あなたの肝は大丈夫?健康診断でD判定を受けた私が見事A判定に変えた体質改善方法を薬膳の観点からお伝えします。
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昨年の健康診断で、肝機能の検査結果がDランクでした。
まだそのころは体質改善についての知識が少なく、薬膳についても勉強し始めたころでした。
目に見える症状はないものの、肝機能の数値が異常。
基準値よりも桁が違うことに驚き、自分の生活を見なおすきっかけが与えられたのでした。
そんなさなか、薬膳やハーブの学びを深め、生活習慣の改善を図りました。
その結果、今年の健康診断の結果はAランク。数字も正常。
5月は比較的体調が悪かったものの、健康診断ではA判定がでました。
この記事では肝機能の数字が正常になった体質改善とはなんだったのか?
ということについて紹介したいと思います。
薬膳から離れた食生活。肝不調の原因とは
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肝機能の不調の一番の原因は「アルコール」の飲み過ぎが考えられます。
確かに私は去年、自宅でもアルコールを飲んでいました。
毎週のように飲み会があったりしてアルコールを飲む日があまりにも多かったのです。
自分が飲める体質であることをいいことに、際限なく飲んでしまうため、
身体に悪いと思いながらも、その時の雰囲気にながされてしまい
二日酔いにはならないものの、飲みすぎてしまうということがしばしばありました。
肝臓は沈黙の臓器といわれています。
身体が無理をしてしまっても、なかなか目に見える形で異常がないということから、
自分では気が付かないということも少なくありません。
アルコールの他にも、タバコや、汚染物質を取り込んでしまうと、
肝臓に負担がかかってしまいます。
薬膳の視点からみる肝。不調になると起こることとは
薬膳の視点でみてみると、
「肝」には広い意味があり、胆、筋、目、爪、怒
と密接な関係があります。
これらはそれぞれにつながっていて、共に助け合って身体を動かしています。
胆では胆汁を貯蔵して小腸に排泄して消化を助けます。
胆汁は腸内の消化・吸収を助けるために肝臓で作られます。
つまり、肝臓の働きが悪くなると、消化にも影響が出るということです。
筋や爪も実は肝臓で作られた血によって維持されています。
関節の曲げ伸ばしが辛くなったり、筋肉の痙攣、しびれ、震えなども起こりやすくなります。
爪は中医学では「筋の余り」として考えられているために、
肝の働きが悪くなると、爪が割れやすくなったり、もろくなったりします。
爪が凸凹していたり、少しぶつけただけでかけやすいなどの症状がある場合には、
肝の働きが弱くなっていることが考えられます。
また、肝の機能が低下していると、目が疲れやすくなります。
見えにくくなったり、栄養が取れずに疲れにくくなったりします。
薬膳から自分の身体を考察する。「肝異常」の理由
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薬膳では中医学の考え方を取り入れて身体を観察していきますが、
身体と心はつながっているという考え方をします。
とくに、七情(怒り、悲しみ、喜び、憂い、思い悩み、驚き)
は気血の巡りに影響すると言われており、「内傷七情」と言われています。
去年の自分のことを振り返ると、
怒り、悲しむ感情と向き合い思い悩むことがよくありました。
蓋をしていた気持ちが溢れ出してきたり、
その気持に向き合ったりすることに疲れも感じていました。
怒りは肝、悲しみは肺、そして思い悩みは脾に通じています。
そうしたことを考えると、去年の肝機能の数字の異常は、
「ストレス過多によるアルコール摂取などが原因」
として考えることができそうです。
今年は去年とことなり、身体と心の不調が少なくなりました。
確かに5月は自分でも驚くほどに体調が悪く、養生しましたが、
それ以外は順調に心も身体も健康です。
怒りや悲しみも、去年多く、向き合って、乗り越えてきたからこそ、
今年は思い悩むことも少なく、過ごせているのだなと思います。
薬膳に沿った食生活で肝の体質改善
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肝に良い薬膳食材
体質改善と一口にいってもどのようにしたらいいのかわからないという人も少なくありません。たとえば、食生活から改善していくのであれば、
肝によい食材は、レバー、すっぽん、菊花、クコの実、梅、桃です。
しかし、こうしてみてみると日常生活で取りやすい食材といえば、
レバーや梅くらいかもしれません。
たとえばこの他にも、
黒豆、昆布、えび、しいたけ、ほうれん草、トマト
なども帰経(食材や生薬の効能がどの部分、部位に効果をもたらすかを表すもの)
が肝を含んでいる食材なので積極的に摂るように心がけると良いでしょう。
また、肝機能が低下していると、胆にも負担がかかるので、
可能であればウコンなどを摂ることもおすすめです。
胆に良いとされる食材はそこまで多くないため、
まずは肝からケアして、体質改善を図ることをオススメします。
ハーブを使用した体質改善
他にもハーブでケアをするという方法もあります。たとえば、ダンデライオン(西洋たんぽぽ)珈琲などもおすすめです。
たんぽぽコーヒーは伝統医療ではナチュラルメディスンとも言われています。
ダンデライオンは肝胆系の不調に良いといわれているので、大変おすすめです。
薬膳では「菊花」の帰経が肝ですが、ダンデライオンもキク科の植物です。
こうしてみてみると覚えやすいので、合わせて把握しておくと便利でしょう。
セイヨウタンポポは畑などでも簡単に採れます。
根を乾燥させて、煎じてお茶にしたり、珈琲にしたりして飲むと良いでしょう。
去年、私もダンデライオンのお茶などを飲んでいましたが、
便通がよくなり、身体が軽くなりました。
また、肝機能の低下に伴い、目に負担がでてきているという場合には、
ハイビスカスやウスベニアオイ(マロウブルー)がおすすめです。
眼精疲労にオススメのハーブなので、肝機能が低下している中のPC作業などが続いている、
なんとなく視界が霞んでいるという場合にはこういったハーブを日頃から飲むようにすると良いでしょう。
薬膳だけじゃない!心のケアも「体質改善」には大切
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内傷七情という言葉を紹介したように、心と身体というものとても密接な関わりをしています。
私が去年よりも体調が良くなったのはもちろん、食改善によるものも大きいですが、
それ以上に気持ちの変化が大きいように感じています。
怒りや悲しみを自分の中で昇華するということは容易なことではありません。
それこそ、一人で何とかしようということのほうが無理があります。
私達日本人の多くは、「自己責任」という言葉の元、
何かあっても一人でなんとかしなければならないと思いこんでいます。
自分の責任なんだから一人で何とかしなければと背負い込み、
いつの間にか思い悩み、いつしか呼吸が浅く、苦しくなってしまうものです。
うつ病を始めとする精神障害によって苦しんでいた時期が私にもあります。
しかし、今でこそ、感じるのは、「一人で無理して頑張りすぎていた」ということです。
自分が思っている以上に無理をしていたし、一人でなんとかしなければ、と思いこんでいました。
しかし、実際にはそうではなかったのです。
人様に迷惑をかけないようにしなさい
と言われて育った人も少なくないでしょう。
しかし、本当はもっと人を頼ってもいいし、迷惑をかけてもいいのです。
誰しも完璧ではありません。
互いに助け合って、相談して、できるように道を模索すればいいだけです。
自分の中の怒りや悲しみは外からやってくるようで、
実は自分の内側からやってくるものです。
それは幼い頃からの習慣や、教育、考え方の癖、などが原因になっていることが多いのです。
身体のどこかの調子がおかしい、健康診断で異常だと言われた、という場合には、
目に見える症状などと合わせて、自分の心の中で起こっていることにも目を向けて
少しずつ焦らずに対処していくということがとても大切です。
以下の記事も参考にして心のケアも併せて行ってみてください。
精神安定はこれで対策!体質別で考える鬱病。 メディカルハーブコーディネータがー選ぶ鬱にオススメのハーブとは?
参考文献
メディカルハーブ検定対策問題集 著田中久美子
食材・生薬の知識
薬膳の基本と中医学 出版東京カルチャーセンター
IN YOU Marketのオススメオーガニック商品
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