ついに国会議員の毛髪からグリホサート検出!?更に食品からも!日本で次々と明らかになる農薬汚染の実態に今、私たちができることは?
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6月も中旬になりいよいよ梅雨入りの時期を迎えました。
人間の私たちにとって、じめじめしてうっとうしい初夏の雨は、
ミツバチにとっても曲者です。
長雨のせいで巣から出て蜜を採りにいけないハチたちは、
巣の中に蓄えた蜜をなめて生き長らえています。
梅雨のミツバチたちは、梅雨の晴れ間には必ず蜜源となる花の蜜を採取にいきます。
このミツバチたちの方向感覚を狂わせ、帰巣本能を奪うものの一つに農薬があることは、
賢いIN YOU読者の皆さんなら既にご存知ですよね。
実際に私たち日本人の体はどのくらいグリホサートに汚染されているの?
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中でも昆虫の神経系に作用し方向感覚を狂わせるグリホサートは、
私たち人間の健康にも大きな影響を与えることが指摘されています。
発昨年の8月には、アメリカ人男性がグリホサート農薬を開発したモンサント社に対し
「除草剤ラウンドアップによりガンを発症した。」として裁判で勝訴したことは、
国際的にグリホサートの危険性が認知されるきっかけとなりました。
WHOが正式に発ガン性物質として認定され発達障害の危険性が指摘されているグリホサートですが、
まだまだ危機感を持っている人たちが少ないのが現実です。
高齢化が進む日本の農家には、農薬による作業の効率化が必要であるとされ、
無人ヘリやドローンによる農薬散布の動きが強くなっています。
適切に使えば安全で便利な農薬として使用拡大が図られているグリホサートは、
その危険性を懸念する消費者にとっては大きな不安材料です。
今年2月には大手製粉会社3社からグリホサートが検出されたことは、
既にこちらの記事でお伝えしましたよね。
発がん性が指摘され健康被害の訴訟が相次ぐ農薬グリホサートが大手製粉会社3社の小麦粉から検出か。 その毒性と消費者が食の安全を守るためにできることとは?
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/e83a08d403a182c704269a62cdcac6e9.jpg)
日本では残留農薬の基準値が海外に比べ緩いことは、
これまでの記事でもお伝えしてきましたが、実際に私たちの体は、
どの程度グリホサートなどの農薬に汚染されているのでしょうか?
実際のグリホサートによる汚染を調べるため、
元農水相山田正彦さんが共同代表を務める団体「デトックス・プロジェクト・ジャパン」では
今年3月に複数の政党に所属する国会議員の協力により毛髪検査を行いました。
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その結果、検査に協力した国会議員28人中21人の毛髪から
13にも及ぶ残留農薬成分が検出されたのです。
そのうちグリホサートやグリホサート分解後に生成される成分・AMPAが検出されたのは、
19人にも及びます。
【出典】2019/05/22日刊ゲンダイ 国会議員らの毛髪検査で…発がん性「農薬」検出7割の驚愕
【出典】2019.5.21 INDEPENDENT WEB JOURNAL 毛髪検査で国会議員ら28人中21人から農薬等13成分が検出!!「食の安全を考える議員連盟」設立へ~5.21体内残留農薬検査プロジェクト「デトックス・プロジェクト・ジャパン」発足式
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国会議員の毛髪から検出された残留農薬!日本の農薬基準値は、本当に大丈夫?
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検査に協力した国会議員の毛髪から検出された残留農薬。
この結果について農水省や食品メーカーに尋ねたら、どのような回答が返ってくるでしょうか?
今年2月に大手製粉会社3社の小麦粉からグリホサートが検出された結果に対して、
製粉会社3社は「国の定めた基準により安全性が確認されているので、問題がない」とコメントしています。
では、ここでもう一度日本の残留農薬基準値をおさらいしてみましょう。
日本の残留農薬基準値は、
一生涯摂取しても健康に影響がないとされる一日許容摂取量(ADI)の80%以下に設定されていますが、
OECD(経済協力開発機構)が定めている国際的な計算基準や策定方法に基づいていないケースも少なくありません。
\こちらの記事も読んでみてくださいね/
あの有害な除草剤を100円ショップやコストコもついに販売中止か|未だ国際基準より低く設定された日本のネオニコチノイド残留基準値の驚くべき実態とは?
日本の農薬残留基準値が、
実際に健康に影響がないと言い切れる根拠が非常に曖昧なのです。
国内産の食品は勿論、
海外からの輸入食品もこうした安全性の根拠が明確ではない基準で運用されているのです。
外国産ワインやパンからもグリホサートが!?
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「デトックス・ジャパン・プロジェクト」では、
フランスのクズサイエンスという検査機関を通して国会議員の残留農薬検査が行われましたが、
日本でも民間団体が食品に関する検査を行っています。
「デトックス・ジャパン・プロジェクト」にも協力した一般社団法人・農民連食品分析センターは、
2018年から19年の間に、輸入ワインや食パンなどへのグリホサート残留調査を行いました。
以下がワインと食パンから検出されたグリホサートの数です。
輸入ワイン:22製品中13製品。
食パン:食パン13製品中9製品。菓子パン2製品全て。
【引用】一般社団法人 農民連食品分析センター 食パンのグリホサート残留調査
輸入ワインのグリホサート残留状況調査2018 1st
安全性の根拠が曖昧な残留基準値のもとで、
子どもたち大好きな菓子パンや国会議員の毛髪からグリホサートがが検出された現実。
発達障害やガンが増加する日本で、あなたは他人事だと思えますか?
ついに国会議員の毛髪から検出されたグリホサート。
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安全性の根拠が曖昧な農薬残留基準値の元で、
食品や人体から検出されているグリホサートから、私たちが身を守るにはどうしたらいいでしょうか?
IN YOU読者の皆さんは既にオーガニックな食生活を実践している方が多いと思います。
相次ぐ農薬や食品安全基準の緩和により、
日常生活の中で安全な食生活を送ることは大変になっていませんか?
私たちが健康的な生活を送る為に、やはりヨーロッパのように厳しい安全基準を設けつつ、
農家や食品会社の利益も守る制度を日本にも設けて欲しいと思いませんか?
そのために私たちができることは何でしょうか?
日々の健康状態を記録しながら、オーガニックを実践!
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最近は、市民農園や貸し農園で有機無農薬の野菜を栽培する方も増えていますよね。
私の友人も関東圏でご主人が畑を借りて野菜の栽培に取り組んでいます。
自分で野菜を栽培されている方も、安全性の高い野菜を購入して食べている方も、
自分の食生活と健康状態を記録してみませんか?
無農薬や自然農の野菜中心と、慣行栽培の野菜中心の生活で体調にどのような変化があるか、
記録をつけながら客観的に観察してみましょう。
忙しい毎日の中でも、日々の食生活を記録することで変化を実感できます。
グリホサートの検査を受けてみよう!
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農民連民連食品分析センターは現在、
アメリカで農薬や遺伝子組み換えの問題に取り組むママたちによる市民団体
Moms Across America代表のゼン・ハニーカットさんと協力しながら、
尿や母乳、毛髪によるグリホサート残留検査を日本で行う準備を進めています。
日本でグリホサートの残留検査を受けられるようになれば、
私たちも自分たちの体にどの低での農薬残留しているのか具体的に知ることができます。
その検査結果は例えば、以下のようなことに活用できます。
・学校給食にオーガニックを採用してもらう為に、栄養士や行政の担当者に見せる。
・残留農薬基準値を厳しくしてもらう為の資料として国に提示する。
・友人知人に、農薬の危険性を伝える。
残留基準値の策定方法が国際基準に基づいていないことを伝えながら、
食生活の記録と検査結果を提示すれば、私たちが安全性を求める声も説得力をもって相手に届くはずです。
農業は厳しい!だからこそ国の支援が必要。
自給率が低下し、高齢化している農業は近年機械による省力化の動きが加速しています。子どもや若い世代にとって環境に左右され、
労力に見合う利益を得るのが大変な農業は敬遠されているというのが、省力化が図られる理由です。
しかし農業の機械化は、ドローンなどによる農薬規制緩和などとセットです。
ミツバチの減少や土壌汚染を招く農業のやり方では、
日本で安全で永続的な農業を続けていくのが難しくなります。
私たち消費者が払う貴重な税金は、健康被害や環境に負荷をかけない
農業を行う農家を支えるために使われるように、国に働きかけていきましょう。
IN YOU Marketのオススメオーガニック商品
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