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身体を温めて免疫力を高める!マクロビオティックの視点から、毎日の生活のヒントをお伝えします

身体を温めて免疫力を高める!マクロビオティックの視点から、毎日の生活のヒントをお伝えします


2月に入り、暦の上では春になりましたが、まだまだ寒い日が続きますね。

三寒四温で暖かい日が何日か続いたあとには、寒さのぶり返しがひときわ辛く感じられます。

この季節は「免疫力」の低下が心配な時期でもありますが、今年は例年よりもさらに気になりますよね。

免疫力を上げるにはいろいろな方向からのアプローチが欠かせません。

特に重要なのは、身体を温め、低体温にならないようにすること。

今回は、マクロビオティックの視点から、日々継続して自分でできることをご紹介したいと思います。

決して難しいことではなく、日常生活のなかで少し気をつけるだけでよいので、

ぜひ毎日の暮らしに取り入れてみてください。

免疫力アップのためには、身体を温めることが重要!=食・入浴・首・運動!



体温が1℃下がると免疫力の中心的な白血球が30%低下し、カゼなど にかかりやすくなったり、がん細胞が発生しやすくなるといわれています。

体温が1℃上がると免疫力は、5~6倍上がるそうです。(医学博士 石原結實先生)

「ほどよい陽性の食材」を多めに



身体を温めるための重要なポイントをいくつか上げてみましょう。

まずは、食べるものの選択。

食材には、身体を温める作用(陽性)を持つもの、冷やす作用(陰性)を持つものがあります。

ただし、陽性・陰性どちらも、極端に強いものは心身に負担をかけますので、摂り過ぎに注意。

「ほどよい陽性」「ほどよい陰性」を持つものを中心に食べるようにしましょう。

極端な陽性の代表的なものは、動物性の食品、特にお肉や卵です。

身体に熱をこもらせる作用がとても強いので、極寒の地に住む人達(例:イヌイットなど)は身体を温めるために常食していますが、温帯に住む私達にとっては、それほどたくさんは必要ありません。

お肉や卵は「たまの楽しみ」にして、身体に負担をかけずに温めてくれる「ほどよい陽性」の食材を寒い季節には意識して多めに摂るように心がけましょう。

温帯に住む私達にとっての「ほどよい陽性」「適度に身体を温めてくれる素材」は、

◆根菜(大根、人参、ごぼう、れんこん、自然薯など)
◆干し野菜(切り干し大根など)、
◆昆布やひじきなどの硬い海藻
◆高野豆腐などの乾物
自然塩
お味噌お醤油(自然塩を使って伝統的な製法で作られたもの)

などです。

また、玄米も、白米に比べて身体を温める力が強いのでおすすめです。

また、火にかける時間を長くすると身体を温める作用が強まるので、

◆しっかり煮込む
◆炒めてから煮込む
◆焼いてから煮込む

などの、二重に火を入れる調理法もとりいれるとよいでしょう。


また、身体を冷やしてしまう「極陰性」の食材は、特に寒い季節には気をつける必要があります。

白砂糖、熱帯産の果物や野菜、乳製品などです。

もちろん、冷たいものも!

しっかりお風呂に浸かる



そして、食事以外にも大切な毎日の習慣として「お風呂」があります。

冬でもシャワーだけで入浴を済ませている方は、ぜひ湯船に入る習慣をつけてください。

39〜40℃のお湯にゆっくり20分以上つかると、身体の芯から温まり、毎日続けることで少しずつ体温(平熱)も上昇します。

お風呂から上がったら15分ほどは毛布などで保温し、体温が急激に下がらないようにしましょう。

★シャワーより入浴が絶対おすすめな理由|医学的に実証された入浴効果とは?〜Minery Bath Timeと私のオーガニックライフvol.01〜

「首」をしっかり温める



また、身体を温める上で特に重要な身体の部位が「首」のつくところ。

首、手首、足首をしっかりと温めましょう。

私が3か月研修を受けたアメリカのマクロビオティックの学校では、調理実習や講義のほかに、かなりの時間数をさいてボディワークの授業があったのですが、
担当の先生がよく「首」の重要性について話されていました。

特に女性の場合は、足首の冷えが、子宮・卵巣の冷えに直結しているそうです。

足首を温めることで子宮・卵巣のいろいろなトラブルの緩和に役立ちそうですね。


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筋肉を落とさない・毎日歩く



体温を上げるのは、身体を動かすこともかかせません。

筋肉量が少ないと体温を上げることができず、冷えや低体温につながります。

スクワットなどの簡単な筋トレで筋肉が落ちないようにしましょう。

また、20~30分以上早足で歩くと脂肪が燃えてじんわりと身体が熱くなり、血液の循環がよくなるのが実感できます。

これも、体温を上げるのにとても役に立ちます。

足の筋肉を鍛えると全身の血流が改善されることにつながります。

全身の筋肉のうち、3分の2は足に集中しており、特に太股の前面の筋肉は体中で最も大きな筋肉なのだそうです。

ここを鍛えると、他の部分を鍛えるより多くのエネルギーが生み出され、エネルギーが生み出される量が増えると冷えの改善につながります。

また、ふくらはぎの筋肉を鍛えることで心臓へ血液を送る機能が強化され、末端から中心への血のめぐりがよくなることで全身の血行がよくなっていきます。

毎日30分程度ウォーキングをすると、上記の2か所の筋肉を効率よく鍛えることができます。

毎日楽しく続けて免疫力をアップさせよう


ここまでをまとめると、

◆毎日の食事に少し気をつけ、ほどよい陽性の食材を多めに食べる。

◆お風呂に入るときには湯船に20分以上浸かる。

◆首、手首、足首を冷やさないようにする。

◆簡単な筋トレをする。毎日30分以上早足で歩く。

ぜひ、自分で出来る体温アップ=免疫力アップの手段として、毎日の生活に取り入れてみてください。

新しいレシピにトライしたり、バスソルトやアロマを楽しんだり、お気に入りのレッグウォーマーやマフラーを見つけたり、好きな音楽を聴きながら筋トレやウォーキングをするなど、楽しみながら続けて、気がついたら平熱が1℃上がっている・・・

そんな数ヶ月後が、きっと待っています!

身体が芯から温まる!免疫力を高めるための簡単おすすめレシピ

最後に、私がこの冬、毎週のように作っている身体が温まるレシピを紹介します。

おでん風ポトフ



【材料(約4人分)】

・大根約6センチ
・人参1/2本
・白菜1/8個
・車麩 2枚
切り干し大根 ひとつかみ
・昆布 約5センチ
醤油、みりん各大さじ1



【作り方】

1、大根は1.5センチ厚さに切る。(あらかじめ下ゆでしてもOK)

2、人参は5ミリ程度の厚さ、白菜はざく切りにする。車麩は水で戻してしっかりと絞る。

3、切り干し大根は食べやすい長さに切って水で戻す。(戻し汁は捨てない)

4、厚手の鍋に昆布をしき、調味料以外の材料をすべて入れ、水を材料の高さの2/3ほどになるように入れる。

5、ふたをして火にかけ、沸騰したら弱火にして、大根や人参が柔らかくなるまで火を通す。

6、醤油、みりんを加えさらに5分ほど煮る。

7、食べるときに好みで塩、醤油、ごま油などをかける。


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