顔やニキビから知る臓器の不調｜フェイスマップで健康チェックとセルフケアをしよう

顔から不調を知る！肌は内臓を写す鏡

IN YOU読者のみなさまこんにちは、看護師のほんのりです。


肌トラブルとして圧倒的に多いのが、ニキビ。
思春期だけでなく、大人になってからも悩ませられる人は多いですよね。

顔は嬉しい・悲しいなど表情を表すだけでなく、
実はからだの内側、内臓の声をも反映しています。

古くから、人の外見から内側の臓器の健康状態を見る方法が伝えられてきました。
中医学やインド発祥のアーユルヴェーダ、
また古代エジプトやアメリカ地方でも、
脚や顔のリフレクソロジーやゾーンセラピーとして治療や予防法として用いられていたそうです。

経絡やツボ、手や足の反射区などはその代表的なものですね。


手や足の反射区は知っている方も多いと思いますが、
顔にも反射区があるのをご存知ですか？
洗顔や化粧水・薬だけのケアでなく、からだの内側にも目をむけてみましょう。

フェイスマップとは？

足裏や手に反射区があるように、実は顔にも反射区があります。
人類は古代から顔の反射区から心身の不調をよみとり、医術に生かしてきました。

顔は、その人が抱える問題を示す鏡であり
問題解決してくれる道しるべとなる地図のようなもの。
顔の反射区が地図のように見えることもあってフェイスマップと呼ばれています。

東洋医学では望診法とよばれ、どちらも同じ様な意味合いを持ちます。
本来はニキビだけでなく、
その他のトラブルも内側に潜んでいることを読み取れるのです。

症状の出ている肌部位別にニキビの原因を探ろう！

では、実際にどの臓器に対応しているのか、部位別にみて行きましょう。

おでこ・眉間・こめかみ

マップをみると、おでこ上部は小腸・大腸と対応しています。
食生活が乱れていたり、腸壁が汚れていると、毒素が溜まりやすくこの部位にサインが出てきます。


対して、眉間・こめかみ辺りは肝臓・胆嚢・膵臓に対応しています。

これらは、糖質・脂質の代謝や解毒に関わる臓器。
糖質や脂質、アルコールなどが過剰になって、内臓に負担が掛かっている可能性大！


食生活を今一度見直してみましょう。
食物繊維を多く含む食べ物や、消化の良い物を心掛けることが大切です。
内臓の負担を減らす、ファスティングなども効果的です。

鼻

心臓（循環器系）に負担がかかると、鼻にサインが出てきます。
ストレスがたまっていませんか？

高血圧にも注意です。


規則正しい生活を心がけ、特に睡眠はしっかりととりましょう。
自宅でできる簡単ストレッチやヨガ・体操、
ウォーキングなど手軽な運動も、ストレスだけでなく循環器系に効果大です。

頬

頬のニキビは、呼吸器系の問題に関連する可能性があります。
肺だけでなく、鼻や喉から肺までを指します。

呼吸器とニキビ・・・？

と思われるかと思いますが、実は東洋医学では腸と肺は表裏一体の関係性。
腸が汚れたり機能低下すると、頬にサインがあらわれます。

おでこと少し違うのは、粘膜の乾燥が原因になりがち。
呼吸器は外界と通じていますし、乾燥しやすいです。

そうすると相関関係のある腸の不調も引き起こされ、十分に働けない、ということになります。

からだのどこであれ、粘膜にある粘液は、
外界からほこりや雑菌などの侵入を防ぐ大切な防御システムです。
乾燥することは、それらの侵入を許してしまうことになりやすいため、乾燥はケアすることが必要です。

鼻や口・喉などの乾燥を感じたらこまめに水分補給を心がけ、
必要であれば蒸気浴などもおススメします。

口周り

口周りは、胃腸が弱っているサインです。
冷えも原因であることがあります。

消化に良い物を摂るよう心がけ、食べ過ぎはや間食は控えましょう。
よく噛むこと、満腹まで行かずに腹八分目ぐらいにおさめること、などを意識すると良いと思います。

顎・フェイスライン

顎のラインは生殖器に対応しています。
皮膚科学では、ひげが生える場所は
“ホルモンの感受性が高いために大人ニキビができやすい”と説明しているので、
ホルモンとの関連は強いのがわかりますね。

ここのニキビや吹き出物に悩まされている場合、
生殖器のトラブルも同時に持っている可能性があります。
生理痛や生理不順、経血の量、おりもののにおいや量など、あてはまるものはありますか？

その場合は、ホルモンバランスを整えることを意識しましょう。


参考：Facemapメンテナンス美容
　　　カラダの不調を整えるスパイス白湯　Confianzaせき鍼灸院　市野さおり著

肌面だけでなく、内側からニキビをケアする方法

上記に、部位別の内臓の不調を取り上げました。
内臓によってアプローチは様々ですが、総じて食生活を整えることは大切なポイントですね！

また、ツボ押しやお灸などで、内臓を活性化さえるのも、一つの手です。
下記にニキビに対してのおススメのツボを紹介しますね。

ニキビに効くツボ４銭！

胃腸の調子を整えるツボ

合谷

親指と人さし指の分かれ目にあるくぼみです。
大腸の経絡にあり、胃腸の働きを整えるツボです。代謝機能を活発にすることでニキビに効果ありです。

天枢

おへそから、指３本分左右にあります。
胃腸の機能を左右するような重要なツボです。

ピンポイントで押すだけでなく、ホットタオルで全体的に温めることでも十分です。

免疫・血流をUPさせるツボ

曲池

肘を曲げた時にできる、くぼみの部分です。
からだ全身の免疫機能をアップさせ、免疫バランスを整えます。

三陰交

内くるぶしの一番高いところに小指を当てて、指幅４本分上のすねの後ろ側のくぼみです。

ここには、肝・腎・脾の３つの経絡が交わるところで、万能ツボとよばれでいます。
全身の血流を促進させ、新陳代謝を促します。

肝・腎経絡はホルモン系も司るため、ホルモンバランスの調整も行います。

物事の奥までみる習慣を

前述しましたが、肌は内臓の状態を写す鏡です。
普段、見えないと思いがちなからだの中も、
かならず表面に何かしらサインを出してくるのです。

洗顔、化粧水、などの表面のケアも大切ですが、
ただの、”スキントラブル”と思わずに、その奥に潜んでいる、
からだからのメッセージを受け取る習慣をつけてみましょう。

今回は顔の反射区の話しでしたが、足裏や手、
耳や頭にも、あらゆる場所に全身に対応するツボが存在しています。

人体は本当に不思議で、奥深いですね。


何ごとも表面的な視点だけでなく、
その奥にある背景や理由、そういったものにまで目を向けてみることが大切だと思います。

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