結んだらできあがり。
*吊り下げ用の輪を作っておく
[補足1] ベイリーフの枝がない場合
「ホールベイリーフ」などの名称で販売されている葉を長めの糸でちくちくつなぎ、糸をグリーンと束ねます。
*そのままピリッと外して料理に使える
*他のグリーンの量や種類を増やしてスワッグの形を整え、ベイリーフを一番上に添えるときれいで使いやすい
「ホールベイリーフ」などの名称で販売されている葉を長めの糸でちくちくつなぎ、糸をグリーンと束ねます。
*そのままピリッと外して料理に使える
*他のグリーンの量や種類を増やしてスワッグの形を整え、ベイリーフを一番上に添えるときれいで使いやすい
[補足2]シナモンスティック・八角の結び方
<シナモンスティック>
ペーパーで包み、長めのひもで中心をしっかり結び、ひもをグリーンと束ねます。
<八角>
回しながら、長めのひもをすき間に回しかけてしっかり結び、ひもをグリーンと束ねます。
*ワイヤーを利用する方が扱いやすく一般的ですが、少しでも自然に還りやすいようひもで代用しています
<シナモンスティック>
ペーパーで包み、長めのひもで中心をしっかり結び、ひもをグリーンと束ねます。
<八角>
回しながら、長めのひもをすき間に回しかけてしっかり結び、ひもをグリーンと束ねます。
*ワイヤーを利用する方が扱いやすく一般的ですが、少しでも自然に還りやすいようひもで代用しています
スワッグで、ホッとこころあたたまる暮らしを
植物にくらべれば短いとはいえ、わたしたち人類の長い歴史には植物の存在がかかせません。
そしてあらゆる形でその普遍的な力に助けられています。
手作りでも、お店で出逢ったものでも、
プレゼントに。あるいはご自分へのご褒美に。
暮らしにそっと豊かさを添えてくれるスワッグでほっとこころあたたまる暮らしをお楽しみください。
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