子供に飲ませている、そのオレンジジュース大丈夫ですか?果汁100%だから安全ではないんです!知っておきたい安心安全な“ジュース”の選び方、3つのポイント。
いつもの子どもの飲み物は何ですか?
こんにちは!
フリーアナウンサー マスターオーガニックコーディネーター
2児の母でもあります、深井ゆきえです。
この時期は子供にジュースを与えるのは、仕方がないと思うけど
でも、全く気にならないといえばウソになる
気の置けない友人や家族・親戚などとの集まりは、とても楽しいもの。
我が家も、普段から積極的にジュースを子どもたちに与えることはしませんが、
この時期は、ある程度の割り切りも必要かなと個人的には思っています。
でも・・・
だからと言って、まるで砂糖水のような、清涼飲料水や炭酸飲料水を
何杯もおかわりする我が子の姿は見たくありません。
「せめて、果汁100%ジュースにしてほしい」と思うのは母親あるある、ではないかと思いますが、
一言で「果汁100%ジュース」といってもいろんな種類があります。
どうせなら、少しでも安全なもの、そして、おいしいジュースを飲ませたくありませんか?
今回は、「子どもに飲ませても大丈夫な“ジュース”って何だろう」という
母親目線でお伝えしていきます!
そもそも「ジュース」とは?
ママ
「ジュース飲む?コ―ラ?それとも〇ヤリース?」
子どもたち
「わたし、コ―ラ!」
「わたしはオレンジジュースがいいな」
こんな会話、あちらこちらで聞かれますよね。
でも、
「ジュース」と呼べるのは
果汁や野菜汁が100%使用されているものに限られます。
つまり、この場合「〇ヤリース」は、法律上は「オレンジジュース」ではありません。・果汁10%以上100%未満の飲み物は、「果汁入り飲料」
・果汁10%未満は、「その他の飲料」つまり、「清涼飲料水」
なのです。参照
・「果実飲料等の表示に関する公正競争規約」における規定の解釈について(不当表示編) (果実飲料公正取引協議会)
・「果実飲料等の表示に関する公正競争規約及び施行規則」(果実飲料公正取引協議会)
驚きの「清涼飲料水」の実態
「清涼飲料水」に分類される飲み物については、ショッキングな記述があります。※『食品の裏側2実態編』 安部司 著 から抜粋
「500mlの清涼飲料水には、50~60gの糖分が含まれています。砂糖にするとコップ半分くらいです。この量を500ml.の水に溶かすと、そのままでは飲めないというくらいの「甘すぎるシロップ液」です。しかし、それに「クエン酸」などの酸味料を入れ、数十種類の化学物質が配合された香料で香り付けし、着色料で色をつけると、「あっおいしい」「いつも飲んでいる味だ」と皆さんが思わず言う「清涼飲料水」になります。」
この事実を知ってしまうと、
個人的にはいくら羽目を外したとしても、
「清涼飲料水」は子どもには飲ませたくなくなってしまいます。
やはり、「せめて果汁100%のものを」となりますよね。
まずはチェック!そのジュース、
濃縮還元?それともストレート?
IN YOU読者の皆さんならご存知だと思いますが、果汁100%ジュースは、大きく以下の2つに分けられます。
① 「濃縮還元」タイプ
② 「ストレート」タイプ
スーパーや自動販売機で購入できる多くの果汁100%ジュースは、
ほとんどが①の「濃縮還元」。
でも、よく探せば、お値段は高くなりますが、ビン詰めの商品などで
②の「ストレート」果汁のものを見つけることができます。
産直施設や 自然食品店、各宅配生協などでも購入できます。
私は、子どもにジュースを与えるとき、
国産「ストレート」果汁のものを
そして、できれば
JASマークの付いた国産ストレート「うんしゅうみかんジュース」を選んでいます。
(もちろん理想は、有機JASマーク付きの国産ストレートジュースなのですが、
今回は、より日々の生活で現実的に選択しやすいものを掘り下げます)
なぜなのか。
詳しく説明していきますね。
濃縮還元とストレートの違い
濃縮還元もストレートも、原料は果物を絞った果汁ですがその作り方に違いがあります。
濃縮還元とは
「濃縮還元」とは、果物から絞った果汁から、多くは加熱するなどして水分を飛ばし(=濃縮)冷凍保存しておき、
使うときに水を加えて元の濃度に戻す(=還元)するという製法。
濃縮するときに香りや風味が損なわれてしまうため、
「香料」などが添加されているものが多いです。
なぜこんなことをするのか。理由は簡単。
貯蔵・輸送コストを削減するためです。
濃縮することで、容積は4~6分の1程度に減らせるそうです。
ファミリーレストランなどにある「ドリンクバー」を思い浮かべてください。
オレンジジュースのボタンを押すと、
左から濃いオレンジ色の液体が、右から水が出てきますよね。
まさにあれは、水を加えて「還元」しているのです。
ストレートとは
一方、「ストレート」とはその名の通り、
絞った果汁を(加熱殺菌した後)そのまま容器に詰めたもの。
こちらは大量生産が難しく、貯蔵費・輸送費などのコストがかかることから
「濃縮還元」に比べるとどうしても価格は高くなります。
一旦加工されて、水(おそらく水道水)で戻してある「濃縮還元」よりも、
搾りたてに近い「ストレート」を選びたいという感覚は
おそらく皆さん共通するかと思います。
でも、多少高くてもそのジュースを選ぶ理由を明確に説明できますか?
ここからは本題、
安心なジュースの選び方について具体的にお伝えしていきます。
母として知っておこう!安心なジュースの選び方 3つのポイント
チェックするのは、やはり裏の表示です。
ポイントは、3つ。
①加糖されていないか
消費者庁の「果実飲料品質表示基準」によると、濃縮果汁とは
「果実の搾汁を濃縮したもの若しくはこれに果実の搾汁、果実の搾汁を濃縮したもの若しくは還元果汁を混合したもの又はこれらに砂糖類、はちみつ等を 加えたもの・・・」
果実ジュースとは
「1種類の果実の搾汁若しくは還元果汁又はこれらに砂糖類、はちみつ等を加えたものをいう。・・・」
参照:消費者庁 「果実飲料品質表示基準」
とあります。
「果汁100%ジュースに、砂糖が入っているかもしれないなんて・・・」
それだけでもショッキングですが、個人的に気になるのは、砂糖類です。
※消費者庁 「果実飲料品質表示基準」より一部抜粋
なんと、砂糖だけでなくこれだけの「糖類」が加えられてもよいことになっています。
これは、国際規格基準であるコーデックスと日本のJAS法の大きな違いです。
あなたが手に取ったその「100%ジュース」、裏の表示に「加糖」の表示はありませんか?
②食品添加物の記載がないか
これも、裏の表示で確認できます。よく「ストレートタイプのジュースは添加物が入っていないから安心」
と思っている方がいらっしゃいますが、それは厳密には違います。
ストレートは、濃縮還元に比べて食品添加物は少ないですが、
全く使えないわけではありません。
例えばJASマークのついている商品の場合、
ストレートの「うんしゅうみかんジュース」に添加物は入っていませんが、
ストレートの「りんごジュース」や「ぶどうジュース」の場合は
一般的に「ビタミンC」と表記されるL-アスコルビン酸及びL-アスコルビン酸ナトリウムといった
「酸化防止剤」の使用が認められています。
「パインアップルジュース」の場合、ストレートであっても
ペクチンに限られますが「増粘安定剤」の添加が許可されています。
せっかくならできるだけ添加物の少ないもの、入っていないものを選びたいですよね。
しつこいですが、裏の表示をチェックしてください!
③主原料のフルーツが国内産であるか
3つ目のポイントは、原料の産地です。
でも、残念ながら加工食品には生鮮食品と異なり原料原産地表示の義務はないので
おそらく「国産」と書かれていない限り、それは輸入品だろうと
私は判断しています。
理由は、以下の通りです。
果汁の流通状況
・国内に流通する果汁は約40万tあり、そのうち約90%を輸入果汁が占めている。
・国産果汁価格は、輸入果汁価格(183.6円/kg)の約2~3倍である。
参照 消費者庁食品表示課 「果実飲料の流通状況」 から一部抜粋
このデータから、
「ジュース」の原材料のほとんどが輸入フルーツだとわかります。
輸入フルーツというと、どうしても残留農薬やポストハーベストが気になりますよね。
2006年から導入された残留農薬ポジティブリスト制度により
残留農薬が基準値を超えていないか、
また、基準値が設定されていない農薬は一律0.01ppmを超えていないかチェックされていますが、
決してゼロではありません。
先日、アメリカ産のオレンジを頂いたのですが
普段自分では買わないものなので、冷蔵庫の奥に入れたままその存在をすっかり忘れていました。
最近、大掃除をしようと冷蔵庫を整理していて発見したそのオレンジ。
頂いてから2か月以上経過しているにも関わらず、全く傷んでいませんでした。
包丁でカットしてもみずみずしく、「新鮮な」オレンジそのもの。
一方、箱買いした産地直送のみかんは、食べきる前にいくつか傷んでしまいます。
国産だから安全とは言えないことは重々承知していますが、
でも、数か月たっても腐らない、安価すぎるオレンジの搾り汁でできている
「果汁100%」のオレンジジュース。
私は、愛する子どもたちに飲ませたくありません。
東京都の調査によると、
輸入オレンジの検体からは農薬が検出されていますが、国産のみかんからは検出されていません。
参照:東京都市場衛生検査所「平成28年度 青果物の残留農薬検査結果」
私がJASマークの付いた
国産ストレート「うんしゅうみかんジュース」を選んでいる、理由
さきほど、私が子どもに与えるジュースは、国産ストレートジュースで
できれば JASマークの付いた国産ストレート「うんしゅうみかんジュース」にしたいと書きました。
理由は大きく2つあります。
①残留農薬のリスクが圧倒的に少ない
国産の果実を利用したストレートジュースでよく見かけるのがりんご、みかん、ぶどうジュースですが、
なかでも、なぜ「みかん」ジュースを選ぶのか。
理由は、残留農薬のリスクが圧倒的に減ると考えるからです。
一般的に、「りんご」や「ぶどう」は、
農薬を使わずに栽培することが難しいとされる作物です。
前述した東京都のデータを見ても
ぶどうは 山形産、長野産ともに残留農薬が検出されていますし
りんごも 青森産、山形産、福島産の検体で農薬が検出されています。
一方、みかんは一切検出されていません。
しかも、「ぶどう」と「りんご」はジュースに加工する際、皮ごと絞りますが
「みかん」の場合、皮をむいてから搾汁します。
農薬は皮に残留していることが多いので、この点でもみかんの安全性は高いといえます。
②食品添加物ゼロ 加糖もなし
以下の表を見てください。農林水産省のJAS規格の「うんしゅうみかんジュース」の項目です。
※農林水産省HP「果実飲料の日本農林規格」より一部抜粋
JASマークのついているストレートのうんしゅうみかんジュースには
食品添加物は使われていない!
加糖もされていません。
つまり、前述した安心なジュースを選ぶための3つのポイントをすべて満たしていて、
かつ残留農薬の不安も格段に少ないもの。それが、JASマーク付きストレートうんしゅうみかんジュースなんです。
(平成26年度のみかんの自給率は104%です)
適度にストレスなく楽しもう
ここまで、ジュースを選ぶときのポイントと
個人的におすすめなジュースについて、その理由とともに長々と書いてきましたが・・・
何はともあれきちんと丁寧に作られたものって、おいしいですよね。
子どもが「本物」の味を知っていれば、
いずれ子ども自身が、そうでないものを欲しがらなくなります。
子育てに完璧を求めると、破綻します 笑。
がんじがらめにすると、自分も子どもも、周りも苦しい。
適度に周りとの調和、バランスを取りながら
そのときどきで、ベストは無理でもベターな選択をしていきたいと思っています。
でも、いくら安全とはいえジュースはあくまで嗜好品。
「飲みすぎないこと」をお子さんとお約束して、
大人も子どももストレスなく、イベントシーズン、思いきり楽しみましょうね!
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