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遺伝のせいだけで病気になるわけではない!添加物や排気ガスなどの環境要因が酸化ストレス・寿命をも縮める健康被害を誘引?今からでも病気発症リスクを軽減できる「環境要因」とは。

babycry

疾病発症の有無は、遺伝要因と環境要因の総和だった!

DNA
私たちが様々な疾病を発症するかどうかは、
親から引き継がれた「遺伝要因」と、生まれてからの「環境要因」の総和、ということをご存知ですか?

遺伝要因:遺伝子異常、加齢など
環境要因:病原体、有害物質、事故、ストレスなど


疾患が発症する、とひとえにいっても様々な背景があります。
その中でも、「単一遺伝病」と「多因子疾患」という考え方があります。

遺伝因子と環境因子1-01

単一遺伝病

単一遺伝病とは、ほぼ100%何らかの遺伝子の異変によってもたらされる病気です。

生まれたときから、4〜8倍の速度で老化していくハッチンソン・ギルフォード症候群のように。
以前、100歳の身体を持つ少女としてメディアでも取り上げられられましたよね。

多因子疾患

一方、多因子疾患とは、複数の遺伝子因子と環境因子が相互に関与して発症する疾患です。
いわゆる、生活習慣病と呼ばれるものも含まれます。

疾患が発症するかは、遺伝要因、外部環境要因、生活習慣要因の総和によって決まると言われ、

とくにいわゆる生活習慣病と呼ばれるものは、年齢を重ねるほど顕著に現れます。

同じ生活習慣を送っていたのに、発症しない?


例えば、糖尿病などもその一つです。
もしも、AさんとBさん、生まれてから食生活や生活習慣で蓄積された、環境要因が全く同じだったと仮定します。

遺伝因子と環境因子3-02

図1を見てください。

同じような環境因子が蓄積されていますが、二人とも発症していません。
なぜなら、二人とも疾患が発症する閾値と呼ばれる値を超えていないからです。

図2を見てください。

環境因子の蓄積の量は同じです。
しかし、同じ環境因子の蓄積だとしても、Aさんだけが発症しています。

これは持って生まれた遺伝因子の違いです。
この疾患においては、Bさんのほうが疾患になる遺伝因子が少ないので優位になります。

つまり、同じような食生活やライフスタイルを行っていても、
持って生まれた遺伝因子がもともと高ければ、自ずと発症リスクは高くなってしまうんです。

なんだか、Bさんが羨ましいですよね?

でも、図3を見てください。

では、どうでしょう?

見ての通り、持って生まれた遺伝因子は少ないはずなのに、環境因子が多く蓄積されると結果として発症することになってしまいます。

つまり、持って生まれた遺伝的要因は優遇されていたはずなのに、
環境因子の乱れによって早くに発症してしまう人もいるということなんです!

逆に、図3のAさんのように、どんなに遺伝因子による発症リスクが高くても、環境要因を整え、この閾値を超えなければ、病気は発症しないということでもあります。

病気になったからと言って、必ずしも本人の今までの生活が悪いだけで病気になったとは限りません。
明らかに病気になるリスクが高い遺伝要因を持っている人もいます。

しかし、

環境要因は私たちの努力で変えていくことは可能です。


東洋医学的には、遺伝的要因は腎に備わる

五臓六腑

東洋医学では、「先天の精」と「後天の精」という考え方があります。
普段聞き慣れない言葉ですし、そもそも精って何?って思いますよね。

まず「精」とは、腎精や精気とも呼ばれ、五臓六腑の「腎」にあり成長、発育、生殖などの機能を支えると言われています。
そして、その「精」には「先天の精」と「後天の精」という考えがあります。

「先天の精」:父母から受け継がれた遺伝情報を含む
「後天の精」:脾胃の水穀の精微から補充される


つまり、今でいうところの、「先天の精」は遺伝的要因、「後天の精」は環境要因というところでしょうか。とくに、寿命を規定する要因の中で、遺伝的要因の寄与率は25%、環境要因は75%と言われています。

遺伝的要因である「先天の精」は、もともと親から引き継いだものなので努力で変えることは難しいですよね。

一方、環境要因でもある「後天の精」は、オギャーとお母さんのお腹の中から出てきて、体に入った空気、水、食物などすべてのものです。
私たちの血と肉となり骨を形作っている、エネルギーの源です。

新鮮野菜

幼い頃は、自分で取捨選択して食事や環境を整えることはできませんが、
ある程度の年齢になると当たり前のことながら、行動は自分の意思で決めることが可能になってきますよね。

2000年以降に先進国で生まれた新生児は、本当に100歳以上生きることが可能?

babychu

これからますます平均寿命は伸び続け、
現在の長寿命化が続くと「2000年以降に先進国で生まれた新生児の多くが、
100歳の誕生日を祝えることが現実的に可能」
と言われています。

安定した食生活により栄養状態が良好になったこと、医療や薬の飛躍的な進歩のおかげで今まで不治の病と呼ばれていた病気により命を落とす人が減ったこと。それに加え、先進国においては乳幼児への予防接種の充実、インフラが整ったことによる死亡リスクの低下など。

これらの理由は、言わずもながという部分でもありますよね。
しかし、私たちの周りには新しく、健康を脅かす様々な環境要因が溢れてきたのも事実です。

この環境要因を蓄積続けると、様々な健康被害を招く原因にも。

理論上は、100歳の誕生日を迎えることが可能な現代社会にあぐらをかいて何にもしていないと、
今の平均寿命よりも短くなったり、生きられたしても健康寿命ではなく、何らかの病的状態による生き方を余儀なくされてしまうかもしれません。


健康寿命とは

健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。
平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約13年の差があると言われています。

平均寿命と健康寿命の差グラフ [出典]厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会・次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/chiiki-gyousei_03_02.pdf


私たちが抱える健康トラブルは多種多様


寿命が伸びる要因として、

・安定した食生活により栄養状態の改善
・医療や薬の飛躍的な進歩による、死亡率の低下


を例に挙げましたが、これらの多くは戦後と比較されること多いです。
実際、日本はこの100年間で30歳以上も平均寿命が伸びてきました。
2017年の厚生労働省の発表によると、日本人の平均寿命は、男性が80.98歳(平成26年80.75歳)、女性が87.14歳(同86.99歳)!

戦前後に比べて、食べるものに困ったり栄養失調によるトラブルが減ったのは事実です。
しかし、現在の日本の食生活を見てみるとどうでしょうか?

・偏食
・過度なダイエットによる、栄養失調
・添加物がたくさん入った食品
・残留農薬


十分なカロリーは取れているのに、栄養素が抜け落ちているバランスの取れていない偏った食事。
間違ったダイエットによる、栄養失調のような状態。


私たちは、コンビニやファストフードなど、その便利さと経済的メリットに助けられることは多いです。

しかし、その代償としてよくない脂質や添加物をたくさん身体に取り込んでしまったり、栄養価が偏った食事をしてしまっていることも。

コンビニ

私たちは、ついつい高齢化社会の問題にばかり目が言ってしまいますが、戦後の死因別死亡数の推移を見ると、戦後直後は1950(昭和25)年まで結核が第1位。

1955年以降は、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患が上位を占めるようになり、1990(平成2)年以降は肺炎が増加しています。
発展途上国から、先進国へ推移していく過程で死亡理由が変異することは想定内ではありますが、
悪性新生物(がん)や心疾患などの疾患の増加を指をくわえて見ているだけで良いのでしょうか。

このままだと、せっかく「2000年以降に先進国で生まれた子供の多くが、100歳以上生きることが現実的に可能」な段階まできているにも関わらず、
生活習慣など様々な環境要因により、自分たち自身で寿命を短くしている可能性があります。

環境要因が酸化ストレスを誘引!加齢だけじゃない、もっと重要な健康被害も。

排気ガス2

私たちの体に悪い影響を及ぼす、環境要因として具体的にあげられるのは、

・排気ガス粒子
・大気汚染
・紫外線(UV)
・ストレス(精神・肉体とも)
・タバコ
・食品添加物、残留農薬


のようなものです。
これらの環境要因は、酸化ストレスの原因にもつながります。

酸化ストレスというと、アンチエイジングなどの際に昨今ではよく取り上げられますよね。

酸化ストレスの定義

何らかの原因で活性酸素の生産が高まり、修復できない程度の生体障害が蓄積し障害が起きる状態

酸化ストレスが発生するメカニズムにおいては、いくつか仮説がありますが、

何が私たちにとって良くないことか?


をとっても簡易的にいうと、「体内に酸化ストレスが蓄積されると加齢が促進するだけでなく、様々な病気の発症リスクが高まる」ということです。これが最近の研究でわかってきました。

釘

よく「酸化」のことを、「錆びる」という表現を使いますよね。

釘の酸化が進むと、少し力を加えただけで簡単に折れて、芯まで錆びて、脆く折れてしまったり。
リンゴだと、水分が奪われ繊維がボソボソに劣化したり。

このような状態が私たちの体にも起こってきます。

つまり、環境要因である
・排気ガス粒子
・大気汚染
・紫外線(UV)
・ストレス(精神・肉体とも)
・タバコ
・過度な飲酒
・食品添加物、残留農薬


などが、私たちの酸化ストレスを活性化する原因にもなり、加齢や疾病リスクを高める要因にも。

私たちはこのような物質や体を守り、酸化ストレスを蓄積しない体を作ることが大切になってきます。

酸化ストレスと上手く付き合っていくことが健康への近道

近年、私たちを悩ませている、生活習慣病、うつ、不眠、がんなどの多くの疾患は、環境要因の乱れが何らか影響していることがみられます。

でもこれらの環境要因の多くは、私たちの努力によって変えられる部分でもありますよね。

今からできる環境要因を増やさないこと①食生活

バランスの良い食生活を心がける

「バランスの良い食生活を心がけましょう」と、昔から言われてきましたよね。もちろん、野菜・タンパク質・炭水化物など栄養素をバランスよく摂取することは大切です。

とくに東洋医学においては、栄養バランスだけでなく、体の陰陽のバランスを整えることを大切にしています。体にとって多いものは減らす、逆に足りないものは補ってあげる。

具体的な例をあげると、冷え性の人は温かいものを積極的に取り入れ、体を冷やすものを極力控える。逆に実証と呼ばれる熱を多く持った体質の人が、体を温める辛い食材ばかり食べていたらそれもNG。

また、しっかりとカロリーは取れていても、よく見ると栄養失調のような栄養バランスの傾きの人もいます。全てはバランスです。自分にとって必要なものを選ぶ力をつけるようにしましょう。


☆現代人のミネラル不足を解消!Minery「飲むミネラル」

食品添加物、残留農薬などに気をつける

蓄積というものは、知らず知らず溜まっていくから怖い部分でもあります。まさに、じわじわ溜まっていきます。

コンビニのお惣菜やお菓子など、その便利さと経済的メリットに助けられることも多いですが、一歩立ち止まり入っている添加物に目を向けて見ましょう。
脂質や添加物をたくさん身体に取り込んでしまったり、栄養価の偏った食事ばかりの人もいるのではないでしょうか。

そして、スーパーなどで食材を買うときも同じです。素材の育った環境の土や肥料、農薬は私たちの体に蓄積されます。
成長期の食生活はとても大切です。子供のうちから過度な添加物を避けることは、環境因子をあげないことにも繋がります。

また、妊娠中は、乳幼児の遺伝因子に関わってきます。自分の体は、自分が食べたものでできている、ということを考えるきっかけにもなると思います。

今からできる環境要因を増やさないこと②薬の乱用を避ける

薬の飛躍的な進歩は、私たちにとても大きな助けになってきました。とくに、感染症や疫病など。
実際、戦後直後の1950(昭和25)年まで死因の第1位は結核でしたが、現在では死因の上位に来ることはありません。

しかし、現在の薬の使われ方はどうでしょうか?


必要のない場合の抗生物質の乱用を始め、間違った薬の服用は後を絶ちません。
薬に頼り過ぎず、自分の免疫力を高める努力をすることが大切になってきます。

Fungusのコピー

世界が警告する耐性菌。実は、私たちの間違った抗生物質の服用に原因が。風邪や感染性胃腸炎にすぐ使用している人は危険信号。最後の頼りは免疫力のみ……?


☆薬を飲む前に試してほしい!Minery「飲むミネラル」

今からできる環境要因を増やさないこと③酸化ストレスと上手くつきあう

遺伝因子と環境因子4-03

抗酸化力( SOD)というのは、年齢とともに減少していることはわかってきました。
とくに、40代を境に急激に減少しているということも……

酸化ストレスを全て排除することはできないので、抗酸化力と酸化ストレスのバランスを保つことが必要になってきます。

一つは、酸化ストレスに防御機能のある抗酸化物質を積極的に取り入れるという方法もあります。
例えば、近年では赤ワインや落花生の皮に多く含まれるレスベラトロールという成分が良いということがわかってきました。

もう一つは、酸化ストレスを発散する!という方法です。

昔から言われていることですが、運動、笑顔、カラオケなどでキラー細胞が活性化することがわかってきています。カラオケは、上手い下手ではなく、歌うことで発散されているとう結果も。

ワイン

笑顔も、楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいという言葉もありますよね。
幸福度を上げること=酸化ストレスの蓄積を少しでも遅らせること、笑顔は0円です。今からでもすぐにはじめられます。

環境要因は、私たちの心がけとちょっとした努力で変えられる!

babyup

環境要因(外部環境要因、生活習慣要)が改善し続ければ、今後も平均寿命は伸びると予測されています。

生活習慣の乱れ、偏食、添加物、残留農薬などは私たちを脅かす環境因子です。
そして、酸化ストレスに繋がります。

私たちにできることは生活を整えること。そして、日常生活での酸化ストレスを減らし、発散すること。


乳幼児や子供達の食生活は、親にかかっていると言っても過言ではありません。
東洋医学でいう、「後天の精」を良くすること。すなわち、環境要因の蓄積を減らし、病気の発症を少しでも減らしてあげること。

遺伝要因は、もともと親から引き継いだものなのである意味しょうがない部分でもあります。
しかし、環境要因は私たちの心がけとちょっとした努力で今からでも変えることが可能です。

閾値を超えるかは、皆さん次第でもあります。

私たちが健康に生きるためはもちろん、これからの子供たちが
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